この記事の監修SEO会社

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株式会社NEXER

2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。

インタビュー概要

弊社NEXERのSEO事業における「重要人物インタビュー」第2回目、弊社SEOサービスのマーケティング事業部統括マネージャーである山岡にインタビューを実施しました。

日本国内に「SEO」という言葉が広まり始めた頃からNEXERのSEOサービスに関わっており、弊社SEO事業の最重要人物と言っても過言ではありません。

対応した案件数は間違いなく社内最多。
「パンダアップデート」や「ペンギンアップデート」など、SEO対策における大きな変革を迎えた時期からWEBマーケターとしてさまざまな業界のWEB集客向上に尽力してきた山岡さんに、NEXERのSEOコンサルティングについてインタビューを行いました。

取材担当

山崎:株式会社NEXER WEBマーケティング事業部(インタビュアー)

取材にご協力いただいた方

山岡 翔吾さん:株式会社NEXER WEBマーケティング事業部 マネージャー

山岡 翔吾さんのプロフィール

所属 WEBマーケティング事業部
出身地 広島県
入社年 2012年6月4日
得意なこと SEOキーワード設計、ユーザー行動分析、サイト改善の戦略立案、ボウリング

NEXERのSEOサービス品質管理責任者

──山岡さんの現在の業務内容について教えてください。

山岡
現在の主な業務はNEXERのSEOサービスの品質管理責任者の担当をしています。

品質管理というとことで、お客様にご満足いただけるサービスになるように動いています。例えば、基本的なところだと順位の上昇率を高めていくことや、担当するコンサルタントのスキルアップだったりとか、サービス全体の質を向上させていくということを目的に業務に携わっています。

山岡 翔吾

WEBマーケティング事業部 山岡 翔吾

──山岡さんもSEOに携わって長いと思いますが、WEBマーケ業界に入ったきっかけを教えていただけますか。

山岡
実は当初は「SEO業界に入りたいな」っていうきっかけではなかったんです。

前職がパソコンの修理会社で「パソコン周りの仕事に携わりたいな」 、もしくは「WEB業界で働きたいな」っていう理由から、NEXERに入社したことがきっかけでした。そこで初めてSEOマーケティングに携わることになって、やってみたら凄い面白かったんです。そこからSEOにのめり込んでいったっていうところです。

 

──NEXERのSEOサービスを展開する中で他社と比較されることもあると思うんですが、NEXERのSEOサービスで特に優れていると思う点を教えてください。

山岡
もうこれは、「全ての施策を内製化できている」っていうところが最も強い点だと思っています。具体的にはマーケティングチームと、SEOコンサルタントチームと、SEOエンジニアチームっていう、この3つの領域で分業しています。

マーケティングチームは主にお客様の窓口に立って、日々のコンサルティング業務だったりとかレポーティング業務を行っていて、SEOコンサルタントチームは、移り行くGoogleのアルゴリズムを毎週行い、具体的な施策案をお客様の施策に反映していき、マーケティングチームに落とし込むということをやっています。

最後にエンジニアチームは、ご提案させていただいた施策を実行するチームになります。提案を受けても自社で実行までは対応できないという企業様もいるので、弊社では専任のエンジニアチームがついて一気通貫で全ての対策を高水準のサポートで提供しています。

現代のSEOは”ユーザーニーズ”が重要

──国内のSEOの歴史もうかれこれ20年近くになると思うのですが、SEOが広まり始めた頃と比較して、特に大きく変化したと思うことを教えてください。

山岡
そうですね、1番はユーザーのニーズだったり、検索意図を理解することの重要性が高まってきたというところです。

10年前、自分が入社した当初なんかは、とにかく順位を上げるっていうところにお客様も会社側も大きなウエイトを持っていた印象です。とにかくリンクをつけるだけで上がるとか、 順位を上げるための、小手先のテクニックみたいなものが当時は主流でした。が、今は全く通用しなくなってるなっていうところが大きいです。

現在はユーザーのニーズをいかに深堀して、理解して、どうすればそのユーザーニーズを満たすことができるのかっていう考えに重きを置くような施策にシフトしてきてるのかなと思ってます。

ユーザーのニーズを満たすようなサイト作りをすることが、結果的に順位上昇だったりとかCV数の向上に繋がっています。これが今のSEOの在り方なのかなと思っています。

山岡 翔吾3

──少し前までのSEOというのは、ある程度はマニュアル化できて、新人のコンサルタントだったりへ下ろすことができたと思うんですけど、今は”想像力”とか”リサーチ力”というのもかなり必要になってきてる中で、新しく入ってくるコンサルタントに対してどのような教育や指導を行っていますか?

山岡
やはり1番最初に教える部分というか、マーケターに 理解してほしいこととして教育しているのは、 お客様の業界だったりとか、商材に興味を持って理解を深めてほしいということを一番最初に話しています。

その業界に興味を持ったり知見を深めていかないと、そこに付随する想像力だったりも発展しないかなと思ってはいるので、 とにかくお客様のことを知る、その業界を知る、そうすることでユーザーのニーズがどこにあるのかなっていう想像力を養っています。

 

──山岡さんがお客様へSEOコンサルをするうえで、常に意識していることや大切にしてることはなんでしょうか。

山岡
基本の部分でもありますし、1つ前の質問でも触れた部分なんですが、お客様の商材業界を理解を深めるってところ、ここが本当に1番最初に意識するべきところかなと思ってます。

ユーザーのニーズを理解して、そのニーズを満たすことができるようにサイト設計したりサイト作りをしていくところが、現在のSEOの勝負の分かれ目だと思っています。

「ユーザーニーズを深掘りして具体的な解決策を提示する」、これは業界のことを知っていなければ絶対にできないことだということを知っておかなければならないです。

山岡 翔吾5

水道修理業界の大規模な成功事例

──これまで山岡さんが携わったコンサルティングの中で、成功した事例を教えてください。

山岡
水道修理業界のクライアント様の例があります。水道修理を中心としたサービスを全国展開しています。

初動の段階でユーザーニーズを分析して、大きく4つの分類で対策キーワードをグルーピングしました。

キーワードグルーピング

対策キーワードにグルーピング
グループ毎に上位占有率を高めることにKPIを置いた

 

山岡
上の表は対策当初(2021年10月)の順位分布になります。
一つの企業でもユーザーニーズが複数存在するので、それを4つのグループに分けて、またそこでさらにユーザーニーズを深堀して、それぞれでどういう対策をすべきなのかってところを提案させていただく流れで対策を行いました。

1~3位、4~7位、 8~10位っていう、この3つの順位分布で切り分けて、この分布を少しでも上げていくってところにKPIを置いてまず1年間施策を進めました。「%」はその順位帯におけるこのサイトの占有率です。

一定数は検索結果の1ページ目で10位以内に入っているキーワードもたくさんあるのですが、1~3位というレンジをどれだけ増やせるかというところが1番大きなKPIとして施策を行ってきました。

 

結果、1年後の表が下のものになります。

例えば、グループAで言うと、1~3位の占有率が42%だったものが50%まで上昇。グループBに至っては、 14.7パーセントだったものが57%に上昇。グループCが30%から50%へ、 グループDが50%から62%に上昇しています。

グループ毎に結構振り幅はありますが、グループBやCは飛躍的に上昇しています。

対策前と12ヵ月後のグループ別順位占有率比較

 

SEO対策はひたすら”トライアンドエラー”

──このお客様のコンサルティング期間ってどれくらいなんですか?

山岡
今お見せしているデータは開始から1年間のデータになりますが、2021年10月から始まって現在も計測中です。

地道にではありますが、数値はずっとプラスに動いてきているのでご契約も更新いただいて、現在も対策中のお客様の事例になります。

 

──対策の規模にもよりますが、ある程度は中長期的に時間をかけてやっていくべきなんですよね。

山岡
そうですね。先ほども話した通り、小手先の対策でサクッと順位が上がるってことは殆どないので、しっかり戦略を練って地道に進めていく他ないです。もちろんキーワードによっても差はありますが、基本は中長期的な対策になります。

ちなみに1年後のセッション数とCV(コンバージョン)数ですが、
対策前のセッション数が21万5,930、CV数は1,224。対策 1年後はセッション数が33万4,611、cv数が1,576という形で上昇しています。

セッション数推移

対策開始から12ヵ月間のセッション推移

 

──CV300件増!昨対1.3倍くらいですかね、凄い!

山岡
基本は順位を上昇させることが目標になりますが、施策の領域によってはセッション数にフォーカスすることもあります。こちらのお客様の場合は、メインで対策しているキーワードが購買意欲の高い「顕在層」のワードなので、CV数の計測はしっかり行っていました。

リアルな話をすると、1年後は良い結果になっていますがやはり苦戦した時期もありました。

基本はユーザーニーズ掘りして、ユーザーが求めていそうなコンテンツに当たりをつけて改善を実施していくんですが、思うように順位が上がらないということもやはりあります。Googleがブラックボックスとなっているアルゴリズムを推し量っているというのはどこまでいってもあるので、「確実に上がる」「確実に成果に繋がる」というわけではないところは難しいです。

これは持論にはなりますが、失敗してもへこたれないというか、1つの施策で確実に成果出していくっていうのは絶対できないと思っているので、トライアンドエラーを繰り返して、ひとつひとつプラスの要素を上積みしていくことで、最終的に成果に繋げていくっていうことが大事だと思っています。

山岡 翔吾4

SEOコンサルは「クライアント」と「自分」を成長させる

──山岡さんがこのSEO事業に携わって嬉しかったことはありますか?

山岡
2つあります。

一つはシンプルに成果を出した時に明らかに売り上げが増えた、アクセスが増えたよっていうところで声をいただいた時ですかね。自分の力の影響があって売り上げに貢献できたっていうことを実感できた時は嬉しいです。やっていて本当に楽しいところです。

もう1つは「自分の成長」になるんですが、本当にものすごくたくさんの業界の方たちと携われたっていうことで、知見がとても広がりました。この仕事をしてなければ、多分一生関わりがなかっただろうなと思う業界の方たちともお話したり、一緒にお仕事をやらせてもらう機会がたくさん増えたので、これはとても大きいです。

全く同じ業界じゃなくても通ずる部分ってたくさんあると思ってるので、自分の引き出しが広がって、お客様と話してる中でも別のクライアント様と話した内容ことをきっかけに、ご提案できる幅が広がったっていうケースもあったりするんです。自分の成長にも繋がってるんだなと実感しています。

大規模なサイトを任せていきたい

──最後に、SEOマーケティングやWEBマーケティングにおいて、今後NEXERでチャレンジしてみたいことはありますか?

山岡
自分個人としては大規模サイトの対策経験はあるのですが、 NEXERの全マーケターが大規模なサイトのマーケティング経験を持てるようにしていきたいっていうのが今の一番の目標ですかね。
大規模なサイトのマーケティングを経験すると、マーケターのレベルって1段2段って一気に引きあがるので。
そうすることで当然NEXER全体のマーケティングレベルもアップするので、どんどんチャレンジしてもらいたいです。

──インタビューは以上になります。ありがとうございました。

山岡
ありがとうございました。

山岡 翔吾2