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エンティティSEOとは?AIO・LLMO対策の土台になる構造化データの書き方・ナレッジパネルの表示まで解説
2026.10.19
「記事を増やしても検索順位が頭打ちで、次の打ち手が見つからない」
「社名で検索すると、似た名前の別の会社の情報が出てくる」
こうした悩みの背景にあるのが、検索エンジンや生成AIが情報をキーワードの文字列だけでなく、「エンティティ(他と区別できる固有の存在)」の単位で理解していることです。
自社が何者で、どの分野に強いのかが正しく認識されていなければ、記事を増やしても評価が積み上がりません。社名の情報が他社と混ざることもあります。
- エンティティSEOとは|検索エンジンや生成AIに、自社や商品を「固有の存在」として正しく認識させ、関連するテーマと結び付ける取り組み
- やり方|表記をそろえ、構造化データ(Organization・sameAs)で示し、人物・外部データベース・トピッククラスターで裏付ける6つの手順
- ナレッジパネル|申請して作るものではなく、正しく認識された結果として表示される。表示後は認証を受けて修正を提案できる
- 効果の測り方|順位だけでなく、指名検索・ナレッジパネル・生成AIでの社名の説明のされ方を見る
目次
エンティティSEOとは
SEOにおけるエンティティとは、人・組織・場所・商品・概念など、他と区別でき、1つに特定できる存在のことです。
エンティティSEOは、検索エンジンや生成AIに自社や自社の商品をこの「固有の存在」として正しく認識させるための取り組みです。
検索エンジンや生成AIに、自社や自社の商品・人物を他と区別できる固有の存在(エンティティ)として正しく認識させる取り組み。あわせて、関連するテーマと結び付ける。
表記の統一・構造化データ・外部データベースへの登録・ページのつながりで、「何者で、何の分野に強いのか」を伝える。
たとえば「アップル」という文字列は、果物のりんごと米国のIT企業の両方を指します。検索エンジンは、前後の言葉や周辺の情報からどちらのエンティティを指しているかを判断しています。
自社も同じです。社名が1つの存在として認識され「〇〇の分野の会社」と結び付いていなければ、似た名前の企業と混同されます。得意な分野で評価されにくくもなります。


背景にあるのは、検索エンジンも生成AIも、物事を固有の存在として理解しまとめて答えるようになったことです。
| 変化 | 何が起きているか | 自社への影響 |
|---|---|---|
| 検索は「文字列」から「物事」の理解へ | Googleはナレッジグラフの発表時に「things, not strings(文字列ではなく、物事を)」という考え方を示した | キーワードの一致だけでなく、「何者か」が評価に関わる |
| 生成AIは企業の単位でまとめて答える | 「〇〇でおすすめの会社は?」と聞かれたAIは、複数の情報源から企業という単位で情報を集めて答える | 1つの存在として認識されていなければ、候補に挙がりにくく、他社の情報と混ざる |
| 社名の認識の誤りは信頼に直結する | 社名で検索した人やAIに社名を聞いた人に、別の会社や古い情報が伝わる | 問い合わせや取引の判断に影響する |
AIの回答はすでに企業を知るきっかけになっています。弊社の調査では、Webサイトの運営・管理に関わったことがある34人のうち、58.8%がAIの回答をきっかけに企業・サービスを知ったことがあると答えました。
※出典:【AIの回答をきっかけに企業・サービスを知ったことはありますか?】実際の調査結果はこちら(自社調査「BtoBビジネス担当者のLLMOに関する意識・実態調査」/2026年4月16日〜22日/n=34)
キーワード中心のSEOとの違い
キーワード中心のSEOが「どの言葉で上位に表示されるか」を重視するのに対し、エンティティSEOは「自社が何者として認識されるか」を重視します。
| 項目 | キーワード中心のSEO | エンティティSEO |
|---|---|---|
| 評価の単位 | 検索キーワード(文字列) | 人・組織・商品などの固有の存在と、そのつながり |
| 主な施策 | キーワードを含むページの作成、タイトルや見出しの最適化、被リンクの獲得 | 表記の統一、構造化データ、外部のデータベースへの登録、テーマごとのページのつながり |
| 成果の見え方 | キーワードごとの検索順位 | 指名検索の数、ナレッジパネル、関連するテーマでの評価、生成AIでの説明のされ方 |
| 向いている課題 | 特定のキーワードで上位に表示したい | 社名を正しく伝えたい、テーマ全体での評価を高めたい |


エンティティSEOはキーワード対策をやめるものではなく、キーワード対策で積み上げた評価の土台を固める取り組みです。記事を増やしても順位が伸びにくいときは、この土台を見直す価値があります。
ナレッジグラフ・ナレッジパネル・セマンティックSEO・トピッククラスターとの関係
エンティティの情報はGoogleの「ナレッジグラフ」というデータベースにまとめられ、検索結果では「ナレッジパネル」として表示されます。関連する用語を整理します。
| 用語 | 意味 | エンティティSEOとの関係 |
|---|---|---|
| エンティティ | 人・組織・場所・商品など、1つに特定できる存在 | この記事の対象そのもの |
| ナレッジグラフ | エンティティと、エンティティどうしのつながり(「A社の代表者はBさん」など)をまとめたGoogleのデータベース(Google公式ブログ) | 自社の情報が登録される先 |
| ナレッジパネル | 社名や人名で検索したときに、パソコンでは検索結果の右側に表示される情報の枠。ナレッジグラフの情報をもとに表示される | Googleが自社を1つのエンティティとして認識しているかの目安 |
| セマンティックSEO | 言葉の意味や文脈、関連する概念まで含めて検索意図に答える内容をつくる考え方 | 「何について、どう書くか」を担う |
| トピッククラスター | 中心となるテーマのページと関連するページを、内部リンクでつなぐサイトの構成 | 「どう組み立てるか」を担う。本記事のSTEP6 |


エンティティSEOで「自社が何者か」を伝え、セマンティックSEOとトピッククラスターで「どのテーマに詳しいか」を示すと、自社とテーマの結び付きが強まります。
Googleはエンティティをどう認識するのか
Googleは自社サイト・外部のサイト・公開のデータベースなど、複数の情報源を照らし合わせてエンティティを認識します。
情報源どうしの内容が一致しているほど、同じ存在として正しく認識されやすくなります。エンティティSEOの基本は、どの情報源を見ても、自社が同じ1つの存在だと分かる状態をつくることです。
| 情報源 | 主な例 | 自社でできること |
|---|---|---|
| 自社サイトと構造化データ | 会社概要ページ、サービスページ、構造化データで示した社名・所在地・ロゴ・公式SNS | 正しい情報を1つのページにまとめ、構造化データで示す |
| 外部のサイトでの言及 | ニュース、業界メディア、取引先や業界団体のサイト、比較サイトでの紹介 | 正しい社名と情報で紹介してもらう。誤りがあれば修正を依頼する |
| 公開のデータベース | Wikidata、Wikipediaなど | 掲載されている情報が正しいかを確認し、ルールに沿って登録・修正する |
| 登録情報・公式アカウント | Googleビジネスプロフィール、公式SNSのプロフィール | 社名・所在地・事業内容の表記を、自社サイトとそろえる |


反対に、情報源どうしで社名・所在地・事業内容が食い違っていると、別の存在と判断されたり、似た名前の企業の情報と混ざったりする原因になります。生成AIも複数の情報源から企業の情報を集めて答えるため、同じことが起こります。
自社がエンティティとして認識されているか確認する方法
まずは、社名での検索結果と、生成AIでの社名の説明を確かめます。特別なツールがなくても、次の手順で現状をつかめます。
- 社名で検索し、ナレッジパネルを確認する:シークレットウィンドウで検索する。表示されるか、社名・ロゴ・所在地・事業内容は正しいか、他社の情報が混ざっていないかを見る
- 略称・英語表記・旧社名でも検索する:表記によって別の会社の情報が出たり、旧社名の情報が残っていたりしないかを確認する
- 生成AIに社名で質問する:「〇〇株式会社はどんな会社?」と聞く。事業内容・所在地・代表者は正しいか、似た名前の会社と混同されていないかを見る
- Knowledge Graph Search APIで調べる(技術的な確認):社名を調べると、登録されているエンティティのID(「kg:/m/」で始まる識別子)が返ってくる。APIキーが必要で、参考程度に使う
| 確認の結果 | 考えられる状態 | 次にやること |
|---|---|---|
| ナレッジパネルが正しく表示され、AIの説明も正しい | 1つの存在として正しく認識されている | 情報を最新に保ち、ナレッジパネルの認証を受けて管理する |
| ナレッジパネルが表示されない | 1つの存在として、まだ十分に認識されていない可能性がある | 表記の統一と構造化データから、情報源を整える |
| 他社の情報が混ざる、旧社名や古い情報が出る | 似た名前の存在と混同されている、または古い情報が残っている | 情報源の食い違いを直し、ナレッジパネルの修正を提案する |
ナレッジパネルが出ない、または他社の情報が混ざる場合は、情報源の整理から始めるのが近道です。次章で、その手順を解説します。
エンティティSEOのやり方|6つの手順
エンティティSEOは、「情報をそろえる → つなぐ → 裏付ける」の順で進めます。手順は、次の6つです。
- 社名・住所・サービス名などの表記をそろえる
- Organizationの構造化データで会社情報を示す
- sameAsで公式SNSや外部のデータベースと結び付ける
- 代表者・著者を人物のエンティティとして示す
- Wikidataなど外部のデータベースに正しい情報を載せる
- トピッククラスターで、テーマとの結び付きを強める
STEP1〜3で「自社が何者か」を示し、STEP4〜6で「その裏付けと、得意なテーマとの結び付き」を示します。


STEP1:社名・住所・サービス名などの表記をそろえる
最初に、自社サイト・公式SNS・登録情報・掲載先で、社名などの表記をそろえます。表記がばらばらだと、同じ会社だと判断する手がかりが弱くなるためです。
| そろえる項目 | 具体的に決めること |
|---|---|
| 正式な社名 | 「株式会社」の位置、全角・半角、スペースの有無 |
| 略称・ブランド名 | 使う略称を決め、正式な社名との関係を会社概要に書く |
| 英語表記 | 英語の社名を1つに決める |
| 所在地 | 番地や建物名の書き方、郵便番号 |
| 電話番号 | 代表番号と、その書き方 |
| 代表者名・事業内容 | 最新の内容にし、説明の表現をそろえる |
確認する場所は、会社概要とフッター、公式SNS、Googleビジネスプロフィール、求人媒体、業界団体や取引先の掲載ページなどです。プレスリリース配信サービスの企業ページも含みます。社名変更や移転をした会社は、旧社名・旧住所が残っていないかも確認しましょう。
STEP2:Organizationの構造化データで会社情報を示す
会社情報は、Organizationの構造化データで、検索エンジンが読み取れる形で示します。構造化データとは、ページの内容を決まった形式(schema.orgの語彙)で記述したものです。GoogleはJSON-LDという書き方を推奨しています。
Googleの公式ドキュメントでは、トップページか会社について説明する1つのページに入れればよく、すべてのページに入れる必要はないとされています。必須の項目はなく、当てはまる推奨項目をできるだけ入れることが勧められています。
架空の会社での記述例です。実際には「script type=”application/ld+json”」のタグで囲み、ページのHTMLに入れます。
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Organization",
"name": "株式会社サンプル",
"alternateName": "Sample Inc.",
"legalName": "株式会社サンプル",
"url": "https://www.example.com/",
"logo": "https://www.example.com/images/logo.png",
"description": "食品工場向けの包装機を設計・製造する産業用機械メーカー",
"foundingDate": "1985-04-01",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"postalCode": "000-0000",
"addressRegion": "大阪府",
"addressLocality": "大阪市〇〇区",
"streetAddress": "〇〇1-2-3",
"addressCountry": "JP"
},
"telephone": "+81-6-0000-0000",
"sameAs": [
"https://x.com/sample_inc",
"https://www.linkedin.com/company/sample-inc",
"https://www.wikidata.org/wiki/Q000000"
]
}
- ページに表示されている内容と一致させる:構造化データにだけ書かれている情報や、ページの表示と食い違う情報は入れない
- STEP1でそろえた表記を使う:社名・所在地・電話番号は、サイトや外部の情報と同じ書き方にする
- 入れた後にツールで確認する:Googleのリッチリザルトテストや、schema.orgのスキーマ マークアップ検証ツールで、エラーがないかを確かめる
STEP3:sameAsで公式SNSや外部のデータベースと結び付ける
sameAsには、自社について説明している外部の公式ページのURLを並べ、「これらはすべて同じ存在」と示します。STEP2の構造化データの中に、複数のURLを記述できます。
| 紐付け先 | 例 | 載せてよい条件 |
|---|---|---|
| 公式SNS | X、Facebook、Instagram、LinkedIn、YouTubeの公式アカウント | 自社が運営し、プロフィールの社名やURLが自社サイトと一致している |
| 公開のデータベース | Wikidata、Wikipedia | 自社の項目や記事があり、内容が正しい |
| 業界団体・公的機関のページ | 業界団体の会員紹介ページ、上場企業であれば取引所の企業情報ページ | 自社について説明している公式のページである |
| 口コミ・企業情報サイト | 口コミサイトや企業情報サイトの自社ページ | 自社のページとして、正しい社名・所在地で掲載されている |


自社と関係のないページや、社名が出ているだけの記事は入れません。また、sameAsに載せた公式SNSのプロフィールにも自社サイトのURLを載せ、双方向でつなぐと、同じ存在であることの裏付けが強まります。
STEP4:代表者・著者を人物のエンティティとして示す
代表者や記事の著者・監修者も、それぞれ1つのエンティティです。人物のプロフィールページを作り、会社や記事と結び付けます。
- プロフィールページを作る:氏名・役職・経歴・資格・公式SNSなどを1つのページにまとめる
- Personの構造化データを入れる:氏名(name)・役職(jobTitle)・所属する会社(worksFor)・公式SNS(sameAs)を記述する
- 記事と結び付ける:記事の構造化データの著者(author)で、プロフィールページを示す
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Person",
"name": "山田 太郎",
"jobTitle": "代表取締役",
"url": "https://www.example.com/company/yamada/",
"worksFor": {
"@type": "Organization",
"name": "株式会社サンプル",
"url": "https://www.example.com/"
},
"sameAs": [
"https://x.com/yamada_sample"
]
}
人物と会社が結び付くと、「この分野の専門家がいる会社」という裏付けにもなります。
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STEP5:Wikidataなど外部のデータベースに正しい情報を載せる
Wikidataなどの公開のデータベースは、エンティティの情報源の1つです。それぞれのルールに沿って、正しい情報が載っている状態にします。
| データベース | できること | 注意点 |
|---|---|---|
| Wikidata | 自社の項目がある場合は、内容を確認し、誤りがあれば出典を付けて修正する。掲載の基準を満たす場合は、項目を作成できる | 信頼できる公開の情報源で確認できることが求められる。出典を付け、事実だけを書く |
| Wikipedia | 自社の記事に誤りがある場合は、ノート(記事ごとの議論のページ)で修正を提案する | 利益相反に関するガイドラインがあり、自社や関係者が自社の記事を作成・編集することは推奨されていない。報酬を受けた編集には開示が求められる |
Wikidataの項目には「Q」で始まるIDが付き、STEP3のsameAsに載せることができます。登録や編集の前に、各サイトのガイドラインを必ず確認しましょう。
STEP6:トピッククラスターで、テーマとの結び付きを強める
最後に、自社が詳しいテーマの中心ページと関連ページを内部リンクでつなぎ、「〇〇といえば自社」という結び付きをサイト全体で示します。
トピッククラスターは、テーマ全体を網羅する「ピラーページ」と、個別の疑問に答える「クラスターページ」で構成します。研修会社なら「管理職研修」がピラー、「研修の内容」「費用」「1on1研修」がクラスターです。
- ピラーとクラスターを相互にリンクする:ピラーページから各クラスターページへ、各クラスターページからピラーページへリンクする
- サービスページや会社概要ともつなぐ:テーマのページと、そのテーマを扱う自社のサービスをリンクで結び付ける
- 用語の表記をそろえる:同じテーマでは、同じ用語・同じ表記を使う


つながりが整理されると、自社というエンティティと得意なテーマとの結び付きが伝わりやすくなります。あわせて、寄稿・取材・プレスリリース・取引先の事例紹介などで、社名と専門分野がセットで紹介される機会を増やしましょう。
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ナレッジパネルを表示・修正する方法
ナレッジパネルは、申請して作るものではなく、Googleがウェブ上の情報をもとに自動で生成するものです。
表示を申し込む手続きはないため、前章の6つの手順で「1つの存在」として認識されるための情報をそろえることが、表示への近道です。表示された後は、認証を受けることで内容の修正を提案できます。
| 表示のためにできること | 対応する手順 |
|---|---|
| 社名・所在地・電話番号などを、すべての情報源で同じ書き方にする | STEP1 |
| 会社概要ページを充実させ、Organizationの構造化データとsameAsで示す | STEP2・3 |
| Wikidataや業界団体、メディアなどで、正しい情報で紹介される機会を増やす | STEP5・6 |
| 店舗や営業所がある場合は、Googleビジネスプロフィールを作成して情報を最新にする | — |
ただし、表示されるかどうか、いつ表示されるかはGoogleが判断します。特定の施策で表示を保証することはできない点に注意しましょう。


ナレッジパネルの認証を受けて、情報を修正する方法
ナレッジパネルが表示されたら、認証を受けて、自社が公式に管理できる状態にします。Googleのヘルプでは、次の手順が案内されています。
- Googleアカウントを用意する(担当者の異動に備え、会社で管理するアカウントがおすすめ)
- 社名で検索し、自社のナレッジパネルを表示する
- パネル下部の「ナレッジパネルの認証を受ける」を選ぶ(スマートフォンではメニューから選ぶ)
- 案内に沿って公式プロフィール(YouTube・Search Console・X・Facebookのいずれか)にログインし、本人確認をする
- 認証された後は、「フィードバック」から修正を提案する。事実を直すときは、内容を確認できるウェブページのリンクを添える
認証の案内が表示されない場合もあります。認証後は他の担当者を追加できるため、SEO担当と広報など、複数人で管理しておくと安心です。認証を受けていなくても、パネルの「フィードバック」から修正の提案を送れます。
表示されない・誤って表示されるときの原因と対処
ナレッジパネルが表示されない、他社の情報が混ざる、旧社名が残るといった症状は、いずれも自社を他と区別する手がかりが不足しているか、古い情報がどこかの情報源に残っていることが原因です。
| 症状 | 主な原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 表示されない(情報源が少ない) | 外部のサイトやデータベースで、自社が紹介されている数が少ない | 業界団体やメディアで正しく紹介される機会を増やす。Wikidataの基準を満たす場合は登録する |
| 表示されない(表記がばらばら) | 社名・所在地・電話番号の書き方が、情報源ごとに違う | すべての情報源で表記をそろえる(STEP1) |
| 表示されない(会社情報のページがない) | 会社概要が簡単すぎる、構造化データがない | 会社概要ページを充実させ、Organizationの構造化データを入れる(STEP2) |
| 似た名前の企業の情報が混ざる | 社名だけでは区別できず、所在地や事業内容などの手がかりが不足している | 正式な社名・英語表記・所在地・事業内容をセットで記載する。sameAsで公式ページを紐付ける。フィードバックで誤りを指摘する |
| 旧社名・旧所在地が残る | 外部のサイト、データベース、登録情報に古い情報が残っている | 社名変更や移転のお知らせを掲載し、沿革に旧社名を明記する。外部サイト・データベース・ビジネスプロフィールを更新し、フィードバックで修正を提案する |
| 生成AIが事業内容を誤って説明する | 古い記事や外部サイトの誤った情報を参照している。自社サイトに事業内容の説明が少ない | 事業内容を短い文章で説明し、会社概要に載せる。誤りの元になっている外部のページに修正を依頼する |
社名が一般的な言葉と同じ場合や設立から間もない場合は、表示までに時間がかかることもあります。どの症状も一度直してもすぐには反映されません。社名での検索と生成AIでの説明を定期的に確認しましょう。
エンティティSEOの効果の測り方と注意点
エンティティSEOの効果は、検索順位だけでは見えにくいため、指名検索・ナレッジパネル・生成AIでの説明のされ方をあわせて見ます。
効果は1つの施策ですぐに出るものではなく、表記の統一・構造化データ・外部での紹介の積み重ねで少しずつ表れます。
効果の測り方|4つの指標
| 指標 | 確認する方法 | 見方 |
|---|---|---|
| 指名検索の数 | サーチコンソールで、社名やサービス名を含む検索の表示回数・クリック数を見る | 増えているか。認知と信頼の目安になる |
| ナレッジパネルの表示と内容 | 社名・略称・英語表記で検索する | 表示されるか、内容は正しいか、他社の情報が混ざっていないか |
| 生成AIでの社名の説明 | 生成AIに「〇〇株式会社はどんな会社?」と質問し、回答を記録する | 事業内容・所在地などが正しく説明されるか。似た名前の会社と混同されていないか |
| 関連するテーマでの表示 | サーチコンソールで、テーマに関する検索での表示回数と掲載順位を見る | ピラーページとクラスターページ全体で、表示が増えているか |
4つの指標は、月に1回など時期を決めて記録し、施策の前と後で比べるのが基本です。生成AIの回答は毎回変わることがあるため、同じ質問を複数回試して判断しましょう。


注意点・よくある失敗
最も注意したいのは、情報の食い違いと、ルールを外れた施策です。自社を正しく認識させるための取り組みが、かえって誤った認識や信頼の低下につながることがあります。
- ①構造化データの内容が、ページの表示と一致しない:Googleのガイドラインでは、読者に見えない内容をマークアップしないよう定めている。違反すると手動による対策の対象になり、リッチリザルトの対象外になることがある
- ②社名変更や移転の後、情報を更新していない:自社サイトだけ直し、構造化データ・公式SNS・外部の登録情報が古いままだと情報源が食い違う。変更時に更新する場所を一覧にしておくと漏れを防げる
- ③自社でWikipediaの記事を作る・宣伝的に編集する:利益相反のガイドラインにより、削除や信頼の低下につながる。誤りの修正はノート(議論のページ)で提案する
- ④構造化データを入れれば順位が上がると考える:構造化データは情報を正しく伝える手段で、Googleは検索結果での表示を保証していない。ページの内容の充実や外部での正しい紹介とあわせて取り組む
どの失敗も、「どの情報源を見ても、自社が同じ1つの存在だと分かる状態をつくる」という基本に立ち返ると防げます。施策を増やす前に、まず情報の正しさと一貫性を確認しましょう。
エンティティSEOは自社でできる?依頼すべき?
エンティティSEOは、表記の統一や情報の更新は自社で進め、構造化データの設計や認識状況の分析は専門家に任せるのが効率的です。
自社の正しい情報を最もよく知っているのは自社です。一方、構造化データの設計や、検索と生成AIでの見え方の分析には専門知識が必要です。
自社でできる作業・依頼したほうがよい作業
| 作業 | 自社でできるか | 主な担当 | 依頼する利点 |
|---|---|---|---|
| 表記の統一(STEP1) | できる | 広報・Web担当 | 情報源の洗い出しと、食い違いの一覧化 |
| Organizationの構造化データ(STEP2) | 一部できる | Web担当・制作会社 | 項目の設計と、エラーの確認 |
| sameAsの設定(STEP3) | 一部できる | Web担当 | 紐付けてよいページの判断と、双方向の確認 |
| 人物のエンティティ(STEP4) | できる | 広報・Web担当 | 記事の構造化データとの結び付きの設計 |
| 外部のデータベース(STEP5) | 手間がかかる | 広報 | 各サイトのガイドラインに沿った方針づくり |
| トピッククラスター(STEP6) | 一部できる | SEO担当 | 検索データをもとにした構成の設計 |
| 認識状況の分析と効果測定 | 手間がかかる | SEO担当 | 検索と生成AIの両方での競合比較と、定期レポート |


エンティティSEOはSEO担当と広報の両方が関わる取り組みです。構造化データはSEO担当、表記の統一や外部の掲載情報は広報など、役割を決めておくと進めやすくなります。
相談先の選び方|4つの基準
相談先は、設計から実装・分析まで対応できるか、過度な約束をしないかを確認して選びます。
- ①構造化データの設計と実装まで対応できるか:提案だけでなく、項目の設計と、エラーの確認か
- ②検索と生成AIの両方で認識状況を分析できるか:ナレッジパネルや検索結果だけでなく、生成AIでの説明のされ方まで調べられるか
- ③SEOの知見があるか:エンティティSEOはキーワード対策の土台になるため、検索順位への影響まで考えて設計できるか
- ④過度な約束をしないか:ナレッジパネルの表示はGoogleが判断する。「必ず表示させる」など、結果を保証する説明には注意する
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AIO・LLMOコンサル会社おすすめ12選|選び方・注意点・費用相場を解説
【自社PR】NEXER Groupのエンティティ・AI検索対策|社名の認識状況の無料分析から
AI検索対策は、Webマーケティングの中で最も伸びる新しい領域です。そして、AIに自社を正しく紹介してもらう土台になるのが、エンティティSEOです。
一方で、取り組んでいる企業はまだ多くありません。弊社の調査では、AI検索対策に取り組んでいると答えたのは29人中6人でした。早く土台を整えた企業ほど、検索とAIの両方で先に手を打てます。
※出典:【自社サイトについて、現在AI検索対策(LLMOなど)に取り組んでいますか?】実際の調査結果はこちら(現在Webサイトの運営・管理に関わっている方に限定/n=29)
NEXER Groupは20年以上・5,000社以上のSEO支援に携わってきました。その知見をもとに、エンティティSEOとAI検索対策を一体で支援しています。
| 支援内容 | 対応すること |
|---|---|
| 無料分析 | 社名やサービスが、検索結果・ナレッジパネル・生成AIでどう認識されているかを調べ、情報源の食い違いや混同の原因を洗い出す |
| 設計のご提案 | 分析結果をもとに、表記の統一、構造化データ・sameAsの設計、トピッククラスターの構成を、優先順位をつけてご提案 |
| 実装と効果測定 | 構造化データの実装や確認を支援し、指名検索・ナレッジパネル・生成AIでの説明の変化を、社内への報告にも使えるレポートでお伝え |
費用の相場はAIO対策の費用相場の記事でまとめています。「社名で検索すると別の会社が出る」という段階でも構いません。
社名やサービスが、検索や生成AIでどう認識されているかを、NEXER Groupが無料で分析します。
情報源の食い違いまで調べ、20年以上・5,000社以上のSEO支援実績をもとに、何から整えるべきかをご提案します。
エンティティSEOに関するよくある質問
エンティティSEOについて、よく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。
数か月単位で見る必要があります。表記の統一や構造化データ、外部の情報の更新が、Googleや生成AIに反映されるまでには時間がかかります。
月に1回程度、指名検索・ナレッジパネル・生成AIでの説明を記録し、変化を確かめましょう。
申請の手続きはありません。ナレッジパネルは、Googleがウェブ上の情報をもとに自動で生成します。表記の統一・構造化データ・外部での紹介を整え、1つの存在として認識されることが表示への近道です。
表示された後は、認証を受けて修正を提案できます。
構造化データを入れるだけで、検索順位が上がるわけではありません。構造化データは、自社の情報を正しく伝えるための手段です。Googleも、構造化データによる検索結果での表示を保証していません。
ページの内容の充実や、外部での正しい紹介とあわせて取り組みましょう。
なくても、エンティティSEOには取り組めます。公式サイトの会社概要・構造化データ・sameAs、Wikidataや業界団体の掲載など、ほかの情報源で自社の情報を示せます。
なお、Wikipediaの記事を自社で作成することは、利益相反のガイドラインで推奨されていません。
必要です。似た名前の企業との混同や古い情報は、会社の規模にかかわらず起こります。表記の統一や会社概要の充実など、費用をかけずにできることも多くあります。
中小企業のAI検索対策の進め方は、中小企業のAIO対策の記事で解説しています。
まとめ:自社を「固有の存在」として正しく伝えることから始めよう
検索エンジンも生成AIも、情報をキーワードの文字列だけでなく、人や企業といった「固有の存在」の単位で理解し、まとめて答えています。
自社が何者で、どの分野に強いのかが正しく伝わっていなければ、記事を増やしても評価は積み上がりません。
- エンティティSEOとは:検索エンジンや生成AIに、自社や商品を固有の存在として正しく認識させ、関連するテーマと結び付ける取り組み
- やり方:表記をそろえ、構造化データ(Organization・sameAs)で示し、人物・外部データベース・トピッククラスターで裏付ける
- ナレッジパネル:申請して作るものではなく、正しく認識された結果として表示される。表示された後は、認証を受けて修正を提案できる
- 効果の測り方:指名検索・ナレッジパネル・生成AIでの説明・関連するテーマでの表示を、施策の前後で比べる
最初の一歩は、社名で検索し、生成AIに自社のことを聞いてみることです。ナレッジパネルが出るか、内容は正しいか、他社の情報が混ざっていないかが分かれば、整えるべき情報源と、その順番が見えてきます。
社名やサービスが、検索や生成AIでどう認識されているかを、NEXER Groupが無料で分析します。
情報源の食い違いまで調べ、20年以上・5,000社以上のSEO支援実績をもとに、何から整えるべきかをご提案します。
