「マーケティングの資格ってどんなものがあるの?」
「マーケティング担当者として取得しておいた方がいい資格は?」
と、本当に役立つマーケティングの資格を探していませんか?
マーケティングの資格・講座は数多くありますが、それぞれ学べる範囲や内容、料金などに違いがあります。
そこで今回は、マーケティングに関する18の資格・講座を紹介します。
内容を簡単にまとめると…
- マーケティングの基礎が学べる資格2選
- ウェブ・デジタルマーケティングのおすすめ資格・講座5選
- 分析・マーケティングスキルが身に付く資格3選
- WEB広告に関する資格
- マーケティングの資格で唯一の国家資格~中小企業診断士とは
- マーケティング担当者に役立つその他の資格7選
記事を最後までお読みいただければ、マーケティングの資格それぞれの特徴を把握でき、あなたの目的に合った資格を見つけることができます。
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【SEOの資格】資格の詳細と必要性を解説。SEO検定以外にも資格あり
目次
マーケテイングの基礎が学べる資格
まずは、マーケティングの基礎が総合的に学べる資格をご紹介します。
基礎とはいっても学べる範囲が広いという意味で、内容のレベルを指すものではないことをご了承ください。
マーケティングを体系的に学びたい方におすすめの資格です。
マーケティング・ビジネス実務検定
マーケティング・ビジネス実務検定とは、その名のとおりマーケティングとビジネスについて幅広い知識を学べる資格です。
業種に関わらず役立つ知識を得られるため「何かマーケティング関連の資格を取得しておこうかな」という人におすすめできます。
A・B・C級の3ステップがあるので、マーケティングの知見がない方はまずはC級からチャレンジしてみましょう。
費用や難易度は?
マーケティング・ビジネス実務検定の費用はC級であれば5,700円と他の資格と比較してリーズナブルです。
ただし講座は初級講座のテキストコースが18,000円(税込19,800円)、テキスト+eラーニング講座が27,000円(税込29,700円)と級を併願する場合には総合的な費用が大きくなってしまうため、まずはテキストで学んでみて不足を感じたら受講を検討する、という方法をとってもよいでしょう。
難易度に関してはC級であればマーケティング未経験者であってもしっかり対策すれば合格が見込めます。
学習方法
公式テキスト・問題集が用意されている他、オンライン解答による添削の講座があります。
マーケティング・ビジネス実務検定の詳細
費用 | A級:11,600円(税込12,760円) B級:6,800円(税込7,480円) C級:5,700円(税込6,270円) A級・B級併願:18,400円(税込20,240円) B級・C級併願:12,500円(税込13,750円) |
合格率 | – |
合格基準 | 【A級】2科目合計点(300点)の各回、試験委員長が定める点 【B級】2科目合計点(300点)の70%(210点)を基準として、試験委員長が定める点 【C級】2科目合計点(200点)の80%(160点)を基準として、試験委員長が定める点 |
難易度 | ★★★☆☆ |
オンライン受験 | 可 |
学習時間の目安 | およそ60時間 |
マーケティング・ビジネス実務検定の公式サイト
https://www.marke.jp/
マーケティング検定
大手企業の研修でも多く採用されている「マーケティング検定」は、公益社団法人日本マーケティング協会のマーケティング資格です。
民間資格ではあるものの、昭和32年から続く日本マーケティング協会の検定制度ということから知名度も高く、取得しておけば顧客からの信頼感につながるでしょう。
ただし公式サイトで記載されている「内閣府認定マーケティング検定」という言葉の意味としては、国家資格やそれに準ずる資格ではないと明言されているため注意しましょう。
マーケティング検定2級に合格して資格認定を受けると「Advanced Marketer」の資格認定証が交付され、発行から1年間Advanced Marketer資格者名簿に掲載されます。
費用や難易度は?
マーケティング検定の費用は3級で6,600円(税込)で、企業での受験または学生の場合には割引があります。
難易度としては正答率70%以上が合格LINEなのでさほど難しくはない印象ですが、出題数が3級で40問、2級で30問と少ないため、油断していると合格基準に達しない場合もあるため注意してください。
学習方法
「マーケティング検定3級試験公式問題集&解説(日本マーケティング協会出版)」が販売されているので、こちらを参考にして勉強を進めるとよいでしょう。
3級試験では参考図書として「ベーシック・マーケティング(同文舘出版)」が挙げられています。理解を深めるために併せて購入することをおすすめします。
マーケティング検定の詳細
費用 | 2級 一般:9,460円(税込) 日本マーケティング協会会員社:8,360円(税込) 学生:8,360円(税込)3級 一般:6,600円(税込) 日本マーケティング協会会員社:5,500円(税込) 学生:5,500円(税込) |
合格率 | 2級 正答率70%以上(40問中28問正答)で合格 3級 正答率70%以上(30問中21問正答)で合格 |
合格基準 | – |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
オンライン受験 | 可 |
学習時間の目安 | – |
マーケティング検定の公式サイト
https://www.jma2-jp.org/index.php
ウェブ・デジタルマーケティングのおすすめ資格
ここからは、マーケティング資格の中でもとくにウェブ・デジタルマーケティングの部分に重点をおいた資格をご紹介します。
個人のインターネット利用率が約9割まで高まっている現代※では、デジタルマーケティングの可能性は大きく広がっているといえるでしょう。
今後10年を活躍する人材になるためには、どの分野でもデジタルマーケティングの知見が有利に働くはずです。
ここでは、そんなデジタルマーケティングを集中して学べる資格をご紹介します。
※参考:総務省 情報通信白書(令和2年)
Webマーケター&広告プランナー養成講座
株式会社WINNING FIELDのWebマーケター&広告プランナー養成講座「コンバジョニスタ」は、マーケターとして独立できる実力を身に着けられる講座です。
費用や難易度は?
Webマーケター&広告プランナー養成講座「コンバジョニスタ」の費用は、24回払いの場合3ヵ月コースが月額24,800円〜、6ヵ月コースが月額39,800円となっています。※料金はモニター価格です。
また、コンバジョニスタは講座の修了をとおしてマーケターとしてのスキルを身に着ける講座のため、資格に対しての難易度はありません。
学習方法
コンバジョニスタは「実践」を重視していて、講座内で実際の広告運用を行いながら知識を身に着けていきます。
講座の流れは次のとおり。
- 動画を視聴して予習
- マンツーマンのスタートアップミーティング
- 個人の目的に沿った学習スケジュールの作成
- 顧客獲得方法・営業の学習
- 広告の運用
コンバジョニスタはフォロー体制が手厚いのも特徴で、現役の営業とWebマーケターが営業手法や顧客獲得方法をアドバイスしてくれます。
「顧客との商談なんてしたことない」「どうやって進めていけばいいのかわからない」という方にために、希望すれば顧客との商談に営業が同行してくれるシステムも。
その他「Webミーティングや勉強会が活発に開催されている」「オンライン上の質問は無制限」など、学びたい意欲のある人にはこれ以上ない程の環境が整っています。そのため費用はやや高額ですが、それだけの価値はあるといえるでしょう。
Webマーケター&広告プランナー養成講座「コンバジョニスタ」の詳細
費用 | 受験料:24,800円〜/月(3ヵ月コース)、39,800円〜/月(6ヵ月コース) |
合格率 | – |
合格基準 | – |
難易度 | ★★☆☆☆ |
オンライン受験 | 可 |
学習時間の目安 | 3ヵ月または6ヵ月 |
Webマーケター&広告プランナー養成講座「コンバジョニスタ」の公式サイト
https://winningfield.net/cvnista_basic02/
ネットマーケティング検定
ネットマーケティング検定とは、マーケティングを体系的に学べる検定です。
実務としてのインターネットマーケティングを重視しており、試験ではマーケティングの基礎知識から業務を進める際のシチュエーションを想定した事例問題までが出題されます。
費用や難易度は?
出題範囲は「ファシリテート能力」「Webに関する知識や技術」「ネットマーケティングに関する知識」「経営戦略と連動したWebブランディング能力」と幅広いものの、全40問の選択式なので合格率は69.1%と高めです。
学習方法
ネットマーケティング検定公式テキスト『インターネットマーケティング 基礎編』が販売されています。こちらはAmazonや楽天ブックスなどのECサイトでも購入できます。
また、体験版とチャレンジ版もそれぞれ無料で公開されているため、どんなことが学べるのかを試してから受講を検討したいという方におすすめです。
ネットマーケティング検定の詳細情報
費用 | 受験料:6,000円 |
合格率 | 69.1% |
合格基準 | 得点率70%以上 |
難易度 | ★★☆☆☆ |
オンライン受験 | 可 |
学習時間の目安 | 15時間 |
ネットマーケティング検定の公式サイト
https://www.sikaku.gr.jp/nm/
Webアナリスト検定
Webアナリスト検定とは、Googleアナリティクスのデータから集客・回遊・コンバージョン・リピートのセクションでそれぞれを分析し、サイトを改善に導く力を身に着く資格です。
また、ユーザー観察調査やアンケート調査などを基にユーザーインサイトを取得する手法も学ぶことができます。
講習ではアナリティクスの画面を使って解説するため、実務にすぐに役立つ資格といえるでしょう。
費用や難易度は?
Webアナリスト検定の費用は、受験だけなら16,000円、テキスト・講座付きで24,000円程度となっています。
受験だけの場合は他の資格と比較してやや高めの印象なので、受験するのであればテキスト・講座付きの方がお得といえるでしょう。
難易度は多くの人がテキスト・講座付きを選ぶからか、約8割が合格となっています。
学習方法
Webアナリスト検定の学習方法は、試験とセットになったテキストと講座を使って行います。
Webアナリスト検定の詳細情報
費用 | Webアナリスト検定(テキスト+講座+試験):24,000円(税別) Webアナリスト検定(講座+試験):20,926円(税別) Webアナリスト検定(テキスト+試験):20,000円(税別) Webアナリスト検定(試験のみ):16,000円(税別) 再試験:5,000円(税別) ※開催回により多少の前後あり |
合格率 | 約8割 |
合格基準 | カテゴリで40%以上かつトータル75%以上の正解 |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
オンライン受験 | 可 |
学習時間の目安 | 講座:5時間 |
Webアナリスト検定の公式サイト
https://www.jwa-org.jp/webanalyst/
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)は、Googleアナリティクスの習熟度を証明する資格です。GAIQは「Googleスキルショップ」から無料で受験できます。
日頃Googleアナリティクスを使用していても、隅々まで機能を使いこなしている人は少ないのではないでしょうか。
試験を受けるにあたってGoogleアナリティクスの知識を学びなおせば、サイト改善のヒントや効率化のヒントなどが得られるでしょう。Webサイト運営者やマーケティング担当者のスキルアップにもおすすめです。
費用や難易度は?
GAIQは無料で受験できるほか、受験のための対策となるGoogleスキルショップの「学習ガイド」も無料で受講可能です。
難易度は、日頃からGoogleアナリティクスを実務で使用している人であれば合格できるレベルといえるでしょう。不合格の場合でも7日後に再受験できるので、実力を測るつもりでチャレンジしてもよいでしょう。
学習方法
スキルショップの「学習ガイド」を受講した後は、あれこれ試験対策を練るよりもGoogleアナリティクスを使い倒すのが最も有効な学習方法といえます。
GAIQの試験は検索しながら回答できるので「時間内に必要なことを調べる力」がしっかり身についていれば合格は難しくないでしょう。
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)の詳細情報
費用 | 無料 |
合格率 | – |
合格基準 | 70門のうち80%正解 |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
オンライン受験 | オンラインのみ |
学習時間の目安 | 3.5時間 |
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)公式サイト
https://skillshop.exceedlms.com/student/path/2949-google-gaiq?sid=24762724&sid_i=0
IMA検定
IMA検定(Internet Marketing Analyst)とは、クラウドマネージメント協会のマーケティング検定です。
インターネット集客とGoogleアナリティクスを使ったアクセス解析、改善策の作成と実行、広告プラニングなど、デジタルマーケティングに必須のスキルを測る検定となっています。
実務経験10年以上の担当者が、実務にすぐ使えて役立つことを重視してカリキュラムを組んでいます。
費用や難易度は?
IMA検定の費用はスタンダードコースが18,000円(税別)、プロフェッショナルコースが25,000円です。動画とマニュアル付きの講座としてはリーズナブルな資格といえるでしょう。
難易度としては動画やマニュアルをしっかり理解できていれば合格は難しくありませんが、穴埋め問題は少なく、実践的な問題が多いため実力が問われます。
学習方法
IMA検定には動画(全11回)とマニュアルの講座がセットになっています。
動画の視聴や課題の作成・提出はすべてオンラインで完結するので、誰でも手軽に受講・受験できます。
学習内容はマーケティングの基礎から最新のデジタルマーケティングまでを幅広く学び、広告の配信と運用、アクセス解析を実務でスムーズに行えるレベルまで身に着けていきます。
IMA検定の詳細情報
費用 | スタンダードコース 受講・受験料:18,000円(税別) プロフェッショナルコース受講・受験料:25,000円(税別) |
合格率 | – |
合格基準 | – |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
オンライン受験 | オンラインのみ |
学習時間の目安 | – |
IMA検定公式サイト
https://ima-kentei.jp/
分析・マーケティングスキルが身に付く資格
ここでは主にデジタルマーケティングの領域で、データ分析を中心に学べる資格・検定をご紹介します。
インターネットが生活に欠かせないものとなった今、データ分析のスキルが発揮できる場面も多くなっていることから、今後ますます注目が高まると予想されるジャンルです。
マーケティングの方針を立てる際にも、根拠となるデータを分析する力は必要となります。
統計士・データ解析士
統計士・データ解析士は、実務教育研究所の通信講座で取得できる資格です。
文部科学省の認定講座なので、実務スキルを証明する資格としておすすめできます。優秀な成績で修了した方には、文部科学省主催の表彰式で文部科学大臣賞が授与されます。
IT業界ではソフトウェアのメトリクス分析、ログ分析、マーケティングでは広告効果の分析、アンケート分析などに役立ちます。
費用や難易度は?
公式サイトでは「データ解析士は数学が苦手な人でも統計の基礎知識があれば理解することができる」レベルと紹介されています。
学習方法
統計士は「現代統計実務講座」、データ解析士は「多変量解析実務講座」を受講したうえで資格試験に挑みます。
統計士は8ヵ月、データ解析士は4ヵ月が取得期間の目安です。
データ解析士の資格詳細
費用 | 多変量解析実務講座(データ解析士を目指す人向け) 入学金:5,000円 / 受講料:49,500円 現代統計実務講座(統計士を目指す人向け) 入学金:5,000円 / 受講料:54,800円 |
合格率 | – |
合格基準 | – |
難易度 | ★★★☆☆ |
オンライン受験 | なし 終末試験は郵送 |
学習時間の目安 | データ解析士:およそ4ヵ月 統計士:およそ8ヵ月 |
統計士・データ解析士の公式サイト
https://www.jitsumu.or.jp/
ウェブ解析士
ウェブ解析士は、一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)の認定資格です。
ウェブ解析士の資格はレベル別に下記の3つに分かれています。
- ウェブ解析士:デジタルマーケティングとウェブ解析の基礎を学ぶ
- 上級ウェブ解析士:応用知識の習得、KPIの設定・企画の提案などコンサルティングスキルを習得
- ウェブ解析士マスター:企業研修などの講師としても活躍できる
ウェブ解析士は国家資格ではないものの知名度の高い資格であるため、名刺やプロフィールなどで実力をアピールすることが可能です。
費用や難易度は?
ウェブ解析士の資格は、講座なしで22,000円、講座ありで33,000円がかかります。
また、資格を保持し続けるためにはフォローアップテストの合格(年一回)と年会費の支払いが必要です。
かかる金額の総額はやや大きいといえますが、そのぶんウェブ解析士向けの求人情報を閲覧できたり、多数のツールを利用できたりと特典が多くあります。
学習方法
公式テキストが販売されていることに加えて、講座を受講可能です。
ウェブ解析士の詳細
費用 | 個人会員の会費:6,000円(税抜)
【講座なしの場合】 【講座ありの場合】 |
合格率 | 6~7割 |
合格基準 | 非公開 |
難易度 | ★★☆☆☆ |
オンライン受験 | 可 |
学習時間の目安 | ウェブ業界経験者:15〜30時間 ウェブ業界未経験者:40~60時間 |
ウェブ解析士の公式サイト
統計検定
統計検定は一般財団法人 統計質保証推進協会が2011年に発足した全国統一試験です。
創価大学経済学部ではAO入試の出願要件に採用、早稲田大学政治経済学部では統計検定の3級を成績に参入されるなど、統計に関する理解度・能力を測る資格として広く知られています。
さまざまな企業で社内研修にも使用されている資格ですので、実務に役立てることを重視するなら非常におすすめできる資格です。
統計検定の費用や難易度は?
統計検定の費用は4級が3,000円、1級でも1万円と比較的安価です。
テキストは公式のものがありますが、ある程度知識をつけてからでないと理解しにくいとの声が多く上がっています。統計に知見のない方が受験する場合には、まずは初心者向けの教材で統計学の基礎を学ぶとよいでしょう。統計検定に対応する一般のテキストも多く販売されています。
難易度については、4級・3級・2級は数学の知識が少なくても対策すれば合格できるレベルです。準1級・1級は数学の素養がないと厳しいでしょう。
学習方法
公式テキストの他、統計検定用テキストが多く販売されています。
統計検定の詳細
費用 | 4級:3,000円 3級:4,000円 2級:5,000円 準1級:8,000円 1級(統計数理および統計応用):10,000円 1級(統計数理のみ):6,000円 1級(統計数理のみ):6,000円 統計調査士:5,000円 専門統計調査士:10,000円 ※価格はすべて税込 |
合格率 | – |
合格基準 | 4級:100点満点で70 点以上 3級:100点満点で70 点以上 2級:100点満点で70 点以上 準1級:記載なし 1級:試験ごとに合否を決定 統計調査士:正解率7割程度以上 |
難易度 | ★★☆☆☆ |
オンライン受験 | 可(CBT受験) |
学習時間の目安 | データ分析が未経験の方でおよそ6ヵ月程度 |
統計検定の公式サイト
WEB広告に関する資格
ここでは、マーケティングで使用頻度の高い広告に関する資格をご紹介します。
Google広告認定資格
Google広告認定資格はGoogleが認定する広告ジャンルの資格で、無料で受講・受験が可能です。
検索広告、ディスプレイ広告、動画広告、ショッピング広告、アプリ広告の合計5つのジャンルがあり、どれを取得するのにもアドワーズ基礎を受講する必要があります。
費用や難易度は?
Google広告認定資格の難易度は、実際に広告を使ったことがあればさほど難しくありません。広告担当者が実際に広告を運用していくのに必要となる、非常に実践的な内容です。
学習方法
Googleのスキルショップではそれぞれの資格に対する講座を受講できます。
オンラインでテキストを読むスタイルであり、受講は非常に手軽です。
Google広告認定資格の詳細
費用 | 無料 |
合格率 | – |
合格基準 | 65問、正解率80%以上 |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
オンライン受験 | オンラインのみ |
学習時間の目安 | 3.5時間 |
Google広告認定資格の公式サイト
マーケティングの国家資格は中小企業診断士だけ
ここまでマーケティングに関する資格を多く紹介してきましたが、実はマーケティングに関する資格で国家資格は中小企業診断士だけです。
中小企業診断士はマーケティングに関する資格というよりはコンサルティング業務の能力を測る資格であり、その中でマーケティングのスキルも必要となる、といったイメージを持つとよいでしょう。
中小企業診断士の活躍の幅は広く、ビジネスパーソンに人気の資格となっています。
中小企業診断士とは?資格と試験の内容
中小企業診断士の試験は1次試験、2次試験があり、合格後には実務補習・実務従事を受ける必要があります。
1次試験は経営・コンサルティングに関する基礎知識を問う試験となっていて、マークシート形式です。「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・中小企業政策」の7科目があります。
2次試験は企業の問題点や改善点に解答する形式の筆記試験と、面接となります。
実務補修・実務従事は5日間と15日間のどちらかに設定されますが、土日中心のスケジュールとなるため、社会人の方でも心配ありません。また、試験合格から3年以内に受ければOKです。
学習方法
独学で勉強する方も多いようですが、難関資格のため通学・通信講座を活用することをおすすめします。
独学であれば勉強時間の目安は1,000時間といわれているため、スケジューリングと効率のよい勉強方法が必要となるでしょう。
中小企業診断士の詳細
費用 | 受験手数料 1次試験:13,000円 2次試験:17,200円 |
合格率 | 15~25%前後 |
合格基準 | 【一次試験】総点数の60%以上で、40%未満の科目がないことを基準として試験委員会が相当と認めた得点比率 |
難易度 | ★★★★★ |
オンライン受験 | なし |
学習時間の目安 | 独学の場合およそ1,000時間 |
中小企業診断士の公式サイト
マーケティング担当者に役立つその他の資格
ここでは、マーケティング担当者に役立つその他の資格として、SEOとライティングの資格をご紹介します。
SEOやライティングについて学ぶことで、各部署の担当者や外注先とのやりとりがスムーズになったり、マーケティングでの新たな発見につながったりすることもあるでしょう。
SEOに関する資格
マーケティング担当者にとって、SEOに関する知識は今や必須といえます。
マーケティング担当者は、世相や状況によってSEOや広告、ダイレクトマーケティングなどさまざまな手法を柔軟に使えることが大切だからです。
SEOに関する資格には、下記のようなものがあります。
- 一般社団法人全日本SEO協会「SEO検定」「認定SEOコンサルタント」
- 日本デザインプランナー協会(JDP)「SEOマーケティングアドバイザー」
- 一般社団法人 全日本SEO協会「認定SEOスペシャリスト」
これらの資格は【SEOの資格】資格の詳細と必要性を解説で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
サイト運営やSEO関連の仕事に役立つ
【SEOの資格】資格の詳細と必要性を解説。SEO検定以外にも資格あり
Webライティングに関する資格
マーケティング担当者がWeb記事やコンテンツのライティングを担当することは少ないかもしれません。
しかし、Webライティングの知識を深めると次のようなメリットがあります。
- CVへの誘導など重要なポイントでよりよい表現ができる
- ライターへの指示が上手になり、目的に沿った記事を制作できる
- 薬機法や著作権の正しい知識を得て、リスクを回避できる
では、これらのメリットを得られるライティングの資格にはどんなものがあるのでしょうか。
ライティングに関する資格で実務に役立つものでは、下記の資格があります。
- 日本WEBライティング協会「WEBライティング能力検定」
- ビジネス著作権検定
- 校正士
これらの資格に関しては改めて詳細を記事で解説します。
マーケティング資格を持っておいた方がいい人
ここまでさまざまな資格を見て「マーケティングの資格ってやっぱり持っていた方がいいの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
また「これまで資格の取得を考えたことがなかったけど、興味のある資格が出てきた」という方もいるかもしれませんね。
そこで、ここではマーケティングの資格を持っていた方がいい人についてお話しします。
マーケティング職を目指している人
マーケティング職を目指している学生や、異業種からマーケティング職に転職したいと考えている社会人の方は、実力の証明として資格の取得をおすすめします。
企業によってマーケティング職の業務内容はさまざまですが、市場調査から商品の製造、販売や宣伝まで幅広く取り扱うマーケティング担当者としてどの程度の知識を持っているのかを明確に表すことは、就職・転職活動においてポジティブな効果が見込めるでしょう。
また、すでにマーケティング職に就いていて、将来的に独立を目指している人にも役立ちます。
未経験からマーケティング担当になった人
これまでマーケティング職とは違った分野で仕事をしていて、部署移動や新規部署の設立などの理由で新たにマーケティング職につくことになった人にも、資格の取得をおすすめします。
マーケティングの資格の多くが幅広い分野を扱っているため、担当者として求められてる役割はどんなものなのか、成果を上げるためには何に注力したらよいのかなどを深く理解できるでしょう。
マーケティングを深く理解したい人
「マーケティングそのものの理解度を上げたい」という人にも、資格取得をおすすめします。
前述したとおり、マーケティング職は業務の幅が非常に広い職種です。
実務で必要性を感じた部分を一つひとつを独学で学ぶという方法も決して間違いではありませんが、幅広い知識を身に着けていれば同じような問題に当たったときもよりよい選択ができるでしょう。
学習方法がわからない人はスクールも検討してみるべき
資格に関する勉強は、必ずしも独学でやっていくべきだとは限りません。当然専門分野の学習となりますので、独学となるとネットの情報、書籍、Youtube動画から学ぶことが想定されますが、各資格に合わせたスクールも存在しています。
マーケティングに関する資格やスキルを学びたい人に向けて、「THE NUNOBLOG」を紹介します。THE NUNOBLOGは、「全方位のWebスキル習得をサポート」というコンセプトのもと、WEBに関わる様々な資格やスキルに合わせたスクールを紹介しています。
「独学での学習方法がよくわからない」という人は一度覗いてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、マーケティングに関連するさまざまな資格をご紹介しました。
マーケティングと名の付く資格でも、具体的に見ていくとそれぞれ特徴が違うことがわかります。自分にとって必要な資格を見極めて、仕事に活かしましょう。
資格は取得自体を目標としやすいものですが、実際にはその先にある資格を活かして活躍することが大切です。
自分の土台を強化するようなつもりで取り組むようにしましょう。気になった資格があったら、ぜひ詳細をチェックしてみてくださいね。