プロカメラマンが選ぶカメラ用防湿庫&おすすめランキング10選!大事なカメラを湿気から守る方法
あなたの大切なカメラ、家に帰ってカメラバックに入れたままにしたり、押し入れや棚にしまったりしていませんか?それだと映像素子やレンズにカビが生えてしまうかもしれません。
日本は平均湿度が70%にもなる湿気地域です。大切なカメラが取り返しの付かないことになる前に、しっかりした防湿対策で、カメラやレンズを守りましょう。
そこで今回、写真家の瀬川陣市さんにおすすめの防湿庫を教えていただきました。
またプロの逸品編集部による、防湿庫が必要な理由、ユーザーレビューの評価が高い防湿庫も紹介していくので、ぜひ参考してください。
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全国商工会議所や、SONY・サントリーなど有名企業での講演、メディア出演など多数の実績を持つフォトグラファー。著書『ショートムービー作りでおぼえる動画撮影の教科書』ほか多数。
目次
プロカメラマンおすすめの防湿庫
それでは早速、プロカメラマン瀬川陣市さんおすすめの防湿庫を紹介いたします。
おすすめ
HAKUBA
ドライボックスNEO
KMC-39
『HAKUBA』から発売されている、手ごろな価格で気軽に導入できるドライボックスです。
容量は5.5L・9.5L・15Lから選ぶことができ、色もスモークとクリアから選択することができます。
ドライボックスの魅力的な点は、やはりそのリーズナブルな価格で、しっかりと防湿した環境でカメラを保管できるところです。
手持ちの機材が少なかったり、とりあえずカメラにカビが生えるのを防ぎたい、という方におすすめです。
『HAKUBA ドライボックスNEO KMC-39』は、安価で手軽に使える防湿庫です。
もっと高いものもあるのですが、とりあえずカメラを湿気から守りたい、という方におすすめです。
「カメラを1台持っているけど、湿気でカビが生えると聞いた。どうしたらいいの?」そんなときに使いやすくて、こちらの価格なら、すごくいいと思いました。
いわゆる食材でいうタッパーみたいな形のパッキンなんですよね。
さらにその中に、「カメラ用の除湿剤」というのがあるのですが、それを入れておけば、中をちゃんと湿気を取った状態で保ってられるよっていうアイテムです。
この値段で本当にお気軽、これをやるだけでかなり安心だと思いますよ。
※補足:2018年12月現在、Amazonでは1,236円(税込)
一般的な防湿庫の価格は小型のものでも「1万円前後」「カビ対策が必要」と急に言われても買おう!とは思いにくいですよね。
カメラを始めたばかりの方や、これから先ずっと持ち続けるかわからない方には「ドライボックス」はとても使い勝手が良く、おすすめです。
画像:amazon.co.jp
また価格は様々ですが、小型から中型、大型となれば高価な防湿庫もあります。
どのような方にそれぞれおすすめなのか瀬川陣市さんに教えていただきました。
防湿庫は、家に据え置きのものでおよそ1万円前後です。
1万円より上、とみたらすごいですけども、ほんとにカメラをたくさん持ってられて、常においておきたい、という人だったら1万円以上のものでいいと思います。
ただ「入門用(エントリー用)のカメラはとりあえず1台あります。でもあまり使わないし、保管するのにとりあえず1個欲しい」という方には『HAKUBA ドライボックスNEO KMC-39』をおすすめしています。
これだけでもあるとないのでは全然違って、湿気は相当防げます。
カメラがいっぱいあって、カメラを趣味として長く続けるなら、高額な方を選ぶと良いと思います。
HAKUBA ドライボックスNEO KMC-39の詳細 | |
メーカー | HAKUBA |
容量 | 5.5L、9.5L、15L |
乾燥方式 | 乾燥剤 |
メーカー希望小売価格 | 2,160-2,592円(税込) |
防湿庫の選び方
サイズと容量
カメラ防湿庫は、現在所持している機材だけを保管しておくのか、今後増える機材も一緒に保管しておきたいのかということを考慮しながら、大きさや容量を選ぶのが重要になります。
現在所持している機材だけであれば余裕に保管ができても、カメラ好きでこだわりのある機材などが増えていく予定がある人は、収納しきれなかったり、容量がぎりぎりで機材の取り出しがしにくくなるなどのトラブルに繋がりかねません。
増設費用も増えてしまい、口コミでも見かけることがありますが「あの時大きいものを購入しておけばよかった…」と後悔することも。
そのため、初めてのカメラ防湿庫購入時でも、配線や大きさなどを含め設置場所が確保できるのであれば、最初からひとつ上のサイズの防湿庫を選ぶのがおすすめです。
金銭面で不安を抱えている人もいらっしゃるかもしれませんが、実は容量が少ないものと大きいものを比較しても、金額が倍になっていることもなく、電気代などのランニングコストもあまり変わりません。
カメラ防湿庫の収納容量に対して、どういうものが収納できるのかを簡単にまとめてみましたので、参考にしてみてくださいね。
20L以下 置き場所に困りにくい小型タイプ | 小型ミラーレス+レンズ数本 カメラ以外にトレーディングカードや腕時計の保管にも使用しやすい コンパクトで卓上にも設置できる |
20~50L 小型~中型タイプ | 一眼カメラ2~3台+レンズ数本 カメラ初心者におすすめの容量 卓上・床設置どちらにも対応しているものがある |
50~80L 中型~大型タイプ | 一眼カメラ4~5台+レンズ数本 カメラ中級者におすすめの容量 床設置が多い |
80~100L以上 たっぷり収納の大型タイプ | 一眼カメラ10〜20台+レンズ10枚以上 カメラ上級者におすすめの容量 床設置しかできない |
望遠レンズの長さに注意
買ってはみたものの、「レンズが入らない」なんてことがあっては本末転倒。
特に尺の長い望遠レンズには注意が必要です。
収納スペースが横長・縦長など、レンズの長さが収納に入りきる長さであることを確認するようにしましょう。
カメラやレンズの種類が少ない場合はドライボックスもあり
カメラを始めたばかりの方や、機材をそんなに多く持たない方は、ドライボックスを活用するのも手です。
パッキン付きのクリアタッパーに、乾燥剤やカビ防止剤を入れて使います。
リーズナブルな価格で、機材を湿気から守ることができるため、手軽に防湿庫を導入したい方にはおすすめの方法ですね。
手軽に保管状態を整えたいのであれば、リーズナブルな価格でコンパクトな「ドライボックス」。
機材が多く、長くカメラを趣味にすることを決めている人は、電子式で完全自動タイプの「防湿庫」がおすすめ。
除湿方法
防湿庫の乾燥方式は、「乾燥剤式」と「ペルチェ式」の2種類。
両方ともしっかりと除湿することができますが、それぞれメリットとデメリットがありますので、紹介いたします。
乾燥剤式
文字通り、ユニット内にある乾燥剤に水分を吸着させて除湿を行う方式です。
乾燥剤に吸着させた水分を取り除くため、乾燥材を加熱する必要がありますが、水分を飛ばすまで30分ほどかかり、その間除湿機能は停止されます。
その間に扉の開閉をすると湿度がなかなか下がらないといった心配もありますが、実際は5・6時間に一度だけなので心配する必要がありません。
耐用年数が長く、半永久的に使用が可能なのが特徴で、長期間にわたって機材を保管したい方におすすめです。
使用年数が長く除湿効果が高い、消費電力が少ないため電気代が抑えられているなどの理由から、一般的に人気のタイプになります。
ただし、本体価格はやや高いので注意。
ペルチェ式
ペルチェ素子の冷熱特性を利用した仕組みで、庫内の湿度を適正に保つタイプ。
防湿庫内の湿気を庫内に設置された冷却版に結露させ、そこから結露した水を庫外の吸湿剤に取り込み、放熱板に導いて水分を飛ばします。
ペルチェ式の防湿庫のメリットは、この「ペルチェ素子」を常に電子的にコントロールしているため、安定して効果的な管理が行える点です。
また、除湿スピードが速いのも特徴ですが、耐用年数が短く、10年程度が想定されています。
大手メーカー以外の防湿庫にこのタイプのものが多く、乾燥剤式よりも本体価格は安いので、手を出しやすい防湿庫です。
参考:d-strage.jp
地震対策
日本は地震大国なうえ、近年、災害は増えている傾向にあるようにも思います。
防湿庫が倒れてしまった場合、機材が傷つく可能性があるため、万が一に備えた地震対策が必要でしょう。
おすすめは、防湿庫内でも機材同士がぶつかったりしてしまわないよう、カメラ・レンズをしっかり固定できるタイプ。
中には、庫内で機材が滑らないようになっているものや、レンズの形に合わせた専用マット付属など、考えられているものもあります。
画像:d-strage.jp
カメラやレンズは安いとは言えませんので、地震が起きても大丈夫なように準備しくことも大切です。
特に、倒れやすい縦長や、大きいタイプの防湿庫の場合は、耐震ストッパーなどの地震対策などまでしっかりしておきましょう。
湿度が確認できる湿度計は必須
防湿庫は音も静かで、見た目に変化がないため、正常に動いているのかわかりにくいです。
電源が入っていない、コンセントが抜けている、なにかの故障などで、防湿ができていないなんてこともあります。
せっかく防湿庫を買ったのに、異常に気づかず密閉空間で高湿度、機材にカビが生えました、ではなんのための防湿庫かわかりませんよね。
そんな事態を防ぐためにも湿度計は必須です。
湿度計にはアナログとデジタルのものがありますが、一目で確認することができるデジタル表示がおすすめです。
ただ比較的アナログのものよりデジタルは高い傾向にあるため、予算によってはアナログでもいいかと思います。
また、信頼度もデジタルよりはアナログの方が高い傾向にあるようです。
湿度計がついていなかったり、ドライボックスなどを使う場合は、別途で湿度計を購入することをおすすめします。
その他の便利機能
防湿庫に必須な機能ではありませんが、あると便利な機能もご紹介しておきます。
コンセント付きが便利
現在販売されている、ほとんどのカメラで充電を必要としてます。
そのため、防湿庫にコンセントがついていると、防湿庫の近くでカメラの電池を充電できるなど便利になりますのでおすすめ。
光触媒
「光触媒」を使った防湿庫は、レンズのカビ発生を防ぐだけではなく、ホコリの付着も軽減してくれるのを知っていますか?
光触媒作用のクリーン効果によって、微小な不純物を分解・除去してくれ、ホコリの付着を軽減。
ゴミが付着している場合、撮影した写真に連続的に影響が出てしまいますし、デジタルカメラの核心部である映像素子(イメージセンサー)部分のクリーン化も大切です。
また、ガス状の臭気など空気中の物質も分解・除去してくれるため、脱臭効果もあるなど、理想的な保管環境を整備してくれます。
防カビ対策にもなるため、別途防カビ剤を入れたりする必要がないため管理もより楽になりますよ。
レビュー評価の高い防湿庫人気ランキング
ここまで、防湿庫が必要な理由や、注目するポイントを紹介してきました。
ここからは、実際に使われた方の口コミレビューで人気の防湿庫をランキング形式で紹介いたします。
▼商品名をタップすると詳細情報を確認できます。
順位 | プロおすすめ | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
商品画像 | |||||||||||
商品名 | ドライボックスNEO | オートドライ ED-41WA | E-ドライボックス KED-40 | ドライボックス | 電子防湿庫 HC50 | 電子防湿庫 KED | カメラ防湿庫 200-DGDRY001 | Re:CLEAN(リクリーン) 50L | オートクリーンドライ ED-80CATP3(B) | ドライボックスNEO | キャパティ ドライボックス DB |
価格 | 2,160-2,592円(税込) | 19,800-32,400円(税込) | 20,945円(税込) | 9,680-48,900円(税込) | 23,300円(税込) | 29,800-49,800円(税込) | 11,800円(税込) | 17,800円(税込)~ | 53,327円(税込) | 2160-2,592円(税込) | 2,037円(税込) |
メーカー | HAKUBA | 東洋リビング | HAKUBA | HOKUTO | SIRUI | HAKUBA | サンワサプライ | リンテクト・ジャパン株式会社 | 東洋リビング | HAKUBA | ナカバヤシ |
容量 | 5.5L、9.5L、15L | 41,79L | 40L | 25,38,41,48,51,68,88,102,132,155L | 50L | 85,100,128L | 30L | 50L | 77L | 5.5L、9.5L、15L | 8,11L |
乾燥方式 | 乾燥剤 | 乾燥剤 | 乾燥剤 | ペルチェ | 乾燥剤 | 乾燥剤 | ベルチェ | ペルチェ | 乾燥剤 | 乾燥剤 | 乾燥剤 |
商品リンク | Amazon 楽天 | Amazon 楽天 | Amazon 楽天 | Amazon | Amazon 楽天 | Amazon | Amazon 楽天 | Amazon 楽天 | Amazon 楽天 | Amazon 楽天 | Amazon 楽天 |
オートドライ
人気メーカー『東洋リビング』の、明るく見やすい庫内に、白を基調としたデザインの防湿庫です。
電気代1日1円以下の省エネ設計と、耐久年数に優れた乾燥剤方式で、大事なカメラを長い間守ってくれます。
オリジナルの光触媒は、空気中の有機化合物を分解してくれ、埃も付着しにくく、庫内をクリーンな状態に。防カビ剤等も必要ありません。
また、庫外にコンセントが一口ついているため、バッテリー等の充電も行うことができて便利です。
「うるさくなくて、見た目もオシャレ」との声からも、インテリアとしても人気の防湿庫です。
東洋リビング オートドライ ED-41WAの詳細 | |
メーカー | 東洋リビング |
容量 | 41,79L |
乾燥方式 | 乾燥剤 |
メーカー希望小売価格 | 19,800-32,400円(税込) |
E-ドライボックス
インテリアにも馴染みやすいスタイリッシュなデザインが特徴のHAKUBA「E-ドライボックス」シリーズ。中でもコンパクトな『KED-40』は、容量40Lの防湿庫です。
温度・湿度計には一目で分かりやすいアナログ式を採用。湿度調節は、ダイヤルを回すだけのシンプルな設計になっています。
引き出せる棚や、庫内LEDはないものの電気代は比較的安め。できるだけランニングコストを抑えたい方におすすめです。
HAKUBA E-ドライボックス KED-40の詳細 | |
メーカー | HAKUBA |
容量 | 40L |
乾燥方式 | 乾燥剤 |
メーカー希望小売価格 | 20.945円(税込) |
ドライボックス
幅広い容量のバリエーションと、ベルチェ式の安定した湿度コントロールでカメラを保管できる『HOKUTO』の防湿庫です。
特徴的なのがリーズナブルな価格です。
ドライボックスは手頃ですが、長い目で見れば除湿剤の交換が必要になるなど、ランニングコストが高くなります。
その点、9,000円台からあるこちらのタイプは、一度購入してしまえば、あとは1日約1.0円、年間でも400円以下のランニングコストで済みます。
仮に不具合が起きても、5年のメーカー保証がついているため、すぐに対応してもらえる安心感があります。
また、38Lより上のサイズの棚は引出し式なため、カメラを収納する際や取り出す際にも便利です。
口コミレビューでも、「使いやすく、安定した性能」と信頼する声を多数お見受けしました。
HOKUTO ドライボックスの詳細 | |
メーカー | HOKUTO |
容量 | 25,38,41,48,51,68,88,102,132,155L |
乾燥方式 | ペルチェ |
メーカー希望小売価格 | 9,680-48,900円(税込) |
電子防湿庫
『SIRUI 電子防湿庫 HC50』は、高性能な除湿、電子制御によって素早い温度調節を実現した防湿庫です。
光媒体のユニット搭載で、防湿庫内の温度をしっかりと調節するため、ちりやほこりからカメラやレンズ、電子機器等を守ってくれます。
また、液晶画面を搭載することで簡単に温度、湿度を確認できるのも嬉しいポイント。
冷延鋼板から造られた頑丈なキャビネットに加えて、扉は3mmの強化ガラスを採用しているので、セキュリティ面でも安心です。
SIRUI 電子防湿庫 HC50の詳細 | |
メーカー | SIRUI |
容量 | 50L |
乾燥方式 | 乾燥剤 |
メーカー希望小売価格 | 23,300円(税込) |
電子防湿庫 KED
85L、100L、128Lから選べる中型サイズの電子式防湿保管庫です。
スチール製の棚板は、頑丈で重い物をのせてもたわみません。
高級感のある塗装が施されており、カメラを飾るにも最適です。防カビ剤を入れると、相乗効果で更に安心して保管できます。
「安くて良いものが買えて満足」との口コミレビューにもあるように、程良い容量にリーズナブルな価格に注目です。
HAKUBA 電子防湿庫 KEDの詳細 | |
メーカー | HAKUBA |
容量 | 85,100,128L |
乾燥方式 | 乾燥剤 |
メーカー希望小売価格 | 29,800-49,800円(税込) |
カメラ防湿庫
比較的低価格でありながらも、優れた除湿力を持つ『サンワサプライ カメラ防湿庫 200-DGDRY001』。デジタル温度計やLEDライトなど、内部の状態が確認しやすい機能が充実しているのがポイントです。
スライド式のトレーを採用しており、奥にある機材も取り出しやすくなっています。
底面にはガタつきを防ぐアジャスターが付いているほか、静音設計になっているので、場所を選ばず置けるのも嬉しいですね。
サンワサプライ カメラ防湿庫 200-DGDRY001の詳細 | |
メーカー | サンワサプライ |
容量 | 30L |
乾燥方式 | ベルチェ |
メーカー希望小売価格 | 11,800円(税込) |
Re:CLEAN(リクリーン) 50L
カメラを保管するための「湿度が低すぎる問題」を解決してくれる防湿庫『Re:CLEAN(リクリーン)』の収容量50Lです。
こちらの防湿庫に付属している湿度計は、VERY DRY、BEST、MOISTの3つに区分し、安定した湿度を保ちやすいのが特徴。
インテリア性にこだわったシンプルで、どこに設置しても邪魔しにくいデザインに加え、寝室に設置しても問題ないほどの静音性が人気のポイント。
好みの高さに変更できるスライドトレーで機材の取り出しもスムーズ、アジャスター付きで凹凸のある場所でも安心して設置できます。
省エネ設計で電気代もかなり抑えられており、交換などのコストも高くなりにくいのも魅力です。
Re:CLEAN(リクリーン) 50Lの詳細 | |
メーカー | リンテクト・ジャパン株式会社 |
容量 | 50L |
乾燥方式 | ペルチェ |
メーカー希望小売価格 | 17,800-25,800円(税込) |
オートクリーンドライ ED-80CATP3(B)
光触媒シートに可視光LEDを常時照射することで、消臭や抗菌・抗カビ作用が行われる、光触媒機構の電子ドライユニットを採用してるカメラ防湿庫。
庫内を安定した低湿に、より衛生的な状態に保てるとして人気の商品になっています。
また、庫内に2口のコンセントがあるので、カメラの充電も行える便利な仕様に加え、庫内を明るく照らし機材を探しやすくできる、付属しているLEDバーライトの電源にも使用可能。
収納容量は今回紹介しているサイズは77Lですが、39L~162Lまで選ぶことができますので、自分の所持機材によって変更できるのもポイントです。
オートクリーンドライ ED-80CATP3(B)の詳細 | |
メーカー | 東洋リビング |
容量 | 77L |
乾燥方式 | 乾燥剤 |
メーカー希望小売価格 | 53,327円(税込) |
ドライボックスNEO
カメラのアクセサリー類を販売しているメーカー『HAKUBA』のドライボックスです。
蓋の裏側に乾燥剤をセットすることで、庫内の湿度をしっかりと下げてくれます。
画像は5.5Lですが、高さが必要な方は9.5L、15Lと容量を選ぶことができます。
5.5Lはネットショップでは、1,991円(税込)(2024年現在、Amazonの価格)とリーズナブルな価格で販売しており、カメラを持っていてとりあえずカビが生えないようにしたい、という方におすすめです。
HAKUBA ドライボックスNEO KMC-36の詳細 | |
メーカー | HAKUBA |
容量 | 5.5L、9.5L、15L |
乾燥方式 | 乾燥剤 |
メーカー希望小売価格 | 2,160-2,592円(税込) |
キャパティ ドライボックス DB
容量が8Lと11Lから選べ、SDカードなどの小物も分けて収納出来る、大容量のドライボックスです。
特徴的なのが箱の横についた湿度計です。これを見ることで、庫内湿度が適正に保ているか確認することができます。
コンパクトですので、重ねて使うことができ、機材が増えた時も気軽に買い足して使うことができます。
除湿剤を入れ替える手間はありますが、口コミレビューでは「ひとまずこれで十分」と、カメラを保管するのに必要な物が一通り揃えられる安心のアイテムです。
ナカバヤシ キャパティ ドライボックス DBの詳細 | |
メーカー | ナカバヤシ |
容量 | 8,11L |
乾燥方式 | 乾燥剤 |
メーカー希望小売価格 | 2,037円(税込) |
日本はカビが生えやすい?
カビが生えると、クリアで綺麗な写真が撮れなくなります。カメラにとってカビは「不治の病」です。
レンズや映像素子に一度生えてしまうと、取り除くことはなかなか難しいといわれています。
これを防ぐために機材を保管する際は、カビが繁殖しにくく、部品も劣化しにくい湿度40%~60%で維持してくれる防湿庫を使うのがおすすめです。
使っている方からは、「防湿庫に保管しているときの安心感がすごい」との声もあり、大切なカメラなだけに保管には気を使いますね。
日本は平均湿度70%以上の湿害地域
2018年、日本各地の平均湿度は70%前後の地域が多く、日本は湿害地域といえます。(※ 国土交通省気象庁「過去気象データ」より)
カビの発生が増加するといわれているのは、気温10~35℃、湿度が60%以上。すなわち、日本はカビが生えやすい気候の国といえます。
乾燥しやすい冬でも、室内では意外と湿度があったりもするもの。
朝起きると、窓に水滴が張り付いているのを見るとわかりますね。
カメラやレンズは湿気に弱く、デリケートな機械ですので、適切な湿度での管理が必要になってきます。
高額なカビの除去
画像:d-strage.jp
レンズ1本につき1万円、高価なレンズや希少なレンズは3万円以上かかること場合もあります。
そのうえ、一度生えたカビを完全に除去することは不可能ともいわれています。
ですのでカビは、生えさせないことが大切です。
生えてしまった際の除去料を考えれば、ランニングコストも安く、良い状態で保管できる防湿庫はお得だと思います。
大事なものにカビが生えてしまうのは、悲しいもの。
予算に余裕のある方や、長くカメラを趣味にする、という方は防湿庫の利用をぜひ検討していただけたらと思います。
カメラバッグでの保管は危険
帰宅後、カメラをカメラバッグにしまう人も多いのではないでしょうか。
カメラバッグも湿気をもっていますので、たとえば押し入れの中にしまえば、カメラバッグごとカビてしまうこともあるんです。
また、押し入れ内に湿気取りを入れるにしても、防虫剤入りの湿気取りには、カメラ・レンズによくない影響のものもあります。
押し入れやカメラバッグは、防湿庫の代わりにはならないため、機材をカメラバッグから出して、防湿庫にしまえばカメラを天敵から守ることができます。
なかにはホコリなどを分解してくれる「光触媒」を使った防湿庫もあるため、よりいい状態でカメラを保管することができますよ。
防湿庫でカメラを保管する際の注意点
カメラを防湿庫で保管する際は、「除湿のしすぎ」に注意しましょう。
湿度から守るためにとにかく乾燥させるのは間違いです。
メーカによって異なりますが、保管環境を過度に乾燥させすぎることによって、カメラの動作不良を引き起こしたり、ゴム・皮革部分の劣化を早めてしまう恐れがあります。
30~50%RHの間で管理することが大切です。
防湿庫がない時の応急処置
防湿庫選びに時間がかかってしまったり、すぐに用意できないときは即席の防湿庫で代用することもできます。
用意するものは、以下の4点
- プラスチックケース
- 防湿剤
- 湿度計
- 粘着テープ
どれもホームセンターで安く購入することができます。
まずはプラスチックケースにカメラセットを一式収納して、防湿剤を1個ずつ入れましょう。防湿剤の個数は環境によって異なるので、湿度40%を保てるように調節してください。
湿度計はケースの中の見やすいところに設置しておくと、防湿剤の調整に便利です。
最後に粘着テープで隙間をふさぎ、湿気が中に入らないよう密封すれば完成。
一時的にカメラを保管するなら、カメラケースに入れっぱなしにするよりずっと安全に保管できます。
ただしあくまで応急処置としての即席防湿庫なので、あまり長い間保管しておくことはおすすめできません。
本格的な防湿庫を購入したら、すぐに移し替えましょう。
防湿庫に関するよくある質問
最後に、防湿庫に関するよくある質問をいくつかまとめました。
防湿庫を使用する際の不安はここで解決しておきましょう。
湿気対策としてネガフィルムや記録テープ、紙類、貴金属、美術品、食品の保管に使うこともできます。ストラップやカバーなどが革製品の場合は、必要以上に乾いてしまう恐れがあるためなるべく出して保管しましょう。また爆発物や可燃性の物質は絶対に入れないでください。
そのままでも入りきるようなら、ばらす必要はありません。収納スペースに余裕がない時は、ばらした方がスマートに収納できます。
まとめ
今回はカメラの防湿庫についてご紹介しました。
精密機器であるカメラは、保管方法にも気を遣わなければ長持ちしません。
使ったカメラをお手入れした後は、性能のいい防湿庫にきちんと収納してくださいね。