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検索順位を上げる方法|順位が下がる理由と調べ方からSEO対策まで徹底解説
2025.12.02 SEO
この記事の監修SEO会社

株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計5,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
「検索順位がなかなか上がらない」
「なぜ順位が下がったのか分からない」
このような悩みを抱えるSEO担当者は多いのではないでしょうか。
検索順位を上げるには、Googleのアルゴリズムの正しい知識が必要です。
この記事では、検索順位の基本的な仕組みから、順位が下がる主な原因、正しい調べ方、実務で効果が出やすいSEO対策の進め方まで体系的に解説します。
ただ闇雲に記事を量産するのではなく、自社サイトの現状に最も適したSEO対策ができるように、分かりやすくまとめたので参考にしてください。
SEO業界20年、取引実績5,000社で多種多様な企業様の課題解決と成長をサポートしてまいりました。
完全内製の一貫体制でSEO支援を行い、専属のSEO研究チームが「分析→実装→検証→改善」 のサイクルを高速で回します。
問い合わせ増加・ブランディングを全力でサポートいたします。
目次
検索順位とは?

検索順位とは、Googleのような検索エンジンの検索結果に表示される順番です。
上から順に、「1位・2位・3位…」と並ぶため、上位に表示されるほどクリックされやすくなります。
検索順位が上がることで、次のようなメリットがあります。
| ポイント | 詳細 |
|---|---|
| 件名と冒頭で信頼を得る | 「お問い合わせありがとうございます」など丁寧な挨拶で安心感を与える |
| 質問に的確に答える | 質問内容を要約し、回答をはっきり伝える |
| 次の行動を促す | 「オンライン相談はいかがですか?」など具体的な行動を促す |
| 書名・連絡先を明記する | 担当者名・部署・電話番号を記載し、安心して返信できる状態にする |
検索順位は一度決まったら固定されるわけではなく、新しい競合記事の登場・Googleの評価基準(アルゴリズム)の変化・サイトの改善状況などによって日々変動します。
この「検索順位を上げる取り組み」が、いわゆる「SEO対策」であり、Webマーケティングにおける重要な基本施策となっています。
【2025年】検索順位別のクリック率
| 検索順位 | クリック率(CTR) |
|---|---|
| 1位 | 39.8% |
| 2位 | 18.7% |
| 3位 | 10.2% |
| 4位 | 7.2% |
| 5位 | 5.1% |
| 6位 | 4.4% |
| 7位 | 3.0% |
| 8位 | 2.1% |
| 9位 | 1.9% |
| 10位 | 1.6% |
*スニペットやAI Overviewがある場合、約38.9〜42.9%、地図情報などが表示される場合、約23.7%
**スニペットやAI Overviewがある場合、約27.4〜29.5%、地図情報などが表示される場合、約15.1%
参考:First Page Sage「Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2025」
検索順位を上げると、アクセス数が増えることはデータで実証されています。
これは、SEOの研究を行うFirst Page Sageという会社が2025年に調査したクリック率(CTR)です。
検索順位1位が39.8%と、最も高いクリック率であることが分かります。
100人の検索者で考えてみましょう。
検索順位1位は100人中ほぼ40人がクリックするのに対し、検索順位10位は1〜2人程度しかクリックされないということです。
このように、検索順位が上がることは、なかなか表面的にその価値を実感しにくいですが、クリック率を見れば高い集客効果を生むことは明らかです。
有料広告で検索順位1位より目立たせる意味はある?
| 検索結果 | クリック率 |
|---|---|
| リスティング広告1 | 2.1% |
| リスティング広告2 | 1.4% |
| リスティング広告3 | 1.3% |
| リスティング広告4 | 1.1% |
| 検索順位 1位 | 39.8% |
| 検索順位 8位 | 2.1% |
参考:First Page Sage「Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2025」
有料広告は検索順位1位の記事よりも目立たせることはできますが、クリック率が高いとは言えません。
先ほど紹介したクリック率(CTR)データには、リスティング広告のクリック率も出ています。
調査結果によると、一番上のリスティング広告でも、2.1%とそれほど高くないことが分かります。
これは、検索順位8位のクリック率と同じです。
つまり、広告は目立ちますが、検索者はそれが広告であることを認識して、情報を取捨選択していることがわかります。
検索順位を上げるSEO対策と、有料のリスティング広告にはそれぞれ得意とするシーンが異なります。
以下に、SEO対策とリスティング広告のメリット・デメリットを分かりやすくまとめました。
| SEO対策(検索順位で上げる) | リスティング広告(有料広告) | |
|---|---|---|
| メリット |
・無料で集客することができる ・長期的に安定したアクセスが見込める |
・即効性が高い ・狙ったキーワードに確実に出せる |
| デメリット |
・効果が出るまで時間がかかる ・外注すれば外注費が掛かる |
・広告費が掛かる ・出稿をやめた瞬間から集客を失う |
| 適したケース |
・集客チャネルの長期確保 ・ブランドの認知向上 |
・キャンペーン、新商品の売り出し |
この特徴を理解して、次のような手段を取ることもできます。
- SEO対策で順位が上がるまでの間、限定的にリスティング広告を使う
- 外注費を払ってSEO対策をし、順位が上がったら自分たちでSEO運用しコストを抑える
なぜGoogleの検索順位が重要なのか?

参考:総務省 令和5年版情報通信白書「日本における検索エンジンのシェア」
Googleの検索順位を上げることが重要な理由は、検索エンジンとしてのシェアが高いからです。
上のデータは、総務省が公開している2022年の日本の検索エンジンのシェアです。
Googleは、パソコン、スマートフォン、タブレットと、いずれのデバイスでも70%を超える高いシェアを占めています。
さらに重要なのは、YahooもGoogleの検索技術をベースに検索結果を生成しているという点です。
Googleは公式に、Yahooへ検索技術をライセンス提供していることを発表しており、Yahooの検索結果の多くはGoogleのアルゴリズムによって評価されています。
(参考:Google Japan Blog「Yahoo! JAPAN のより良い検索と広告サービスのために」)
つまり、日本国内では「Googleで対策する=GoogleとYahoo両方を対策する」という構造になっているのです。
Yahooは、パーソナライズ情報やYahoo!ショッピングなどの独自サービスの要素も結果に反映されるため、若干Googleの検索順位と差異がありますが、根幹部分ではGoogleの技術を使用しています。
検索順位はいつ反映されて上がる?
検索順位が反映されるタイミングは「数日〜数週間」と幅があります。
Googleでは、クロール(発見)→インデックス(登録)→ランキング(評価)という一連の処理が完了して、初めて検索順位に反映されます。
そのため、記事を更新した直後に、すぐ反映されるわけではないので、遅く感じる人もいると思います。
また以下のような場合では、特に反映が遅れる可能性が高いです。
- Google Search Consoleでインデックス登録していない
- 内部リンクが少なくGoogleが記事を見つけにくい
- サイトのドメイン評価が低く優良記事でも評価されていない
検索順位が上がる要因(検索エンジンのアルゴリズム)

Googleが検索順位を決める仕組み(アルゴリズム)は数百以上の評価指標があると言われていますが、そのすべてが詳細に公開されているわけではありません。
Google公式の「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」でも、検索順位を上げる方法は解説されていますが、どの施策が検索順位に強く影響を与えるかは語られていません。
そこでSEOの実務の現場レベルで、特に重要視されている以下4つの要因に絞って解説していきます。
- コンテンツの質
- 被リンク
- ユーザー行動
- サイト評価(ドメインパワー)
これらは、企業のSEO案件でも実際に成果に結びつきやすい重要なポイントです。
SEO業界20年、取引実績5,000社で多種多様な企業様の課題解決と成長をサポートしてまいりました。
完全内製の一貫体制でSEO支援を行い、専属のSEO研究チームが「分析→実装→検証→改善」 のサイクルを高速で回します。
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コンテンツの質
検索順位を上げるうえで重要なのが、コンテンツの質です。
Googleは、そのページが「検索意図を満たしているかどうか」でコンテンツの質を評価しています。
「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」では、検索意図を満たすには以下のようなことが大事だと記されています。
| 評価項目 | チェック内容 |
|---|---|
| 文章が読みやすくよく整理されているか | 誤字脱字がなく、文章構造が分かりやすいか |
| コンテンツに独自性があるか | 他と同じような内容になっていないか |
| コンテンツが最新か | 古い情報のまま放置されていないか |
| コンテンツが有用で信頼性が高いか | E-E-A-T要素を含んでいるか |
E-E-A-Tとは、経験(Experience)専門性(Expertise)権威性(Authoritativeness)信頼性(Trustworthiness)の略です。
近年では、ChatGPTのような生成AIが、E-E-A-T要素を含んだ記事を引用する傾向が強いことが分かっており、最新のSEO対策で注目されています。
被リンク
被リンクとは、他のサイトから自分のサイトへ向けて貼られたリンクのことです。
Googleは被リンクを「その記事が第三者からどれだけ評価されているか」 を測る指標として扱っています。
質の高い被リンクが増えるほど、次のような効果が期待できます。
- サイト全体の評価(ドメインパワー)が上がる
- 記事のインデックス登録から反映までが速くなる
- 同じ品質の記事でも上位に上がりやすくなる
ただし、相互リンクの量産や、不自然なリンク獲得はペナルティ対象になるため、自然に紹介されるコンテンツを作ることが求められます。
企業サイトでは、プレスリリース、独自調査などが高品質な被リンクを獲得しやすい傾向があります。
ユーザーの行動
Googleは、ユーザーがページをどう利用したのかも、評価に反映しています。
これは「ユーザーシグナル」とも呼ばれ、以下のような要素が挙げられます。
- 滞在時間(スクロール量・滞在秒数)
- 直帰率(すぐ離脱しないか)
- 回遊率(他のページも見ているか)
例えば、記事をクリックしてすぐブラウザバックした場合、「検索意図を満たせていない」と判断され、順位が下がる可能性があります。
これはコンテンツが魅力的であれば、すぐにブラウザバックされるようなことはありません。
ただ、ページの読み込み速度改善、モバイルフレンドリー、内部リンクの配置といった、基本的な内部施策で土台を作っておくことも重要です。
サイトの評価(ドメインパワー)
サイト全体がどれだけ信頼されているかを示すのが、ドメインパワーです。
これはGoogleが数値として公開しているわけではありませんが、以下のような要素でサイトを評価していると言われています。
- 過去の運営期間
- 優良サイトからの被リンク
- 低品質ページが少ない
- 定期的に更新されている
ドメインパワーが高いサイトは、同じ内容の記事を書いても上位に上がりやすく、反映速度も速いという強みがあります。
一方で、新規サイトは評価されるまで時間がかかるため、まずは地道に「質の高い記事を積み上げること」が重要になります。
ちなみに、Google公式では以下のように言及されています。
成果が出るまで時間がかかることを忘れないでください。変更に着手してからメリットが得られるようになるまで、通常は 4 か月から 1 年かかります。
引用:Google Search Central 「SEO のスタートガイド」
SEO対策で検索順位を上げるのに、一定の時間がかかると言われる理由の多くは、このドメインパワーの影響です。
検索順位の調べ方
検索順位は、日ごろのSEO対策の成果を把握するために欠かせません。
ただ検索順位はデバイス・地域・検索履歴によっても変動するため、正しい方法で計測しないと誤った判断につながることがあります。
ここでは、実務で最もよく使われる検索順位の調べ方を3つ紹介します。
無料おすすめ検索順位チェックツールで調べる
検索順位を簡単に確認したい場合は、無料の順位チェックツールを使うのが手軽です。
特に次の2つのツールは初心者からプロのSEO担当者まで、幅広く利用されています。
GRC(無料版あり)
PCにインストールして使う順位チェックツール。
無料版では登録キーワード数が制限されますが、精確な順位チェックが可能で、毎日の推移を自動記録できる。
一昔前の少し古いUIのソフトだが、使い方のヘルプも多く初心者でも使える。
ラッコキーワード「検索順位チェック」
ブラウザで使えるツールで、手軽に現在の順位を確認できる。
インストール不要で、スマホやタブレットからでも使える手軽さが魅力。
Google Search Consoleで調べる
Google公式の測定データを使いたい場合は、Google Search Console(グーグルサーチコンソール)が必須です。
Google Search Consoleでは、次のような重要データを確認できます。
- 実際の検索順位(平均掲載順位)
- 各キーワードのクリック数・表示回数
- どの記事が何のキーワードで表示されているか
- インデックスされているかどうか
- 技術的なページエラーの有無
このように検索順位以外でも、SEOで役に立つ情報が多く得られるため、SEO必須ツールと言っても過言ではありません。
Google Search Consoleは、以下の手順で導入可能です。
- Googleアカウントでログイン
- 自分のサイトURLを登録(プロパティ追加)
- 所有権の確認(HTMLタグの貼り付けなど)
一度設定すれば、あとは自動で順位データが集まっていくため、毎日のSEO改善に欠かせない基盤ツール になります。
シークレットモードで検索する
「今この瞬間、検索結果のどの位置にいるか」をすぐに確認したい場合は、シークレットモード検索がおすすめです。
通常の検索では、以下のような要因で検索順位がパーソナライズされてしまいます。
- 過去の検索履歴
- 自分がよく見るサイトの影響
- Googleログイン状態
- クッキー情報
シークレットモードで検索すると、これらの影響が排除され、より客観的な順位を確認できます。
ただし、地域・時間帯・デバイスの違いなどで若干の変動があるため、Google Search Consoleの平均掲載順位と併用するのがベストです。
シークレットモードで検索順位を調べる方法

各ブラウザごとの、シークレットモードを開くショートカットコマンドをまとめました。
| ブラウザ | Windowsの開き方 | Macの開き方 |
|---|---|---|
| Google Chrome(シークレットウィンドウ) | Ctrl + Shift + N | ⌘ + Shift + N |
| Safari(プライベートウィンドウ) | 無し | ⌘ + Shift + N |
| Firefox(プライベートウィンドウ) | Ctrl + Shift + P | ⌘ + Shift + P |
| Microsoft Edge(InPrivate) | Ctrl + Shift + N | ⌘ + Shift + N |
ちなみに、Googleアカウントをログアウトした状態の方が、より客観的な検索順位が分かります。
また、地域(ローカル検索)にも影響されるため、完全な客観データを知ることはできません。
シークレットモード検索は、あくまで今すぐにパッとおおよその検索順位が知りたい時の手段です。
SEO業界20年、取引実績5,000社で多種多様な企業様の課題解決と成長をサポートしてまいりました。
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検索順位が上がらない理由

検索順位が思うように上がらない時は、必ず何かしらの原因があります。
Googleは、数百以上の評価基準(アルゴリズム)でページを評価しているため、その原因を突き止めることは難しいです。
ただ、SEO初心者がつまずきやすいポイントがあります。
ここでは、よくあり検索順位が上がらない4つの原因を解説します。
読者の検索意図とズレがあるから
検索順位が上がらない大きな原因の一つは、読者が知りたいことと記事の内容がズレていることです。
Googleは「検索意図を満たしているか」を重要視します。
そのため、文章量が多い網羅的な情報だけでは、検索順位が上がらないことがあります。
例えば「液晶テレビ おすすめ」と検索する人は、次のようなことが知りたくなるはずです。
- 性能がいいテレビの選び方
- メーカーごとの特徴・比較
- 商品の価格や相場
このように検索者が知りたいことを先読みして、情報を分かりやすく整備することが、検索欲求を満たすことに繋がります。
検索意図が分からない場合は、関連キーワードやサジェストを見ることも大切です。
- 液晶テレビ おすすめ メーカー ランキング
- 買っては いけない テレビメーカー
- 家電芸人おすすめテレビ
- テレビ おすすめランキング
- 最新 テレビおすすめ
- テレビ 故障が多いメーカー
- 大型テレビ 人気ランキング
- 55型 液晶テレビ おすすめ
- メーカー
- メーカーランキング
- 50インチ
- 55インチ
- 65インチ
- 43インチ
- 2025
上記のキーワードから検索意図の深掘り
| 検索意図の深掘り | |
|---|---|
| インチ | インチが何cmか知りたい、インチ別でテレビを探したいユーザーのニーズ |
| 2025 / 最新 | 今年の新型テレビ情報・最新モデルを知りたいユーザーの検索意図 |
| 故障が多い | 気になるメーカーの購入者口コミ・評判を調べたいユーザーの意図 |
このように、関連キーワードとサジェスト情報から、より検索者の意図を深く読み取り、コンテンツの質を充実させることができます。
検索キーワードを意識していないから
読者はキーワードで検索するため、キーワードを適切に配置できていない記事は評価されづらくなります。
特に「タイトル」や「H2・H3」に、検索キーワードを配置することは重要です。
またキーワードの配置には、注意するポイントがあります。
- なるべく前方に配置する
- 詰め込みすぎず、自然な日本語になるように留める
先ほどの「液晶テレビ おすすめ」を例に、キーワードを配置してみました。
タイトル:液晶テレビのおすすめ15選|2025最新モデルを含むインチ別紹介
H2:液晶テレビの選び方
H3:大きさで選ぶ(インチ)
H3:メーカーで選ぶ
H3:薄さで選ぶ
H2:液晶テレビのおすすめ15選
H3:43インチのおすすめ液晶テレビ
H3:50インチのおすすめ液晶テレビ
H3:55インチのおすすめ液晶テレビ
H3:65インチのおすすめ液晶テレビ
H2:口コミ評価が高い液晶テレビまとめ
H2:よくある質問
H3:液晶テレビの価格の相場は?
H3:液晶テレビの寿命って何年くらい?
このように検索意図も満たした上で「前方配置」と「自然な流れ」を両立できれば、Googleにも評価されやすくなります。
あとは、そもそも競合の多いビッグキーワードで勝負することも、検索順位が上がらない理由につながります。
検索キーワードの配置も大切ですが、どんなキーワードで勝負するかの最初の戦略はもっと重要です。
E-E-A-T要素が少ないから
E-E-A-TはGoogleの評価指標の一つのため、この要素が少なければ、検索順位が上がらない理由になります。
Googleは、2022年に「E-A-T」から、さらに経験を加えた「E-E-A-T」へ評価方針を拡張しました。
(参考:Google Search Central Blog「品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加」)
E-E-A-Tとは、以下の4つの要素で構成されています。
| 内容 | |
|---|---|
| Experience(経験) | 実際の体験・口コミなど、筆者自身またはユーザーの経験に基づく情報 |
| Expertise(専門性) | 独自データ・検証・専門的知識など、記事の質を高める専門性 |
| Authoritativeness(権威性) | 公的機関・専門メディアの引用、専門家取材など権威ある根拠 |
| Trustworthiness(信頼性) | 専門家の資格・経歴・透明性のある運営情報など、信頼性を高める要素 |
例えば「液晶テレビのおすすめ15選|2025最新モデルを含むインチ別紹介」という記事のリード文で、E-E-A-Tを満たした場合、次のような文章になります。
「液晶テレビのおすすめ15選|2025最新モデルを含むインチ別紹介」のリード文例
液晶テレビは、メーカーごとの画質・音質の違いや、サイズ(インチ)の選び方など、初めて購入する人にとって迷いやすいポイントが多い家電です。
この記事では、元家電量販店で10年以上働いていた筆者が、2025年最新モデルを中心に、実際に実機を使用して比較した独自のデータをもとに、失敗しない液晶テレビの選び方とおすすめモデルを紹介します。
また、メーカー担当者へのインタビューや、購入者の口コミも交えながら、「どのテレビがどんな人に向いているのか」 を分かりやすく解説しています。
これから液晶テレビを買い替えたい人にとって、この記事が最適な1台を見つける手助けになれば幸いです。
- 購入者の口コミ → Experience(経験)
- 実際に実機を使用して比較した独自のデータ → Expertise(専門性)
- メーカー担当者へのインタビュー → Authoritativeness(権威性)
- 元家電量販店で10年以上働いていた筆者 → Trustworthiness(信頼性)
ちなみに自身が専門家でなくても、「専門家の調査によると~」のように信頼できる情報を引用しリンクを貼り説明することでも、自分のサイトの信頼性を高めることができると、Google公式では述べられています。
(参考:Google Search Central 「外部リンク: 別のサイトへのリンク」)
E-E-A-Tの4要素が適切に盛り込まれた記事は、Googleからの評価も高まりやすく、検索順位を上げるうえで大きな武器になります。
優良な被リンクが少ないから
どれだけ品質の高い記事を書いても、被リンク(外部からの評価)が少ないサイトは、検索順位が上がりにくい傾向があります。
以前は、相互リンクや不自然なリンク施策によって順位を上げる手法も存在しました。
しかし現在のGoogleは、サイト同士の関連性や信頼性を厳しく評価するため、無関係なサイトや低品質なサイトからのリンクは、ほとんど評価されなくなっています。
つまり、次のような信頼性の裏付けがあるところからの被リンクでなければ、評価されなくなったのです。
- 権威性のあるサイト
- 公的機関・メディア
- 業界で信頼されている企業
このような優良なサイトから被リンクを受けるためには、コンテンツの質の高さと、露出を増やして引用されやすくする環境が必要になります。
検索順位を上げる方法~SEO対策で重要な4つの施策

検索順位を上げるには、Googleのアルゴリズムを理解したうえで、正しい方向に改善を積み重ねることが重要です。
SEO対策は複雑に見えますが、まずは次の4つに分類して考えると理解しやすくなります。
- ①キーワード選定
- ②内部施策(Googleへの認識を高める)
- ③外部対策(被リンク獲得を促す)
- ④記事の投稿&リライト
この4施策をバランスよく実行することで、検索順位を着実に上げることができます。
SEO業界20年、取引実績5,000社で多種多様な企業様の課題解決と成長をサポートしてまいりました。
完全内製の一貫体制でSEO支援を行い、専属のSEO研究チームが「分析→実装→検証→改善」 のサイクルを高速で回します。
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①上位を狙うキーワードの選定
検索順位を上げるためには、まず「どのキーワードで戦うか」を正しく選ぶことが重要です。
いくら良い記事を書いても、競合が強すぎるキーワードや、検索意図とズレたキーワードを狙ってしまうと上位表示はできません。
キーワードは、検索ボリュームによって3つに分けられます。
| 月間検索数(ボリューム) | 分類 | 具体例 |
|---|---|---|
| 10,000以上 | ビッグキーワード(1語) |
ダイエット 転職 クリニック |
| 1,000~10,000 | ミドルキーワード(2語) |
ダイエット 方法 ダイエット 筋トレ 転職 30代 転職 未経験 クリニック おすすめ 脱毛 クリニック |
| 1,000未満 | ロングテールキーワード(3語以上) |
ダイエット 食べていいもの 夜 ダイエット サプリ 20代 女性 転職 面接 質問 よくある 転職 エージェント 20代 おすすめ 脱毛 クリニック どこがいい 美容 クリニック 料金 比較 |
ビッグキーワードは、検索数は多いものの競合が多く、ドメインパワーが弱いと埋もれてしまいます。
これからSEOを始めようと考える中小企業なら、ロングテールキーワードで勝負するのがおすすめです。
ロングテールキーワードは、検索数こそ減りますが、上位に表示させる難易度が低いです。
また、よりニッチなニーズに働きかけることで、検索意図を満たしやすくなり、コンバージョン率が高くなる傾向もあります。
②Googleへの認識を高める内部対策
内部対策とは、Googleがページ内容を正しく理解できるように整える施策です。
検索順位が上がる基盤となる部分であり、検索エンジンに適切に情報を伝えることで、評価されやすくなります。
特に効果的な内部対策は、次の通りです。
- 読み込み速度の改善(画像容量の圧縮)
- 内部リンクの最適化(関連記事同士をつなぐ)
- 画像のalt属性の設定(画像に文字情報を入れる)
- URL構造の整理(階層を深くしない、HTTPS化)
- モバイルフレンドリー対応(スマホで見やすいレイアウト)
- XMLサイトマップの登録(サイトの全体構造を正しく伝える)
内部対策を改善したからといって、すぐに順位が急上昇するわけではありません。
しかし、Googleに正しく認識されやすくなることで、評価されるための基盤が整うため、長期的には大きな効果につながります。
③被リンク獲得を促す外部対策
外部対策とは、自分のサイト以外からの評価(被リンク)を高める施策です。
検索順位の上昇に大きな影響を与える要素であり、Googleが重視する第三者の信頼の指標となります。
自然に被リンクを獲得する方法としては、以下のような施策があります。
- SNSで記事を紹介し、露出を増やす
- プレスリリースで専門メディアに取り上げてもらう
- 独自調査のデータ、比較検証記事で引用されやすくする
- 一次情報(実体験・レビュー)を積極的に発信する
Googleは、不自然な被リンクや低品質サイトからのリンクは評価しません。
良質なコンテンツを公開し、第三者が紹介したくなる状態を作ることが正攻法です。
④新規コンテンツの投稿と古い情報の更新
SEOでは、新しいコンテンツの追加と既存記事のリライトが欠かせません。
Googleは「最新性」や「継続的な改善」を評価するため、放置された記事は順位が落ちやすくなります。
古い記事を見直すときは、次のポイントを必ず確認しましょう。
引用情報が古くなっていないか?
- 省庁データ(総務省/経産省/厚労省など)は毎年更新される可能性が高い
- 法律・制度(税制、労働法、補助金など)が改正されていないか
- 店舗情報(営業時間、メニューなど)変更されていないか
検索意図が変わっていないか?
- 記事投稿時と現在のニーズの違いがあれば、見出しを組みなおす
Googleのアルゴリズムに対応しているか?
- コアアップデートで大きな変更があった場合、最適化が必要
また、ページ数の多いサイトは、どの記事からリライトするのか優先順位をつけることも重要です。
効果が出やすいリライトの順番は、次の通りです。
①「1位を維持できなくなった 2〜5位の記事」
1位から陥落した記事は、検索意図との一致度がすでに高く、もともと評価が強い記事です。
競合が新しい情報を追加しただけのケースも多く、少しの改善で再び1位に戻れる可能性が高いため、最優先で直すべきです。
②「11位〜15位の記事(2ページ目上位)」
もう一押しで1ページ目に行ける伸びしろがあるゾーン。
検索者の多くが1ページ目しか見ないため、11位→10位への改善だけでアクセスが数倍に跳ね上がるケースもよくあります。
Googleの検索順位が「おかしい?下がる?」理由
検索順位は、常に一定ではなく日々変動します。
特に「昨日まで1位だったのに急に下がった」「特定の記事だけ順位が落ちた」と感じる場合は、Google側の評価基準の変化やサイト側の問題が影響している可能性があります。
検索順位が下がったり、推移が大きく変動したと感じる代表的な理由は、次の4つです。
Googleのコアアップデートで評価基準が変わったから
検索順位の大きな変動原因として最も多いのが、Googleのコアアップデートです。
コアアップデートは、評価基準を大きく更新することがあり、すべての検索順位に影響を与える可能性があるため、SEOで最も警戒が必要なイベントです。
「Google Search Status Dashboard」において、コアアップデートの実施履歴を確認することもできますが、何が変わったかその詳細までは公開されていません。
そのため、順位が大きく上下した場合でも、何が原因かを正確に把握することはできません。
近年の傾向として、コアアップデートは年に2〜4回のペースで実施されています。
2022年には「E-A-T」から「E-E-A-T」へと評価軸が大幅に拡張された事例もあり、アップデート次第ではサイト全体の順位が大きく変動するケースがあります。
(参考:Google Search Central Blog「品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加」)
そのサイトのドメイン評価が低いから
記事の質が高くても、サイト全体の評価(ドメインパワー)が低いと、検索順位が上がらないことがあります。
「競合の上位記事よりも高品質な記事なのに、なぜ上位に行けないのか?」と、悩んでいる人の多くの原因はこれです。
サイトの評価(ドメインパワー)が低いサイトの特徴は、次の通りです。
- 記事数が極端に少ない(10記事未満)
- 被リンクが少ない
- サイトを立ち上げて間もない(半年未満)
- 品質の低い記事が多い
特にサイトを立ち上げたばかりの場合、評価がほぼ0からのスタートになるため、優良記事を検索順位を上げることが難しくなります。
序盤は、ロングテールキーワードを狙って、優良記事を着実に増やして、評価を重ねていくことが重要です。
インデックス登録の反映が遅れているから
検索順位が反映されない原因として意外と多いのが、インデックス登録の遅延です。
「新規記事を投稿したのに検索結果に出ない」「リライトしたのに順位が変わらない」という人は、そもそもインデックス登録されていない可能性があります。
インデックス登録が遅れる主な理由は、Googleのクローラーがページを見つけづらいことです。
内部リンクが少ない
→ 既存記事からの導線が弱く、クローラーが巡回しにくい
ページの読み込み速度が遅い
→ クローラーが離脱し、十分に読み込まれないことがある
サイト構造が複雑すぎる、階層が深すぎる
→ クロール効率が悪くなり、新規ページの発見が遅れる
クローキング・不正なリダイレクト
→ 検索エンジンとユーザーに異なる内容を見せる、別ページに勝手に飛ばすなど
隠しテキスト・キーワードの乱用
→ 背景と同じ色で文字を隠す、不自然なキーワードの詰め込み
リンクスパム
→ ランキング目的のリンク売買、過剰な相互リンク、低品質ディレクトリからの大量リンク
大量生成された低品質コンテンツ
→ 生成AIやスクレイピングで中身の薄い記事を大量に量産する
内容の薄いアフィリエイトサイト
→ メーカー説明文をほぼコピペし、独自のレビューや比較がないサイト
ハッキングやユーザー生成スパム
→ 荒らしコメント・スパム投稿・ハッキングにより、意図しないページが増えているケース
このようなスパム行為は「ブラックハットSEO」とも呼ばれており、短期間で順位を上げることを謳った怪しい業者もいるので注意してください。
SEO業者に依頼して検索順位を上げる方法

自社だけで検索順位を上げるのが難しい場合は、SEO業者に依頼する方法があります。
専門家に任せることで、サイトの課題を的確に特定し、効果の出る改善に集中できます。
社内にSEOの知識がなくても、継続的に順位改善を進められる点が大きなメリットです。
SEO業界20年、取引実績5,000社で多種多様な企業様の課題解決と成長をサポートしてまいりました。
完全内製の一貫体制でSEO支援を行い、専属のSEO研究チームが「分析→実装→検証→改善」 のサイクルを高速で回します。
問い合わせ増加・ブランディングを全力でサポートいたします。
SEO業者に検索順位を上げてもらうメリット
SEO業者に依頼するメリットは、次の通りです。
| メリット | 詳細 |
|---|---|
| 社内リソースが少なくても改善を継続できる | 記事制作・内部施策などを代行できるため、時間や知識がなくても順位改善が進む。 |
| 再現性のある施策で最短ルートの改善ができる | 実績データに基づき、順位が上がりやすい施策から優先的に実行してくれる。 |
| 誤った施策による順位低下を防げる | 独学で起こりがちなNG行為(不自然なリンク・キーワード過多など)を回避できる。 |
| 上位表示しやすいキーワード設計を任せられる | 事業に合ったキーワードを整理し、狙うべき領域を戦略的に示してくれる。 |
外注費は発生しますが、初心者が遠回りするよりも正しい戦略で順位を伸ばせる確率が高く、結果的にプラスになるケースが多いです。
SEO業者の費用相場
| サービス内容 | 費用相場 |
|---|---|
| SEOコンサルティング | 月額 10〜100万円 |
| コンテンツSEO(記事ライティング) | 月額 10〜50万円 1記事 5,000円〜5万円 |
| SEO内部対策 | 月額 10〜100万円 |
| SEO外部対策 | 月額 10〜50万円 |
SEO業者の費用相場は、依頼内容・サイト規模・キーワード難易度によって大きく変動します。
そのため、費用相場は「10~100万円」と幅広く、あまり参考にならないのが実情です。
大事なことは、どのようなケースで高額になるかを理解しておくことです。
費用が高くなるのは、次のようなケースです。
| ケース | 理由 |
|---|---|
| 競合が強いビッグキーワードで上位を狙う場合 | 難易度が高く、施策工数が増える |
| サイトの立ち上げから依頼する場合 | 戦略設計から始める必要があり、成果まで時間がかかる |
| サイト規模が大きい場合 | 各ページの最適化やリライトなどの工数が多い |
| 金融・医療のような専門性が高い業種の場合 | コンテンツ制作の質が求められ、取材などが必要になることもある |
これらを把握しておくと見積もりを取る時に、妥当な金額かどうかの目安にすることができます。
また、基本的にSEO対策は1か月のような短期契約するサービスではありません。
短くても3か月、長ければ1年以上かけて成果を出す中長期的な施策であることは、事前に理解しておきましょう。
検索順位を上げるだけでは意味がない
SEO対策を始めると、つい「検索順位を上げる」ことばかりに意識が行きがちですが、それだけでは成果を上げることはできません。
上位表示されたとしても、検索者が「購入・問い合わせ」といった、CV(コンバージョン)につながるアクションを起こさないと意味がないからです。
順位を上げることは手段であって、その先の目的を意識した施策が必要になります。
コンバージョンにつなげる意識も必要
記事が検索で上位表示されても、読者の行動につながらなければ意味がありません。
そのため、以下のようなCV(コンバージョン)に直結する要素を意識する必要があります。
| 改善ポイント | 内容 |
|---|---|
| メタディスクリプションの最適化 | 検索結果のタイトル下に表示される説明文。クリック率に影響するため、魅力的な要約が必須。 |
| 購入・問い合わせまでの導線の簡略化 | なるべく短いステップで完了できるようにし、離脱を防ぐ。 |
| 主要な決済手段の確保(ECサイトの場合) | クレジットカードや PayPay など、利用者の多い決済手段を整える。 |
| 入力フォームの簡略化 | ゲスト購入OKにし、必要最低限の入力項目だけにすることで離脱を減らす。 |
| チャットボットの導入 | AIチャットやFAQで不安点を解消し、スムーズに次の行動へ導く。 |
特にECサイトでは、これらの施策がカゴ落ち防止(離脱率の低下)につながるので、SEOと合わせて対策する必要があります。
AIに参照されやすくすることも大切
近年は、Googleの「AI Overviews」、ChatGPTなど、検索エンジン以外のAIプラットフォームの利用者が増えています。
株式会社ヴァリューズが国内250万人を対象にした調査によると、Google検索経由のウェブサイトの訪問数が、2年間で33%も減少したことが判明しています。
(参考:日本経済新聞「Google経由のサイト訪問、日本でも3割減 AI要約の浸透で」)
このことからも、調べものをするときに「検索する」から「AIに聞く」人が増えている現状が分かります。
そのためSEO対策とあわせて、以下のようなAIに引用されやすい構造にすることも重要です。
- 結論ファースト、箇条書き、表など、構造化された文章
- 実体験、検証データなどの一次情報
- 専門家情報や出典を明記したE-E-A-T要素の高い内容
- Q&A形式など、AIが切り出しやすいセクション構造
AIに引用されやすくする施策は、AIO対策(AI Optimization)とも呼ばれ、特に2025年以降の最新のSEO現場で注目されています。
SEO業界20年、取引実績5,000社で多種多様な企業様の課題解決と成長をサポートしてまいりました。
完全内製の一貫体制でSEO支援を行い、専属のSEO研究チームが「分析→実装→検証→改善」 のサイクルを高速で回します。
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まとめ:検索順位を上げるには正しいSEO知識が必要
検索順位を上げるためには、まずGoogleの評価基準と検索意図を理解することが大前提です。
その正しいSEO知識を持って、4つのSEO施策を積み上げていけば、着実に成果を上げることができます。
- 戦えるキーワード選定
- 内部対策での土台づくり
- 被リンクを促す外部対策
- 新規投稿とリライト
また、検索順位だけを追いかけるのではなく、コンバージョンにつなげる意識とAIに引用される施策も必要です。
検索順位を上げる、その先を見据えることでSEOの成果を最大化させることができます。
まずは自社サイトの現状を理解して、何から手を付ければ効率的か優先順位を決め、取り組んでみましょう。
