この記事の監修SEO会社
株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
「サイトの更新頻度はSEOに関係あるの?」
「更新はどのくらい大切なの?」
サイト運営者にとって、コンテンツの更新頻度がSEOとどのように関係しているのかは気になるところでしょう。
2021年現在、記事の更新頻度を上げるだけではSEO的な効果はないといえます。
しかし記事のリライトやトップページのリニューアルなどの更新であれば、結果的にコンテンツが充実してユーザーの満足度につながることでSEOにポジティブな影響を与えるでしょう。
この記事では、コンテンツの更新頻度とSEOの関係について、以下のことを解説します。
- コンテンツの更新頻度とSEO効果の関係
- 質の良いコンテンツの更新頻度とSEO効果
記事の最後までご覧いただければ、コンテンツの更新頻度とSEO効果の関係性について理解が深まり、サイトの評価をよい状態に保つことができます。
内容を簡単にまとめると…
- 更新頻度とSEO効果
- 基本的に定期的に更新は行うべき
- コンテンツの更新頻度を高めるにはリライトが効果的
目次
コンテンツの更新頻度とSEO効果の関係
サイト評価の基準となる「Googleの検索品質評価ガイドライン」は年に数回更新が行われますが、コンテンツの更新頻度に対しての評価基準は変わっていないのが現状といえるでしょう。
サイト運営者である私も新規記事のアップから見出しの追加まで日々更新を行っていますが、さまざまなSEO施策の中でもコンテンツの更新は重要性が高いと感じています。
更新頻度は重要
冒頭でもお伝えしたとおり、コンテンツの更新頻度は直接SEOに影響しません。
しかしコンテンツを充実させるための更新であれば、頻繁に行うことでサイトの質が上がり、結果的にSEO効果が得られると考えられます。
Googleからの評価を得て上位表示させるには、ユーザーにとって利便性が高く、期待を裏切らないコンテンツが必要です。
よって、コンテンツの更新頻度に意識を向け、サイトに手を入れ成長を継続させることはGoogleの評価につながり、逆に新しい情報があったとしても更新せず放置するようなサイトは、Googleからの評価が下がる傾向にあると感じています。
それだけネット上でのSEO対策の競争が激しく、日々進化しているということがわかるでしょう。
重要なのは量より質
記事を修正せずに、日付だけ更新したり語彙を変えるだけではSEO効果は見込めません。
大切なのは更新する情報の質です。質の低いコンテンツを毎日更新してもGoogleからよい評価を得られないどころか、サイト全体の評価が下がってしまう恐れもあります。
コンテンツの更新は、サイト全体の成長につながるものでなければなりません。新しい記事をアップできない場合でも、専門性の高いコンテンツを組んで、サイト全体の質を高めるように心がけましょう。
自サイトの記事より上位表示されている記事は、少なくとも自分の記事よりも優れていると評価されている記事です。自分より上位のページにあって自分のページにないものは何かを考えて、コンテンツを制作し、質の高いページを作っていきましょう。
質の良いコンテンツの更新頻度を高めればSEO効果を得られる
コンテンツの更新頻度を高める方法は、大規模なものから小規模なものまでさまざまです。
更新作業はあくまでもサイト全体の質を高めるためのもので、サイトごとに抱えている問題は違います。そのため、それぞれのケースに合ったコンテンツの更新をするようにしましょう。
代表的なコンテンツの更新方法は次の通りです。
- 上位記事にあって自分の記事にないコンテンツを追加する
- 順位が落ちたコンテンツをリライトする
- 古い情報を新しい情報に更新する
- 低品質な記事を削除する
- 共起語・関連キーワードを追加する
これら以外にも、新しい記事の投稿はもちろん、内部リンクや外部リンクを挿入するなどの方法があります。
今回は、「サイト上の問題を改善して質を高める」という点にフォーカスして、順番に解説します。
これらの作業は一般的に「リライト」と呼ばれています。
上位記事にあって自分のページにないコンテンツを追加する
SEO対策において大切な要素の1つに「ユーザーにとっての辞書としての役割を果たすこと」があります。
Googleのサイト評価基準には、コンテンツの中身に専門的要素が多く含まれているかがあるのは確かでしょう。
これを理解したうえで検索結果を考えてみると「上位に表示されている記事は高い評価を得たから上位表示されている」ということになります。検索結果は結果発表ととらえられるのです。
上位10番目くらいまでの内容をよく確認して、どのようなコンテンツの流れや専門要素が入っているかを確認してみましょう。自分の記事では、上位表示されている記事にある内容が網羅されているでしょうか。欠けていた場合は、その項目を自分の記事に追加することで記事に厚みを持たせられるでしょう。
もちろん、上位表示されているコンテンツはあくまでも参考とし、丸写しせず内容を自分の表現方法で書く必要があります。
この方法は新しい内容を最初から考えるわけではなく、見本を見て作成するため下記のようなメリットがあります。
- 熟考する時間が省ける
- 競合する記事を把握できる
- 自分の記事の欠点を見つけられる
- 表示順位の変化に気づける
- Googleの評価の傾向が把握できる
多くのメリットがあるため、狙ったキーワードで検索される自分以外の記事をチェックするように心がけ、自分のページを更新して強化していきましょう。
順位が落ちたコンテンツをリライトする
ページの表示順位が下がった際には、なぜ下落したのかを分析する必要がありますが、大きな要因の1つにGoogleアルゴリズムの変更による表示順位の変化があるようです。
Googleのアルゴリズムは毎日のように更新されており、大きなアップデートがあるたびに表示順位が大きく変動します。先に触れたように、Googleのコアアルゴリズムのアップデートは年に3回ほど更新され、そのたびにどのようなアップデートが施されたのかを分析しなければなりません。
アップデートの日付は事前にGoogleよりアナウンスがあります。
コアアップデートでは大きな順位変化があることも多いので、アップデート後の自分のページ順位を必ず確認するようにしましょう。
近年のアップデートは、コンテンツに専門性の高い内容を求める傾向があり、ユーザーの疑問にしっかりと答えられるような内容を要求しています。
アップデート後に表示順位が下がってしまった場合は、自分よりも上位表示されているコンテンツの内容と流れを確認し、丁寧にリライトしていきましょう。
古い情報を新しい情報に更新する
過去に更新した記事が時間とともに情報が更新されて、内容が古くなったり合致しなくなったりします。
このような古いコンテンツは時間とともに検索される件数が少なくなり、表示順位も必然的に下がることになります。鮮度を高めるために最新の情報に書き換え、Googleからの再評価を狙いましょう。
ただし、更新はページの日付更新だけでは効果がありません。
一度ページを読み返してみて、情報に修正が必要な箇所をチェックして現在の正しい情報に更新するようにしましょう。
低品質な記事を削除する
現在のGoogleで評価されやすいのは、より専門性が高く、情報量の多いコンテンツです。
この傾向はGoogleアルゴリズムの変化で今後変わる可能性もありますが、情報量が少なくアクセス数が月間で30以下のページは、サイト全体の品質向上のために削除を検討しましょう。
削除対象にしたページをGoogle Analyticsで確認して、どのようなキーワードで流入しているのかをチェックします。有力なキーワードで認識されていなければ、今後もこのページが伸びる見込みがないと判断し、削除しましょう。
ただし、検索常時回数が少なくても成果を獲得できているページがある可能性もあります。この場合は削除せずnoindex設定に変更し、検索エンジンに認識させないようにすることで、サイト全体の質が上がるのです。
共起語・関連キーワードを追加する
自分のページを更新する際、共起語や関連キーワードを使ってさらに情報に厚みを持たせることも効果的です。
共起後や関連ワードの追加はSEO記事の更新頻度を維持するためには欠かせない作業で、ユーザーの隠れたニーズに応えてページの価値を高めることができます。
共起語を追加する
共起語とはキーワードと一緒に用いられやすい言葉のことです。
共起語はユーザーの詳細なニーズに応えるだけでなく、Googleのクローラーに対するアピールの意味合いが強いものになります。
最大の目的は、検索クエリに対して「関連性の高いコンテンツだ」と伝えることです。
具体的にどのようなものかというと、たとえば「コンビニ」というキーワードに対して挙げられる共起語は次の通りとされています。
- サービス
- スイーツ
- ポイント
- キャンペーン
- おすすめ など
キーワードがコンビニの場合、「コンビニのサービスとは?」といった共起語を使って、Hタグとして活用すれば、キーワードに対して深みのある情報を加えられ、Googleクローラーに「キーワードと関連性が深く、質の高いコンテンツだ」と認識させることができます。
同時にユーザーの検索する答えとして参考になり、興味を持ってもらうことが大切です。
そのため、検索されるキーワードそのものではなく、共起語を使用した見出しを独自性の高いコンテンツとして確立できれば、ユーザーの直帰率や離脱率の数値を改善でき、Googleの好評価につながるでしょう。
さらに、別ページに共起語を使ったタイトルやコンテンツで記事を用意し、内部リンクでページをつなげば、ユーザーが回遊してサイト内の長時間滞在につながるのです。
SEO対策として更新頻度を高める場合は、共起語を使用したコンテンツを少しずつでも更新することが有効な方法の1つであり、ページだけでなくサイト全体の質を高める効果があります。
関連キーワードを追加する
1つのキーワードを元にページを作成して、アクセスが集まりはじめたら、新規でページを作成するよりも効果的な方法があります。それは同じページにコンテンツとして2つ目のキーワードを組み込んで、アクセス数が多いページをさらに強化するという方法です。
たとえば、よく検索されるキーワードで「口コミ」というワードがあります。
「商品やサービスを購入する前に、実際に使用した経験のある人の体験談を知りたい」といったユーザー心理から検索されることの多いサジェストキーワードです。
口コミのページをより強化して上位表示を狙うために、口コミに関連するキーワードをコンテンツとして追加しましょう。
口コミに関する「評判」「評価」といった関連キーワードを加えれば、検索エンジンからさらに多くの集客ができ、表示回数を増やす効果を得られます。
「評判」や「評価」という類似したキーワードを使って新たなページを作成した後は、アクセスを安定して集めるために分析と検証を繰り返す必要があるでしょう。
この場合は、サジェストキーワードである「口コミ」をキーワードにした記事に足すことで、手間を最小限に抑えることができ、口コミのページが強化され、検索エンジンに見つけてもらいやすくなるのです。
カニバリゼーションに気をつけよう
共起語や関連キーワードを追加してページの情報を膨らませていくにあたり、気をつけなければならない点があります。
それは、カニバリゼーションに注意することです。
カニバリゼーションとは、いわゆる「共食い」です。
ページの情報をどんどん拡張していくと、他のキーワードを使用したページと内容が重複し、検索エンジンによって表示されるパワーが分散してしまうことがあります。
- ページのタイトルが似通っている場合
- ページのコンテンツが似通っている場合
基本的には、1サイト1ページにつき1キーワードが原則なので、せっかく記事を更新し続けても他のページと検索の際に競合してしまうことがあるのです。
この場合、まさに共食いとなって、SEO表示順位に対してマイナスに働いてしまうため、気をつけるようにしましょう。
まとめ:コンテンツの更新頻度とSEO効果の関係は?
コンテンツの更新頻度とSEO効果の関係について解説しましたが、いかがでしたか?
ネット上には無数の情報が存在し、毎日SEO記事を更新するライターが数多く存在します。
その中でGoogleからの評価を獲得して上位表示を狙うためには、
- どれだけ質の高いコンテンツを更新し続けることができるか
- どれだけ質の高いサイト構築ができるか
- どれだけ質の高いライバル記事の内容を分析して自分の記事に活かせるか
これらがポイントとなってきます。
ユーザーの動向によりGoogleの評価が変動する傾向がみられるので、Googleからの評価を勝ち取るためにはGoogle Analyticsでの日々の検証は欠かせないものとなっていますし、安定したアクセスを獲得する為には、ページを更新し、情報の鮮度を保つことも必要です。
監修者コメント
上位表示しているKWの記事に関連する新しい情報が出た場合、その情報のためのページを新たに作るよりも、カニバリゼーションを意識し、上位表示しているページに新しい情報を追加、更新する方がよい結果となる場合が多いです。
Googleのジョンミューラー氏もツイート(※1)しておりましたが、ページが多ければ評価されるようなアルゴリズムはありません。
そのため、ページをどんどん追加するという意味での更新頻度は効果的とはいえませんが、上記のように、新鮮な情報を盛り込み、ユーザーが滞在しそうなコンテンツを追加、更新する頻度という意味での更新頻度は多い方がいいでしょう。
※1参考ツイート
https://twitter.com/JohnMu/status/1372208937408282633
訳)
Googleはあなたのブログの投稿を数えません。量より質に焦点を合わせます。本当に素晴らしく、ユニークで、説得力があり、洞察に満ちたものを作りましょう。それが1ページなら1ページで、より多くのページ、より多くの文章量は何かをよくすることはありません。 (本も同じです)
監修者:奥崎 宏(SEOINFO監修|奥崎宏@nexer,inc)
(株)NEXER(取締役)の技術責任者(SEO業務やWEBのシステム開発に携わる)
アフィリエイトをきっかけにSEOを学び、SEO会社に転職。
これまで数々のカスタマイズを手掛け、現在はSEO歴13年以上。
特に順位変動の分析を得意とし、自身監修のSEOINFOにて分析結果を報告している。
SEOINFO:https://seoinfo.jp/