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Googleペナルティのチェック方法!ペナルティになった際の対策法も解説!2024.01.02
SEO
この記事の監修SEO会社

株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計5,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
サイトを運営しSEO対策をおこなうのなら知っておかなければならないことの1つとして、「Googleペナルティ」があります。
Googleペナルティはガイドラインに違反したサイトに対する処遇のことですが、適切な改善策・予防策を打つことでGoogleペナルティを防ぐ、また意図せず受けてしまったとしても解除できます。
このページでは、以下について詳しく解説していきます。
- そもそもGoogleペナルティって何?種類は?
- Googleペナルティの確認方法・解除方法は?
「アップデートがあったわけでもないのに急にアクセスが減った」というとき、もしかしたらペナルティを受けているかもしれません。
また「Googleペナルティを受けないように予防策を知っておきたい」という場合は、この記事を参考にしてみてください。
内容を簡単にまとめると・・・
- Googleペナルティはガイドラインに違反しているwebサイトに対してGoogleが課す処罰のこと
- Googleペナルティは手動ペナルティと自動ペナルティの2つにわかれる
- ペナルティを解除するにはガイドラインの違反箇所を改善する必要がある
- 解除されたからといって元の検索順位に戻る訳ではなく、問題を解決した段階でのページやサイト評価で順位が付く
目次
- 1 検索順位が急に落ちた!なぜ?
- 2 Googleペナルティとは
- 3 ペナルティになった際のセルフチェック表
- 4 Googleペナルティの種類
- 5 Googleペナルティの確認方法は?
- 6 Googleペナルティの原因一覧とその対処方法
- 7 Googleペナルティの解除方法
- 8 Googleペナルティが解除されるまでの期間
- 9 Googleペナルティの解除に役立つツール
- 10 今後Googleペナルティにならないために
- 11 Googleペナルティは自分で解除できる?
- 12 ペナルティ解除の事例
- 13 Googleペナルティに関する質問のGoogle公式の回答【Google SEO オフィスアワー引用】
- 13.1 質問:私のウェブサイトにリンクしているスパムリンクを否認することは、アルゴリズムによるペナルティからの回復に役立ちますか?
- 13.2 質問:ドメインがペナルティを受けた場合、そのドメインからのリンクは影響を受けますか?
- 13.3 質問:Google が品質評価者によるサイトの審査と評価をどのように行っているのか教えてください。ペナルティの後にだけ行われるのでしょうか?それとも、品質評価者はサイトを日常的に審査しているのでしょうか?
- 13.4 質問:新しく購入したサイトにペナルティがあるかどうかをどうすれば確認できますか?
- 13.5 質問:トレンドに合わせて新商品を更新し続けているのに、ウェブサイトのインプレッション数の減少が止まりません。なぜでしょうか?私のウェブサイトは警告やペナルティを受けていません。
- 14 まとめ:Googleペナルティの確認方法と解除方法
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検索順位が急に落ちた!なぜ?
急に検索順位が大きく下落した場合いくつかの原因が考えられます。
② 何かしらのエラーによるもの
③ Googleペナルティによるもの
① Googleのアルゴリズムのコアアップデートによるもの
Googleが検索順位を決定するための評価基準を変更をしたことにより、自分のサイトの評価が下がり、順位が低下することがあります。
コアアップデートの場合の対処方法
まずはTwitter等でSEOについて発信している方を探し、コアアップデートがあったかどうかを調べてみましょう。
コアアップデートによる評価基準がどのように変化したかを、Google側は明確には発表しないので、確実な情報はありませんが、SEO専門家の分析はある程度参考になります。
また、コアアップデートは通常数週間にわたって実施され、その中で順位が急落したり、戻ったりと不安定な動きを見せるので、順位低下してもコアアップデートが終わるまでは焦ってコンテンツを修正しないようにしましょう。
コアアップデートから数週間経ち、検索順位が戻らない場合は「新たな評価基準では自分のサイトの評価は低い」と判断できます。
ただし、自分サイトに問題があるのではなく、評価される内容が変わっただけなので、焦らずに、まずは評価基準がどう変化したのかを調査してください。
SEO専門家の見解評価基準の変化を調べるには、下落したキーワードで実際に検索してみて、上位に上がっているサイトのコンテンツを注視すると良いです。
・順位が低下していないサイトの傾向
・検索上位サイトに共通で入っているコンテンツ
これらを調べることで、Googleが評価しているコンテンツがある程度わかってきます。
自サイトに足りないものを補い、新しいアルゴリズムでも評価されるコンテンツに修正しましょう。
② 何かしらのエラーによるもの
Googleのガイドラインや評価基準の問題以前に、サイトに何かしらのエラーが発生している場合があります。
例えば、以下のような例があります。
・noindexになっていて、検索結果からはじかれる。
・デザインが崩れてしまい、コンテンツが読めない。
上記のような、エラーが発生していないか確認しましょう。
キャッシュが残っていると、新規ユーザーにはエラーが発生しているのに、自分にはエラーが発生していないように見えることがあります。
また、自分の知らないところでnoindexになってしまった場合は、実際に順位が下落するまで気づかないことが多いです。
防止策としては、GoogleChromeでnoindexページに入った時にアラートが出るプラグインなどもあるので、利用してみると良いでしょう。
③ Googleペナルティによるもの
Googleのガイドラインに反しているサイトなどを、故意的に順位低下をおこなうものです。
Googleペナルティについては本記事で詳しくお伝えします。
Googleペナルティとは
Googleペナルティとは、Googleがオフィシャルに発表している「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」に準拠していない、もしくは違反しているwebサイトに対してのペナルティです。
Googleは「ペナルティ」という言葉を使わずに「対策」や「アルゴリズム」といった表現をしていますが、処遇によってサイトへのアクセスが著しく落ちることから、一般的にはペナルティと呼ばれています。
ペナルティの対象となるとインデックス削除や順位の下落などが起こり、サイト運営者にとって大きなダメージとなってしまいます。
Googleのペナルティに関しては、下記のGoogle公式ガイドラインのスパムに関するポリシーを見ると良いでしょう。
Google のスパムに関するポリシーは、ユーザーを保護し、検索結果の品質を高めることを目的としています。Google ウェブ検索の検索結果(Google がウェブ全体から検出したウェブページ、画像、動画、ニュース コンテンツなどのコンテンツ)に表示されるようにするには、Google 検索の全体的なポリシー、またはこのページに記載されているスパムに関するポリシーに準拠している必要があります。これらのポリシーは、Google 独自のプロパティに表示されるものも含め、すべてのウェブ検索結果に適用されます。
Google では、自動システムと、必要に応じて行われる人間による審査によって、ポリシーに違反しているコンテンツおよび動作の両方を検出しています。場合によっては、手動による対策を実施します。Google のポリシーに違反しているサイトは、検索結果での掲載順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがあります。
ペナルティになった際のセルフチェック表
① ユーザーとクローラーで、別のコンテンツを表示していないか | |
② 特定のページへの誘導目的で、不正なリダイレクト等をおこなっていないか | |
③ あなたのサイトが他者からハッキングを受けていないか | |
④ 隠しテキストや隠しリンクが存在していないか | |
⑤ 対策キーワードを不自然なほど詰め込んでいないか | |
⑥ ランキングを上げることを目的にリンクの売買をおこなっていないか | |
⑦ 過剰な相互リンクをおこなっていないか | |
⑧ 掲示板や他者サイトのコメント欄等で、作為的に自社サイトへのリンクを付けていないか | |
⑨ 自社サイトへ自動でアクセスを大量に送る行為をおこなっていないか | |
⑩ あなたのサイトがマルウェアや有害なソフトウェアに侵されていないか | |
⑪ 他のサイトのコンテンツを複製したコンテンツではないか | |
⑫ 価値の低いコンテンツを自動で大量に生成していないか | |
⑬ ページのコメント等に第三者からのスパムコメントなどは無いか | |
⑭ 著作権侵害など法律に違反していないか |
Googleペナルティの種類
Googleペナルティの対象になるとある日突然検索結果の順位が下がったり、インデックスが消えたりしてサイト運営に多大な影響を与えます。
このペナルティの種類は大きく分けて2つあり、人の目で判断する「手動ペナルティ」、機械的に自動で判定する「自動ペナルティ」です。(※前の項目にてお伝えしていますが、あくまでもGoogleはペナルティとは言わないことを改めてお伝えします)
手動ペナルティ
手動ペナルティはその名のとおり、人が直接webサイトを確認し「ウェブマスター向けガイドラインに違反している」と判断して行う処遇です。
手動ペナルティの対象となれば検索順位の低下が顕著にみられますが、繰り返し同じペナルティーを受けることで、さらなる順位の低下を引き起こしたり、最悪の場合はインデックスが消される、検索結果に出てこないなどの影響を受けます。
Google では、担当者がサイト上のページを目視で審査し、Google のスパムに関するポリシーに準拠していないと判断した場合、そのサイトに対して手動による対策を実施します。手動による対策のほとんどは、検索インデックスの操作への対処です。レポートに表示される問題のほとんどは、ページやサイトの掲載順位が下がる、または検索結果から除外される原因となりますが、ユーザーに対して視覚的に識別できるような表示は行われません。
サイトに対して手動による対策が行われた場合は、[手動による対策] レポートと Search Console メッセージ センターでお知らせします。
自動ペナルティ
対して自動ペナルティは、Googleのアルゴリズムが自動でガイドラインに違反しているサイトを検出して行われるものです。
ただし、基本的に自動ペナルティを受けていると判断する方法はありませんので判断しにくい点はありますが、あからさまな順位低下やトラフィックの下落を確認した場合は、上位に上がらないよう何かしらのペナルティを自動で付けられたと判断してもよいかもしれません。
Googleペナルティの確認方法は?
上にペナルティの種類とその内容を示しましたが、この2つは種類によってペナルティの確認方法が異なります。
手動ペナルティの確認方法
手動ペナルティを受けると、Googleからその旨を伝える通知が届きます。
通知はGoogleサーチコンソールの「メッセージ」もしくは「手動による対策」で確認できます。
もしこれらの2つによって手動ペナルティの存在を確認したら、必ずその原因を取り除くようにしましょう。Googleは、サイトのどういった部分がペナルティの対象となったのかを記載してくれます。
指摘どおりに問題のあるコンテンツやリンクを改善し、再審査リクエストを送信しましょう。
再審査リクエストがGoogleに受理され「違反が改善されていて問題がない」と判断されれば、手動ペナルティが解除されます。
尚、解除されたからといって元の検索順位に戻る訳ではありません。解除後クローラーが巡回し、問題を解決した段階でページの評価を計った上での順位となることもあらかじめ理解しておきましょう。
また、手動ペナルティは、問題を放置していても解除される場合があります。
これは手動対策ビューアから対応期限切れで警告が消えただけで、根本の問題の解決にはなっていない点と、その後解決したかわかりにくいだけに対応が面倒という点も含め、Googleからペナルティの通知がきた時点で、問題点をしっかりと改善していきましょう。
自動ペナルティの確認方法
自動ペナルティの場合、とくに通知はありません。
当然どこが問題点であるかも通知されないため、自サイトのトラフィック(データ量)が急に減る、自サイト名で検索するとトップページ以外のページが上位に表示されていたなどの現象が起きたときは、自動ペナルティも視野に入れ改善してく必要があります。(※上位に上がらないような処理が行われている)
さらに、自動ペナルティの場合は手動ペナルティと違い再審査リクエストを送ることができないため、クローラーの巡回を待ち、再びアルゴリズムに評価されることを待つのみとなるのです。
なお、このような状況に陥った場合は、まずは最近行った更新作業などにガイドライン違反となる対応がなかったか振り返り、それでもわからないようであれば、影響を拡大させない為にもSEOの知識がある方に相談されるのがよいでしょう。
Googleペナルティの原因一覧とその対処方法
① 第三者からスパムを受けている
サイトを運営していると、外部からスパム行為を受けることがあります。
よくある例として、ページのコメント欄にスパムコメントを残していくパターンです。
私の運営しているオウンドメディアでも、よく海外からスパムコメントが投稿されます。
簡単な対処方法として、コメントの表示を許可制にすることです。
そうすれば、スパムコメントが届いても、サイトに表示する前にこちら側で削除することができます。
基本的には、この場合Googleはスパムの判断はページごとにおこなっています。
ただ、スパムコンテンツが含まれているページが多い場合、サイト全体としてペナルティを受けて順位低下してしまう可能性があるので注意です。
第三者からスパムを受けてペナルティになった場合の対処手順
手順2:スパムコンテンツを全て削除する
手順3:ユーザーがスパムコンテンツを作成できないようする
手順4:手動ペナルティのレポートに記載されている問題が全て修正できたら、再審査リクエストをおこなう
手順5:再審査のステータスを確認しつつ、新たにスパム行為が発生していないか監視する
② 構造化データのガイドライン違反
構造化データの使用に関して、Googleは明確にガイドラインを設けています。
構造化データの誤った理解や、過剰なSEO対策によって、ガイドラインに違反した構造化データの使用をしている場合は、手動ペナルティの対象になる可能性があります。
例えば、以下のようなケースがあります。
・ページのコンテンツが構造化データと異なる
商品ではないのに商品としてマークアップされていたり、構造化データでマークアップされている内容とページの内容が明らかに異なる場合が考えられます。
構造化データのガイドライン違反でペナルティになった場合の対処手順
手順2:構造化データを正しいものに修正する。
手順3:正しい構造化データのマークアップ方法がわからない場合は、構造化データを削除する
手順4:手動ペナルティのレポートに記載されている問題が全て修正できたら、審査リクエストをおこなう
③ 不自然な被リンクを受けている
質の高いコンテンツを持っているサイトは、自然と他のサイトからリンクが張られます。
Googleは確かにたくさんのリンクが張られているサイトを高く評価しますが、評価を誘導するためにリンクを意図的に操作しているサイトはペナルティの対象となる場合があります。
具体的には、以下が挙げられます。
- 無意味な相互リンクを大量に張り合っているサイト
- 質の低いブックマークサイトやリンク集からのリンク
- 金銭と引き換えに掲載されているリンク
他にも隠しテキストや隠しリンク(背景色と同化させることによってユーザーにはわからないが、検索エンジンにはわかる文章などを差し込むこと)を使い、キーワードを大量に詰め込むなど、検索エンジンを欺く行為もペナルティの原因になりえます。
不自然な被リンクでペナルティになった場合の対処手順
手順2:リンク元サイトを確認して、明らかに低品質なサイトや、被リンクによる検索順位を目的としたようなサイトを発見した場合、サイト運営者に連絡して、被リンクを削除してもらう。
手順3:リンク削除ができない場合は、サーチコンソールのリンク否認ツールを使用して、不正リンクを否認する。
手順4:スパムリンクを全て削除や否認できたら、サーチコンソールで再審査リクエストを送信する。
ブラックハットSEOとは、Googleが推奨していない方法でSEOアルゴリズムの裏をかいて、検索順位を上げるSEO施策です。
ブラックハットSEOで検索順位が上がる可能性もありますが、ペナルティのリスクが常に付き纏います。
もし、ブラックハットSEOに該当しそうな施策をおこなうのならば、一度SEO専門業者に相談し、見解を求めると良いでしょう。一方で、Google公式のSEOガイドラインに則ったSEO対策をホワイトハットSEOと言います。
基本的には、このホワイトハットSEO施策を検討しましょう。ホワイトハットSEOについては、下記記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。> ホワイトハットSEOのやり方を解説!ブラックハットSEOとの違いは?
④ こちら側から不自然なリンクを送っている
不自然なリンクを受ける以外にも、相手サイトの検索順位上昇のためにこちら側から不自然なリンクを送っている場合もペナルティの対象になります。
例えば以下のようなケースがあります。
・過度な相互リンク
・金銭やサービスと引き換えにリンクする
不自然なリンクを送ってペナルティになった場合の対処手順
手順2:見つけたリンクを削除、または「nofollow」設定をおこなう。
手順3:全て完了したら審査リクエストをおこなう
⑤ オリジナル性のない低品質なコンテンツ
コピペ、あるいはコピペに近いコンテンツが蔓延すれば、オリジナルサイトの作成者が不利益を被ります。
繰り返しになりますが、オリジナル性に欠けるコンテンツは長期的に見るとメリットがないため、避けるようにしましょう。
下記のような要素を含むと、ペナルティを受ける可能性があります。
- 自動生成されたコンテンツ
- 内容の薄いアフィリエイトページ
- ほぼ同内容でキーワード別に複数生成したようなコンテンツ(ドアウェイページ)
- 他サイトから無断で内容をコピーしているサイト
低品質なコンテンツについて、Google公式のSEOガイドラインで言及されています。
下記記事にGoogleのSEOガイドラインや低品質なコンテンツについてまとめています。
高品質なコンテンツを作成する方法も紹介しているので参考にしてみてください。
> Googleが推奨するSEO対策とは?Google公式の見解をご紹介!
> 【Google公式情報あり】SEOのE-E-A-Tとは?重要性と対策を解説
⑥ 不正なリダイレクト
不正なリダイレクトによって、ユーザーがアクセスしたページから別の商品ページなどに飛ばす行為や、Googleのクローラーとユーザーに別のコンテンツを表示する行為は、Googleのスパムとしてペナルティ対象になります。
例えば、玉子焼きの作り方を紹介する記事を作成し、検索上位を獲得してアクセスを稼げる状態で、そのページにリダイレクトを設定して、玉子焼きとは関係ない自分の書籍を売るページに飛ばす行為は、明らかにユーザーの利便性を損ねています。
ただし、ユーザーのニーズを満たすための正当なリダイレクトであれば、問題ありません。
不正なリダイレクトでペナルティになった場合の対処手順
手順2:故意的に不正リダイレクトを設置している場合はリダイレクトを削除する。
手順3:Googleのクローラーが取得するコンテンツと、ユーザーが見るコンテンツを比較する。
手順4:コンテンツが異なる場合は、修正や削除をおこなう。
手順5:全ての不正リダイレクトを修正できたら、審査リクエストをおこなう。
⑦ 隠しテキスト・隠しリンク
最近では隠しテキスト・隠しリンクを故意的におこなっているサイトは見なくなりましたが、過去のSEO対策として、ページに対策キーワードを盛り込むために、隠しテキストや隠しリンクを使用されることがありました。
現在のGoogleのアルゴリズムでは、隠しテキストや隠しリンクは厳しく取り締まっているため、絶対にやってはいけない過去のSEO対策と言えます。
隠しテキスト・隠しリンクは意図せずにやってしまうこともあり得ます。
例えば「背景色と近い色のテキストカラーを使用している」「CSSでテキストを画面外に配置する」「テキストが画像で隠れてしまっている」などが挙げられます。
一方で、ユーザーエクスペリエンスを高めるために使用する「アコーディオンボックス(クリックしたら全文を表示できるもの)」や「画像やテキストを切り替えるスライドショー」などは、問題ありません。
隠しテキスト・隠しリンクでペナルティになった場合の対処手順
手順2:Windows:「Ctrl+A」、Mac:「Command+A」でテキスト全体を選択して、背景と類似しているテキストや、隠れているテキストがないか確認する。
手順3:CSSを確認して、画面外にコンテンツを配置していないか確認する。
手順4:隠しテキストやリンクを発見したら削除、または修正をおこなう。
手順5:サーチコンソールから審査リクエストをおこなう。
⑧ 対策キーワードの乱用
検索順位を上げるために、ページ内に対策キーワードを不自然なほど詰め込むのは、ユーザーのエクスペリエンスを低下させるため、Googleはペナルティの対象としています。
今でもこれをやってしまっているサイトを稀に見かけます。
例えば、注文住宅会社の公式サイトで、「地域名+注文住宅」で検索順位を上げたいために、ページの一番下にとにかく地域名を羅列しているサイトが複数ありました。
対策キーワードの乱用でペナルティになった場合の対処手順
手順2:検索順位を上げるためだけに羅列しているものは、全て削除する。
手順3:ユーザーに情報を届けるために削除したくない場合は、価値のあるコンテンツに修正する。
(例えば、地域名の羅列の場合は、地域ごとにページを作成して、地域名に内部リンク付与することで、ユーザーのナビゲーションとしての役割を果たす可能性があります)
手順4:全ての修正を終えたら、サーチコンソールから審査リクエストをおこなう。
Googleペナルティの解除方法
サイトがGoogleペナルティを受けていると確認したら、解除に向けて改善を行いましょう。
ここでは、Googleペナルティの解除方法を詳しく説明します。
不自然なリンクの確認、改善
Googleは現在のリンクの中で、ガイドラインに違反している不適切なリンクの例を教えてくれます。
そのような不自然なリンクを消す、もしくはnofollow(検索エンジンに対してこのリンクは無効化してくださいと伝える)を用いてリンクを無効にする必要があるでしょう。
リンクの否認方法
Googleサーチコンソールの「リンク」から不要なリンクを確認したら、サーチコンソールにログインした状態で、リンク否認ページにアクセスします。
対象ドメインを選択して「リンクの否認」をクリック。
申請用.txtファイルを選択したのち「送信」ボタンをクリックして完了です。
処理が完了した後も、「外部からのリンク」には表示し続けるため、そこについては注意しておきましょう。
再審査リクエスト
前述の通り、手動ペナルティの場合は再審査リクエストを送信できます。
自サイトに存在する問題を取り除いた後、Google Search Consoleにて再審査リクエストを行うと、Googleは「問題箇所が適切に直されてガイドラインに沿ったものになっているか」確認してくれるのです。
再審査に落ちた場合
再審査リクエストを送ったものの落ちてしまった場合、Googleからその旨を伝えるメッセージが届きます。
どこを直せばいいのかについておおまかな指標を示してはくれますが、詳細な改善点をGoogleは示してくれないため、再度自分で改善箇所を探す必要があるでしょう。
手動による対策を解除する方法は、Google公式の「Search Console ヘルプ」に記述されています。
内容は以下です。
サイトに対する手動による対策を解除するには:
1.レポートの手動による対策の説明パネルを展開して、詳細を確認します。
2.影響を受けているページを確認します。
3.問題の種類と簡単な説明を確認します。さらに、[詳細] リンクをクリックして、詳細情報と問題を解決するための手順を確認します(個々の手動による対策の詳細については、下記の一覧をご覧ください)。
4.影響を受けているすべてのページで問題を修正します。一部のページでのみ問題を解決しても、検索結果は変わりません。サイトに対して手動による対策が複数実施されている場合は、それらすべてを確認して解除してください。
5.Google が各ページにアクセスできることを確認します。つまり、影響を受けるページが、ログインが不要であること、有料コンテンツでないこと、robots.txt または noindex ディレクティブでブロックされていないことを確認します。ページにアクセスできるかどうかは、URL 検査ツールを使用してテストできます。
6.レポートに記載されているすべての問題をすべてのページで修正したら、このレポートで [審査をリクエスト] を選択します。再審査リクエストには、修正した内容を記述します。再審査リクエストを明快なものにするために、次の 3 つの点にご留意ください。
・サイトの品質に関する問題を正確に説明する。
・問題を修正するために行った手順を記述する。
・取り組みの結果を記述する。
7.再審査には時間がかかることがあります(下記をご覧ください)。進行状況はメールでお知らせします。再審査リクエストを送信すると、審査が進行中であることを伝える確認メッセージが届きます。リクエストに対する最終決定が通知されるまではリクエストを再送信しないでください。
Googleペナルティが解除されるまでの期間
Googleペナルティが解除されるまでの期間は様々です。
ペナルティの種類、そのペナルティが引き起こされた原因、対策の評価、その他の要因が考慮されます。
一般的に、Googleのペナルティは、対策が施されてから数週間から数ヶ月までの時間が必要です。
しかし、重大なペナルティの場合は解除までには数年かかることもあります。
Googleペナルティを解除するためには、原因を特定し、適切な対策を実施することが重要でです。
ペナルティ解除のためには、Googleのウェブマスター向けのリソースや専門家の提供するサービスを参照することが有効です。
手動ペナルティの解除期間
手動ペナルティの場合は、手動ペナルティの原因となる問題を解消してから、数日~2週間程度で解除されることが多いでです。
手動ペナルティの解除の流れ
・ペナルティの原因となる問題を解消する
・Googleサーチコンソールから「再審査リクエスト」をする
・Googleが手動で再審査を行い、問題なければサーチコンソールにペナルティ解除の通知
もし再審査に落ちた場合、再びペナルティ原因を解消し、再度同じ手順で再審査リクエストをおこなう必要があるため、トータルで3週間~4週間程度かかることになります。
再審査リクエストの詳細手順
再審査リクエストの詳細手順は以下です。
手順2. 対象のプロパティを選択
手順3. 「セキュリティと手動による対策」を押す
手順4. 「手動による対策」を押す
手順5. 「審査をリクエスト」を押す
手順6. どのような対処をおこなったか詳細を記述し、申請をする。
自動ペナルティの解除期間
自動ペナルティの場合は、自動ペナルティの原因となる問題を解消してから、数週間~数ヶ月で解除されることが多いです。
自動ペナルティの解除の流れ
自動ペナルティが解除される流れとしては以下です。
・Googleのクローラーが該当ページを巡回する
・クローラーが問題ないと判断する
・ペナルティが解除される
少しでも早く解除を促すには、「クローラー」の巡回を早める必要があります。
クローラーの巡回を早めるには、Googleサーチコンソールのインデックスリクエストを利用すると良いです。
インデックスリクエストの詳細手順
インデックスリクエストの詳細手順は以下です。
手順2. 対象のプロパティを選択
手順3. URL検査に対象ページのURLを入力
手順4. 「インデックス登録をリクエスト」を押す
手順5. クロールが巡回されたか毎日確認
インデックスリクエストを送ってから、クローラーが巡回してくれるまで、数日~1ヵ月程度の期間を要します。
クローラーがなかなか巡回してこない場合は、数日おきに何度かインデックスリクエストを送ると良いでしょう。
Googleペナルティの解除に役立つツール
Googleペナルティの解除に役立つツールには以下があります。
② バックリンク分析ツール
③ ページ速度分析ツール
④ コンテンツ分析ツール
① Google Search Console
このツールは、サイトのインデックス状況と検索エンジンのアクセス状況を監視することができます。また、ペナルティの原因を特定するためのメッセージが表示されます。
② バックリンク分析ツール
不適切なバックリンクを特定するために使用されます。このツールを使用することで、不適切なリンクを削除することができます。
・Ahrefs
・hanasakigani
・Majestic
・Moz Pro
③ ページ速度分析ツール
このツールは、サイトのページ速度を分析し、改善するための提案を行います。
・PageSpeed Insights
・Lighthouse
④ コンテンツ分析ツール
このツールは、サイト上のコンテンツを分析し、検索エンジンのアルゴリズムに準拠しているかどうかを確認することができます。
・MIERUCA(ミエルカ)
・SEARCH WRITE
・TACT SEO
これらは一部の例であり、解除のためには正確な対策が必要であり、単にツールを使用するだけでは解除されないこともあります。
また、SEO専門会社の提供するサービスを受けることも有効な選択肢です。
今後Googleペナルティにならないために
今後Googleペナルティにならないためには、以下のようなポイントに注意することが重要です。
2.外部リンクの質を高める
3.サイト表示速度を高める
4.モバイルフレンドリーにする
5.Google Search Consoleを利用する
1.品質の高いコンテンツ作り
検索エンジンのアルゴリズムに準拠した品質の高いコンテンツを作成することが大切です。
検索エンジンのアルゴリズムに準拠した品質の高いコンテンツとは、検索エンジンがユーザーに有用な情報を提供することを目的としていると考えられている内容です。
これは以下のような特徴を持っていることが一般的です
・正確で詳細な情報:情報が正確で、詳細かつ充実しています。
・見やすいデザイン:見やすいスタイルとフォーマットが使用されています。
・ユーザーフレンドリーにする:読みやすく、ユーザーにとって有用な情報が提供されています。
・最新の情報にする:常に最新の情報を含んでいます。
これらは検索エンジンのアルゴリズムに準拠するための基準の一部であり、常にアルゴリズムは変化しており、新しい要件が追加される可能性があります。
常に最新の情報を確認し、検索エンジンのガイドラインに準拠することが大切です。
SEO専門家の見解品質の高いコンテンツを作るには、Googleのガイドラインを理解することが必須です。
ただし、Google公式ガイドラインページは分り辛かったり、英語で記述されていたりと、理解するのに時間がかかるため
手っ取り早く、質の高いコンテンツのライティング方法を知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
2.外部リンクの質を高める
不適切なリンクやスパムリンクを含まないように注意しましょう。
SEOリンクの品質は、検索エンジンのランキングに影響する重要な要素です。
良質なリンクを獲得すれば、検索順位に良い影響を及ぼしますが、低質リンクの獲得は逆にGoogleペナルティによる順位低下につながります。
以下は、品質の良いSEOリンクの特徴です
・信頼性:信頼性の高いサイトからのリンクが効果的です。
・リンク元のサイトの質:リンク元のサイトの質(ドメインパワーやコンテンツ等)が高いほど、より効果的です。
・リンクの獲得方法:不適切またはスパム的な手法を使用してリンクを獲得するとペナルティの対象になります。より自然なリンク獲得が望ましいです。
・リンクのバランス:SEO目的でリンクが不自然に集まっていると、ペナルティの対象になります。
これらはSEOリンクの品質を決定する主要な要因であり、検索エンジンのアルゴリズムに従っていることが大切です。検索エンジンのガイドラインに準拠することで、リンクの品質を向上させることができます。
一方で、対策方法を間違えると、Googleペナルティの対象になってしまうので、慎重に対策をおこないましょう。外部リンクについて詳しく知りたい方は「【2024年最新版】SEO外部対策とは?ポイントや注意点を解説!」を読んでみてください。
3.サイト表示速度を高める
サイトのページ速度は、SEOにとって重要な要素です。
検索エンジンは、ユーザーエクスペリエンスを向上させるために、高速なページを高評価する傾向があります。
以下は、サイトのページ速度を向上させる方法です。
・ホスティングの最適化:高速なホスティングサービスを選択することで、ページの読み込み速度を向上させます。
・キャッシュの使用:キャッシュを使用することで、ページの読み込み速度を向上させます。
・不要なプラグインの削除:不要なプラグインを削除することで、ページの読み込み速度を向上させます。
・スクリプトの最適化:スクリプトの読み込み順序や処理方法を最適化することで、ページの読み込み速度を向上させます。
これらの方法を適用することで、サイトのページ速度を向上させ、検索エンジンのランキングを向上させることができます。
4.モバイルフレンドリーにする
検索エンジンは、モバイルデバイスを使用してサイトをアクセスするユーザーエクスペリエンスを向上させるために、モバイルフレンドリーなサイトを高評価する傾向があります。
以下は、モバイルフレンドリーにするための方法です。
・タッチフレンドリーなナビゲーション:タッチフレンドリーなナビゲーションを使用することで、モバイルデバイスでのサイトアクセスを容易にすることができます。
・画像の最適化:画像サイズを最適化することで、モバイルデバイスでのページ読み込み速度を向上させます。
・コンテンツの最適化:モバイルデバイスでも見やすいように、コンテンツを最適化することが重要です。
これらの方法を適用することで、サイトをモバイルフレンドリーにすることができます。また、モバイルフレンドリーなサイトは、検索エンジンのランキングも向上させることができます。
5.Googleサーチコンソールを利用する
Googleサーチコンソールを利用することで、自サイトのエラーや問題点を知ることができます。
手動ペナルティの場合は、サーチコンソールに通知が届くので、急激な順位低下が発生した場合は、まずGoogleサーチコンソールを確認しましょう。
Googleサーチコンソールで知れるエラー
・リンクの確認&否認: 不正なリンクがないか確認することができます。また、不正リンクや低質なリンクは、こちらから否認申請をおこなうことで、ペナルティの対象から外すことができます。
・検索分析レポートの利用: 検索分析レポートを利用することで、サイトの検索ランキングやクリック数、CTR(クリックスルーレート)などの情報を把握することができます。
これらはあくまで基本的なポイントであり、実際には検索エンジンのアルゴリズムは常に変化しており、新しい要件が追加される可能性があります。
常に最新の情報を確認し、検索エンジンのガイドラインに準拠することが大切です。
Googleペナルティは自分で解除できる?
結論から言えば、SEOの深い知識があれば可能です。
手動ペナルティであれば、Googleサーチコンソールのペナルティ通知に、おおよその原因を記載してあるので、そちらをガイドラインに沿った形で修正すれば、解除されるでしょう。
自動ペナルティの場合は、手動ペナルティより解除が難しいです。
まず直近でサイトの大幅な変更やSEO対策をおこなった場合は、元の状態に一度戻してみると良いでしょう。
それでも解除されない場合や、そもそも直近で変更を行っていない場合は、元々存在していたコンテンツが「低品質」or「ガイドラインに沿ってない」と判断された可能性が高く、明確なペナルティ項目がわからないため、修正するのがさらに難しくなります。
SEOの知識があれば、「修正」→「インデックスリクエスト」を繰り返して試行錯誤できますが、SEO専門会社でも自動ペナルティの解除には手を焼くため、このケースだと自分でペナルティ解除をするのは、なかなか大変と言えるでしょう。
また、どちらのペナルティにしても、最適な方法で対応をおこなわないと、例えペナルティが解除されても、以前の検索順位まで戻らない場合があります。
まずはペナルティの内容を確認してみて、自分で対応できそうなことであれば、まず自分で対応し、
もし、自分では対応できなさそうなことであれば、Googleペナルティが解除できずにサイトの価値が失われてしまう前に、いっそのことSEO専門会社に依頼する方が良いかもしれません。
ペナルティ解除の事例
弊社NEXERのお客様の中で、「不自然なリンクによる手動ペナルティ」を受けてしまったサイトの解除事例を紹介します。
ペナルティの確認はSearch Consoleから
既に大幅な順位下落の確認はできていましたが、ペナルティの事実を確認するためには「Serch Console」を確認します。Search Console内の右上にあるベルマークアイコンから確認するか、左メニューにある「手動による対策」から確認します。
すると通知には下記のような内容が届いています。場合によっては、不自然だと思われるリンクの例ををいくつか提示してくれるケースもあります。

ペナルティを受けてから解除されるまでの流れ
この事案のペナルティを受けてから解除されるまでの大まかな流れはこちら↓
-
- Googleから不自然なリンクに関する警告がSearch Console内で通知される
- クライアントへ過去のリンク施策に関するヒアリング
- 不自然なリンクの洗い出し
- 不自然だと思われるリンクの否認・発リンクを行っているサイトへ削除依頼の連絡
- リンク否認を実施した旨、SearchConsoleを通してGoogleへ連絡
- まだ不自然なリンクが残っているとGoogeから連絡を受ける
- 不自然だと思われるリンクの否認(2回目)
- リンク否認を実施した旨、SearchConsoleを通してGoogleへ連絡(2回目)
- ペナルティ解除
1~8までの流れを対応して、ペナルティ解除までおおよそ3か月かかりました。このケースでは、1回目の否認作業では解除されず、2回リンク否認作業を行っています。
否認したリンクは無料ブログページが大半
下記のキャプチャは、リンク否認を行ったURL一覧の一部です(全部で約60件あった)。リンクの一覧はサーチコンソールから抽出しています。
ご覧の通り、FC2ブログやseesaaブログ、NAVERのまとめサイトのURLが連なっています。当然、URLだけではページ内容の良し悪しが判断できないため、実際にページを全て閲覧して、不自然だと判断したページを全てピックアップしているものです。
※ちなみに、こうした無料ブログが悪いというわけではなく、書いてあるコンテンツが薄かったり、質が悪いという理由でピックアップしています。
低品質なアフィリエイトリンクが大半だった
クライアントへのヒアリングの段階で、以前からアフィリエイトを行っていたという事実はわかっていました。アフィリエイト自体が悪いわけではなく、宣伝をしてくれるアフィリエイターにフィルターをかけていなかったことが問題の一つであるとみています。
ベテランのアフィリエイターであれば、独自ドメインで完全なオリジナルサイトを持ち、内容も充実したページからアフィリエイトリンクを貼ってくれます。しかし、駆け出しの初心者アフィリエイターの中には、こうした無料ブログを利用して安易に記事を書かれてしまうケースもあります。アフィリエイターが作成した記事の内容まではチェックしていなかったようです。
当然、記事の質も悪くなってしまう傾向にあるため、低品質なリンクとしてみなされてしまう可能性が高まります。「アフィリエイターの質もある程度見極めなければならない」というのが、今回の課題になりました。
ペナルティ解除されれば公平に戻る
こうしたやりとりを経て、サーチコンソール上でも「問題は検出されませんでした」というステータスになっていればペナルティは解除されています。
ここからは公平にランキングの評価を受けることができますが、元の順位に戻るのには一定の時間がかかるケースもあります。
この事例のように、意図していなかったり安心していたリンクが原因でペナルティを受けてしまうことがあります。定期的に被リンクの状況は確認しておくべきだと痛感させられた事例になります。
Googleペナルティに関する質問のGoogle公式の回答【Google SEO オフィスアワー引用】
Google SEOオフィスアワーとは、Googleの検索やSEO、ウェブサイトに関する質問を、Googleの社員が回答するものです。
その回答で、SEOに関する様々なヒントを得ることができます。
今回は、Googleペナルティに関する回答を抜粋して紹介します。
質問:私のウェブサイトにリンクしているスパムリンクを否認することは、アルゴリズムによるペナルティからの回復に役立ちますか?
まず何より、Google は、本当にそのようなスパムリンクをあなたのサイトが作成したのかどうかを評価するようにします。サイトにランダムで奇妙なリンクが含まれているのは普通のことです。Google はそうしたリンクを無視するようにしてきました。一方、かなりのスパムリンクをご自分で能動的に作成した場合は、クリーンアップすることに意味はあるでしょう。ソースのリンクを削除できない場合は否認ツールが役立ちます。つまり、あなたのサイトは以前のような掲載順位にはなりませんが、アルゴリズムがあなたのサイトを再び信用できると認識し、さらに上を目指すきっかけを与える助けにはなります。手間はかかります。サイトをさっと元に戻す魔術はありません。初めからやり直すかのように、本当に頑張らなければなりません。
質問:ドメインがペナルティを受けた場合、そのドメインからのリンクは影響を受けますか?
「ペナルティを受ける」というのは、スパム用アルゴリズムまたは手動による対策によって、ドメインの検索結果での順位が下がることを指していると理解します。ほとんどの場合、そのとおりです。スパムだとわかっているサイトからのリンクは信頼しません。これはアンカー シグナルの質を維持することにつながります。
質問:Google が品質評価者によるサイトの審査と評価をどのように行っているのか教えてください。ペナルティの後にだけ行われるのでしょうか?それとも、品質評価者はサイトを日常的に審査しているのでしょうか?
品質評価者は、技術的に個々のウェブサイトを確認しますが、現状の評価を変更することはありません。評価者からのフィードバックは変更案の評価に使用されるものであり、検索結果の順位に直接影響することはありません。詳しくはgoo.gle/quality-raters をご覧ください。
質問:新しく購入したサイトにペナルティがあるかどうかをどうすれば確認できますか?
サイトの所有権を確認したら、Search Console の [手動による対策] で現在のステータスを確認できます。この情報はすべての確認済み所有者が閲覧できます。有効期限が切れた、または解決された手動による対策は、リストに表示されません。ほとんどの場合、手動による対策が解決されるとその影響はすみやかに消えます。ただし、手動による対策が適用されていなくても、Google のアルゴリズムは重大な品質問題に反応できる点に注意してください。
質問:トレンドに合わせて新商品を更新し続けているのに、ウェブサイトのインプレッション数の減少が止まりません。なぜでしょうか?私のウェブサイトは警告やペナルティを受けていません。
残念ながら、オンラインで成功するには、単にページをたくさん追加するだけでは不十分です。一つには、追加したページが、実際に新しい独自の価値をウェブにもたらしていることが重要です。また、サイト全体に独自の魅力があって質が高く、ユーザーが認識できる形でウェブに価値を提供していることも欠かせません。これらはどれも簡単ではありません。何に焦点を当て、どこを拡張してどこをシンプルにするかを判断するには、多大な労力が必要になる場合があります。また、何も間違いを犯していないのに成果が上がらない場合もあります。要するに、オンラインで成功するための簡単な秘訣は存在しないということです。
まとめ:Googleペナルティの確認方法と解除方法
今回はGoogleペナルティの確認方法と解除方法について解説しました。
このページの要点は以下のとおりです。
- Googleペナルティは手動ペナルティと自動ペナルティの2つ
- 手動ペナルティはGoogleの人の手によって判断や確認が行われるもので、Googleからサーチコンソールに通知が届く
- 自動ペナルティはGoogleのアルゴリズムによって自動で行われ、通知はない。
- 手動ペナルティの場合、Googleがどの箇所がガイドラインに反しているかを教えてくれる (すべてではない)ので、該当箇所を修正した後に再審査リクエストを送る
- 解除されたからといって元の検索順位に戻る訳ではなく、問題を解決した段階でのページやサイト評価で順位が付く
既にGoogleペナルティを受けてしまっていても、落ち着いてこの記事に書いてある内容を確認し、対処すればあらかたの問題は解決します。
また「Googleペナルティって何だろう?」と考えこの記事を見た方は、Googleペナルティの原因について書かれた部分をしっかりと確認し、ペナルティの原因を作らないようサイト運営を行いましょう。
監修者コメント
ペナルティーという言葉は、最近ではあまり聞かなくなりました。
恐らくGoogleのコンテンツ理解が進み、自動判定されるようになったことがその要因だと思いますが、その処理スピードも速いことから、それによって何かしらの利益を得る人も少なくなったということも一因かと思います。
これは外部リンクに関しても同様で、2021年2月9日にGoogleのジョンミューラー氏は「スパム的な被リンクもほとんどの場合、自動で無効化している」とツイッターにて報告していました。
https://twitter.com/JohnMu/status/1359042436656476160
たとえば、ペナルティーとなるコンテンツやリンクの処理速度の事例として、数年前から横行している「日本語キーワードによるハッキング(Japanese Keyword Hack)といわれる自動で大量のドメインに複製コンテンツをつくるスパム行為(SEOポイズニング)に関しては、大量に複製されインデックスされてしまったたページが、今ではインデックスされた数日内に検索結果から類似コンテンツとして表示されなくなります。
また、外部リンクに関しても同様に、数日で一気にサーチコンソールに被リンクが認識されることになりますが、この大量リンクによって順位低下が起きたような影響は、2020年9月以降確認されなくなりました。参考ツイート:https://twitter.com/seoinfojp/status/1360118267029803010
但し、無視するまでに恐らく一定期間を要する為、一度に不自然なリンクを認識すると手動ペナ発動の可能性有り。
※ちなみに昨年はSEOポイズニングの被害を受けているサイトのみに通知が届いており、最後に見たのは昨年9月のindexトラブル後(MFI絡み)でした。
参考:https://t.co/YDFBQXie17— SEOINFO監修|奥崎宏@NEXER,inc (@seoinfojp) February 12, 2021
それほどリンクやテキストなど含めたコンテンツを理解し処理する能力は上がっていますので、意味不明な文章やコンテンツの複製など、ラクして評価をもらおうといった考えは持たずに、ユーザーに評価されるオリジナル性の高いコンテンツ作りに努めましょう。
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監修者:奥崎 宏(SEOINFO監修|奥崎宏@nexer,inc)
(株)NEXER(取締役)の技術責任者(SEO業務やWEBのシステム開発に携わる)
アフィリエイトをきっかけにSEOを学び、SEO会社に転職。
これまで数々のカスタマイズを手掛け、現在はSEO歴13年以上。
特に順位変動の分析を得意とし、自身監修のSEOINFOにて分析結果を報告している。
SEOINFO:https://seoinfo.jp/