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株式会社NEXER

2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。

「Googleアナリティクスのセッションとは何?」「どうやって確認するの?」

と、アナリティクスを使い始めたものの、用語の理解が曖昧なままである方も多いかもしれません。

しかしアナリティクスの数値を分析するには、「セッション」の理解は非常に重要です。

そこで今回は、Googleアナリティクスでセッションを毎日確認し、PV数やユーザーの動向に対して対策を講じている筆者が以下のことを解説します。

内容を簡単にまとめると…

  • Googleアナリティクスのセッションとは何か
  • セッションの定義
  • ユーザー数とPV数の違い
  • セッションの確認方法

このページを読めば、Googleアナリティクスにおけるセッションとは何か、セッションの見方を理解でき、集客や問い合わせを増やすことができます。

  • Googleアナリティクスの「セッション」とは、ユーザーがサイトに訪問してから離脱するまでの一連の流れのこと
  • セッションの終了地点はユーザーがサイトを離脱したとき、30分以上操作がないとき、日付をまたいだとき
  • Googleアナリティクスでのセッションは、ユーザー→概要から確認

Googleアナリティクスのセッションとは?

アナリティクスのセッション図解

ここからはGoogleアナリティクスのセッションについて解説していきますが、アナリティクスの使い方がわからない人は、まず「Googleアナリティクスの使い方」を読んでみてください。

Googleアナリティクスのセッションとは「ユーザーがサイトに訪問してから離脱するまでの一連の流れ」を意味します。

セッションの考え方をスーパーマーケットに例えると「お客さんが入店してから商品を選び、会計し、退店するまで」と同じです。お客さんはお店に入ったら、惣菜コーナーや野菜、精肉コーナーなどを回遊し、会計しますよね。

コーナー間を移動するのがページ間の移動で、入店から退店までが1セッションということです。

アナリティクスではアクセスからサイト内の回遊、離脱までの流れをセッションとして計測し、「どんな商品に興味を持ったか」「購入しようとしてやめた商品は何か」など、お客さんの行動から興味・関心を分析できます。

スーパーではお客さんの行動を直接計測すればある程度正確なデータがとれますが、ウェブサイトでは訪問から離脱までの定義が難しいでしょう。

なぜなら「外部リンクに飛んで戻ってくる」「サイトを行き来する」「同じページにずっと止まったまま放置する」といったことが頻繁に起こるからです。そのため、計測を一定にするには基準にもとづいて「セッションが終わるタイミング」を定義しなければなりません。

次に、このセッションが終わる基準を解説します。

セッションが終わるタイミング

アナリティクスのセッションが区切られるタイミング スマホと説明文
先ほどセッションとは「サイトへの訪問者数の離脱までの一連の流れ」と説明しました。単純に考えれば、セッションが終わるタイミングはサイトから離脱した瞬間になります。

しかし、離脱したとき以外にもセッションが終わるタイミングの定義があります

セッションが終わるタイミングは、下記の3つです。

  • サイトから離脱したとき
  • 30分以上操作がなかったとき
  • 日付をまたいだとき

では、これらの定義の詳細を以下で解説しましょう。

サイトから離脱したとき

サイトの「離脱」の考え方には2つの意味があります。

離脱の意味の1つはユーザーが訪問したサイトから離脱をしたとき。2つめは、参照元が変わった場合です。

最初にアクセスした参照元とは別の参照元からアクセスした場合、セッションが新規セッションとして更新されます。

たとえば「サイトAからリンクを踏んでアクセスし、対象サイトに訪問する。その後サイトBのリンクから対象サイトにアクセスした」としましょう。

この場合、サイトBから入ってきたときに新しいセッションとして計測されます。

30分以上操作がなかったとき

ユーザーが1つのページを見始めてから30分経過すると、セッションが1度区切られるようです

たとえば、ページAを閲覧し、そのまま30分が経過したとしましょう。その後ページBを見た場合、ページAを閲覧したセッションは切られ、新しいセッションとして計測されるのです。1人のユーザーが1ページに30分以上滞在して別のページに移れば、同じユーザーでもセッションは2つになります。

もう1つ例を挙げて考えてみましょう。たとえば「学習サイトで1つのページを閲覧した。その際メモを取りながら40分同じページを閲覧した」とします。この場合30分同じページに滞在したため、セッションが区切られるのです。その後別のページに移動すると、新しいセッションとして計測されます。

1人のユーザーがあるページにアクセスしたまま外出した場合、セッションが継続してしまうと滞在時間が極端に長くなってしまうのです。そのようなユーザーが複数いると、正確な計測ができなくなってしまうでしょう。そのため、1ページに対して30分でセッションが区切られるルールが適応されるのです。

また、サイト内で複数のページを回遊していた場合にも、1ページ30分以内で他のページに移っていれば一連のセッションとしてカウントされることも頭に入れておきましょう。

たとえば1つのサイトで5ページを閲覧し、100分滞在していたとします。1ページに20分ずつ滞在していれば1つのセッションとしてカウントされますが、1ページ目に30分以上滞在し、2ページ目以降で10分程度の滞在の場合、1ページ目で1セッション、2ページ目以降で1セッションと区切られるのです。

あるいは、動画サイトなどサイトによっては1ページあたりの滞在時間が長く、30分以上操作がない場合があるでしょう。後述しますが、その場合セッションが切れる時間設定を変更することもできます。

日付をまたいだとき

日付が変わったタイミングでもセッションは区切られます

アクセス解析は基本的に1日単位で行われるため、23時59分にページ閲覧をし始めて24時になっても継続してページを見ている場合、0時を回った時点でセッションが切り替わり、2つのセッションで日ごとに集計されます。

その理由は、日をまたぐデータにならないようにするためです。

セッションを計測すべき理由とは?

セッションが終わるタイミング スマホ画面と説明

セッションを計測すべき理由はサイトの状態を理解し、分析するためです。

具体的には、セッションを計測するべき理由は大きく分けて3つあります。

  • ユーザー行動から「成果」が上がった理由を確認できる
  • 離脱ポイントから「課題」を発掘できる
  • 不自然なユーザー行動から「状態異常」を発見できる

セッションを追うことで、サイト運営の中で行った施策の効果を検証できるのです。

ユーザーがどのようにサイト内を回遊したか、またどのサイトからアクセスがされたかがわかれば「成果の上がっているポイントはなぜ上がっているのか」と成果が発生した理由を理解でき、より成果を高めていけるでしょう。

ユーザーの流入から離脱までの動向を知れば、サイトの強みと弱みが解析できます。そこから課題を見つけ、今後の運営方針を考えることができるでしょう。

また、効果検証や課題設定以外のメリットとして、セッションではサイトの状態異常を見つけることもできます。急にアクセス数が減ったり逆にアクセス数が増えたりした際にも、定期的にセッションを確認していれば「外部要因か内部要因か」「内部要因ならサイトのどこに異常があるのか」がわかりやすくなるでしょう。

このように、セッションを計測すれば客観的に自分のサイトの状態を理解し、サイト運営の正しい分析ができるようになるのです。

セッション時間の設定を変更する方法

セッションには1ページ30分の時間設定がありますが、動画サイトや学習サイトなど、1ページあたり30分以上の滞在時間が多く発生するサイトもあります。

その場合、セッションが30分で切れて別セッションに移ると、かえってセッションの正しい計測が難しくなってしまうでしょう。

1ページあたり30分以上の滞在時間が多く発生するサイトであれば、セッションの時間設定を変更することをおすすめします。

変更方法は以下のとおりです。

  1. アナリティクスを開き管理をクリック
  2. プロパティの「トラッキング情報」から「セッション設定」をクリック
  3. セッションのタイムアウトでセッション時間を変更し、「適用」をクリック

この方法でセッション時間の設定が完了します。

セッションとユーザー、PVの違い

アナリティクスのセッション、ユーザー、PV図解

Googleアナリティクスではセッション以外にも「ユーザー」「ページビュー(PV)」「ページ別訪問者数」などいくつかの指標があります。

セッションを解析する上で、それぞれをしっかりと区別できるようにしておきましょう。

ユーザー

ユーザーとはサイトに訪問した「人数」のことです。

ユーザーのアクセス数はブラウザ(cookie)ごとに計測されるため、同じブラウザからの閲覧であればユーザーが1日に何回アクセスしてもカウントは1とみなされます。1人のユーザーであれば、サイト内を回遊してもアクセスユーザー数は1としてカウントされるのです。つまり、単純にサイトにアクセスした人数といい換えられますね。

反対にいえば、同じユーザーであっても別のブラウザや端末でアクセスした場合は、別のユーザーとしてカウントされます。同じユーザーが違う時間・参照元からアクセスした場合、ユーザーは1としてカウントされますが、セッションはアクセスのたびに分かれます。つまり同じユーザーが1日3回アクセスしたとすれば、ユーザー数は1、セッション数は3となります。

ページビュー(PV)

ページビューとは、ページごとに閲覧された回数を表します。

ページビューでは1人のユーザーがサイト内で複数のページを閲覧すると、それぞれのページで閲覧数としてカウントされるようです。同じ人物が2回同じページをみた場合もカウントされるので、「ページのアクセス数」ととらえるとよいでしょう。

セッションとページビューを組み合わせて考えると、「1セッションあたりどれくらいのページが閲覧されているか」がわかります。

1セッションあたりのページビューからは、たとえば「セッションは多いけどPVは少ない」という状態に対して「記事間をつなぐ内部リンクが少ないのでは?」「次の記事を読みたいと思う内容ではなかったのでは?」と予想が立てられます。サイトの回遊率を上げるための導線分析やコンテンツ対策を具体的に考えることが可能となるのです。

また、ウェブサイトでよく見る「100万PV達成」と書いてあるサイトは、必ずしも100万人がサイトにアクセスしたということではありません。1セッションで複数ページを見ているユーザーがいるため、100万回ページが閲覧されたという意味となります。

ページ別訪問者数

ページビューと混同しやすい指標に「ページ別訪問者数」があります。

ページ別訪問者数とは、指定したページが1セッションの中で閲覧された数のことです。

1セッションの中で同じページを複数回見ても回数分カウントされるページビュー数と異なり、ページ別訪問者数は1セッションの中で同じページを何度閲覧しても1としてカウントされます。

ページ別訪問者数では重複したページビュー数を取り除くことができるのです。つまり、ページビュー数100人、ページ別訪問者数80人と、数字のかい離が生じます。

また、ページ別訪問者数ではページビュー数より正確に「何人を特定のページに流入させることができたか」を計測できるでしょう。

ページビュー数の場合、同じサイトのリンクで特定のページに戻ってきてしまう可能性がありますので、正確な閲覧人数を測ることができません。

Googleアナリティクスでセッションを確認する方法

セッションを確認する女性

これまでセッションの定義やGoogleアナリティクスでセッションを確認する上で、理解が必要な情報を解説しました。

ここでは、Googleアナリティクスでセッションを実際に確認する方法を解説しましょう。

Googleアナリティクスでセッションを確認するためには概要(サマリー)を見ます。

サマリーは、一定期間内に訪問したユーザーのアクセス状況を見ることができる仕組みです。サイトの状況変化を把握するために毎日見るようにしましょう。

以下が概要(サマリー)の見方です。

  1. アナリティクスを開き左のユーザーをクリック
  2. 概要(もしくはサマリー)をクリック

たったこれだけの手順でユーザー数とセッション数の一覧、PV数(ページビュー数)を確認できますから、習慣化することをおすすめします。

また、右上にある日付の枠をクリックして日付を指定すると、計測したい期間を変更できるのです。

そのほかに確認できるのが「集客」「行動」という2つの指標とされています。

「集客」で流入元を確認

「集客」ではユーザーがどこからサイトに入ってきたかを調べることが可能です

流入元データは「狙ってはいなかったものの反応を集めているキーワードを発見できる」「効果的なリンク方法を分析できる」など、サイト運営において重要な項目でしょう。

集客を調べる方法は以下の通りです。

  1. アナリティクスのユーザーをクリック
  2. 「集客」→「全てのトラフィック」→「チャネル」をクリック

ユーザーの流入経路は検索エンジン・ディスプレイ広告などさまざまです。同じサイトでもどこから流入してくるかによってユーザーの需要が違います

流入先を調べることでどのようなコンテンツの需要が高いのかを把握でき、今後の対策を考えることができるでしょう。

行動の確認

「行動」では一定の期間に何回の訪問があったのかを調べることができます。

ここではページ別訪問者数とサイト内でユーザーによく閲覧されているページがわかるので、コンテンツのブラッシュアップに役立つでしょう。

以下がページ別訪問者数を調べる方法です。

  1. アナリティクスのユーザーをクリック
  2. 「行動」→「サイトコンテンツ」→「全てのページ」をクリック

サイト内でよく見られているページを把握でき、自分のアップしたコンテンツやこれまでの対策の効果検証ができます。

また、アクセス数が多いページを中心に改善をすれば、変化を実感しやすいでしょう。

まとめ:Googleアナリティクスのセッションとは

今回は、Googleアナリティクスのセッションの意味と確認の仕方を解説していきました。

まずは手順に沿ってレポートを解析してみましょう。

その際に必要であれば、自分のサイトの分野や平均滞留時間に合わせて、セッションの時間設定をしておくことをおすすめします。

では、簡単にGoogleアナリティクスのセッションについてまとめましょう。

  • Googleアナリティクスのセッションとは「サイトへの訪問者数の離脱までの一連の流れ」を意味する
  • セッションが切れるタイミングは3つある
  • ユーザー・PVなど、セッションの中でアクセスの計測区分が異なる
  • セッションを解析はアクセスアップ対策の手がかりとなるほか、状態異常の発見もできる
  • セッションから「集客」「行動」を分析でき、サイト運営の対策を練られる

セッションは、見えない顧客の動向を可視可する項目です。

しかし、Googleアナリティクスのセッションは、それ自体を理解していなければ正しくアクセス解析ができません。

分かりづらかった項目があれば、Googleアナリティクスを開きながらもう一度読んでみてくださいね。

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