この記事の監修SEO会社
株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
サイト運営を始めたばかりの方の中には、
「ビッグキーワードとは何?」
「SEOとどう関係するの?」
といった疑問をお持ちの方も多いかもしれません。
ビッグキーワードは検索数が多いキーワードのことで、攻略できれば大きなアクセスアップや収益増加が見込めます。サイト運営で「ビッグキーワード」と「スモールキーワード」は必ず理解しておきたい項目といえるでしょう。
そこで今回は、
- ビッグキーワードとは?
- ビッグキーワードの具体例
- ビッグキーワードで上位表示する方法
これらの項目について詳しく解説します。
ビッグキーワードを詳しく理解すれば、適切なキーワード選定ができるようになり、アクセスを効率的に集めることが可能です。
内容を簡単にまとめると・・・
- ビッグキーワードとはジャンルの中で月間検索数が多いキーワード
- ビッグキーワードで上位表示されるには、ニーズの大きい「まとめページ」の作成が有効
- 競合が多く強いため、自サイトのSEO対策は万全に
目次
ビッグキーワードとは
ビッグキーワードとは、「月あたりの検索数が多い単語・あるいは単語の組み合わせ」のことを指します。
ビッグキーワードであなたのwebサイトがヒットするようになれば多大なアクセス数を見込めます。
しかし、どれくらいの月間検索数があれば、ビッグキーワードに該当するのでしょうか。
これは具体的な数字が定められているわけではありませんが、月あたりの検索数が10,000回以上あればビッグキーワードと呼べるでしょう。
ただし、運営しているサイトのジャンルによってはビッグキーワードの定義が変わります。
たとえば医療保険について扱っているサイトの場合、検索ボリュームが1番高いキーワードでも30,000回ほどの検索回数です。その場合、4,000〜6,000回ほどの検索回数でもビッグキーワードといえます。メディアのジャンルによってビッグキーワードの月間検索数は異なるのです。
月間検索数が高いほど競争は激しくなるため、アフィリエイトなどでジャンルを選べる場合にはジャンルの選定も重要となります。
SEO対策について詳しく知りたい方は「上位表示を狙うためのSEO対策」の記事をご覧ください。
ビッグキーワードの特徴
ビッグキーワードにはいくつかの特徴があり、それは対義語である「スモールキーワード」と比較される部分でもあります。
どのような特徴があるのか紹介しましょう。
検索数が多い
前述したとおり、ビッグキーワードは月あたりの検索数が圧倒的に多いという特徴があります。
したがって、ビッグキーワードでの上位表示に成功しているWebサイトは、大きな検索流入を獲得できるのです。
ビッグキーワードは1つの単語のみならず、多数の単語から構成されることもあります。
検索キーワード | 京都 | 京都 旅館 | 京都 旅館 おすすめ |
月間検索数 | 550,000 | 22,000 | 1,900 |
データ出典:uver suggest
表の月間検索数を見てみると「京都」という検索キーワードは、確実にビッグキーワードだといえます。しかし「京都 旅館」という2つの単語で構成された複合キーワードも、数字としては十分ビッグキーワードなのです。
他にビッグキーワードの例を挙げると、下記のようなものがあります。
【ビッグキーワードの例】
ビッグキーワード | 月間検索数 |
京都 | 550,000 |
ダイエット | 450,000 |
漫画 | 2,240,000 |
FX | 135,000 |
医療保険 おすすめ | 8,100 |
競合サイトが多い
ビッグキーワードの月間検索数は非常に多いため、そのキーワードで上位表示することを目的としたサイトが多数存在します。
ビッグキーワードは企業が運営する大規模サイトや、そのジャンルの公式サイトが狙ってくるキーワードなのです。
現在のGoogleアルゴリズムでは、ドメインパワーが強く信頼性の高いサイトが上位表示されやすいため、ビッグワードで検索すると上位の多くが公式、公式関連、大規模なポータルサイトとなっているでしょう。
また、ビッグキーワードでの上位表示に成功すれば大きな収益につながるので、強豪アフィリエイターが狙ってくるキーワードでもあります。
そのため、あなたのサイトをビッグキーワードでGoogle検索上位に表示するには、コンテンツの質を高める必要があるのです。
検索意図が抽象的である
ビッグキーワードの特徴として、検索意図が抽象的なことがあります。
キーワードの幅が広すぎて、ユーザーがどのような意図を持ってその単語を検索したのかを理解しにくいのです。
たとえば、あなたが東京の飲食店を紹介しているwebサイトを運営していて、アクセス流入の最も高い検索キーワードが「京都 旅館」だったとしましょう。
この場合、検索してきたユーザーが「京都 旅館」という検索キーワードを通して何を調べたかったのか、はわかりにくいはずです。
- 京都旅行の計画を立てている家族
- 京都でおすすめの旅館が知りたい人
- 京都へ出張に行くため、できるだけ安い旅館に宿泊したいサラリーマン
このようにさまざまな目的の人が、この検索ワードを利用する可能性があります。
では、どのようにしてビッグキーワードを検索してきたユーザーの検索意図に応えればよいのでしょうか?
ビッグキーワードの検索意図に応えるにはまとめページを作成するのがおすすめ
複数あるユーザーの検索意図に応えるには、まとめページを作成するとよいでしょう。
たとえば「おすすめの京都の旅館が知りたい」「京都旅行の計画を立てたい」という検索意図に応えるには、それぞれ詳しい記事を作成し、まとめページから内部リンクを飛ばせばよいのです。
ユーザーが知りたい情報にたどり着きやすいような記事構造を意識しましょう。
また、抽象的でユーザーの検索意図が掴みにくいビッグキーワードであっても、ジャンルによってはある程度検索意図の予測が可能です。
「京都 旅館」と検索するユーザーはさまざまな目的があるとしても、多くは京都に宿泊したいと思って検索していると予測できるでしょう。
したがって、ビッグキーワードを狙う際には1番ニーズの高い検索意図も捉え、それに準ずるまとめページを作成することをおすすめします。
スモールキーワード(ロングテールキーワード)とは
ビッグキーワードに対してスモールキーワードとは、月間検索数が比較的少ないキーワードのことをいいます。
たとえば、「京都 旅行 おすすめ」のように複数の単語で構成されることが特徴です。
サイトを運営し始めてから日が浅いうちは、スモールキーワードを設定した記事を多く書くことをおすすめします。また、前述したロングテール戦略とは、スモールキーワードを利用したサイト運営のスキルのことです。
スモールキーワードを設定した記事を多く用意すれば、サイトの網羅性やアクセス数の底上げが見込めます。ロングテール戦略によって新規ユーザーを獲得してサイトの評価が上がれば、後々ビッグキーワードの上位表示を狙うことが可能でしょう。
しかし目線を変えれば、スモールキーワードで記事を上位表示できたとしても、PVが大きく増えるわけではありません。数十時間の時間をかけて作成した記事でも、検索ニーズがなければ読まれる回数も少ないのです。
そのため、スモールキーワードを扱う場合は、注意深くキーワード選定をする必要があります。
スモールキーワードを設定して記事を執筆する際には、「検索ボリュームが少なすぎないか」「キーワードに対するユーザーの購買意欲は高いか、低いか」などを確認しましょう。
スモールキーワードについては「ロングテールキーワードとは?」でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
ビッグキーワードとスモールキーワードの違い
ビッグキーワードとスモールキーワードとは何か理解できたでしょうか。
対義語として存在する「スモールキーワード」という言葉の特徴と比較しつつ、さらに理解を深めていきましょう。
ここでは、ビッグキーワードとスモールキーワードそれぞれのメリットとデメリットを紹介します。
ビッグキーワードのメリット
- 月間検索数が多い
- 上位表示できれば、かなりのアクセス流入を見込める
- ビッグキーワードでのまとめ記事はニーズが高い
ビッグキーワードのデメリット
- 競合サイトが多く存在する
- 企業が運営しているサイトや、競合アフィリエイターが既に参入している
- 競合サイト自体のクオリティが高いので、SEO対策のハードルも高い
スモールキーワードのメリット
- 月間検索数が比較的少ない
- スモールキーワードは無数に存在するので、競合サイトが少ない
- SEO対策に自信がなくても上位表示を狙える
- ユーザーの検索意図がはっきりしている
スモールキーワードのデメリット
- 月間検索数が少ない
- 記事単位のインパクトを実感しにくい
- 費用対効果が低い
ビッグキーワードのSEO対策
それでは、ビッグキーワードでGoodle検索の上位表示を狙うには、どのようなSEO施策が効果的なのでしょうか?
ここでは、ビッグキーワードで上位表示を狙うためのSEO施策を解説します。
ドメインパワーを上昇させる
Googleは特定のアルゴリズムを利用してWebサイトの評価を行っており、そのスコアに基づいてどのページを検索結果の上位に表示させるかを選定しています。
したがって、自分のサイトをビッグキーワードで上位表示させるには、サイト全体の評価を上昇させることが重要です。
サイトの評価を上昇させる、すなわちドメインパワーを上昇させるためには、外部対策が必要になってきます。
SEO外部対策について詳しく知りたい方は、「SEO外部対策とは?」の記事をご覧ください。
そのほかにも、検索順位を上昇させるためのリライト作業が必須です。
被リンクを増やす
被リンクとは、あなたのサイトがほかのサイトからリンクを受けることを指します。
一般的に、情報価値や情報希少性の高いページは他のサイトから引用・参考にされることが多いため、被リンクを獲得できる可能性が高いとされているのです。
- 情報価値の高いページ
- 情報希少性の高いページ
- 他の競合サイトには書かれていない視点で解説されている場合
- 付加価値のある情報が記載されているページ
- オリジナリティの高い情報
通常、上にあげた5つの情報がページに記載されていると、被リンクがつきやすくなります。そのため、Googleのアルゴリズムは被リンク数の多さをサイト評価の1つとしているのです。
その他にも相互リンクやmybest方式を利用するなど、自分の手によって能動的に被リンクを獲得できる手段があります。
相互リンクは、他サイトの運営者に対して直接交渉することによって被リンクを獲得する方法で、自分のサイトに相手方のサイトのリンクを挿入する必要があるのです。
mybest方式とは、mybestというおすすめ情報サイト業界において最大手のサイトを利用し、能動的に被リンクを獲得できる方法を指します。
mybestに記載されている商品のレビュー記事を執筆すると、商品の提供を行っている企業のサイトにて「私の商品がこちらのサイトで紹介されました!」といった形であなたのサイト記事が言及され、被リンクを獲得可能です。アフィリエイトが金銭を報酬として受注者に支払うことに対して、mybest方式では報酬として被リンクを獲得しています。
内部リンクを充実させる
外部リンク(被リンク)だけでなく、サイト内の内部リンク数を充実させることも必須です。
Googleは、ユーザーのサイト滞在時間やユーザビリティの側面、関連記事が充実しているかどうかという側面からサイト評価を行っています。
内部リンクを充実をさせる手段は2つあります。
1つ目は、あなたのWebサイトにあるページの関連コンテンツを充実させることです。
京都の旅館について記載されているページの関連コンテンツに、京都の観光スポットの記事や京都府内のレストランの記事などを内部リンクさせると、ユーザーがほかの記事を閲覧する可能性が高まります。するとサイト内を回遊しやすくなり、サイト滞在時間が上昇するのです。
2つ目は、検索順位を上昇させたい記事をヘッダー内に表示させることです。
ヘッダーに自信のある記事のリンクを挿入することで、サイト内全ページからの内部リンクを挿入していることになると同時に、その記事を閲覧してくれる可能性が高まります。
ユーザーがサイトを閲覧した時に1番最初に見る場所はヘッダーです。
ヘッダーに内部リンクとして力を入れている記事を設置することで、さらなる収益化やユーザビリティの向上を見込めるでしょう。
内部リンクではトピッククラスタを意識しよう
内部リンクに関連した知識として、トピッククラスタという概念があります。
このページの文章中に、いきなり京都の旅館のページが内部リンクされていても不自然ですよね。関連するページは同じカテゴリ内で内部リンクすることで、サイト自体の網羅性が向上します。この網羅性のことを「トピッククラスタ」と呼び、ユーザビリティの向上やGoogleのクローリング精度の向上が期待できます。
サイト内部のリンクを充実させることで、ユーザーの滞在時間やユーザーの満足度、サイト自体の評価を増幅させることができます。
サイトマップを構成して内部リンクを作り込み、カテゴリごとの関連度を高めていきましょう。
ビッグキーワードで検索上位を獲得したら行うこと
ページがビッグキーワードで検索上位を獲得することができれば、多大なアクセス流入を見込めます。
先ほどの「京都」というビッグキーワードでは、55万回もの月間検索数があるのです。
マネタイズ効率をさらに高めるためにも、商品の誘導ページや広告クリック率、アフィリエイト案件成約率の見直しを行いましょう。
広告クリック率、案件成約率の見直し
いくら多人数のユーザーから閲覧されるサイトだとしても、広告クリック率やアフィリエイト案件の成約率が低いままでは意味がありません。
あなたのサイトのクリック率が1%だった場合と、3%だった場合の成果を比較してみましょう。
クリック数が減るだけで案件成約数も減少していることがわかりますね。
一般的に、広告やアフィリエイトのクリック率は1〜3%までなら目指せると言われています。
1%以下になっている場合は、今一度見直しをしてみましょう。
また、CVRの改善方法について詳しく知りたい方は「CVRの改善方法は?」の記事をご覧ください。
ASPへ特単交渉をする
あなたがもしアフィリエイターだとして、極端にアフィリエイトの成約数が多い場合、ASPが特別単価の報酬を設定してくれることがあります。
案件やASPによって特単交渉が可能となる条件は異なりますが、ある程度報酬が発生し始めた時点で一度連絡をしてみるとよいでしょう。
1つの目安として、月に30〜50万円の報酬が発生していれば、特別単価の交渉ができる土壌ができているといえます。
まとめ:ビッグキーワードとは?
ビッグキーワードとは検索ワードの概念であり、月間検索数が多い特徴を持っている言葉です。
このページの要約は以下になります。
- ビッグキーワードとはカテゴリー内の中で月間検索数が多いキーワード
- ビッグキーワードの対義語はスモールキーワード
- ビッグキーワードで上位表示させるなら、検索意図を含んだまとめページを作成するべき
- SEO対策は万全に
ビッグキーワードのSEO対策は難易度が高いものの、一度検索上位に乗ってしまえば多大なアクセス数を見込めます。
「ビッグワードで検索上位を狙っていきたい」と思ったら、今回解説したことを実践してみてくださいね。