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マッサージ店・リラクゼーションサロンでの集客方法を徹底解説!2025.09.30
整体・整骨院・マッサージ業界
マッサージ店やリラクゼーションサロンを成功させるにあたって重要なのが、集客です。しかし、初めてマッサージ店やリラクゼーションサロンを運営する場合、どのような方法を選択し、どのような点に注意すれば集客に成功するか見当もつかない方もいるでしょう。
この記事では、マッサージ店やリラクゼーションサロンの運営をしている方、あるいはこれから始める方向けに、集客のポイントや具体的な方法などについて解説します。また、集客のヒントとなる顧客がマッサージ店やリラクゼーションサロンに求めているものもまとめて取り上げるため、ぜひ参考にしてください。
目次
マッサージ店・リラクゼーションサロンにおける集客成功のポイント
マッサージ店、そしてリラクゼーションサロンが集客を成功させるためには、いくつか押さえるべきポイントが存在します。このポイントを押さえられなければ、どれだけ効果的な集客方法を導入しても、期待している効果は得られません。
以下では、具体的な集客を成功させるためのポイントについて解説します。
競合店舗との差別化を図る
集客を成功させるポイントとして、競合店舗との差別化が挙げられます。差別化とは、同じ種類のものに明確な区切りをつけることです。ビジネスにおいては、競合にはない独自の価値を顧客に提供すること、またその戦略を指します。
差別化がもたらすメリットはさまざまですが、そのうちのひとつが利益率の向上です。マッサージ店もリラクゼーションサロンも、ビジネスである以上利益率を高める必要がありますが、昨今はマッサージ店もリラクゼーションサロンも多数登場しており、顧客を集めて利益率を向上させるのも簡単ではありません。
しかし、差別化したサービスは相場よりも高い金額で設定できます。そして、そのサービスに対して特別な価値を感じてもらえれば、顧客は高い金額を払うことも厭わないため、収益率の向上につなげることが可能です。
ターゲットを明確にする
ターゲットを明確にすることも、集客を成功させる重要なポイントです。ターゲットを明確にできれば、マーケティング効果の向上が期待できます。
たとえば、提供するサービスに適した年齢層や性別を特定できれば、的確な広告の展開が可能です。また、ターゲットに合わせたサービスの改善や商品の開発も進むため、ブランドロイヤリティも向上します。
なお、ターゲットの絞り方ですが、まずは自身のマッサージ店やリラクゼーションサロンにどのような方が足を運んでいるのか把握しましょう。そして、なぜ足を運んでくれたのか、その理由を考えてください。
参考情報として、特定のマッサージ店やリラクゼーションサロンに足を運ぶ代表的な理由をいくつか紹介します。
- 費用が安い
- マッサージの効果が高い
- 接客のレベルが高い
- 清潔感がある
ターゲットが来店してくれる理由を把握し、自店舗が対応できるようになれば、集客の成功率も自ずと高まるでしょう。
安易に値下げをしない
集客を成功させるポイントとして、安易に値下げをしないことも挙げられます。競合に顧客を取られないように、価格の安さで勝負している店舗も珍しくありません。もちろん、値下げ自体に問題があるわけではなく、お得感から顧客が集まりやすくなる効果も期待できます。
しかし、価格を下げてしまうと、その分利益が低下することを理解しておかなければなりません。利益が低下すると、資金と人材が尽きてしまい、経営そのものが立ち行かなくなるリスクがあります。また、物価高によって価格を上げざるを得ない状況になったとき、価格の安さだけで獲得した顧客が離れていく可能性が高いでしょう。
そして、顧客は安さに惹かれる傾向がありますが、それと同時に相場よりも安い理由や原因を探しています。もし安さの理由に納得してもらえない場合、足を運んでもらうどころか敬遠される恐れもあるため、値下げは慎重に行いましょう。
リピートしてもらえる仕組みを作る
リピートしてもらえる仕組みを作るのも、集客成功のポイントのひとつです。リピーターを獲得するメリットとして、コストの削減が挙げられます。
新規の顧客を獲得するためには、店舗の基本情報やサービス、費用などを知ってもらうための各種施策が必要です。しかし、リピーターの場合はすでに店舗の情報をほとんど網羅しているため、これらの費用を抑えやすくなるでしょう。
また、リピーターは店舗に対して好印象を抱いているケースが多く、市場の状況や店舗の成長に関わらず定期的に利用してくれるため、安定した収益が見込めます。なお、リピーターを獲得するためには、顧客に「リピートした方がお得」と思ってもらうことが大切です。
たとえば、リピーター限定のポイントやクーポンを配布すれば、繰り返し利用してもらいやすくなるでしょう。
マッサージ店・リラクゼーションサロンの効果的な集客方法
昨今はさまざまな集客方法がオンライン、そしてオフラインに存在しています。それぞれの集客方法の特徴を把握し、適切な方法を選択すれば、より高い集客効果を期待できるでしょう。
以下では、マッサージ店、そしてリラクゼーションサロンの効果的な集客方法と、それらの特徴について解説します。
MEO(マップエンジン最適化)
MEOことマップエンジン最適化とは、Googleマップに表示される店舗情報の順位を上げるための各種施策のことを指します。MEOのメリットは、特定の地域のユーザーにアプローチしやすい点です。
マッサージ店、またはリラクゼーションサロンと地名の組み合わせで上位に表示されれば、対象の地域でお店を探しているユーザーに店舗の存在を認知してもらえる可能性が高まります。また、コストの低さもMEOのメリットです。
MEOは、Googleビジネスプロフィールに店舗情報を登録するだけで始められます。登録料は無料、かつHTMLをはじめとするプログラミングの専門知識もとくに必要ありません。
一方で、ネガティブな口コミやレビューを書かれてしまうと、顧客が離れてしまう恐れがあります。悪質な口コミやレビューについてはGoogleビジネスプロフィールのサポートに問い合わせすることで削除対応してもらえますが、基本的に店舗側に口コミやレビューの削除の権限はありません。
ただし、ポジティブな口コミやレビューを書いてもらえば、MEOの順位も上昇し、集客率が高まる効果が期待できます。
SEO(検索エンジン最適化)
SEOこと検索エンジン最適化とは、Googleをはじめとする検索エンジンで特定のKWを検索したとき、検索結果の上位に表示してもらうための各種施策のことです。MEOが特定の地域の集客に適しているのに対して、SEOはより広範囲のターゲットを対象とした集客に向いています。
SEOのメリットは、中長期的な集客が見込める点です。検索エンジンの上位に表示されたサイトは、長期間にわたって新しいユーザーのアクセスを集められます。
また、ユーザーの信頼を得て、権威性が増すこともメリットです。これは検索エンジン自体が、信頼性の高いサイトを上位に表示するためです。
もちろん、SEOにはメリットのみならずデメリットも存在します。たとえば、SEOは効果が出るまで時間がかかるため、短期で成果を求める場合は別の方法を選択した方がよいです。
そして、検索結果の上位を維持するためには、定期的なサイトの更新が必要なため、管理に手間や時間がかかってしまいます。場合によっては、毎日複数回サイトを更新しなければなりません。
SNS
SNSことソーシャルネットワークは、オンライン上で人々が交流し、情報を共有するためのサービスです。昨今は以下のようにさまざまなSNSが登場しており、それぞれ利用しているユーザー層も異なります。
- X(旧Twitter):短文のメッセージを投稿できるサービスで、ユーザー層は10〜20代が中心
- Instagram:画像や動画の投稿に特化したサービスで、ユーザー層は10〜20代が中心
- TikTok:短い動画の投稿や共有が可能なサービスで、ユーザー層は10〜20代が中心
- Facebook:実名登録制サービスで、20代以降の利用率の方が高い点が特徴
- YouTube:世界最大の動画共有サービスで、国内のアクティブユーザーは40代が最も多い
もし爆発的に投稿が拡散される「バズる」という状態になれば、ほかの方法とは比較にならないほど高い集客効果が期待できるでしょう。ただし、SNSには炎上のリスクがある点も理解しておかなければなりません。
炎上の内容によっては店舗のイメージが悪くなってしまい、集客はおろか経営すらままならない状況になる恐れもあります。そのため、SNSを使用して集客する場合は、投稿直前に必ず内容の精査を行わなければなりません。
紹介キャンペーン
オンライン、オフライン問わずにできる集客方法として、紹介キャンペーンも挙げられます。紹介キャンペーンとは、既存の顧客に家族や友人などの身近な方たちを新しい顧客として紹介してもらうことです。
紹介キャンペーンのメリットは、信頼性が高いことです。新しいマッサージ店やリラクゼーションサロンを開拓するにあたって、多くの顧客は情報収集を行います。
その際、見ず知らずの方から伝えられる情報と知り合いから伝えられる情報では、後者の方が信頼されやすいです。そのほかにも、集客コストを抑えられる、SNS上での拡散効果が期待できるなどのメリットもあります。
ただし、既存の顧客に新しい顧客を紹介してもらうためには、ある程度長く通ってもらっている、提供しているサービスに対して満足してもらっているなど、いくつかのハードルを超えなければなりません。また、既存顧客の交友範囲の広さにも依存するため、多くの集客を目指すならほかの方法と併用しながら集客を目指す必要があります。
WEB広告(リスティング広告)
WEB広告(リスティング広告)とは、その名のとおりWEBに掲載する広告のことです。かつて広告は新聞やテレビなどを中心に掲載されていましたが、インターネットが広く利用されるようになった影響もあり、現在ではオンライン上での広告掲載が一般的になりました。
WEB広告のメリットはいくつかありますが、そのうちのひとつが細かなターゲティングの設定が可能な点です。WEB広告は性別や属性など、ユーザーの興味や関心を考慮した配信ができます。
ターゲットを絞ることで、購買意欲が高い層に対してピンポイントで広告を見てもらえるようになるため、高い集客効果が期待できるでしょう。また、広告費を抑えやすい、短期間で効果が出やすいなどもWEB広告のメリットとして挙げられます。
一方で、WEB広告の知識がないと運用が難しい点がデメリットです。WEB広告は、マーケティングをはじめとする専門知識がなければ上手く運用できません。
チラシ
オフラインの定番の集客方法として、チラシが挙げられます。チラシを用いた集客のメリットは、即時性の高さです。
チラシは手元に届いたとき、すぐにユーザーによって必要か不必要か判断されます。そのため、ユーザーに必要と判断された場合、早い段階で行動に移してくれる可能性が高いです。
また、チラシは配布エリアをある程度限定できます。宣伝効果がより期待できる地域に配布すれば、効率的な集客を実現できるでしょう。
一方、チラシのデメリットとして、情報の偏りが発生するリスクが挙げられます。チラシはある程度サイズが決まっており、決められたサイズの紙面に必要な情報を載せなければなりません。
しかし、あらゆる情報を詰め込んでしまうと、チラシそのものが読みにくくなってしまい、集客の効果が落ち込んでしまう恐れがあります。そのため、場合によってはデザイナーを始めとする専門家の力を借りることも検討しなければなりません。
ポータルサイト
ポータルサイトとは、インターネットを利用するとき最初に訪れるサイトのことです。代表的なポータルサイトとして、天気やニュースなど、さまざまな情報の入り口になっているYahoo! JAPANやグーグルなどの名前が挙げられます。
ポータルサイトのメリットは、特定分野の情報がひとまとめになっている点です。そのため、開業したばかりでも人の目に止まる可能性があります。また、ポータルサイトに掲載されている競合の分析をすることで、さらなる集客のヒントも得られるでしょう。
ただし、ポータルサイトに自分の店舗の情報を掲載するにはお金が必要です。そしてポータルサイトだけで集客を成功させるのは難しいため、集客はほかの方法と組み合わせて実施しなければなりません。
クーポンサイト
オンラインでの集客方法として、クーポンサイトも挙げられます。クーポンサイトを利用した集客方法のメリットは、顧客に興味を持ってもらいやすい点です。
これまでサービスに関心を寄せてこなかった方も、クーポンの内容を見て来店してくれる場合があります。もし提供されたサービスに満足してもらえれば、そのままリピーターになってくれる可能性もあるでしょう。また、クーポンを発行する際に季節ごとの特典をつければ、さらに高い集客効果を発揮してくれます。
なお、クーポンサイトはポータルサイトと同じく掲載するにあたってお金がかかる点がデメリットです。そのため、集客方法として利用するのは、ある程度事業が軌道に乗ってからにした方がよいでしょう。
マッサージ・リラクゼーション業界の動向
集客を成功させるにあたって、マッサージ、およびリラクゼーション業界の動向について知ることは大切です。以下では、具体的な業界全体の動向、そして今後の展望について解説します。
マッサージ・リラクゼーション業界は今後どうなるの?
昨今は健康や美容に対する意識が高まっており、マッサージ店やリラクゼーションサロンの需要も上昇しています。最近では小顔矯正や足ツボマッサージなど、差別化のために特定の分野に特化したマッサージ点やリラクゼーションサロンも増えてきました。
また、保険審査の厳格化の影響もあり、保険治療を提供している店舗では自由診療メニューを増やして集客強化を行うケースも増えているようです。そんなマッサージ、リラクゼーション業界の今後ですが、以下のような状況になると予想されています。
- 資格保有者の増加
- 競合店舗の増加
- 無資格で経営可能な類似業態の増加
マッサージ店もリラクゼーションサロンも安定した需要がある一方、やや供給過多の傾向もみられます。そのため、今後は競争に勝つためにも、さらに集客に力を入れる必要があるでしょう。
マッサージ店・リラクゼーションサロンにユーザーが求めるもの
マッサージ店、そしてリラクゼーションサロンのユーザーは、主に身体の症状の改善、そして疲労の解消を求めています。集客のためといって、ユーザーの求めるものから逸脱してしまうと、集客率が大幅に低下しかねません。そのため、不用意に流行のマッサージやリラクゼーション手法を追わないようにしましょう。
また、ユーザーによって抱えている身体の悩みは異なります。カウンセリングや問診票を利用するなどして、ユーザー一人ひとりに合った施術メニューを提案できるようにしましょう。
店舗に合った方法で集客・リピーターを増やそう
以上、マッサージ店やリラクゼーションサロンでの集客方法やポイントについて取り上げてきました。昨今はオンライン、オフライン問わずさまざまな集客方法が登場していますが、完璧な集客方法は存在しておらず、それぞれメリットもあればデメリットもあります。
しかし、デメリットは工夫次第で十分改善することが可能です。デメリットの対策をする、あるいは複数の方法を組み合わせてより高い集客率を目指すなど、自分の店舗に適した方法を目指しましょう。