この記事の監修SEO会社

株式会社NEXERのロゴ

株式会社NEXER

2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。

「サブドメインとサブディレクトリの違いって何?」「どうやって使い分ければ良いの?」

と、サブドメインとサブディレクトリがよくわからないという方は多いでしょう。

しかし、サブドメインとサブディレクトリの違いを把握しておかないと、サイトを立ち上げる際に困ってしまう場合があります。

そこで今回は、サブドメインとサブディレクトリについて解説しましょう。

  • サブドメインとサブディレクトリの違い
  • SEO対策面での違い
  • サブドメインとサブディレクトリはどう使い分けるべきなのか

この記事を読めば、サブドメインとサブディレクトリの違い・使い分けを理解でき、あなたがどのような手段で新規サイトを立ち上げるべきなのかの判断材料にできます。

内容を簡単にまとめると…

  • サブドメインとは「https://sub.mediafox.jp/」のようなもの
  • サブディレクトリとは「https://mediafox.jp/sub/」のようなものでカテゴリ分けのようなもの
  • サブドメイン、サブディレクトリの両者ともにドメインパワーに相違はない
  • 自分のサイトの扱っているカテゴリなどを吟味して使い分けることが大切

サブドメインとサブディレクトリの違い

はじめに、サブドメインとサブディレクトリがどのように異なるのか説明します。

  1. https://mediafox.jp/
  2. https://sub.mediafox.jp/
  3. https://mediafox.jp/sub/

サブドメインとは、あなたが取得したドメインをベースにして作られる別のドメインのことです。

上記の例では2に該当します。

mediafox.jp/ というメインのドメインの前方に sub という記述がありますね。こうすることで新しくドメインを取得する必要なく、新規サイトの立ち上げを行うことができるのです。

一方サブディレクトリとは、あなたが取得したドメインを利用しているサイトに、コンテンツを追加することで利用できるようになる場所を指します。

上記の例では3に該当し、mediafox.jp/というメインのドメインの後方に sub/という記述がありますね。

これはメインwebサイト内に sub という名前のコンテンツが存在することを指します。この部分を新しいサイトのトップページの形に設定することで、便宜上、新規サイトの立ち上げを行うことができます。

1はメインサイトのURLですが、これをルートドメインを呼びます。後述する内容の理解に必要な概念ですので、覚えておいてください。

以上のように、サブドメインとサブディレクトリには形式上の違いが存在します。次は、さらに踏み込んだ内容の相違点を解説していきます。

ドメインパワーに関する違いはない

サブドメインとサブディレクトリには形式の違いこそあるものの、新規サイトを設立した場合のドメインパワーのつき方に相違点はありません

このことは、多くのユーザーが勘違いしていることでもあります。

サブディレクトリを設定して新規サイトの設立を行う場合は、既存のルートドメインに新しいコンテンツを追加しただけなので、ルートドメインのドメインパワーがそのまま評価されるのです。

ルートドメインの評価が高いサイトであった場合は、その恩恵を引き継ぎながら新規サイトを運用できます

サブドメインを利用した新規サイトであっても同様で、この点は多くの方が勘違いしている点です。

多くのSEOサイトで「サブドメインのドメインパワーはルートドメインから引き継がれない」という記述があるのですが、それは間違いであるといえます。

サブドメインに対するドメインパワーの引き継ぎは明らかに行われているからです。

たとえば「おすすめexcite」という、大手検索エンジンサイトがサブドメインを利用して運営している比較的新しいサイトがあります。サイトを立ち上げて間もない期間であるのにも関わらず、かなりのドメインパワーがあり、実際かなりのアクセス数を得ているようです。

これは大元のルートドメインのドメインパワーが強いからでしょう。また、当サイトが運営している別のサイトでも同様の検証結果を得られたため、ルートドメインのドメインパワーはサブドメインページにも引き継がれると考えられます。

ドメインパワーについて詳しく知りたい方は「ドメインパワーとは?高めるための方法やSEO対策における注意点」の記事がおすすめです。

被リンクの方式に関する違い

サブドメインとサブディレクトリ、どちらの方法で新規サイトを設立した場合でも、元のサイトからのリンクは内部リンク扱いになります。

サブディレクトリはルートドメインに新規コンテンツを追加するだけなので、いくら自分のサイトURLを引用したところで被リンク扱いにはなりません。

サブドメインに関しても同様です。取得する際には大元のルートドメインを参照しているので、サブドメインを利用して作成したサイト内でルートドメインのリンクを行ったとしても、被リンクにはなりません。

以下の図を参考にしてください。

サブドメインと外部サイトの関係図

SEO側面での違い

したがって、新規サイトの立ち上げに関していえば、サブディレクトリとサブドメインを利用した点に関する相違点はあまりないといえます。

いずれにせよ、大元のルートドメインパワーは強いに越したことはありません。SEO対策についてさらに知りたい方は「SEO対策とは?」の記事をご覧ください。

サイト設定の違い

サイトの設定を行う際には大きな相違点があります。

サブディレクトリでサイトの立上げを行った場合、既存のルートドメインにコンテンツを追加した扱いになるので、ASPやGoogle Analyticsなどの登録作業は必要ありません。

既存の広告コードを使いまわすことができたり、アクセス数もサブディレクトリ単位で表示されたりします。

一方、サブドメインでサイトを立ち上げた場合は、ゼロからサービスの登録を行う必要があるので注意しましょう。サイト単位で追加申請を行い、各サービスの設定をゼロからやりなおさなければいけません。

ここまでサブドメインとサブディレクトリの違いを説明してきましたが、理解することができたでしょうか。

それぞれの違いを表にまとめたので、もう一度比べてみてください。

 サブドメインサブディレクトリ
形式上の違いsub.mediafox.jp/mediafox.jp/sub/
ドメインパワーの継承行われる行われる
被リンク形式内部リンク内部リンク
新規ページの設定新規申請が必要必要なし

使い方の違い

上記のような特徴を持っているサブドメインとサブディレクトリは、どのようにして使い分けるべきなのでしょうか?

次は使い分け方に注目して、違いを解説していきます。

サブドメインとサブディレクトリを使い分ける際に考えるべきことは、「どのようなジャンルの新規サイトを立てようとしているのか」という点です。

SEO対策の観点から考えれば、Googleクローラーに対してサイトのジャンルを正確に伝えるということはかなり大切になります。

YMYLジャンルのような、検索上位に表示されるために、ある程度の専門性を提示する必要がある(E,A,T)ジャンルも存在するので、1つのサイトに複数のジャンルを混在させることは得策ではありません。したがって、ルートドメインサイトが扱っているジャンルと似ているコンテンツを扱う場合は、サブディレクトリを利用するべきです。

ルートドメインサイトが扱っているジャンルと相違点が全くない新しいサイトを扱う場合は、サブドメインを利用しましょう。

サブドメイン・サブディレクトリを利用したサイトの例

サブディレクトリを利用したサイトの例

たとえばオンラインショッピングのURLを見てみると、商品のカテゴリごとにサブディレクトリを設定して新しいページを作成していることがわかります。

  1. ルートドメイン:https://shopping.jp/
  2. サブディレクトリ:https://shopping.jp/pc
  3. サブディレクトリ:https://shopping.jp/accessory

これはルートドメインサイトのジャンルが「オンラインショッピング」というジャンルであり、サブディレクトリによって追加されたページはあくまでもオンラインショッピングの中の「商品カテゴリ」の範囲に収まるからです。

サブディレクトリ内にコンテンツを追加したとしても、サイトジャンルが多様化してしまわない1つの例だといえます。

サブドメインを利用したサイトの例

上記に対してYahoo!のサイトURLは、検索エンジンのトップサイトとは別に「ヤフーオークション」や「ヤフーショッピング」のページなどにサブドメインをあて、サイトの差別化を図っています。

  1. ルートドメイン:https://www.yahoo.co.jp
  2. サブドメイン:https://auctions.yahoo.co.jp
  3. サブドメイン:https://shopping.yahoo.co.jp

Yahoo!はルートドメインのサイトが扱っているコンテンツジャンルと少し離れたジャンルを立ち上げているサイトの一例です。追加したコンテンツごとにサブドメインを与えて、ルートドメインをベースに別のコンテンツを作成しています。

どちらのサイトも、ページの目的やジャンルごとにサブドメイン・サブディレクトリの使い分けを行っているのです

ルートドメインサイトが扱っているジャンルと似ているコンテンツを扱う場合は、サブディレクトリを、ルートドメインサイトが扱っているジャンルと相違点が全くない新しいサイトを扱う場合は、サブドメインを利用しましょう。

サブドメイン・サブディレクトリで新規ページの作成を行う時の注意点

どちらの手法で新規ページ/サイトを立ち上げるにしろ、気をつけるべきことがあります。

両方の方法に共通する懸念点として、ルートドメインと紐づけがされた状態でコンテンツの作成が行われている点が挙げられるでしょう。

先ほど、ルートドメインからドメインパワーの引き継ぎが行われることを指摘しましたが、その逆もあり得るということです。

サブドメインやサブディレクトリページのコンテンツがGoogleからペナルティを受けてしまった場合、その影響はルートドメインまで及びます

いずれにせよ、新規サイトやページを作成する場合はユーザビリティに気をつけ、ユーザーに悪影響を与えるようなコンテンツを作成しないようにしてください。

Googleペナルティについて詳しく知りたい方は「Googleペナルティとは?」の記事をご覧ください。

サブドメインとサブディレクトリの違いまとめ

サブドメインとサブディレクトリについて解説しました。疑問を持っていた方は、すべて解消したでしょうか。

このページの要約は以下のとおりです。

  • サブドメインは新規ドメインのサイト立ち上げと同様の扱いを受けるが、ドメインパワーが引き継がれる
  • サイトのコンテンツ統一性を損なわないため、ジャンルが異なるページの作成を考えているとき時にはサブドメインを利用して新規サイトの立ち上げを行うべき
  • サブディレクトリは、ルートドメインサイト内に新しいコンテンツを追加するだけなので、ドメインパワーはダイレクトに継承され、ページ単位で新しい設定を行う必要はない
  • ルートドメインサイトと似たようなコンテンツを作成するときはサブディレクトリを利用すべき
  • 2つのページの種類の使い分けをする際には、どのような新規ページを作成したいかということをよく吟味した上で、既存サイト(ルートドメイン)のジャンル統一性を損なわないよう、適切な方法でページの作成を行うべき

当サイトではSEO対策の情報はもちろん、サイト構築や記事制作に関する記事も毎日配信しています。ぜひ他の記事も閲覧してみてくださいね。