AIO・SEO
AIO・SEOブログ
AIOとは?読み方・SEOとの違いから具体的な対策5領域まで解説
2026.01.09 AIO
AIOとは、検索エンジンだけでなく、AIにも自社の情報を正しく理解・参照してもらうために、従来のSEOを広げていく考え方です。
Google AI OverviewsやAI Modeの普及で、「検索順位は維持できているのにクリックされない」状況が起きています。その対応策として語られるようになったのがAIOです。
ただし、AIOはSEOに取って代わるものではありません。Googleは「AI機能に表示されるための特別な最適化は不要」と明言しています。
この記事では、AIOの意味を整理したうえで「では実際に何をすればいいのか」まで解説します。NEXER Groupの独自調査データも交えています。
- AIOの意味と読み方、紛らわしい3つの「AIO」の違い
- AIOとSEOの違い(置き換えではなく拡張である理由)
- AIOで具体的に取り組む5つの領域と、なぜAIに伝わるのか
- 自社が取り組むべきかの判断基準、進め方の6STEP、KPIの置き方
①「LLMO対策に関する調査」(自社サイトを持つWeb担当者/有効回答数34名)
②「AI Overviewsに関する調査」(企業でWebサイトの運営・管理に従事した経験がある方/有効回答数31名)
本記事の0.0%・41.2%・58.8%・23.5%は①、35.5%・51.6%・n=29の実数は②の調査結果です。
※①LLMO対策に関する独自調査/②AI Overviewsに関する独自調査
目次
【結論】AIOとは?意味・読み方を30秒で整理
AIOとは「AI Optimization(AI最適化)」の略で、読み方は「エーアイオー」です。AIにも情報を正しく理解・参照してもらうために、SEOを広げる考え方を指します。
注意点は2つあります。同じ略語で呼ばれるものが3つあることと、目的は「引用されること」そのものではないことです。
AIOとは「AIにも正しく理解・参照されるようにSEOを広げる考え方」
AIOは、SEOとは別の新しい技術体系ではありません。検索エンジン向けに整えてきた情報を、AIが読んで回答に使える状態まで広げる位置づけです。変わったのは「誰が読むか」です。
| これまで想定していた読み手 | これから加わる読み手 |
|---|---|
| 検索ユーザー(人間) | 検索ユーザー(人間) |
| 検索エンジンのクローラー | 検索エンジンのクローラー+回答を生成するAI |
読み手に「回答を生成するAI」が加わったぶん、情報の書き方と伝え方を調整する。これがAIOの実体です。


なお、AIOはGoogleなどのプラットフォーム側が定めた公式用語ではありません。業界内で使われるようになった呼び名で、定義も各社で揺れがあります。
AIOの読み方と、紛らわしい3つの「AIO」
読み方は「エーアイオー」です。ただしAIOという略語は3つの意味で使われており、検索すると別分野の情報が混ざります。
| 略語の中身 | 何を指すか | この記事での扱い |
|---|---|---|
| AI Optimization | AI最適化。AIに情報を理解・参照してもらうための取り組み | この記事で扱うAIO |
| AI Overviews | Google検索の機能そのもの。検索結果の上部にAIが生成した概要を表示する | 「AI Overviews」と表記して区別 |
| All-in-One | 一体型PC、複合機プリンター、一体型CPUクーラーなど製品分野の略称 | 無関係(検索時に混ざる) |


社内で「AIO対策をやろう」と話す場合、相手がAI最適化全般を指しているのか、AI Overviewsへの掲載だけを指しているのかで、やるべきことの範囲が変わります。最初に確認しておくと認識のズレを防げます。
AIOの目的は「引用されること」そのものではない
AIOは「AIに引用されるための対策」と説明されがちですが、この理解のままKPIを設計すると行き詰まります。引用は手段であって、目的ではないためです。
実際、自社サイトを持つWeb担当者34名への調査では、生成AIの回答に表示された引用元リンクを「ほぼ必ずクリックする」と答えた人は0.0%でした。
- AIが自社の情報を正しく理解する
- 回答の根拠として参照・言及される
- その露出が認知やブランド想起につながる
- 結果として、指名検索・直接流入・問い合わせが増える
「引用されたかどうか」だけを追いかけると、この後半部分が評価対象から抜け落ちます。KPIの考え方は第8章であらためて整理します。
※出典:LLMO対策に関する独自調査(n=34)
なぜいまAIOが必要なのか|3つの環境変化
背景は検索結果の中でAIが答えるようになったこと・サイト訪問が2年で33%減ったこと・情報収集の入口が分散し始めたことの3つです。
いずれもサイト側の施策の良し悪しとは無関係に起こるため、「何も悪くしていないのにアクセスが減った」という状況が生まれます。
変化1|検索結果の中でAIが答え、サイト訪問は2年で33%減少
AI Overviewsは検索結果の最上部にAIの回答を表示します。その回答だけで疑問が解消されれば、下の検索結果までスクロールされません。AI Modeでは、ページ全体が対話的な回答形式に置き換わります。
- AI Overviews:複雑なトピックの要点をつかむのに役立ち、リンクをたどって詳しく調べるための出発点として機能する
- AI Mode:さらに踏み込んだ調査や推論、複雑な比較が必要な検索で特に役立つ
- この2つは異なるモデルや技術を使用している場合がある
この結果はすでに数字に表れています。株式会社ヴァリューズが約250万人を対象に実施した調査では、Google検索経由のWebサイト訪問数が2年で33%減少しました(日本経済新聞報道)。
ただし読み方に注意が必要です。減ったのは「検索経由の訪問数」であって、「検索の利用そのもの」ではありません。検索は行われているが、検索結果ページ内で用が済んでサイトまで来ない、という構造です。
Search Consoleでは「表示回数は維持なのにクリック数だけ落ちている」という形で現れます。


変化2|情報収集の入口が分散し始めている
「そもそも何を使って調べるか」の段階でも変化が起きています。全国10〜60代の男女9,278名への調査結果です。
| 利用するサービス | 割合 |
|---|---|
| 検索エンジン | 91.9% |
| SNS | 77.3% |
| 生成AIサービス | 21.3% |
検索エンジンが圧倒的多数である点は変わりません。ただし生成AIサービスも21.3%で、約5人に1人がすでに生成AIで調べものをしています。
さらに同調査では、10代のChatGPT利用率が42.9%とYahoo! JAPANの31.7%を上回る結果が出ています。現在の10代が中心世代になる頃には、入口の構成が今とは変わっている可能性があります。

参考:サイバーエージェント GEOラボ「生成AIのユーザー利用実態調査」(全国10〜60代の男女9,278名/2025年5月23日〜24日)
変化3|【独自調査】AI Overviewsだけで検索が完結する場面は約3.5割
では実際にどの程度「検索結果ページ内で完結」しているのでしょうか。Webサイトの運営・管理経験があるWeb担当者31名への調査結果です。
| AI Overviewsだけで検索が完結することがあるか | 割合 |
|---|---|
| よくある | 12.9% |
| たまにある | 22.6% |
| あまりない | 32.3% |
| 全くない | 32.3% |
「よくある」「たまにある」を合わせると35.5%。一方で「あまりない」「全くない」も合わせて64.6%あります。
つまり検索がすべてAIに置き換わったわけではないが、一定の割合で完結する場面が生まれているという状態です。すべてのクエリで影響が出るのではなく、調べて終わる情報系のクエリから影響が出ていると考えられます。
AIOが必要になるのは、この「完結してしまう場面」でも自社の情報が参照される状態を作るためです。
※出典:AI Overviewsに関する独自調査(n=31)
▼あわせて読みたい
AI Overviewsの仕組みと影響は、こちらで詳しく解説しています。
AI Overviews(AIによる概要)とは?SEOへの影響と対策を解説
AIOとSEOの違い|置き換えではなく「SEOの拡張」
独自調査では「SEOの重要性は変わらない」が51.6%で最多、同時に「従来のSEOだけでは限界を感じる」も41.2%でした。
この2つは矛盾しません。SEOの価値は落ちていないが、SEOでカバーできる範囲が全体の一部になった、という状態です。
【独自調査】SEOの重要性は下がっていないが、それだけでは足りない
前提として確認したいのが「SEOの価値が下がったのか」です。2つの調査結果を並べます。
| AI Overviewsの影響でSEOの重要性はどう変化したか | 割合 |
|---|---|
| 大きく下がった | 12.9% |
| やや下がった | 12.9% |
| 変わらない | 51.6% |
| やや上がった | 16.1% |
| 大きく上がった | 6.5% |
| 従来のSEOだけでは限界を感じているか | 割合 |
|---|---|
| 強く感じている | 20.6% |
| やや感じている | 20.6% |
| どちらとも言えない | 38.2% |
| あまり感じていない | 5.9% |
| 全く感じていない | 14.7% |
最多は「変わらない」の51.6%です。「上がった」22.6%と「下がった」25.8%はほぼ同規模で、現場の半数はSEOの重要性が落ちたとは感じていません。
一方、別の調査では「限界を感じている」が合計41.2%。「どちらとも言えない」が38.2%で、判断がついていない層もほぼ同規模です。
この2つの結果は矛盾していない
51.6%と41.2%は一見逆の結果に見えますが、同時に成立します。
- SEOの価値は落ちていない:インデックスされること、検索意図に答えること、サイト構造を整えることの重要性は変わらない
- ただし、SEOでカバーできる範囲が全体の一部になった:検索結果ページ内で完結する検索、生成AI上での情報収集には、従来の順位改善だけでは届かない
- だから「やめる」ではなく「広げる」:これがAIOという考え方の出発点


AIOを「SEOの次に来るもの」と捉えるとSEOをやめる判断につながります。「SEOの対象範囲を広げるもの」と捉えるのが、調査結果とも実務とも整合します。
※出典:AI Overviewsに関する独自調査(n=31)/LLMO対策に関する独自調査(n=34)
SEOとAIOは何が違い、何が同じか
違いを整理すると次のようになります。実際に手を動かす施策の大半は共通しており、単純な二項対立ではありません。
| 観点 | SEO | AIO |
|---|---|---|
| 想定する読み手 | 検索ユーザーと検索エンジン | 左記に加えて、回答を生成するAI |
| 評価される単位 | ページ全体 | ページの一部(抽出されて使われる) |
| 成果の現れ方 | 順位・クリック・流入として比較的直接的に出る | 露出・認知が先に動き、流入は遅れて出る(出ないこともある) |
| 主なKPI | 検索順位、表示回数、クリック数、セッション数 | AI機能での表示回数、引用・言及の有無、指名検索数 |
| 記述で重視される点 | 検索意図への対応、読みやすさ | 左記に加えて、結論・定義・条件の明示 |
- クロール・インデックス対応
- 検索意図に沿った情報設計
- 内部リンクとサイト構造の整理
- 一次情報の保有・発信
- E-E-A-Tの明示
- 情報の鮮度管理
- 表示速度・モバイル対応
違うのは「評価される単位」「成果の出方」「測り方」であって、やることが入れ替わるわけではありません。


Googleは「特別な対策は不要」と明言している
この点についてはGoogleが公式に説明しています。
AI OverviewsやAI Modeに表示されるための追加要件はなく、特別な最適化も必要ありません。これらの機能に表示されるために、新しい機械可読ファイルやAIテキストファイル、マークアップを作成する必要はありません。追加すべき特別なschema.orgの構造化データもありません。
引用:Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」
そのうえでGoogleが挙げているのは、次のような従来からのSEOベストプラクティスです。
- robots.txtでクロールを適切に許可する
- 内部リンクでコンテンツを発見しやすくする
- ユーザーにとって快適なページ体験を提供する
- 重要な情報をテキストで提供する
- 高品質な画像・動画でテキストを補強する
- 構造化データを実際の表示内容と一致させる
- Merchant Centerやビジネスプロフィールの情報を最新に保つ
つまりAI検索向けの「裏技」は存在しません。llms.txtのような新しいファイル形式やAI専用のマークアップを実装すれば引用される、という関係ではありません。
ただし「何もしなくてよい」という意味でもありません。同じ土台の上で、情報の書き方と伝え方をAIが扱いやすい形に整える——その部分がAIOの実務にあたります。具体的な内容は第5章で整理します。
▼あわせて読みたい
SEOの効果が薄れた施策と今も効く施策の仕分けは、こちらで解説しています。
SEO対策は意味ない・オワコンと言われる理由
NEXER Groupは、SEOで培った技術力を活かし、AI検索時代に対応したAIO/LLMO対策を提供しています。
無料分析で課題を可視化し、必要な施策のみを提案。20年以上・5,000社以上のSEO支援実績をもとに、AI Overviews対策や構造化データ実装などを一貫して支援いたします。
AIO・LLMO・GEO・AEOの違い|実務ではほぼ影響しない
4つは呼び方が違うだけで、やるべきことの中身は大きく重なります。定義は固まっておらず、明確な線引きは存在しません。
| 用語 | 正式名称 | 主に指す対象 |
|---|---|---|
| AIO | AI Optimization | AI全般への最適化。もっとも広い概念として使われることが多い |
| LLMO | Large Language Model Optimization | 大規模言語モデルに引用・参照されるための最適化 |
| GEO | Generative Engine Optimization | 生成AIを組み込んだ検索エンジンへの最適化 |
| AEO | Answer Engine Optimization | 質問に対する回答として採用されるための最適化 |
実務上、これらを厳密に区別する必要はほとんどありません。呼び方が違っても、取り組む内容は一次情報の整備・結論を明示した記述・E-E-A-Tの提示・クロール対応という共通項に収束します。
さらに、用語の浸透度そのものが高くありません。自社サイトを持つWeb担当者34名に「LLMOを知っているか」を尋ねた結果です。
| LLMOの認知度 | 割合 |
|---|---|
| 内容まで理解している | 8.8% |
| 聞いたことがあり、なんとなく内容を知っている | 5.9% |
| 聞いたことはあるが内容は知らない | 26.5% |
| 聞いたことがない | 58.8% |
「聞いたことがない」が58.8%で最多。内容まで理解している層は8.8%にとどまります。
Web担当者層でもこの水準です。社内の他部署や経営層に説明する場面では、用語から入らず「検索経由の接点がどう変わったか」から説明したほうが伝わりやすいと考えられます。
※出典:LLMO対策に関する独自調査(n=34)
▼あわせて読みたい
LLMOの定義とAIOとの関係は、こちらで詳しく解説しています。
LLMOとは?SEOとの違い・AIOとの関係を詳しく解説
AIOでは具体的に何をするのか|5つの領域
AIOの施策は答えの明示・一次情報・発信主体の明示・情報の一貫性・技術的な土台の5領域に整理できます。
いずれも「なぜAIにとって理解しやすくなるのか」から説明できます。上から順にこなすチェックリストではなく、自社がもっとも弱い領域から着手するものです。
| 領域 | やること | AI側で何が変わるか | 着手の目安 |
|---|---|---|---|
| ①答えを明示する | 結論・定義・条件を見出し直後に書く | 抜き出せる単位が生まれ、回答に使われやすくなる | 既存記事のリライトから始めやすい |
| ②一次情報を持つ | 独自データ・実務知見・事例を入れる | AIが自力で生成できない情報となり、参照する理由が生まれる | 時間はかかるが差が出やすい |
| ③発信主体を明らかにする | 運営者・著者・監修者情報を整える | 情報の確からしさを判断する材料になる | 比較的短期間で対応できる |
| ④情報を一貫させる | 表記・料金・実績の矛盾をなくす(サイト外も含む) | 情報源の突き合わせで矛盾が出ず、認識が安定する | 棚卸しが必要だが効果が持続する |
| ⑤技術的な土台 | クロール・インデックス・内部リンク・表示速度 | そもそも引用候補に入るための前提条件 | 最初に確認する |


領域1|答えを明示する(結論・定義・条件・対象)
AIはページ全体を要約してから使うのではなく、質問に対応する部分を抜き出して回答に組み込みます。そのため、答えが明示されている箇所がそのまま使われやすくなります。
逆に、前置きが長く結論が最後にある構成や、「場合によります」で終わる記述は、抜き出せる単位になりません。内容が正しくても採用されにくくなります。
- 見出しが質問や論点の形になっており、直後に結論が置かれている
- 専門用語に定義文がある(「AIOとは、〜です」のような形)
- 数値に対象・時点・条件が添えられている(「2026年9月時点で」「n=34の調査で」など)
- 指示語(これ・それ・上記)ではなく、具体的な名詞で書かれている
一方で、内容が正しくても書き方のせいで採用されにくくなるパターンもあります。
- 結論が最後にある:前置きが長く、答えがどこにあるか特定しにくい
- 指示語が多い:前後を切り離した時点で意味が通らなくなる
- 1つの見出しに複数の結論がある:どれがその見出しの答えか判断できない
- 条件や例外が本文に埋もれている:断定だけが抜き出され、前提が落ちる
- 重要な情報が画像内のテキストだけにある:テキストとして読み取れない
- 「場合によります」で終わっている:答えとして使える部分がない
いずれも読者にとっても読みにくい書き方です。AI向けの特殊な最適化ではなく、曖昧さを減らす方向の修正だと考えると取り組みやすくなります。
領域2|一次情報を持つ
ここがAIOでもっとも効く領域です。理由は単純で、一般論はAIが自分で生成できてしまうためです。
AIが外部サイトを参照するのは、自力で生成できない情報があるときだけです。どのサイトにも書いてある内容には、参照する理由がありません。
| 一次情報の種類 | 具体例 |
|---|---|
| 独自調査 | 自社で実施したアンケート、市場調査 |
| 社内データ | 施策の実施結果、運用上の数値(公開可能な範囲で) |
| 実務知見 | 現場で使っている判断基準、よくある失敗とその理由 |
| 比較・検証 | 複数の方法を自社で試した結果 |
| 事例 | 許諾を得た顧客事例、社内での取り組み |
大規模な調査は必要ありません。業務のなかで蓄積している判断や数値を、外部に説明できる形に整理するだけでも一次情報になります。
領域3|発信主体を明らかにする(E-E-A-T)
AIには情報の真偽を自力で判定する手段がありません。そのため「誰が言っているか」を判断材料のひとつとして扱います。発信主体が不明な情報は、採用する際のリスクが高くなります。
やることは、運営者情報・著者/監修者情報・実務経験の提示・問い合わせ窓口の設置です。資格や肩書きがなくても、実務経験と情報源の透明性を示せていれば足ります。
領域4|サイト全体で情報を一貫させる
見落とされがちですが、AI検索では従来のSEO以上に効きます。AIは回答を作るとき複数のページや複数のサイトから集めた情報を突き合わせます。
矛盾があると、どちらが正しいか判断できず確信度が下がります。確信度の低い情報は回答に採用されにくくなります。
- サービス名の表記ゆれ(全角半角、スペースの有無、略称と正式名称の混在)
- 料金やプラン内容が、サービスページとブログ記事で違う
- 「設立◯年」「実績◯社」などの数字が、ページによって古いまま残っている
- 会社概要の情報と、外部の企業データベースや比較サイトの記載が食い違っている
- 過去のプレスリリースやSNSプロフィールに、現在と異なる事業内容が残っている
従来のSEOでは表記ゆれの影響は限定的でした。自社サイト内だけでなく、外部に出ている自社情報も対象になるのがこの領域の特徴です。
領域5|クロール・インデックスと技術的な土台
AI OverviewsやAI ModeはGoogleの検索インデックスを基盤にしています。ChatGPTなどもWeb検索機能では検索結果を参照します。つまりインデックスされていないページは、AIの引用候補にも入りません。
やることはクロールの許可、内部リンクでの到達性、重要情報のテキスト化、表示速度とモバイル対応です。ここが整っていない状態で領域1〜4に取り組んでも効果が出ません。
構造化データはどう位置づけるか
- SEO施策としては有効:FAQ・パンくず・組織情報・商品情報の実装はリッチリザルトにつながり、検索結果での視認性を高める
- AI引用の必須要件ではない:Googleは「追加すべき特別なschema.orgの構造化データはない」と明言している
構造化データは「AI対策の切り札」ではなく「検索結果での見え方を改善するSEO施策」と位置づけるのが適切です。優先順位は、コンテンツの中身や一次情報の整備より後になります。
▼あわせて読みたい
各施策の具体的な手順は、こちらで詳しく解説しています。
AIO対策の方法を具体的に説明|SEOとの違い・自社対応の限界・重要性も解説
NEXER Groupは、SEOで培った技術力を活かし、AI検索時代に対応したAIO/LLMO対策を提供しています。
無料分析で課題を可視化し、必要な施策のみを提案。20年以上・5,000社以上のSEO支援実績をもとに、AI Overviews対策や構造化データ実装などを一貫して支援いたします。
自社はAIOに取り組むべきか|優先度の判断基準
すべての企業が今すぐ取り組むべき施策ではありません。独自調査では、AI検索による集客への影響を実感している層は回答者29名中9名でした。
優先度は「顧客の情報収集行動」「Web集客への依存度」「SEOの現状」で決まります。
【独自調査】影響を実感している層はまだ限定的
現在企業でWebサイトの運営・管理に関わっている29名への調査結果です。回答数が30件を下回るため、割合ではなく実数で示します。
| AI検索の普及による自社サイトの集客への影響 | 回答数(n=29) |
|---|---|
| 大きく影響が出ている(減少している) | 2名 |
| やや影響が出ている | 7名 |
| ほとんど影響はない | 12名 |
| むしろ増加している | 2名 |
| 分からない | 6名 |
影響を感じている層は29名中9名。一方で「ほとんど影響はない」が12名で最多、「むしろ増加している」も2名います。つまりAI検索の影響は、現時点ではすべてのサイトに一律に出ているわけではありません。
なお「分からない」が6名いる点も重要です。影響の有無を把握できていないケースがあり、測定の設計が追いついていないことを示しています。
※出典:AI Overviewsに関する独自調査(該当質問の回答者29名)
優先度が高い条件・まだ低いケース
次の条件に多く当てはまるほど、AIOに取り組む価値が高くなります。
| 確認する観点 | 優先度が高くなる条件 |
|---|---|
| 顧客の情報収集行動 | 購入・契約の前に、調べて比較する段階がある |
| Web集客への依存度 | 問い合わせや売上の多くが検索経由で発生している |
| コンテンツ資産 | すでに一定数の記事やサービスページがある(改善の対象がある) |
| 一次情報の有無 | 独自データ、実務知見、事例など公開できる材料がある |
| SEOの現状 | 順位は取れているのにクリック数だけが落ちている |
| 専門性の必要度 | 説明が必要な商材で、信頼性が選定基準になる |
とくに「順位は維持できているのにクリック数が落ちている」状態は、優先度がはっきり上がるサインです。ページの評価は下がっていないため、従来のSEO施策を強化しても解消しません。
逆に、次の場合は他の施策を先に進めたほうが成果につながります。
- そもそも検索順位がほとんど取れていない:インデックスされていなければAIの引用候補にも入らない。SEOの基礎が先
- コンテンツがほとんどない:改善の対象がない状態でAIO施策だけを検討しても形にならない
- 集客が指名検索・紹介・既存顧客中心:検索結果の構造変化の影響を受けにくい
- 即時購入が中心で、調べる段階がない:AIの回答を経由する場面自体が少ない
- 公開できる一次情報がない:まず何を出せるかの整理から始めたほうが早い
AIOは中長期の施策です。短期で問い合わせ数を増やす必要がある局面では、広告やSEOの改善を優先したほうが合理的な場合があります。


AIOの進め方|6つのSTEP
新しいコンテンツを作る前に、現状把握と既存コンテンツの見直しから始めます。
一次情報の追加はSTEP4です。先に構造を整えておかないと、足しても抜き出せる形になりません。
| STEP | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1|現状把握 | 自社の商材に関する質問を決めて生成AIやAI Modeに入力し、参照されるか記録する。Search Consoleの表示回数とクリック数、GA4の生成AI経由の参照元も確認 | 質問文は検索キーワードではなく顧客が実際に聞きそうな文章で用意する(「AIO 費用」ではなく「AIO対策を外注すると月いくらかかる?」) |
| 2|既存の答え方を点検 | 見出し直後に答えがあるか、定義文があるか、結論が最後に回っていないか、「場合によります」で終わっていないかを確認 | 全ページは不要。流入の多い上位ページと商材に直結するページから |
| 3|情報構造を直す | 結論を先頭へ移動/指示語を具体名詞へ/1見出しに複数結論があれば分割/数値に対象・条件・時点を添える/比較や手順は表と箇条書きに/画像内の情報をテキストでも記述 | AI向けの特殊な書き方ではなく、曖昧さを減らす作業 |
| 4|一次情報と専門性を追加 | 公開できる社内データと判断基準の洗い出し/許諾を得られる顧客事例の整理/著者・監修者・運営者情報の明示/必要なら独自調査の企画 | STEP3の後に置く理由は、構造が整っていないと抜き出せる形にならないため |
| 5|サイト全体の整合性 | 会社名・サービス名の表記統一/料金やサービス内容の食い違い確認/実績の数字を更新/外部に出ている自社情報も確認 | AIが複数の情報源を突き合わせる以上、矛盾は確信度を下げる |
| 6|露出状況を継続確認 | STEP1の質問文を月1回など決めた頻度で入力し直す/生成AIパフォーマンスレポートで表示回数の推移を見る/指名検索数・直接流入・問い合わせ数も追う | AI検索の仕様は変わり続けるため、半年〜1年単位で見直す前提で設計する |


この順番を踏まずに施策から入ると、効果の出ない領域に時間を使うことになります。
AIOのKPIと、測れること・測れないこと
KPIは「露出」「流入」「事業成果」の3階層で持ちます。引用は手段であり、事業成果までには段階があるためです。
2026年現在、AI機能での表示回数はSearch Consoleで確認できますが、クエリは取得できません。
KPIは3階層で持つ
| 階層 | 見る指標 | 確認方法 |
|---|---|---|
| ① 露出 | AI機能での表示回数、引用・言及の有無 | Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポート/主要な質問文の手動確認 |
| ② 流入 | 生成AI経由のセッション数、指名検索数、直接流入 | GA4の参照元/Search Consoleのブランドクエリ |
| ③ 事業成果 | 問い合わせ数、資料請求数、商談数、CV・CVR | フォーム計測/CRM・SFA |
①だけを追うと「引用されているのに成果が出ない」が放置されます。③だけを追うと「効果が出るまでに時間がかかる施策」を途中で止めます。3階層を並べて、どこで止まっているかを見る必要があります。


2026年現在、測れること・測れないこと
| 測れること | 測れないこと・限界 |
|---|---|
| AI Overviews・AI Modeでのインプレッション(Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポート) | このレポートにクエリのディメンションは含まれない(ページ・国・日付・デバイス別のみ) |
| ChatGPT・Perplexityなどからの参照流入(GA4の参照元) | 引用されたがクリックされなかった回数は分からない |
| 特定の質問文で引用されているか(手動確認) | 網羅的な確認はできず、回答は毎回同じとは限らない |
| 指名検索数の推移(Search Console) | 増加がAI経由の露出によるものかは特定できない |
とくに押さえておきたいのが生成AIパフォーマンスレポートではクエリが取得できない点です。「どの質問で表示されたか」は分からないため、ページ単位の表示回数の推移を見て手動確認で補う形になります。
なおこのレポートは、生成AI機能での表示回数が十分でないサイトでは表示されないこともあります。
参考:Google Search Console ヘルプ「生成AIパフォーマンスレポート」
「AIに引用された=売上につながった」ではない
引用と成果の間には距離があります。同じ調査の2つの数字がそれを示しています。
| 項目 | 割合(n=34) |
|---|---|
| AI経由で認知が広がったと感じる | 58.8% |
| AI経由での問い合わせ・反響があった | 23.5% |
効果はまず露出・認知の段階に現れ、問い合わせに至るまでには時間差と減衰があります。
問い合わせ数だけを見て「効果がない」と判断すると、すでに起きている認知面の変化を見落とします。逆に引用されたことだけを成果として報告すると、事業成果につながっているかの検証が止まります。
【独自調査】課題の最多は「効果が不明確」
測定の難しさは現場の課題としても表れています。AI Overviews対策を実施または検討しているWeb担当者9名への調査結果です(複数回答可)。
| 感じている課題(複数回答可) | 回答数 |
|---|---|
| 効果が不明確 | 5件 |
| 工数・リソース不足 | 3件 |
| 何をすべきか分からない | 2件 |
| ノウハウ不足 | 1件 |
| 特に課題はない | 1件 |
「成果につながらない」は0件でした。つまり成果が出ていないのではなく、出ているかどうかが判断できないという状態です。
この課題は、KPIを3階層で設計し、STEP1の段階で測定の基準を決めておくことで軽減できます。
※出典:LLMO対策に関する独自調査(n=34)/AI Overviewsに関する独自調査(該当質問の対象9名)
自社で進めるのが難しい場合|NEXER Groupの支援内容
AIOは既存のコンテンツとサイト全体を見直す作業なので、着手自体は自社でも始められます。一方で、次の段階でつまずくケースがよくあります。
- 現状の症状が「SEOの問題」なのか「AI検索の影響」なのか切り分けられない
- どのページから手を付けるべきか、優先順位が決められない
- 公開できる一次情報が社内にあるのか判断がつかない
- AI検索での露出状況を継続的に確認する運用が回らない
- 効果が出ているかどうかを社内に説明できない
NEXER GroupはSEO事業に20年以上携わり、5,000社以上のWeb集客を支援してきました。その知見をもとに、SEOとAIOを切り分けずに一体で支援しています。
| 支援内容 | 対応すること |
|---|---|
| 現状分析・AIO診断 | 表示回数・クリック数の推移から影響の原因を切り分け。自社と競合のAI検索上での扱われ方も確認 |
| コンテンツ設計・改善 | 既存記事の改善方針の策定と、AIが扱いやすい記述構造への転換 |
| 一次情報の設計 | 独自調査の企画・実施から記事への反映まで |
| E-E-A-T強化 | 発信主体の明示、専門性の示し方、著者・監修者情報の整備 |
| サイテーション獲得 | 外部での言及を増やす活動の設計 |
| 技術的対応 | クロール・インデックスの最適化、構造化データの実装 |
| 効果測定の設計 | 追うべき指標の設定とレポーティングの仕組みづくり |
コンサルタントと社内エンジニアが連携するため、方針策定から実装まで一貫して対応できます。なお「必ず引用される」「AI検索での順位を上げる」といった保証はいたしません。できることとできないことを明示してご提案します。
▼あわせて読みたい
費用相場とコンサル会社の選び方は、こちらで解説しています。
AIO対策の費用相場はいくら?51社調査でわかった料金の実態と見積もりの見方
NEXER Groupは、SEOで培った技術力を活かし、AI検索時代に対応したAIO/LLMO対策を提供しています。
無料分析で課題を可視化し、必要な施策のみを提案。20年以上・5,000社以上のSEO支援実績をもとに、AI Overviews対策や構造化データ実装などを一貫して支援いたします。
AIOに関するよくある質問
まとめ|AIOは「SEOをやめること」ではなく「SEOを広げること」
AIOとは、検索エンジンだけでなくAIにも自社の情報を正しく理解・参照してもらうために、従来のSEOを広げていく考え方です。
独自調査では「SEOの重要性は変わらない」が51.6%で最多、同時に「従来のSEOだけでは限界を感じる」も41.2%でした。SEOの価値は落ちていないが、SEOでカバーできる範囲が全体の一部になった——これが現在の状況です。
- ①答えを明示する|結論・定義・条件を見出しの直後に書く
- ②一次情報を持つ|AIが自力で生成できない情報を用意する
- ③発信主体を明らかにする|誰が書いた情報かを示す
- ④情報を一貫させる|サイト内外で表記や数字の矛盾をなくす
- ⑤技術的な土台を保つ|クロール・インデックスを確実にする(前提条件)
ただし、すべての企業が今すぐ取り組むべき施策ではありません。
顧客が調べて比較する段階があるか、検索流入への依存度が高いか、公開できる一次情報があるか。この3点で優先度は変わります。
成果は「引用されたかどうか」だけで測らないでください。露出・流入・事業成果の3階層で見ることで、どの段階で止まっているかが分かります。
まず着手するなら、自社の商材に関する質問をいくつか決めて、実際に生成AIに入力してみることから始めてください。自社が出てくるのか、競合が出てくるのか、そもそも情報が出ないのか。この記録が、すべての判断の起点になります。
参考文献・出典
- Google 検索セントラル|AI 機能とウェブサイト
- Google Search Console ヘルプ|生成AIパフォーマンスレポート
- 株式会社サイバーエージェント GEOラボ|生成AIのユーザー利用実態調査(全国10〜60代の男女9,278名/2025年5月23日〜24日)
- 日本経済新聞|Google経由のサイト訪問、日本でも3割減 AI要約の浸透で(株式会社ヴァリューズ調べ)
本記事で引用した自社調査
- LLMO対策に関する調査(対象:企業でWebサイトの運営・管理に従事した経験がある方/有効回答数34名)
- AI Overviewsに関する調査(対象:同上/有効回答数31名)
