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株式会社NEXER

2005年にSEO事業を開始し、計5,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。

2025年3月度のSEOレポートを公開します。

先月2月に起きた特に注目すべきSEO情報をピックアップして紹介します。また、弊社で確認した2月の順位変動も報告します。

2025年2月に起きたSEO関連のニュース

2025年2月に話題となったSEO関連ニュースを時系列でご案内いたします。

News
【2025年2月6日】Googleが『アナリティクス』と『サーチコンソール』の役割の違いを解説!
2月6日、Googleの公式ドキュメントで、Googleアナリティクスとサーチコンソールの役割の違いや使い分け方法が紹介されました。
News
【2025年2月19日】AI OverviewがSEOに与える影響について、海外の調査結果を公開!
2月19日、米SEO情報サイト『Search Engine Journal』がAI Overviewに関する研究記事を公開しました。
News
【2025年2月19日】iPhoneでもGoogle Lensの『画面内検索』機能が利用可能に!
2月19日、Googleの公式ブログで、iPhoneでもGoogleLensの『画面内検索』機能が利用可能になったと発表されました。
News
【2025年2月27日】2月の日本Googleオフィスアワー開催。~ポイントまとめ~
2月27日、Google Search Centralの公式Youtubeチャンネルにて、一般の方々が抱くSEOやサイト運営の疑問に回答する『2025年2月度 日本Googleオフィスアワー』の動画が公開されました。

SEOニュースをひとつずつ詳しくご紹介します。

①Googleが『アナリティクス』と『サーチコンソール』の役割の違いを解説!(2025/2/6)

2月6日、Googleの公式ドキュメントで、Googleアナリティクスとサーチコンソールの役割の違いや使い分け方法が紹介されました。
どちらのツールもサイトのアクセスを分析するGoogleの公式ツールとなりますが、使い分けがわからない方も多い様ですので、こちらのニュースでも取り上げ、内容を解説致します。

参照記事:Using Search Console and Google Analytics data for SEO

■ドキュメントの内容まとめ

◆サーチコンソールの役割

‧Google 検索におけるウェブサイトのパフォーマンスを分析するツール。
インプレッション数、クリック数、検索クエリなどのデータを確認可能。
ユーザーがサイトに到達する前の検索アクティビティに重点を置く。

◆アナリティクスの役割

‧ウェブサイト上での訪問者の行動を分析するツール。
訪問ページ、滞在時間、アクションなどのインタラクションに関するデータを確認可能。
流入元を分析し、メール、SNS、他サイトの紹介、有料‧オーガニック検索などの効果を測定するのに役立つ。

◆サーチコンソールとアナリティクスのデータが一致しない理由

‧Google アナリティクスとサーチコンソールのデータは完全には一致しないが、全体的な傾向は同じである。
‧小さな差異は無視して良い。
‧大きな差異は『タグ設定のエラー』『クッキーの影響』『タイムゾーンの違い』『正規URLの違い』などの原因がある。

◆使い分け方法

‧サーチコンソールではパフォーマンスレポートでトラフィックの変動を理解するのに役立てる。
‧アナリティクスでは、オーガニック検索のパフォーマンスを詳しく調査するために、『トラフィック獲得レポートで、ユーザーがWebサイトでどのようなアクションを実行したか』や、『最終的にコンバージョンしたか』を把握することが効果的。
‧Looker Studioという公式ツールを使用すれば、両方のデータを1つのビューで視覚的に確認可能。

今後の展望

このサーチコンソールとアナリティクスの違いについてのテーマは、以前からGoogleに繰り返し質問が寄せられていたテーマの為、それに応える形で今回の記事の公開に至ったようです。

今後もこの2つのツールはサイト分析において重要な役割を果たすため、上記解説も参考にそれぞれの特性を理解し、適切に分けてみてください。

SEO分析班SEO分析班

サーチコンソールは主にアクセス数、クリック率、検索クエリの分析に使用し、アナリティクスは訪問者のサイト内での行動を分析するために活用すると良いでしょう。

また、公式ドキュメントではLooker Studioを使用して、両ツールのデータを統合‧分析する方法も紹介されています。詳細な分析を行いたいサイト運用者様は、該当のドキュメントをご覧ください。

②AI OverviewがSEOに与える影響について、海外の調査結果を公開!(2025/2/19)

2月19日、米SEO情報サイト『Search Engine Journal』がAI Overviewに関する研究記事を公開しました。

AI Overviewとは、Google検索時にAIによって自動生成される回答のことです。AI Overviewは、従来の自然検索で露出しているサイトへのアクセスに影響を与える可能性があるため、サイト運営者の皆様はぜひご確認ください。

参照記事:Google Brings Circle To Search Alternative To iPhone

■AI Overviewについての調査まとめ

1. Google はどのくらいの頻度でAI Overviewを表示しているか

‧最新の調査では表示割合が4.5~6.7%に減少。(初期は12.5~42%)
健康(YMYL)分野で多く表示される傾向。

2. AI Overviewは何がトリガーとなって表示されるか

情報収集系のキーワードで多く表示されている。
‧「商業キーワード」や「商品購入を前提としたキーワード」では表示率が低い。
→Googleが広告収益を守るため、商業キーワードなどのクリック率低下を避けている可能性がある。

3. AI Overviewはクリック率やSEOトラフィックにどのような影響を与えるか

‧AI Overviewが表示されるキーワードでは、検索結果のサイトのクリック率にマイナスの影響を及ぼすことがデータで判明。
‧一方でAI Overviewに引用されると、そのサイトの平均クリック率が0.74%から1.02%に増加する。

4. AI Overviewに掲載されるにはどうすればよいか

‧現在、AI Overviewは初期リリース時よりも上位 10 位以内から引用する傾向が高まっているため、検索上位を獲得して、引用される可能性を高めることが重要。
‧ターゲットキーワードの上位ページを分析し、AI Overviewのどの部分に対して最適な回答を提供できるか確認すると良い。

5. AI Overviewに対応するためにコンテンツ作成をどのように見直すべきか

‧AI Overview向けにコンテンツを最適化するには、率直な回答、無駄のない内容、高度な洞察が重要になる。
(※調査方法:過去に報告された19件のAI Overviewについての分析記事のデータを調査)

今後の展望

調査によると、AI Overviewが表示される頻度は当初より減少しているものの、AI Overview自体の重要性が低下しているわけではありません。
直近でも、米国ではAI Overviewで製品比較をおこなえる機能が実装されており、今後もアップデートが続けられると考えられます。

SEO分析班SEO分析班

AI Overviewが表示されるキーワードでは、サイトへのクリック率が低下するとの報告がありまして、特に情報収集系のキーワードで表示されやすいため、情報系サイトは影響が出ているものと思います。

一方で、AI Overview内に掲載されるとクリック率が向上する傾向があり、特に検索順位1位〜10位のページが引用されることが多い様なので、AI Overviewに掲載される為には基本的なSEOを引き続き強化していきましょう。

③iPhoneでもGoogle Lensの『画面内検索』機能が利用可能に!(2025/2/19)

2月19日、Googleの公式ブログで、iPhoneでもGoogleLensの『画面内検索』機能が利用可能になったと発表されました。
今後、画面内検索によってユーザーの検索行動が変わることで、お客様のサイトへのアクセス等にも影響があるかもしれませんので、実際のGoogleの記事含めご確認頂けたらと思います。

■Google Lensのアップデート内容

◆画面内検索とは?

ChromeやGoogleアプリ内で、画面上の任意の部分を選択し、検索できるGoogle Lensの機能。

記事を読んでいるとき、商品を探しているとき、動画を見ているときなどに、スクリーンショットを撮ったり、新しいタブを開いたりすることなく、素早くビジュアル検索が可能になる。

◆iPhoneで使用可能になった機能

‧iPhoneでもChromeやGoogleアプリで画面内検索が使用可能になった。
‧3 つのドットのメニューをタップし、「この画面を検索」を選択して、対象を選択することで検索できる。
‧このアップデートは全世界のiOS版ChromeおよびGoogleアプリで利用可能になる。

◆Google Lensの機能向上

‧最新のAIモデルの活用によって、よりユニークな画像でも内容を識別することができて、AI Overviewが表示されるようになった。
‧このアップデートは今週から、AI Overviewが利用可能な国の英語ユーザー向けに提供開始される。

今後の展望

日本ではAndroidのみで使用可能だったGoogleLensの『画面内検索』機能が、iPhoneでもChromeやGoogleアプリを利用時には利用可能になりました。

また、英語圏のみで利用可能なGoogleLensの機能として、判別の難しい画像でも読み取りやAI Overviewを表示する機能もありますが、これらも順次日本でも導入されるものと思われます。

SEO分析班SEO分析班

現在、日本で利用できるのは、画面に表示された画像やテキストを直接検索できる機能です。名前がわからないものを調べたり、テキスト入力なしで素早く検索できるため、利便性の高さから今後利用者が増える可能性があります。

検索方法の変化や、Googleからサイトへのアクセス方法の変化によって、サイトのアクセス数にも変化が及ぶ可能性があるので、特にサイト運営者様は、ユーザーの検索方法の変化には注視しておくのが良いでしょう。

④2月の日本Googleオフィスアワー開催。~ポイントまとめ~(2025/2/27)

2月27日、Google Search Centralの公式Youtubeチャンネルにて、一般の方々が抱くSEOやサイト運営の疑問に回答する『2025年2月度 日本Googleオフィスアワー』の動画が公開されました。
今回のオフィスアワーでも、サイト運営者様が気になりそうな質問が複数ありましたので、それらをピックアップしてお伝えします。

■サイト運営者様が気になりそうな質問を3点ピックアップ!

質問:メタディスクリプションについて、Google検索セントラルでは、トップページはサイトの説明、それ以外は各ページの説明を推奨しています。同じディスクリプションを複数のページで使うのは問題ないでしょうか?
回答:メタディスクリプションは必ずしも統一する必要はありません。ページごとに固有の説明を作成することが推奨されますが、すべてのページに個別の説明を作成するのが難しい場合は、重要なページ(例:ホームページや人気ページ)に対して優先的に設定すると良いでしょう。なお、メタディスクリプションは空欄にしても問題ありません。

質問:ECサイトを複数のサブドメインで運営しており、同じ事業を扱っているため記事が似た内容になっている状態です。特定の検索クエリで、一方のサブドメインの記事は上位表示されますが、もう一方は上がりません。同じドメイン内で類似記事が存在する場合、一方が上位を取るともう一方が上がりにくくなるのでしょうか?
回答:今回のケースでは、各サブドメインは『別々のサイト』として扱われるため、検索順位はそれぞれ独立しています。ただし、同じ検索結果に対して本質的に同じコンテンツを複数回表示することは、ユーザーにとって価値が低いと考えられます。そのため、検索結果に表示されるコンテンツは、Googleのアルゴリズムによって最も適したものが選ばれる可能性が高いです。このような場合、記事の価値を分散させるのではなく、どのサブドメインでどの価値を提供するのが最適かを見直すことを検討すると良いでしょう。

質問:2025年1月16日頃から、Googleサーチコンソールの表示回数が大幅に減少しました。Googleトレンドで見ると検索ボリュームは昨年を上回っているにもかかわらず、サーチコンソールの表示回数は昨年より減少しています。この変動は Google 検索の仕様変更によるものなのでしょうか?
回答:今回の変動について、特定の仕様変更があったという情報は現時点では確認できていません。どのウェブサイトでも一定の変動は発生する可能性があります。特に、検索結果の仕様変更やアルゴリズムの調整が影響することも考えられます。今回は『一時的な変動』ではなく、『一定の期間を通じたトレンドの変化』である可能性が高いと考えられます。そのため、引き続き検索パフォーマンスの変動を観察しながら、サイト全体のコンテンツ戦略を調整するのが良いかもしれません。

今後の展望

今回のオフィスアワーも、前回と同様に日本のサイト運営者向けに開催されました。
すべての質問に日本語でわかりやすく回答されているため、興味のある方はぜひ公式YouTubeをチェックしてみてください。次回のGoogleオフィスアワーは、3月27日に予定されています。

SEO分析班SEO分析班

今回のオフィスアワーでは、上記でピックアップしたもの以外に『サイトトップがインデックス登録されない』『特定ディレクトリ配下のクロール解除について』『AJAXの非同期処理部分はクロールされるか?』などクローラー関連の質問が多く紹介されていました。

その他にもSEO的に役立つ情報が多く質問に含まれていましたので、特にSEO担当者の方はご確認頂ければと思います。

2025年2月の順位変動の推移

グラフ①:日毎の順位変動値&対策効果評価グラフ

2月はGoogleよりアップデート関係の報告はないものの、2月7日と8日、21日と22日に大きな変動が観測されました。(※順位変動グラフ参照)
対策効果に関しては、先月から続き2月7日までは対策効果が反映され辛い状況が続きましたが、2月8日以降の変動に伴い対策効果も表れ、2月はおおむね上昇傾向を維持できた月となりました。(※対策効果評価グラフ参照)

グラフ②:順位推移円グラフ

順位変動グラフにて報告のとおり、2月8日以降対策効果が表れはじめ、10位以内‧20位以内へのランクインが先月‧先々月と比べても多い割合となり対策効果が反映されやすい月となりました。
Googleより公式な報告はありませんが、検索結果1ページ目の表示項目の変化が見られ、事業者サイトが優位に表示されるような傾向があったことで、特に10位内への上昇割合が増加したものと考察しております。

2025年2月に起きたSEOニュースまとめ

2025年2月のSEOニュースまとめ

①Googleが『アナリティクス』と『サーチコンソール』の役割の違いを解説!(2025/2/6)
2月6日、Googleの公式ドキュメントで、Googleアナリティクスとサーチコンソールの役割の違いや使い分け方法が紹介されました。

②AI OverviewがSEOに与える影響について、海外の調査結果を公開!(2025/2/19)
2月19日、米SEO情報サイト『Search Engine Journal』がAI Overviewに関する研究記事を公開しました。

③iPhoneでもGoogle Lensの『画面内検索』機能が利用可能に!(2025/2/19)
2月19日、Googleの公式ブログで、iPhoneでもGoogleLensの『画面内検索』機能が利用可能になったと発表されました。

④2月の日本Googleオフィスアワー開催。~ポイントまとめ~(2025/2/27)
2月27日、Google Search Centralの公式Youtubeチャンネルにて、一般の方々が抱くSEOやサイト運営の疑問に回答する『2025年2月度 日本Googleオフィスアワー』の動画が公開されました。

2025年2月の順位変動の動向まとめ

先月から2月上旬まで、変動が少なく対策効果もみられない状況が続きましたが、2月8日以降、事業者サイトを中心に評価反映が行われたような傾向もあり、対策を行ったサイトを中心に上昇傾向がみられました。

尚、12月末に完了したアップデート以降、事業者サイトの変動が少なく、情報サイトを中心にした変動が継続していたのですが、以前の様に事業者サイトも変動し始めましたので、ようやく情報系サイトのインデックス処理が終了し、通常通りの動きに戻ったものと考察しております。

昨年12月から1月まで、情報サイトの変動が中心にあり、事業者サイトが変動しにくい傾向にあったのですが、2
月は事業者サイトも変動し始め、直近で内部対策をした案件を中心に上昇傾向にあることから、現在行っている
対策効果がでているものと考察しております。
よって今月も引き続き、検索意図を意識した対策を方針とし、順位動向には注視しながら対応を進めて参りま
す。

以上が2025年2月に起きた最新SEO情報のまとめです。

別途でSEOの具体的な対策方法を知りたい方は以下の記事にまとめているので、参考にしてください

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