ローコストで注文住宅を建てられるハウスメーカー8選!ローコスト住宅の価格相場や安さの理由を解説

注文住宅でコストを抑えたいときにローコスト住宅を検討する方も少なくないと思います。しかし、安さで選んでは後から後悔するのでは?と悩んでしまうこともあるでしょう。

ローコスト住宅は通常の住宅とはなにが違ってどう安くできているのでしょうか?安さの理由を解説するとともに、ローコスト住宅を扱う人気の注文住宅メーカー8社をご紹介します。

ローコスト住宅の価格相場や購入する際の注意点についても記載していくので、ローコストで注文住宅を建てることを検討している方はお役立てください。

ローコスト住宅とは?

ローコスト住宅とは、比較的低予算で建築可能な住宅のことを指します。

一般的なローコスト住宅の坪単価は、おおよそ30万円から50万円程度でしょう。

建築費を抑えたコストパフォーマンスの高さが魅力的なローコスト住宅。必要最低限​​の機能や設備に絞り込むことで費用を削減するので、デザインや設備においてシンプルなものが多くなります。

工法においても、安価で効率的なものが使用される傾向にあります。オプションを追加したり仕様を変更したりすることでカスタムすることもできますが、あまり追加しすぎると通常の注文住宅と同じくらいの価格にもなりかねないので気を付けましょう。

ローコスト住宅の特徴

ローコスト住宅も規格を統一することで仕入れ値を落とすと同時に、安い木材を手に入れることでコストダウンを実現しているところがほとんどです。ただし、耐震性、耐火性は国の基準を満たさなくては企業として活動できないため、粗悪な品を提供している悪徳のハウスメーカーはいないと考えて良いでしょう。

機能面では、ローコスト住宅でも床暖房やオール電化などの最新の技術が使われているので、安いのに消費者が望む機能をすべて満たしてくれている会社もあります。ローコスト住宅では規格の統一された木材を使っているのが特徴なのですが、家の間取りについても制限が出てしまうことは考えなければなりません。

丸い形をした部屋を作りたいといった一般住宅でも追加オプションが必要になりそうな特徴ある部屋を作りたい人はローコスト住宅の購入は難しいです。らせん階段のようなお洒落なデザインを実現しているハウスメーカーはあるので、同一規格であることに過度に心配する必要もないでしょう。

人気があるローコストハウスメーカー8選

ローコスト住宅を提供している、人気の高いハウスメーカーを8社紹介していきます。それぞれのメーカーの特徴も合わせてお伝えしていくので、ハウスメーカー選びにお役立てください。

1,タマホーム

 

タマホームは、ローコスト住宅を手掛けるハウスメーカーの一つです。坪単価は30万円~80万円程度とされています。

1963年に設立して以来、住宅の品質向上と顧客サービスの充実に取り組み、多くのお客様から支持を得てきました。環境に優しい住宅づくりにも力を入れており、省エネルギーや自然素材の活用など様々な取り組みを行っています。

タマホームは、低価格で質の高い住宅を提供するために、自社開発した工法である「T構法」を使用しています。この工法では、鉄骨造の構造体に、断熱材や内外装材を組み合わせて作成。この構造体は断熱性や耐久性に優れた特徴があり、住宅の建築費用を抑えながらも高い性能を発揮できます。また、タマホームは自社で設計・施工を行うため、コスト面でもメリットがあります。

タマホームの会社情報

会社名 タマホーム株式会社
ブランド名 タマホーム(TamaHome)
本社住所 〒108-0074 東京都港区高輪3丁目22番9号 タマホーム本社ビル
創業 1998年6月3日
資本金 43億1,014万円 (2019年5月31日 現在)
従業員数 3,348名 (2019年5月31日 現在)
HP https://www.tamahome.jp/

タマホームの良い口コミと悪い口コミ

タマホームの口コミを見てみると、圧倒的に「安い」という評判が多く見受けられました。ローコストの注文住宅を建てられるハウスメーカーとして定評があるようです。オプションを追加していくと高くなってしまったというネガティブな意見もあったので、オプションは必要なものだけに絞るようにしましょう。

良い口コミ①:一番安かった

良い口コミ②:他社と倍くらい価格が違う

ネガティブな口コミ①:オプション次第で高くなる

2,アイフルホーム

アイフルホームは、住宅建築に特化したアイフルグループの住宅メーカーです。坪単価は25万円~65万円程度とされています。

アイフルグループは、主に消費者金融事業を展開する企業で、アイフルホームはそのグループ企業の一つ。アイフルホームでは、リーズナブルな価格で高品質な住宅を提供することを目指しており、一戸建て住宅やマンション、リフォームなど、幅広い住宅に対応しています。

アイフルホームは、標準仕様でありながら低価格を実現したローコスト住宅に力を入れています。具体的には、省エネ性能に優れた「スマートエコシリーズ」というシリーズを展開。コストを抑えながら高い住み心地を実現することを目指しています。また、設計から施工まで自社で行うことで、低価格化を実現しています。

アイフルホームの会社情報

会社名 株式会社LIXIL住宅研究所
ブランド名 アイフルホーム
本社情報 〒136-0071東京都江東区亀戸1-5-7錦糸町プライムタワー
創業 1985年
資本金 12億5,000万円
従業員数 非掲載
HP http://www.eyefulhome.jp/

アイフルホームの良い口コミと悪い口コミ

アイフルホームの口コミを見てみると、「標準仕様でも性能が高い」「安くて良品質」という意見がありました。一方で「他社と比較すると劣る部分がある」という意見も。どうしてもコストを削減している分、通常価格帯のハウスメーカーには敵わないところがあるでしょう。

良い口コミ①:標準仕様でも優秀

良い口コミ②:ローコストで良品質

ネガティブな口コミ①:他のハウスメーカーより劣る部分がある

3,アイダ設計

アイダ設計株式会社は、東京都港区に本社を置く住宅の設計・施工を行う企業です。坪単価は35万円~65万円程度とされています。

1976年の創業以来、家族のコミュニケーションを大切にした住宅設計に注力し、多くの顧客から支持されています。また、ローコスト住宅や二世帯住宅の設計実績も豊富です。

アイダ設計は、都心から少し離れたロケーションでもローコストで家を建てることができる「パッケージ住宅」を提供しています。このパッケージ住宅は、建物本体や基礎工事、外構工事、設備工事などのすべての費用が込みで、価格が明確に提示されている点が特徴です。また、アイダ設計では省エネルギーを重視した「ZEHパッケージ住宅」の提供も行っています。

アイダ設計の会社情報

会社名 株式会社 アイダ設計
ブランド名 ブラーボスタンダート
本社住所 〒330-0854 埼玉県さいたま市大宮区桜木町2丁目286番
創業 昭和56年1月6日
資本金 2億1,632万円
従業員数 1,054人
HP https://www.aidagroup.co.jp/

アイダ設計の良い口コミと悪い口コミ

アイダ設計の口コミを見てみると、「アイダ設計=安い」という印象を持っている方が多く存在していました。他社と比較してみて1,200万円も安かったパターンもあるようです。「標準仕様以外は高くなる」という意見もあったので、こだわりポイントが多い場合は他社も検討してみたほうが良いでしょう。

良い口コミ①:他社より断然に安い

良い口コミ②:安さで有名なハウスメーカー

ネガティブな口コミ①:自由度が低い

4,レオハウス

レオハウスは、ヤマダ電機系列の注文住宅メーカーです。坪単価は42.6万円~81.5万円程となっています。

主に一戸建て住宅や二世帯住宅、マンション、店舗併用住宅などの分野で活躍しています。 「Q-SETシステム」という工法により、省エネ性能にも力を入れています。 レオハウスの特徴としては、多彩なプランや間取り、リーズナブルな価格設定が挙げられます。

ローコスト住宅にも力を入れており、「レオハウスイージーシリーズ」というシリーズ名で低価格かつ高性能な住宅を提供しています。「レオハウスイージーシリーズ」の魅力は、高い断熱性能や省エネ性能に優れていることです。また、自由設計であるため自分の希望に合わせたプランが可能で、納得いくまで打ち合わせを重ねることができます。

レオハウスの会社情報

会社名 株式会社ヤマダホームズ/レオハウス
ブランド名 ヤマダレオハウス
本社住所 〒151-0072 東京都渋谷区幡ヶ谷2-39-8ビオライフハウス1F
設立 1951年6月14日
資本金 1億円
従業員数 連結:2,456 名
HP https://www.leohouse.jp/

レオハウスの良い口コミと悪い口コミ

レオハウスの口コミを見てみると、「とても安い」という意見をいくつか見かけました。「若い夫婦が展示場へ向かっていった」という口コミもあり、若い世帯でも訪ねやすい価格帯のハウスメーカーであることが分かります。「安すぎて不安になる」という意見も存在していましたが、建築費用以外で費用を削減しているのでしょう。

良い口コミ①:驚きの安さ

良い口コミ②:若い夫婦も訪ねやすい

ネガティブな口コミ①:安すぎて逆に不安

5,アキュラホーム

アキュラホームは全国に展開する住宅メーカーの一つで、ローコスト住宅を得意としています。坪単価は50万円~80万円程度となっています。

アキュラホームの住宅は木造軸組工法を採用しているため、短期間で建設が可能です。また、標準仕様に高断熱・高気密を採用するなど、省エネ性にもこだわっています。

アキュラホームの住宅は、比較的手頃な価格で購入することができます。オリジナルの建材やシステムを採用することで、コストを抑えた住宅の提供を実現。 ただし、設計や仕様のカスタマイズによって価格が上がる場合もあるため、注意が必要でしょう。

アキュラホームの会社情報

会社名 株式会社AQ Group
ブランド名 アキュラホーム(AQURA HOME)
本社住所 〒163-0234東京都新宿区西新宿2-6-1新宿住友ビルディング34F
創業 1978年10月
資本金 9,314万円
従業員数 1,415人
HP http://www.aqura.co.jp/

アキュラホームの良い口コミと悪い口コミ

アキュラホームの口コミを見ていると、デザイン性について意見が割れていました。「グッドデザイン賞を受賞していて見栄えの良い住宅」と述べる方もいれば、「安さは良いけどデザインが気に入らない」と述べる方も。好みにもよるでしょうが、あなたの理想に近い見た目の家かどうか確認しておきましょう。

良い口コミ①:安く良い家を建てられる

良い口コミ②:見栄えの良い住まい

ネガティブな口コミ①:デザインが気に入らない

6,クレバリーホーム

クレバリーホームは、フランチャイズシステムを採用している木造住宅のハウスメーカーです。坪単価は55万円〜60万円程度となっています。

住宅の建築プロセスを最適化することで、ローコスト住宅の提供を実現しています。クレバリーホームのローコスト住宅の特徴は、デザイン性に優れており、省エネ性能も高く優秀なところでしょう。また、家づくりのコンサルティングや資金計画のアドバイスも行っています。

北は北海道、南は沖縄まで全国どこでも対応しているので、幅広い地域で検討することができます。ローコストでありながら外壁タイルを標準仕様に採用しており、オシャレな外観に仕上げることが可能です。

クレバリーホームの会社情報

会社名 株式会社 新昭和FCパートナーズ
ブランド名 クレバリーホーム
本社住所 〒299-1144 千葉県君津市東坂田4丁目3番3号 4階
創業 1970年4月
資本金 1億円
従業員数 非掲載
HP https://www.cleverlyhome.com/

クレバリーホームの良い口コミと悪い口コミ

クレバリーホームの口コミを見ていると、デザイン性を高く評価している意見がいくつか存在していました。なかでもクレバリーホームが標準仕様として装備している外壁タイルは、人気が高いようです。一方で、想像していたよりは高かったという意見もあったので、見積もりをしっかりと確認して予算内に収まるかチェックしましょう。

良い口コミ①:外壁タイルが良い

良い口コミ②:おしゃれなデザイン

ネガティブな口コミ①:想像より高かった

7,ユニバーサルホーム

ユニバーサルホームは、愛知県名古屋市に本社を置く住宅メーカーです。坪単価は50.4万円~92万円程度となっています。

創業以来、住宅の省エネルギー化や耐震性の向上など、常に技術革新に取り組み、高品質な住宅を提供しています。また、ローコスト住宅建築実績は全国で1万件以上あり、地域密着型の営業活動を行っています。

ユニバーサルホームでは、フランチャイズシステムを導入。このシステムはコンビニなどでも使われており、本部が商品管理を行うことで、すべての加盟店が同じ品質の同じ商品を、同じ価格で提供できるという仕組みになっています。

ユニバーサルホームの会社情報

会社名 株式会社ユニバーサルホーム (universalhome Inc.)
ブランド名 ユニバーサルホーム
本社住所 〒104-0032 東京都中央区八丁堀二丁目7番1号 八丁堀サンケイビル5階
設立 1995年5月
資本金 4億9,180万円
従業員数 196名
HP https://www.universalhome.co.jp/

ユニバーサルホームの良い口コミと悪い口コミ

ユニバーサルホームの口コミを見ていると、デザイン性に関する意見が多く見受けられました。「外観が好みだったからユニバーサルホームに決めた」という口コミや、「設備とデザインが良くてお気に入りのハウスメーカー」という口コミもあれば、「デザインが気に入らない」といった口コミも。住まいは長い時間を過ごすことになるので、好みのデザインであるかどうかは重要です。

良い口コミ①:好みの外観

良い口コミ②:設備とデザインがお気に入り

ネガティブな口コミ①:デザインがイマイチ

8.アエラホーム

アエラホームは、デザイン性や耐熱性に優れた住宅を提供する企業です。坪単価は40万円~100万円程度となっています。

アルミ箔で覆われた高性能断熱材を利用することで、建物全体をすっぽりと包み込みます。そうすることで、機密処理を施した完全な外張断熱の家を実現。高性能断熱材で覆われた建物は冷暖房のロスが少なく、室内の気温差を抑えることができます。

ローコスト住宅にも力を入れており、自由設計型の注文住宅から、分譲住宅まで様々なタイプの住宅まで手掛けています。長期優良住宅やZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)など、省エネルギーや環境性能にも力を入れた住宅も提供しています。

アエラホームの会社情報

会社名 アエラホーム株式会社
ブランド名 アエラホーム
本社情報 〒102-0074  東京都千代田区九段南2-3-1 青葉第一ビル2階
創業 1984年12月
資本金 1億円(2019年5月31日現在)
従業員数 300名(2019年6月1日現在)
HP https://aerahome.com/

アエラホームの良い口コミと悪い口コミ

アエラホームの口コミでは、「高気密高断熱」に信頼を寄せている意見が多く見受けられました。高気密高断熱の住まいなら、外気の影響を受けにくくエアコンを効率よく稼働できます。ネガティブな口コミには、「営業スタッフが不安」という意見が。スタッフの信頼感や営業力はとても大切なので、担当スタッフがイマイチだった場合は他のスタッフに変えてもらえないか確認してみても良いでしょう。

良い口コミ①:気密断熱のイメージがある

良い口コミ②:高気密高断熱のハウスメーカー

ネガティブな口コミ①:不安点は営業スタッフ

ローコスト住宅の価格相場

ローコスト住宅の価格相場は、坪単価で30万円~50万円程度です。

一般的な注文住宅の価格相場は約80万~90万程度なので、約30万円~50万円で建てられるのローコスト住宅はお得感満載。ただし、建物の規模や仕様、地域によって価格は変動するでしょう。

ローコスト住宅の場合、必要最低限の機能を備えて豪華な内装や設備は省かれるため、価格を下げることができます。ですが、建築費用以外にも土地の購入費用や諸費用(建築許可申請費用、印紙代、登記費用など)がかかるため、総額で見ると坪単価よりも高くなることがあります。

また、建設中に発生する変更や追加工事なども費用がかかるため、価格相場よりも余裕を持った予算設定をしておくことが大切です。

注文住宅をローコストで建てられる理由

注文住宅といえば、建売住宅と違ってオーダーできるぶん費用が高くなるイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。ですが、案外ローコストで注文住宅を提供しているハウスメーカーも多く存在しています。

では、なぜ注文住宅なのに安くすることができるのか。その理由を解説していきます。

  1. 広告宣伝費に費用を使わない
  2. 資材などを大量発注してコストを削減
  3. 打ち合わせの効率化で人件費を減らす
  4. 比較的安価な土地を推奨

ローコスト住宅とは、例えるなら住宅業界のコストコのようなものです。

コストコでは広告費をカットし、大量に同じ物を発注して仕入れ値を下げると同時に効率的に動く仕組みを整備。仕入れ値と人件費をコストカットすることで、安く良質な物が手に入る企業として世界で人気なのです。

ローコスト住宅でも同じように、広告費カット、木材の規格を統一して大量に発注、作業工程をシンプルにして効率化をすることで安い住宅を提供しています。

一棟建てるために大量の材料が使われる住宅業界では、コストコのような大手ではない知名度の低いハウスメーカーであっても材料の大量注文によるコストカットが出来るのです。

ローコスト住宅を建てる施工会社を選ぶポイント

さまざまなハウスメーカーが存在している中で、どのハウスメーカーを選べばいいか悩むこともあるのではないでしょうか?
ここでは、ローコスト住宅を建てるハウスメーカーを選ぶ時に押さえておきたいポイントをご紹介でします

  1. 予算に合った坪単価である
  2. 希望の設備や性能が揃っている
  3. 広さを確保できる
  4. アフターサービスが充実している
  5. 信頼できる営業スタッフがいる

1,予算に合った坪単価である

ローコスト住宅の価格相場は坪単価で30万円~50万円程度、建築価格で言うと1,000万円台程度です。

事前にハウスメーカーの坪単価を調べておいて、家を建てようと思っている坪数だと建築価格がいくらになるか計算しておくことをおすすめします。

仮に、坪単価30万円のハウスメーカーで40坪の家を建てた場合の建築費用は1,200万円になります。同じように坪単価50万円のハウスメーカーで40坪の家を建てると、建築費用は2,000万円です。

決定した予算と坪数で、どのくらいの坪単価のハウスメーカーに依頼できるかを検討していきましょう。

2,希望の設備や性能が揃っている

ローコスト住宅を建てられるハウスメーカーを選ぶときはどうしても価格にばかり目が行きがちですが、設備や性能にも目を向けることが大切です。

いくら坪単価が低いハウスメーカーを選んでも、標準仕様がイマイチだった場合オプションを追加することになり、結局価格が高くなってしまうことも。ローコスト住宅を建てるハウスメーカーを選ぶ時は、価格だけでなく標準仕様の設備や性能、オプションの種類なども確認しておきましょう。

3,広さを確保できる

ローコスト住宅を提供しているハウスメーカーの中には、広さを確保しにくい場合があります

ローコスト住宅は規格住宅やセミオーダー型の注文住宅であることが多く、パターン化された家づくりによって安さを実現しています。事前に希望通りの広さや間取りを確保できるかどうかを調べ、ハウスメーカーを比較して依頼する施工会社を選定しましょう。

4,アフターサービスが充実している

ローコスト住宅を手掛けるハウスメーカーでは、アフターサービスが瑕疵担保責任保険の10年間のみで、延長ができないケースが多いです。

住み始めてから安心して暮らしていくためにも、アフターフォローや定期メンテナンスは重要です。候補のハウスメーカーを比べる際には、アフターサービスの充実度も確認すると良いでしょう。

5,信頼できる営業スタッフがいる

これはローコスト住宅に限った話ではありませんが、家づくりを共に進めるスタッフとの相性は非常に重要です。

意見交換ができてわからないことは気軽に質問できるような、信頼性の高いスタッフがいることで家づくりの不安や疑問はかなり解消できます。依頼するハウスメーカーの決め手は”担当スタッフとの相性”だったという方も多くいらっしゃいます。

ローコスト住宅を建てるハウスメーカーを選ぶ時は、「一緒に安心して家づくりができる」ような信頼できるスタッフがいるかどうかも重要視しておきましょう。

ローコスト住宅の3つのメリット

メリット①:圧倒的な安さ

ローコスト住宅の一番のメリットといえば、やはりその価格の安さでしょう。1坪80万円程度といわれている一般的な住宅と違い、ローコスト住宅では坪単価30~50万円程度で建てることができます

ローコスト住宅の価格帯であれば、まだ収入が多くない20代の夫婦でも注文住宅をつくることができるでしょう。

メリット②:シンプルな住宅になる

ローコスト住宅では必要以上の装飾や機能を省いているため、メンテナンスや管理が容易です。造りやデザインがシンプルになりますが、インテリアなどを工夫すれば自分好みの住まい空間を演出できるでしょう。

必要最低限​​の機能のみを備えているローコスト住宅なら、住宅購入後に余計な費用をかけずに自分たちの暮らし方に合わせたリフォームができます。ライフステージに応じて必要なぶんだけリフォームするのも良いでしょう。

メリット③:打ち合わせが少なく済む

ローコスト住宅を提供しているハウスメーカーでは、打ち合わせなど回数を減らして人件費を削減し、なるべく安い家づくりを実施している場合が多いです。

毎日忙しく働くビジネスパーソンや、子育て中で大変なお父さんお母さんは、なかなかハウスメーカーと打ち合わせするスケジュールを確保できないこともあるでしょう。ローコスト住宅であれば、シンプルな造りのぶん打ち合わせ等を効率的に行えます

ローコスト住宅の2つのデメリット

デメリット①:設計の自由度が低い

予算の都合上、設備や仕様などが制限される場合があります。例えば、断熱性能や耐震性能が低く、設備機器が簡素なものになる場合も。仕様に不満な点がないかじゅうぶんに確認するようにしましょう。

また、デザインにおいても無駄のないシンプルなものになります。「せっかくの注文住宅だから、こだわりを持ってオリジナリティー溢れる住宅にしたい!」といった考えの場合、ローコストで建てるのは難易度が高そうです。

デメリット②:オプションによっては高くなる

設備や性能、デザインなどを必要最低限におさえることで安く提供できるローコストの注文住宅。ですが、どうしてもここだけは外せないといったポイントにオプションを追加する方も少なくありません。

オプションを追加するということはもちろんその分費用もかかります。追加する内容によっては、当初の予算を思い切りオーバーしてしまうことも。通常の住宅と大差ない価格になるかもしれないので、必要なオプションを厳選するように心がけましょう。

ローコスト住宅を建てるときの注意点

  1. 素材が悪いことが多い
  2. 複数社と比較する
  3. シンプルなデザインになりやすい
  4. 評判の悪い大工がつく可能性がある

徹底的なコストカットをする以上、素材感が劣ることは妥協しなければなりません。もし、品質を高めようと考えるならば数100万円~1000万円のコストアップも考えましょう。

ある程度の妥協はしながらも他のハウスメーカーと比較はする必要があります。なぜなら、他社と比較することで値段の比較はもちろんですが、デザイン性や機能性の比較ができるからです。

例えば、床暖房を設置したいと考えたときにA社では100万円だったものが80万円のオプションで付けられることもあります。デザイン性はそれぞれのハウスメーカーの個性にもなるので必ず複数社で比較をしてから決めることをオススメします。

注文住宅であるため、ある程度は消費者の理想を叶えることはできますが、デザイナー物件とは出来ることも価格もまるで違うことは認識しておきましょう。

らせん階段をつけたいといった希望は叶えることはできるかもしれませんが、部屋の真ん中につけたいといった斬新なデザインまでは要望できないことが多いです。あくまで決まったデザイン性のなかで過度な個性は出さずに理想を実現できるといったちょうどよさを求める必要はあります。

最後に、下請け会社まで消費者が指定することはできないので、あまりにも安すぎるハウスメーカーであれば下請け会社の質も悪い可能性があります。こればかりは実際にハウスメーカーが施工中の家を見学するしかありません。

ローコストの注文住宅に関するよくある質問

ローコスト住宅の坪単価は?
一般的なローコスト住宅の坪単価は、おおよそ30万円から50万円程度です。
なぜローコストで注文住宅を建てられるの?
広告費のカットや大量発注によるコストの削減などの工夫を施すことで、ローコスト住宅を提供しています。
ローコスト住宅を建てるハウスメーカーの選び方は?
予算に合った坪単価であるか、希望の設備や仕様は揃っているかなどを考慮してハウスメーカーを選定しましょう。
ローコストの注文住宅のメリットは?
安く家づくりができることが最大のメリットでしょう。また、安いぶんシンプルな家になりやすいためメンテナンスもしやすいです。
ローコストの注文住宅のデメリットは?
ローコスト住宅では予算を低く抑えるために、設備や仕様などの制限があることが多いです。家づくりの自由度が低い点は、ローコストの注文住宅を建てるデメリットと言えるでしょう。

まとめ

ローコスト注文住宅を手掛けるハウスメーカーや、ローコスト住宅のメリットデメリットなどについてご紹介してきました。

ローコスト住宅は、消費者には見えない徹底的なコストカットで実現しています。一方で素材感のような安さを感じる点も出てしまうのですが、圧倒的な価格の安さと比べて妥協できる点かどうか検討する必要があります。

らせん階段やロフトベッドのような憧れを実現できる注文住宅を安く手に入れるには、非常に魅力的な住宅です。安く理想の住宅をつくりたい方は、ローコストで注文住宅を建てられるハウスメーカーを検討してみてください。