この記事はこんな人向け
- 記事LPの効果や活用法を知りたい人
- 顧客層の拡大方法について悩んでいる人
- 広告費用を削減したい人
この記事では、記事LPの効果とメリット、活用法を詳しく解説していきます。
目次
記事LP(ランディングページ)とは
記事LPとは、一般的なLPよりも広告色を抑えた記事型LPのことをいいます。
日頃広告に触れている人であれば、ネイティブアド(記事広告やインフィード広告)のようなLPをイメージするとわかりやすいでしょう。
Web上でも広告離れが進む今、一目で広告とわかるものは避けられる傾向にありますが、記事LPはコンテンツと馴染みやすいデザインとライティングで、自然に購買意識を高めることができます。
記事LPの重要性が高まっている?
なぜ今、記事LPが注目されているのでしょうか。
記事LPの重要度が増している理由には、次のようなものがあります。
- 広告量が増え、ユーザーが広告に慣れた
- 広告に慣れたことでユーザーが広告を避けるようになった
今、私たちは四六時中広告に囲まれています。
駅やデパート、テレビ、スマホの中まで、広告を意識して探してみると、数十秒しないうちに見つけられるでしょう。
広告の量が増えるにつれて、1つ1つの効果は相対的に弱くなります。ユーザーは大量の広告に囲まれることで、広告に慣れ、避けるようになっていくからです。
これを読んでいるあなたも、たとえば動画コンテンツを視聴しているとき、スキップできるCMはスキップしているでしょう。「邪魔だから」「早く動画の続きが見たいから」といちいち考える間もなく、無意識にスキップしている人も多いはずです。
こうした「広告離れ」は今後いっそう強まっていくと見込まれます。そこで、コンテンツマーケティングや広告らしさを取り払った広告「記事LP」が大切になってくるのです。
記事LPのメリット
広告っぽさが少ない
広告慣れしたユーザーは、記事コンテンツからLPに進んだとき「広告」と認識するとその時点で閲覧をストップしまうことも少なくありません。
広告を回避しようとするユーザーの購買意欲を高めるには、LPの前段階で
- 自分と関係がある
- 自分にとって「欲しい」「必要なもの」である
- 自分の悩みを解決できる可能性がある
これらに気が付いてもらう必要があります。
そこで有効なのが記事LPです。
記事LPで潜在層ユーザーの悩みを顕在化し、商品・サービスの認知、理解を進めることで、自然に潜在層の意識変化を促せるでしょう。
潜在ユーザーにもアプローチできる
記事LPは一見広告らしくない広告のため「広告に対して構えてしまいやすい潜在ユーザー層にも効果的なアプローチがしやすい」というメリットがあります。
ユーザーを関心度別に分けた図を見てみると、潜在層ユーザーの割合は非常に多いと思いませんか?
【ユーザーの関心度】
潜在層ユーザーの数は企業や商品・サービスによって違いがありますが、この構造は大体同じです。
順顕在層・顕在層ユーザーに効果的なアプローチができれば、獲得数を大幅に増やすことができるでしょう。
これだけでは少しわかりにくいので、具体的な数字から考えてみましょう。
潜在層ユーザーは見込み客の意識レベルでいえば「まだまだ客」やそれに満たない層に当てはまります。
【見込み客の意識レベル】
見込み客の意識レベルと重ねて考えてみると、潜在層ユーザー≒まだまだ客は全体の80%にも上ります。
逆に、今すぐ客はたった1%しかいません。
こちらの図で考えると「80%のまだまだ客に向けたアプローチが可能となれば、獲得数が大幅に増える」ことを具体的にイメージしやすいのではないでしょうか。
しかし「関心を持っていない潜在層ユーザーに向けて情報発信しても、効果が見込めないのでは?」と思うかもしれません。
たしかに、ただユーザーにとって役立つ記事を作るだけでは効果は少ないでしょう。
そこで重要となるのが、記事LPの中で潜在層ユーザーのニーズを育成することです。
記事LPは記事の体裁をとることで情報を豊富に発信できるため、ユーザーの動線や心理に沿ってじっくりとニーズを高めていくことができます。
競合と比較されにくい
記事LPを商品やサービスにジャンルの近いWebメディアに出稿すれば、PR表記はつくものの他の記事と近い条件で読んでもらえます。
自然に多くのWebメディアにピックアップしてもらえるコンテンツを制作し続けるのは、力のあるライターやデザイナー、編集者が揃っていても簡単なことではありません。
また記事を取り上げてもらうには、商品やサービスの魅力のほか、コンテンツの魅力、交渉力も必要となってきます。
しかし記事LPをインフィード広告で出稿すれば、メディアに記事を取り上げられるのと近しい効果を得られるのです。
また、Webメディア内への出向が選択肢に加わることで、競合の少ない場所で勝負できることになります。
LPへの動線はリスティング広告が一般的ですが、リスティング広告は競合他社と比較されやすいという特徴があります。クリック単価の高騰も相まって、キーワード選定に頭を悩ませている広告担当者は多いでしょう。
インフィード広告であれば同じキーワードで出稿する競合と比較されることがなく、購入へと進みやすくなります。
記事LPの導入事例・有効な活用方法
記事LPはどんなポイントに設置するとよいのでしょうか。
自然に購買ステップを進めやすい記事LPは、次のようなポイントに設置するととくに効果的です。
掲載事例)自社メディアからLPへのクッションページ
記事コンテンツからLPへと進む前に、悩みを顕在化し、商品やサービスが解決手段として役立つことを伝える記事LPを挟みます。
記事コンテンツからLPに遷移しても潜在層ユーザーはいまいち自分ごと化しにくいため、コンテンツから自然な流れで気持ちを盛り上げていくことが重要となるのです。
クッションとして記事LPを挟むことで、記事コンテンツ→LPのときには離脱していたユーザーを取りこぼすことなく、顧客層を大きく拡大できます。
掲載事例)インフィード広告(コンテンツ間に表示される広告)
記事LPはブログ型メディアであれば記事と記事の間、SNSであれば投稿と投稿の間に表示されるインフィード広告にも最適です。
コンテンツと体裁を揃えてユーザーに役立つ情報を提供することで、ユーザーに抵抗感を持たれにくいというメリットがあります。
たとえば、当サイトWeiVにインフィード広告として記事LPを掲載すると、次のような見た目となります。
記事一覧として並んだときの体裁だけ整えても、開いて広告色の強いLPが表示されれば潜在層ユーザーは離脱してしまいます。
そのため、記事LPを間に挟んで自然な流れを作る必要があります。
記事LPの作成方法
記事LPを作る大まかな流れは
- 構成の作成
- ライティング
- デザイン
となります。
とくに構成は記事の骨組みとなる重要な部分です。
この記事を読んでいる方の中にはSEOライティングが得意な方も多いかと思いますが、記事LPで求められる内容はSEOライティングとは少し違います。
根本にユーザーファーストがあることは共通していますが、記事を読ませて終わりではなく、次のステップに進むためにユーザーの購買意欲を高めていく必要があるのです。
購買ファネルに沿って認知・興味関心・比較検討・購入の流れを組み込むと、徐々に購入へのステップを進めていくことができます。
成果の出る記事LPのポイントとは
記事LPは「記事」と名がついているものの「読まれる記事」ではなく「見られる記事」を目指して作ることが重要です。
記事LPのターゲット層の中で、とくに潜在層ユーザーは記事を「読みたい」と思って読んでいるわけではありません。記事LPの中に「自分にとって必要な情報がありそうだからチェックしている」に過ぎないのです。
また、記事を「ながら読み」しているユーザーも多いため、移動中や他の作業と並行して記事を見ていることを想定して「わかりやすい作り」にすることが重要です。
具体的な作成方法やライティングのコツは下記の記事で解説していますので、併せてご覧ください。
SEOの知恵袋編集部おすすめ
記事LPの作り方とコツ。顧客層を拡大する記事LPの効果とは?
まとめ
記事LPは潜在層ユーザーにも自然なアプローチができる広告コンテンツです。
そのため
「潜在層ユーザーへを顕在層ユーザーに引き上げる施策を行っていなかった」
「施策は行っていたものの、思うように成果につながっていない」
といった悩みの解決手段となり得るでしょう。
ただし記事LPはただ作成すればいいものではなく、ユーザー行動・心理に沿ったライティング、デザインなどが必要となります。
記事LPを始めとした集客手段の作成、コンテンツ制作にお悩みの方はお気軽にご相談ください。