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SEO対策は意味ない・オワコンと言われる理由!時代遅れからAIを味方に変えるやり方
2025.11.12 AIO
SEO対策は意味がなくなったのではなく、成果の出方が変わりました。
Google AI OverviewsやAI Modeが普及し、「検索順位が上がってもクリックされない」状況が実際に起きています。ChatGPTなど生成AIでの情報収集も広がりました。
その結果、「SEO対策はもう意味ない」「SEOはオワコン」「時代遅れ」という言葉が目立つようになりました。
しかし、無効になったのはSEOのすべてではありません。効果が薄れた施策・今も効く施策・重要度が上がった施策を混ぜて語ることが、「意味ない」という結論につながっています。
- 「SEO対策は意味ない」と言われる背景にある、検索環境の構造変化
- 効果が薄れた施策・今も効く施策・重要度が上がった施策の仕分け
- SEOとAIO・LLMOの関係(どちらかを選ぶ話ではない理由)
- これからのSEOで変えるべき5つのことと、効果が出ない場合の確認手順
目次
【結論】SEO対策は意味がないのか
SEO対策は意味がなくなったのではなく、「順位を取れば流入する」という成果の出方が変わっただけです。
弊社の独自調査では、従来のSEOだけでは限界を感じている担当者が41.2%にのぼりました(n=34)。


「意味がない」のではなく「成果の出方が変わった」
従来のSEOでは、上位表示されればクリックされ、流入し、問い合わせにつながる流れが素直に成立していました。
しかしAI OverviewsやAI Modeが検索結果の上部を占めるようになり、順位は維持されていてもクリック数だけが落ちる状態が生まれています。
Search Consoleで「表示回数は変わらないのにクリック数が減っている」なら、順位の問題ではありません。検索結果の構造が変わったことによる影響です。
つまり、成果をサイトへの流入だけで測れなくなりました。検索結果上での露出、AIの回答への引用、指名検索の増加も含めて見る必要があります。
【独自調査】従来型SEOに限界を感じている担当者は4割を超えている
自社サイトを持つWeb担当者34名への調査では、「従来のSEO対策だけでは限界を感じているか」という質問に41.2%が「感じている」と回答しました。
一方で「どちらとも言えない」が38.2%を占め、「感じていない」は少数派でした。
この結果が示すのは、SEOが完全に無効になったという認識ではなく、従来のやり方だけでは足りないという感覚が広がっているという状況です。
自社調査「LLMO対策に関する調査」(自社サイトを持つWeb担当者/有効回答数34名)
本記事の41.2%・0.0%・58.8%・23.5%・64.7%・44.1%などの数値は、すべてこの調査によるものです。
※LLMO対策に関する独自調査の結果はこちら
「SEOは意味ない・オワコン」と言われる4つの背景
「オワコン」と言われる背景は、検索結果ページの構造変化・引用されてもクリックされない・情報収集の起点の分散・量産の価値低下の4つです。
いずれもサイト側の施策の良し悪しとは無関係に起こるため、「何も悪くしていないのにアクセスが減った」という状況が生まれます。
背景1|AI Overviews・AI Modeで検索結果の構造が変わった
もっとも大きな変化は、検索結果ページそのものの構造が変わったことです。
従来の検索結果は「リンクの一覧」でした。ユーザーは必ずどこかをクリックする必要があり、上位表示がそのまま流入につながりました。
現在は「回答+参考リンク」に近い形です。回答で足りればクリックは発生しません。AI Modeでは、検索結果ページ全体が対話的な回答形式に置き換わります。


背景2|AIに引用されてもクリックされるとは限らない
「AIの回答に引用されればアクセスが来る」と考えたくなりますが、実際にはクリックされないケースが多数を占めます。
| 引用元リンクをクリックする頻度 | 割合 |
|---|---|
| ほぼ必ずクリックする | 0.0% |
| 半分以上はクリックする | 17.6% |
| 3割程度クリックする | 32.4% |
| 1割程度クリックする | 17.6% |
| ほとんどクリックしない | 32.4% |
注目すべきは「ほぼ必ずクリックする」が0.0%だった点です。クリック頻度が3割以下の層は82.4%を占めます。
これは、AI引用の価値が「流入」ではなく「露出」にあることを意味します。従来の成果指標がセッション数中心だったため、この構造では「成果が出ていない」ように見えます。
背景3|情報収集の起点が検索エンジンから生成AIへ分散し始めている
「そもそも検索エンジンを使うかどうか」の段階でも変化が起きています。
| 情報収集の起点 | 割合 |
|---|---|
| 検索エンジンを先に使う | 41.2% |
| 生成AIを先に使う | 35.3% |
| 内容によって半々 | 23.5% |
検索エンジンが最多ですが、生成AIを先に使う層との差は6ポイント程度です。
ただし調査対象はWeb担当者であり、AI活用への関心が高い層に偏っている可能性があります。一般消費者全体にそのまま当てはめることはできません。
背景4|コンテンツを量産するだけでは差がつかなくなった
生成AIによって記事作成のコストが下がり、どのサイトも一定水準の記事を短期間で用意できるようになりました。
さらに、一般論であればAI自身が生成できるため、外部サイトを引用する必要がありません。引用が必要になるのは、そのサイトにしかない情報がある場合です。
つまり「量産」の相対的な価値が下がり、そのサイトでなければ得られない情報を持っているかが分かれ目になりました。


NEXER Groupは、SEOで培った技術力を活かし、AI検索時代に対応したAIO/LLMO対策を提供しています。
無料分析で課題を可視化し、必要な施策のみを提案。20年以上・5,000社以上のSEO支援実績をもとに、AI Overviews対策や構造化データ実装などを一貫して支援いたします。
それでもSEO対策に意味がある3つの理由
SEOに意味が残っているのは、AI検索がSEOの成果物(検索インデックス)の上で動いているからです。
加えて、AI引用による認知拡大を実感している層は約6割にのぼり、検索という行動自体も消えていません。
理由1|AI検索も検索インデックスを参照している
AI OverviewsやAI Modeは、Googleの検索インデックスを基盤にしています。Googleは、AI Overviews向けの特別な施策は不要だと公式に説明しています。通常のSEOのベストプラクティスに従えばよい、という立場です。
つまり、クロールされない・インデックスされない・内容が理解されにくいページは、AIの回答候補にも入りません。
| AIの回答候補に入る前提条件 | これは何の施策か |
|---|---|
| クロール可能である(robots.txt・リンク構造・レンダリング) | 従来のテクニカルSEO |
| インデックスされている | 従来のテクニカルSEO |
| ページの主題が明確で機械的に理解しやすい | 従来の情報設計 |
| 検索意図に対して実際に答えている | 従来のコンテンツSEO |
ChatGPTなどの外部の生成AIも、Web検索機能を使う際は検索結果を参照します。「SEOをやめてAIO対策だけをやる」が成立しないのは、この構造が理由です。


理由2|【独自調査】AI経由での認知拡大を実感している層は約6割
自社サイトを持つWeb担当者34名への調査では、生成AIに自社情報が引用されることで認知が広がったと感じるかを尋ね、58.8%が「感じる」と回答しました。
一方、生成AI経由の問い合わせや反響が「あった」と答えたのは23.5%にとどまります。
| AI引用による効果 | 実感している割合 |
|---|---|
| 認知が広がったと感じる | 58.8% |
| 問い合わせ・反響があった | 23.5% |
この差は、効果がまず露出・認知に現れ、問い合わせに至るまでに時間差と減衰があることを示しています。
問い合わせ数だけを見て「効果がない」と判断すると、すでに起きている認知面の変化を見落とすことになります。


理由3|検索で情報を探す行動自体は消えていない
生成AIが普及しても、検索という行動そのものは残ります。前述の調査でも、検索エンジンを情報収集の起点にしている層が41.2%と最多でした。
| 項目 | 割合 |
|---|---|
| 業務で生成AIを利用している | 64.7% |
| 生成AIの回答内容を信頼できると感じる | 44.1% |
利用率は6割超なのに信頼度は4割台です。この差があるため、AIで概要をつかんだあとに検索で裏付けを取る流れが残ります。
とくに金額の確認、導入事例探し、複数社の比較では、AIの要約だけで判断が完結しません。検索からサイトへ流入する構造が維持されています。
チャネルごとの役割の違い
検索とAIは代替関係ではなく、検討段階ごとの役割分担の関係になりつつあります。
| 段階 | よく使われるチャネル | サイト側に必要なこと |
|---|---|---|
| 概要をつかむ | 生成AI・AI Overviews | 引用されやすい記述、定義や結論の明示 |
| 具体的に調べる | 検索エンジン | 検索意図に沿った詳細ページ、一次情報 |
| 比較・検討する | 検索エンジン・指名検索 | 料金・事例・比較情報の整備 |
| 問い合わせる | サイト直接・指名検索 | 導線設計、信頼情報の明示 |


AI検索対応と従来のSEOは、対象とする段階が違うだけで、どちらも必要だと分かります。
効果が薄れた施策・今も効く施策・重要度が上がった施策
SEO施策は一括りにできません。効果が薄れたのは「機械的な最適化」と「一般論の量産」で、技術的な土台と情報設計は今も効きます。
重要度が上がったのは、一次情報・E-E-A-T・外部での言及です。


効果が薄れた施策
かつて効果があったものの、現在は投資に対する見返りが小さくなっている施策です。
| 施策 | なぜ効果が薄れたか | 代わりにすべきこと |
|---|---|---|
| キーワードの機械的な詰め込み | 検索エンジンが文脈で意味を理解するため | 検索意図への答えを明示する構成にする |
| 一般論だけの記事の量産 | 同内容を生成AI自身が出力できる | 本数を絞り、独自データや実務知見を入れる |
| 文字数を基準にした記事作成 | 文字数は評価要素ではなく、冗長だと引用されにくい | 必要な情報を簡潔に構造化して書く |
| 関連性の低い被リンク集め | 数より関連性・信頼性が重視される | 実態のある言及・掲載を増やす |
| 検索ボリュームのみでのKW選定 | AI Overviewsが出るクエリはCTRが下がる | AI Overviewsの出方と検討段階を加味する |
キーワードSEO・被リンクは無効になったのか
どちらも無効にはなっていません。効果が消えたのは機械的な配置と、本数の積み上げだけです。
| 論点 | 効果が薄れた部分 | 今も有効な部分 |
|---|---|---|
| キーワード | 本文への出現回数の調整、1KW1記事の機械的な量産 | 検索需要の把握と、取り組むテーマの優先順位付け |
| 被リンク | 相互リンク・有料リンク、関連性のないサイトからのリンク | 関連性の高いサイトからの自然なリンク、リンクなしの言及(サイテーション) |
AI検索の観点では、リンクを伴わない言及(サイテーション)も判断材料になります。被リンク獲得は「リンクを集める作業」ではなく「言及される状態を作る活動」として捉え直すのが実態に合っています。
今も効く施策
AI検索が普及しても効果が変わっていない施策です。いずれも目立ちませんが、止めると確実に影響が出ます。
| 施策 | AI検索時代における位置づけ |
|---|---|
| クロール・インデックス最適化 | AIの引用候補に入るための前提条件。欠けると他の施策が無効になる |
| 検索意図に沿った情報設計 | 検索エンジンとAIの双方で評価される。質問に答える構成はAIの抽出にも適する |
| 内部リンクとサイト構造の整理 | サイト全体のテーマ性をAIが把握する材料になる |
| 既存コンテンツの改善(リライト) | 新規作成より費用対効果が高く、情報の更新はAIの評価材料にもなる |
| 表示速度・モバイル対応 | ユーザー体験の基礎。クロール効率にも影響する |
| タイトル・見出しの設計 | ページの主題を明示する役割は不変。AIの部分抽出にも影響する |
「SEOは意味ない」と判断したときに最初に止められがちな領域でもあるため、注意が必要です。
重要度が上がった施策
従来型施策の効果が薄れるなかで、差がつく部分がここに移っています。短期では成果が出ない点に注意が必要です。
| 施策 | なぜ重要度が上がったか |
|---|---|
| 一次情報の保有・発信 | 一般論はAIが生成できるため、引用される理由は独自データと実務知見だけになる |
| E-E-A-Tの明示 | 誰が書いたか、どの立場の情報かをAIが判断材料にする |
| 外部での言及・サイテーション獲得 | 自社サイト外の情報もAIの判断材料になる |
| 結論を先に書く記述構造 | AIが部分抽出して引用するため、答えが明示された箇所が使われやすい |
| 情報の鮮度管理・更新日の明示 | 古い情報は引用対象から外れやすい |
| 指名検索・直接流入の獲得 | 一般キーワードの流入が減る分、ブランド起点の接点の価値が上がる |
SEOとAIO・LLMOの関係|どちらかを選ぶ話ではない
AIO・LLMO・GEO・AEOは呼び方が違うだけで、やるべきことの中身は大きく重なります。
そしてAI検索対策の土台はSEOです。土台を外して上だけを載せることはできません。
AIO・LLMO・GEO・AEOの違い
AI検索への対応を指す言葉は複数あり、定義は固まっていません。現時点での一般的な使われ方は次のとおりです。
| 用語 | 正式名称 | 主に指す対象 |
|---|---|---|
| AIO | AI Optimization | AI検索全般への最適化。AI Overviewsを含む広い概念として使われる |
| LLMO | Large Language Model Optimization | 大規模言語モデルに引用・参照されるための最適化 |
| GEO | Generative Engine Optimization | 生成AIによる回答生成エンジンへの最適化 |
| AEO | Answer Engine Optimization | 質問に対する回答として採用されるための最適化 |
実務上、これらを厳密に区別する必要はほとんどありません。用語の選択に時間をかけるより、自社に必要な施策を特定するほうが実質的です。
▼あわせて読みたい
AI検索に引用されるための具体的な施策は、こちらで解説しています。
LLMO対策とは?SEOとの違いから具体的な施策まで解説
SEOとAIO対策で重なる部分・分かれる部分
施策そのものはほとんど共通しており、分かれるのは主に「成果指標」と「記述構造の優先度」です。
| 領域 | SEO | AI検索対策 |
|---|---|---|
| クロール・インデックス | 必須 | 必須(同じ土台を使う) |
| 検索意図への対応 | 必須 | 必須(質問への回答という形でより重要) |
| 一次情報・独自性 | 有利に働く | 引用される主要な理由になる |
| E-E-A-T | 重要 | 重要(発信主体の明示がより効く) |
| 被リンク | 評価要素の一つ | リンクなしの言及も材料になる |
| 記述の構造 | 読みやすさのため | 部分抽出されるため、結論の明示がより重要 |
| 成果指標 | 順位・クリック・セッション | 引用の有無・露出・指名検索 |


構造化データはどう位置づけるか
- SEO施策としては有効:FAQ・パンくず・組織情報・商品情報の実装はリッチリザルトにつながり、検索結果での視認性を高める
- AI引用の必須要件ではない:GoogleはAI Overviewsに表示されるための特別なマークアップは不要と説明している
構造化データは「AI対策の切り札」ではなく「検索結果での見え方を改善するSEO施策」と位置づけるのが適切です。優先順位は、コンテンツの中身や一次情報の整備より後になります。
SEOをやめた場合に起きること
「SEOは意味ないからAIO対策に切り替える」という判断をした場合、次のことが起こりえます。
- クロール・インデックスの問題が放置され、AIの引用候補からも外れる
- 検索経由の流入が減少し、比較検討段階のユーザーとの接点が失われる
- 既存記事の情報が古くなり、AIから見ても引用価値が下がる
- 指名検索を増やす起点(認知のきっかけ)が減る
- 成果を測る基準が失われ、施策の良し悪しを判断できなくなる
着手する順番をどう決めるか
何から始めるかは、自社サイトのSEOの状態によって変わります。
| 現在の状態 | 優先すべきこと | 理由 |
|---|---|---|
| 検索順位がほとんど取れていない | SEOの基礎(技術面・コンテンツ設計) | インデックスされなければAIの引用候補にも入らない |
| 順位は取れているがクリックが減っている | AI検索対策(引用されやすい記述・一次情報) | 順位以外の露出を確保する段階にある |
| 順位もクリックも落ちている | 原因の切り分け(SEO側かAI側か) | 原因が違えば打ち手も違う |
| 一次情報を持っていない | 独自データ・実務知見の整理 | 引用される理由を作る必要がある |
自社がどのパターンに当てはまるかの確認手順は、のちの章で説明します。
▼あわせて読みたい
AIO対策の進め方と費用感は、こちらで詳しく解説しています。
AIO対策のやり方|今日から実行できる手順を解説
NEXER Groupは、SEOで培った技術力を活かし、AI検索時代に対応したAIO/LLMO対策を提供しています。
無料分析で課題を可視化し、必要な施策のみを提案。20年以上・5,000社以上のSEO支援実績をもとに、AI Overviews対策や構造化データ実装などを一貫して支援いたします。
これからのSEOで変えるべき5つのこと
変えるべきなのは成果指標・記事の作り方・一次情報・AI生成の扱い・測定サイクルの5点です。
いずれも「SEOをやめる」話ではなく、同じ土台の上で投資の配分と見方を変える話です。
変更点1|成果指標を見直す
従来の指標だけでは現在の成果を捉えられません。順位とセッション数だけでは、露出の変化が見えないためです。
| 従来の指標 | 追加すべき指標 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 検索順位 | 表示回数の推移 | Search Console |
| セッション数 | 生成AI経由の流入 | GA4の参照元(chatgpt.com、perplexity.ai など) |
| クリック率 | AI検索での表示・クリック | Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポート |
| ページビュー | 指名検索数 | Search Consoleのブランドクエリ |
| — | AIの回答での引用有無 | 主要な質問文を実際にAIに入力して確認 |
とくに「表示回数は維持、クリック数だけ減少」は、指標を分けて見なければ検出できません。セッション数だけを見ていると、SEOが失敗したように見えます。


変更点2|記事の作り方を変える
本数を増やす方針から、1本あたりの内容を厚くする方針への転換が必要です。
| 書き方の変更点 | 理由 |
|---|---|
| 結論を先に書く(見出し直後に結論) | AIは部分を抽出して引用するため、答えが明示された箇所が使われやすい |
| 定義を明確に書く(「〜とは、〜です」) | その形式の記述はそのまま引用されやすい |
| 数値と出典を書く | 根拠のある数値はAIが引用する際の判断材料になる |
| 網羅より深度(対象を絞って具体的に) | 薄く並べるより、引用される理由が生まれやすい |
これは「SEOのための書き方」を捨てるという意味ではありません。検索意図に答える原則は同じで、その答え方をより明示的にする変更です。
変更点3|一次情報を持つ
AI検索時代にもっとも効くのは自社にしかない情報です。一般論はAIが自力で生成できるため、引用される理由になりません。
| 一次情報の種類 | 具体例 |
|---|---|
| 独自調査 | 自社で実施したアンケート、市場調査 |
| 社内データ | 施策の実施結果、運用上の数値(公開可能な範囲で) |
| 実務知見 | 現場で判断に使っている基準、失敗しやすい点 |
| 比較・検証 | 複数の手法を自社で試した結果の比較 |
| 事例 | 許諾を得た顧客事例、社内での取り組み |
大規模な調査は必須ではありません。日常業務で蓄積している情報を、外部に説明できる形に整理するだけでも一次情報になります。


変更点4|AI生成コンテンツの扱いを正しく理解する
Googleの立場は明確です。評価対象は作成方法ではなく、内容そのものです。
- 作成方法は評価の対象ではない:人間かAIかではなく内容が評価される。AIを使ったこと自体でペナルティを受けることはない
- AIを使うことによる特別なメリットもない:評価されるのは有用でオリジナリティがあり、E-E-A-Tを満たすコンテンツ
- 順位操作を目的とした大量生成はスパムポリシー違反:手段がAIかどうかではなく、目的が順位操作にある場合に問題になる
つまりAIを使うかどうかは論点ではありません。問題になるのは「そのまま公開しているか」「独自の情報を加えているか」です。
Web担当者への調査では、「AIで生成した文章を編集して使う」と答えた9名のうち、6名が「40%以上編集する」と回答しました。
回答数が少ないため割合としては扱えませんが、そのまま公開せず相当量を修正する運用が多い傾向が見られます。
※出典:SEOと生成AIに関する調査(Webサイト運営・SEO業務の担当者/有効回答数26名)
変更点5|測定と改善のサイクルを変える
「SEOは意味ない」という結論の多くは、測定の粒度が粗いことが原因です。全体のセッション数だけを見ていると、何が効いているか分かりません。
- 短期で判断しない:一次情報の整備やサイテーション獲得は効果が出るまで時間がかかる。1〜2か月での判断は、効いている施策を止めることになる
- 指標を分けて見る:表示回数・クリック数・セッション数・問い合わせ数を分けて追い、どの段階で落ちているかを特定する
- AI検索側の露出も記録する:主要な質問文でAIに引用されているかを定期的に確認して記録する
- 止める判断基準を決めておく:どの指標がどれだけ動かなければ方針を変えるか、あらかじめ決めておく
SEOの効果が出ていない場合に確認すること
まず「表示回数」と「クリック数」を分けて見て、どちらが落ちているかを確認します。
表示回数が維持されていてクリックだけ減っているならAI検索の影響、表示回数から減っているなら順位や技術面の問題です。
表示回数とクリック数を分けて確認する
「アクセスが減った」という状況には複数の原因があります。Search Consoleで、次のどのパターンに当てはまるかを確認してください。
| パターン | 状態 | 考えられる原因 | 打ち手の方向 |
|---|---|---|---|
| A | 表示回数は維持、クリック数が減少 | AI Overviewsなどによる検索結果の構造変化 | 引用されやすい記述への転換、指名検索の強化 |
| B | 表示回数が減少、順位も下落 | コンテンツ品質、競合の強化、アルゴリズム更新 | 競合との差分確認、情報の更新 |
| C | 表示回数が急減、順位も急落 | 技術的な問題(インデックス除外・noindex・サーバーエラー) | インデックス状況と設定変更の確認 |


パターンA|AI検索の影響
表示回数が変わらずクリックだけ落ちている場合、ページの評価は下がっていません。検索結果ページ内で答えが得られているか、AI Overviewsに表示領域を取られている状態です。
- AI Overviewsに引用される記述構造に整える(結論の明示、定義の明確化)
- AI Overviewsが表示されにくいクエリ(比較検討・料金・事例など)への対応を強化する
- 指名検索を増やす施策に比重を移す
- 成果指標を、表示回数や露出も含めた形に見直す
コンテンツの品質を上げる施策を続けてもクリック率の構造的な低下は解消しません。ここで「SEOが効かない」と誤判定するケースが多くなります。
パターンB|順位下落/パターンC|技術的な問題
| パターン | 確認すること |
|---|---|
| B(順位下落) | 上位表示ページと自社ページの差/情報の更新日/競合のより詳しいページの有無/アルゴリズム更新と下落時期の一致 |
| C(技術的問題) | Search Consoleの「ページ」レポートのインデックス状況/noindex・robots.txtの設定変更/サーバーエラー・リダイレクト・canonical/サイト移行やリニューアルの時期 |
確認の手順
- ステップ1:Search Consoleで直近3〜6か月の表示回数とクリック数を比較し、どちらが落ちているかを確認する
- ステップ2:主要クエリごとに順位を確認する。維持されていれば構造変化、落ちていればSEO側の問題
- ステップ3:主要クエリを実際に検索し、AI Overviewsが表示されるかを確認する
- ステップ4:インデックス状況と技術的な設定を確認する。急激な変動はここに原因があることが多い
この4ステップを踏まずに施策を変更すると、原因と対策がずれます。「SEOは意味ない」という判断も、この確認を経ていない場合が少なくありません。
業種・サイトタイプ別|影響の受けやすさ
影響の大きさは「情報の完結性」と「検討期間の長さ」の2軸で決まります。
調べて終わる情報を扱うサイトは影響を受けやすく、比較検討が必要な領域では検索経由の流入構造が維持されやすい傾向です。
| 軸 | 内容 | 影響が大きくなる条件 |
|---|---|---|
| 情報の完結性 | AIの回答だけで用が済むか | 「〇〇とは」「〇〇の意味」などの情報系クエリが中心 |
| 検討期間の長さ | 即決か、比較検討が必要か | 即決型で、複数サイトを見る行動が発生しない |


サイトタイプ別の傾向
| サイトタイプ | 影響の受けやすさ | 優先すべき対応 |
|---|---|---|
| 情報メディア・ノウハウ系ブログ | 大きい | 一次情報の追加、AIに引用される記述への転換、指名検索の獲得 |
| BtoBサービスサイト | 中程度 | 比較・料金・事例ページの整備、AI引用対策の並行 |
| ECサイト | 商品カテゴリによる | 商品情報の構造化、レビュー・在庫・価格情報の整備 |
| 店舗・地域ビジネス | 小さめ | ローカル情報の整備、口コミ・地図情報の管理 |
| 士業・専門サービス | 中程度 | E-E-A-Tの明示、専門性を示す実務情報の発信 |
ECサイトは扱う商品によって分かれます。スペック比較で決まる商品(家電・ガジェット)は影響が大きくなります。ブランドや好みで選ぶ商品(アパレル・雑貨)は中程度、継続購入される消耗品・食品は限定的です。
「SEOは意味ない」と判断したときにやってはいけないこと
SEOの技術的な土台を止めることは、AI検索対策の前提を壊すことになります。
一方で、何も変えずに従来どおり続けることも選択肢としては成立しません。
やってはいけないこと6つ
| 避けるべき判断 | なぜ問題か |
|---|---|
| ① SEOを完全にやめる | AI検索は検索インデックスを参照するため、インデックスされなければAIの引用候補にも入らない |
| ② 原因を調べずに施策を全面変更する | 表示回数の減少とクリック率の低下は原因が違う。切り分けずに変えると効いている施策も止まる |
| ③ 既存記事を大量に削除する | サイト全体のテーマ性や内部リンク構造が崩れる。リライトのほうが費用対効果が高い場合が多い |
| ④ AIで生成した記事をそのまま量産する | 順位操作を目的とした大量生成はスパムポリシー違反。独自性がなければ引用もされない |
| ⑤ 短期間で効果を判断する | 一次情報の整備やサイテーション獲得は効果が出るまでに時間がかかる |
| ⑥ 何も変えずに従来どおり続ける | 検索結果の構造が変わっているため、同じ施策では成果の出方は元に戻らない |
結局どうすればよいのか
「やめる」でも「そのまま続ける」でもなく、施策の内訳を組み替えるという判断になります。
- 選択肢1:SEOをやめる → 検索経由の流入が失われ、AI検索での引用機会も減る。土台がなくなるため回復に時間がかかる
- 選択肢2:今のまま続ける → 検索結果の構造変化の影響を受け続ける。順位を維持してもクリック数は戻らない
- 選択肢3:内訳を組み替える → 技術的な土台は維持しつつ、量産をやめて一次情報とE-E-A-Tに投資を移す。指標も見直す
現実的なのは選択肢3です。具体的には、次のような組み替えになります。
- 記事の新規作成本数を減らし、既存記事の改善と一次情報の追加に振り替える
- 技術的なSEO(クロール・インデックス・表示速度)は現状維持で継続する
- 被リンク獲得の予算を、外部での言及・掲載を増やす活動に移す
- 成果指標に表示回数、指名検索数、AI引用の有無を追加する
NEXER Groupの支援内容
NEXER Groupでは、検索エンジンと生成AIの双方を対象とした支援を行っています。自社でも独自調査を継続的に実施しており、その運用で得た知見をもとに支援しています。
| 支援領域 | 内容 |
|---|---|
| 現状分析 | 表示回数・クリック数・順位の推移から影響の原因を切り分け。AI Overviewsの表示状況とAI回答での引用状況も確認 |
| コンテンツ設計・改善 | 既存記事の改善方針の策定と、AIに引用されやすい記述構造への転換 |
| 一次情報の設計 | 独自調査の企画・実施から、記事への反映までを支援 |
| E-E-A-T強化 | 発信主体の明示、専門性の示し方、著者情報の整備 |
| サイテーション獲得 | 外部での言及を増やす活動の設計 |
| 技術的対応 | クロール・インデックスの最適化、構造化データの実装 |
| 効果測定の設計 | 追うべき指標の設定と、レポーティングの仕組みづくり |
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NEXER Groupは、SEOで培った技術力を活かし、AI検索時代に対応したAIO/LLMO対策を提供しています。
無料分析で課題を可視化し、必要な施策のみを提案。20年以上・5,000社以上のSEO支援実績をもとに、AI Overviews対策や構造化データ実装などを一貫して支援いたします。
SEO対策に関するよくある質問
まとめ|SEO対策は意味がなくなったのではなく、やり方が変わった
「意味ない」と言われる背景にあるのは検索結果の構造変化です。実際、生成AIの回答に表示された引用元リンクを「ほぼ必ずクリックする」と答えた人は0.0%でした(n=34)。
しかしAI検索もGoogleの検索インデックスを参照するため、SEOの土台はAI検索対策の前提条件として機能し続けます。
- 効果が薄れたのは|キーワードの機械的な配置、一般論の量産、文字数基準の記事作成、関連性の低い被リンク集め
- 今も効くのは|クロール・インデックス最適化、検索意図に沿った情報設計、内部リンク整理、既存記事の改善
- 重要度が上がったのは|一次情報の保有、E-E-A-Tの明示、外部での言及獲得、結論を先に書く記述構造
やるべきことは、SEOをやめることでも従来どおり続けることでもなく、施策の内訳を組み替えることです。成果指標も、順位とセッション数だけから、表示回数・指名検索数・AI引用の有無まで広げる必要があります。
まずは自社の状況がどのパターンに当てはまるかの確認から始めてください。表示回数とクリック数を分けて見るだけでも、打つべき手は変わります。
参考文献・出典
本記事で引用した自社調査
- LLMO対策に関する調査(対象:自社サイトを持つWeb担当者/有効回答数34名)
- SEOと生成AIに関する調査(対象:Webサイト運営・SEO業務の担当者/有効回答数26名)
