ジーンズと革靴の合わせ方|モテる大人コーデの法則とは?
「ジーンズに革靴」は、ちょっと以外な組み合わせかもしれません。実は、このコーディネートは、スニーカーのカジュアルさとは違う落ち着いた演出をすることができるので、大人の男性にピッタリのスタイルになります。
「カジュアル×キレイめ」の組み合わせは、大人かっこいいスタイリングには欠かせない重要な要素なのです。ここで大切になってくるのは、「バランス」です。革靴は多くの種類がありますが、ジーンズにはどんな革靴を合わせるのがよいのでしょうか?
そこで今回は、人気ファッションスタイリストの大山旬さんに、ジーンズのカラー別におすすめ革靴をお聞きしました。いつものコーデの幅が拡がること間違いなしです!ぜひ最後までお読みください。
メンズスタイリスト
人気スタイリスト。日本最大級のファッション学習サイト「メンズファッションスクール」主宰。これまでに著書は5冊出版。累計8万部を突破。読売新聞、朝日新聞、NHK、TBS、テレビ朝日、フジテレビなどメディア出演も多数。
ジーンズ×革靴を合わせるには『3点の法則』がポイント
「ジーンズ」というカジュアルなアイテムに対して、「革靴」というキレイめなアイテムの組み合わせをするときは、一定の法則を守ることが大切です。それが、大山旬さんが教えてくれる『3点の法則』です。
【点数表】 | |
5点 | ジャケット、チェスターコート、革靴 |
4点 | ハイゲージニット、白シャツ、ステンカラーコート、スラックス |
3点 | ポロシャツ、ローゲージニット、デニムシャツ、白ジーンズ、スエード靴、リネンのシャツ |
2点 | チノパン、ダウンジャケット、ダウンベスト、半袖シャツ |
1点 | Tシャツ、短パン、ブルージーンズ、スニーカー、サンダル、パーカー |
初めにご紹介したいのが『3点の法則』です。これはは、様々なファッションアイテムのキレイめ度を5段階で評価し、その基準をもとに全身コーディネートが平均3点前後になるようにすると、バランスの取れた大人かっこいいスタイルになる、というものです。
点数が高いほどキレイめなアイテム、低いほどカジュアル度が高いアイテムになります。
大人の男性でも、カジュアルに偏りすぎている方がよく見受けられます。例えば、「Tシャツ×ジーンズ×スニーカー」という組み合わせを見てみましょう。
Tシャツ(1点)×ブルージーンズ(1点)×スニーカー(1点)/3アイテム=平均1点
平均点が1点というのは、かなりカジュアル寄りで、ここまでジュアルすぎると大人っぽさは皆無です。
ここにジャケットを加え、靴はスニーカーからレザーにすると・・・
Tシャツ(1点)×ジャケット(5点)×ブルージーンズ(1点)×革靴(5点) / 4アイテム=平均3点
このように、平均3点を目指すと、きれいに全体が整うようになります。この『3点の法則』を意識して、ジーンズと革靴の組み合わせを考えてみましょう。
ブルージーンズに合う革靴
ブルージーンズにおすすめの革靴は、「表革(スムースレザー)のローファー」なります。スーツスタイルに使うようなストレートチップの革靴を合わせている人も見かけますが、基本的にはNGと考えてください。カジュアルに着こなすには、少し固すぎるからです。ローファーは、革靴の中ではカジュアル度の高い靴になります。
「休日はスニーカー派」の人が、革靴にトライしてみるのはとてもいいと思います。ブルージーンズに革靴を履く前提で『3点の法則』考えて、バランスを整えることが大切です。ジーンズ×スニーカーだとなかなか大人っぽさを表現できないと思います。1足でいいので、休日に合わせられる革靴を用意してみてください。
CH4001-11 / D.Brown
ローファーの色は、焦げ茶(ダークブラウン)がおすすめです。ブルージーンズによくあいます。
スムースレザーはツヤのある滑らかな見た目が特徴で、スエードやヌバックといった表面が起毛している革や、型押し革は含まれません。
ご紹介している『42ND ROYAL HIGHLAND』は、1983年創業の紳士靴専門店で、こちらのローファーは足にフィットする最高の履き心地を届けてくれる逸品です。「靴に3万円は…」と思われる方もいらっしゃると思いますが、かかとの修理などメンテナンスすれば5年ほどもちますので、背伸びして投資する価値はあると思います。
もっとお手軽な価格帯でお求めの方は、ZARAの「ブラウンレザーローファー」なども良いでしょう。
【42ND ROYAL HIGHLAND】CH4001-11 / D.Brown の詳細 | |
メーカー | 42ND ROYAL HIGHLAND |
メイン素材 | レザー |
参考価格 | 22,715円(税込) |
ホワイトジーンズに合う革靴
ホワイトジーンズはブルージーンズに比べてキレイめ度が高く、ローファーのような色味の出やすい靴だとキザっぽく見えてしまうことがあります。そこでおすすめの革靴は、「裏革(スエード素材)の革靴」です。スエードのひも靴は、カジュアル感がちょうどいいと思います。
そもそもホワイトジーンズに苦手意識を持っている人は多いのではないでしょうか?実は、ホワイトジーンズは意外とコーディネートしやすいアイテムです。汚れるのが嫌と思う人は、ユニクロなどで2本くらい用意しておくといいでしょう。汚れたらガンガン洗ってください。ブルージーンズと違い、色落ちの心配もありません。
5394DBR
『SCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)』はヒロカワ製靴が1978年から展開しているブランドです。名前から海外製と勘違いされることもありますが、東京の墨田にある工場で日本の熟練職人たちがこだわりを持って生産を行っています。
オンオフで幅広く使え、スエードの表面がとてもきれいで上品な仕上がりになっています。色味の濃いブラウンですが、ホワイトジーンズの清潔感を損なわずにメリハリを演出してくれます。
ちなみに…スエード靴のメンテナンス方法はまず付属品のシューズキーパーを入れ、ブラシや柔らかい布で全体の汚れやほこりを取るようにしてください。その後、乳化性のクリームを柔らかい布にとり、全体に薄く伸ばします。
また、靴にも休息は必要です。1日履いたら、2〜3日休ませてください。わずかな気遣いが靴の寿命を延ばします。
【SCOTCH GRAIN】5394DBR の詳細 | |
カラー | ダークブラウン |
メイン素材 | スエード |
参考価格 | 35,200円(税込) |
ブラックジーンズにはスニーカー
最後にブラックジーンズにあう革靴をご紹介…したいところなのですが、正直いうとブラックジーンズに対してはスニーカーのほうががおすすめです。
黒のボトムスは、カーキのアウターやベージュなどの中間色を引き締める役割があります。キレイめアイテムですので、足元はすこしカジュアルよりにしたほうがバランスがとりやすいです。
そこで、ここではブラックジーンズに合うおすすめスニーカーをご紹介します。
[STAN SMITH] AQ4651
『adidas』はオリンピックに90年間近くスニーカーを提供し続けているドイツの老舗メーカーです。「adidas Originals [STAN SMITH] AQ4651」は、1971年リリースのオリジナルモデルを真似て、パンチングのスリーストライプスの間にビンテージのadidasロゴを配置しています。誰もが一度は見たことのある、もっともベーシックなスニーカーの1つです。
シンプルなホワイトレザーは、着こなしに爽やかさを加えてくれます。黒ジーンズにジャケットなどを合わせた着こなしもよく似合います。
スタンスミスは、かかと部分がグリーンのタイプもありますが、最初はブラックやネイビーなど、シックなカラーリングのものを選ぶと良いでしょう
adidas Originals [STAN SMITH] AQ4651 の詳細 | |
メーカー | アディダス |
メイン素材 | 天然皮革 |
参考価格 | 15,400円(税込) |
ジーンズ(デニム)に合う革靴まとめ
今回は、ジーンズのカラー別におすすめの革靴をご紹介しました。お気に入りの革靴をみつけたら、『3点の法則』を参考にしながらジーンズと組み合わせ、大人カッコいいスタイリングに挑戦してみてほしいと思います。
この記事では、革靴を中心にお伝えしましたが、ジーンズについての詳しい内容については「大人のジーンズおすすめ」の記事で紹介していますので、そちらをご覧ください。