弊社のクライアントである「農事組合法人アイガモの谷口」様にインタビューを行いました。
松尾:株式会社NEXER マーケティング事業部(SEOサポート担当)
山崎:株式会社NEXER マーケティング事業部(インタビュアー)
谷口様 農事組合法人アイガモの谷口
竹田様 農事組合法人アイガモの谷口
目次
農事組合法人アイガモの谷口の概要
弊社のSEOサービスを提供させていただいている兵庫県美方郡「農事組合法人アイガモの谷口」様にインタビューを実施しました。
「農事組合法人アイガモの谷口」は自然との調和を重んじる農業を心がけており、「自然の摂理に沿った農業の実践と、食を通じて健康と幸せを創出する」という理念のもと、自然循環農法を展開しています。
農事組合法人アイガモの谷口の事業内容について
──御社の事業内容についてお伺いできますでしょうか。
谷口様
弊社は「自然の摂理に沿った農業の実践と食を通して健康と幸せを創出します」という理念を掲げておりまして、”農業”という分野でこれを目指しております。
現在の取り組みとしては、自然の摂理に沿った農業というもので「自然循環農法」と呼ばれるものになります。これを軸にしてお客様に様々な商品をお届けしています。
主な商品は合鴨農法で作っているお米と、お米を主原料にしている但馬鴨(たじまがも)、この2つの商品が柱になっておりまして、この2つの農産物を自社で加工してインターネットをはじめ色々な媒体で販売しています。
──生産から発送まで、全て自社内で完結されてるんですか?
谷口様
はい、そうです。加工は一部外注加工がありますけども、主力となる商品はほとんど自社加工になります。そこからご注文をお伺いし発送までするという事業形態をとっております。
導入前は紙媒体と口コミがメインだった
──SEO対策以外にも集客に注力されているチャンネルはございますか?
谷口様
弊社は昔からカタログなどの紙媒体があって、それをずっと続けています。ただ正直なところ、ここ5年ぐらいは商品を作ることに注力していててんやわんやだったんです。なので中々新しいチャンネルでの集客には注力できていませんでした。
山崎
すると、口コミであったり何かしらの検索流入で売り上げに繋がってたっていう感じですか?
谷口様
そうですね、基本的には口コミからの流入や購入がほとんどでした。
──鴨肉の顧客のターゲットや狙っている市場はありますか?
谷口様
特に男女のターゲットは分けていないのですが、実際は女性の購入比率が少し高くなっていまして、年齢層でいうと40~70代ぐらいまでのユーザーをターゲットにはしています。
結構高価なお肉なので、牛肉まではいかなくとも豚肉よりは圧倒的に高いんですね。
日本ですと、鳥、豚、牛だったら、豚から牛までの価格ってすごく飛んでしまうので、そこの間(豚と牛の間)を狙っていければと私自身は考えております。
外部販路に頼らず、商品を消費者へ直接販売したかった
──SEO対策を始められる前、御社の中での集客課題はありましたか?
谷口様
私どもの祖父の代からずっとこの事業をしているんですけども、1番は「直接モノを売っていく」ということをとても大切にしているんですが、これがなかなか実現しづらい業界であるというのが課題でした。
農家ってなかなか消費者と直接接して物を売る機会というものが当時は無くて。
今でこそ道の駅だったり、各社がホームページを持ったりというスタイルは増えていますが、基本的には農協さんがお客様に売るっていう、間に業者が入るような形が現在も多い傾向にあるんです。
間に業者を入れずに自分たちで価格を決定し、リーズナブルな価格でお届けする。のちに「美味しかったな」とかそういう感想が私共に返ってくる、この循環を意識して販売を進めていきたいと思っておりました。
さらに、楽天とかAmazonには出店せずに「自社の顧客を獲得する販売形態」を目指したいと思い、自社のWEBサイトでの販売強化をしたいっていう思いがありました。
山崎
そうするとSEO対策か、リスティング広告が濃厚になりますね。楽天やAmazonは当然手数料もかかってきますし。
谷口様
そうですね、SEO対策っていうものに対して私自身全然知識がなくて。単語としては知っていたんですけども、中々実行に移す機会が無くて。最初はNEXERさんからお電話をいただきまして、そこで話を聞いてみようかなっていう流れになりました。
確認したらまだ自社でも1回もまだ取り組んでない分野だなとわかりまして、なおかつ自分たちではどうしようもないなというジャンルだったので、ちゃんと取り組めば必ず効果が見えるんじゃないかなと思いお願いした形になります。
ECサイトを利用するユーザーニーズに向けた対策
山崎
──マーケティング担当の松尾さんにも話を伺います。
今現在「鴨肉 通販」のキーワードで大幅に順位が上昇していますが、これまでに実施した主な対策を教えてもらえますか?
松尾
まずはタイトルやdescription、h1タグなど、サイト内部の基本的なところを改修していきました。その後からコンテンツ対策に移行した感じです。
──ECサイトならではの対策は何か実施しましたか?
松尾
商品のランキングコンテンツの追加、送料や返品、支払い方法を説明するコンテンツが別の下層ページに配置されていたものを商品と同じページにしたり。
ECサイトだと、注文するにあたって色々な情報を知りたいと思うので、ユーザーから見た時に、「欲しい情報がすぐ手に入るコンテンツ配置」を意識して対策を進めました。
山崎
──Eコマースの場合、追加できるコンテンツが制限されてしまうケースもあったりすると思うんですが、今回お客様のサイト環境で対策は滞りなく進行できましたか?
松尾
まだサービスが走り出して数か月なので未知数な部分もありますが、現状は滞りなく進められています。
カートシステムによって機能が制限される可能性というのは、他社のECサイトでも同じことが言えるので、環境のせいで諦めるのではなく、まずは今ある環境できることを最大限にやるということを意識して対策をご提案しています。
できる限りオープンな訴求を大切にしていた
──商品の画像だけでなく、製造風景とか体験イベントの風景、社員さんと様々な写真を使われている印象でしたが、こうした発信は以前から取り組まれてたんですか?
谷口様
私たちは祖父の代から「食の安全性」というものを凄く重要にしておりまして、有機JASとか色々な第三者認証っていうものを取得することで安全性の証明をしてたんですが、そういう第三者証明以外でも、隠し事がないような、いつ農場に来ていただいて見てもいいような、そういうものをサイトで形にしたいって思ってるんですね。
なので、作業風景とか農場の中をできるだけオープンに公開して安心してもらいたいなと。それでこの手法に取り組んでおります。
山崎
最近、業界にもよりけりなんですが、その会社さんの透明性や信頼性が高そうなサイトが上位に表示されているっていうケースをよく見かけます。
YMYLというジャンルだけではなく、この流れが結構他のジャンルにも派生しているように感じます。
当然、「食」に関わるジャンルもサービスの信頼性や透明性っていうところは問われると思いますので、この取り組みはぜひ継続いただきたいです。
サイト訪問者数は1.2~1.3倍に増加
──30位とか40位くらい、キーワードによっては圏外からスタートしたものもあると思いますが、
検索エンジンへの露出が増えて、反響に繋がっている実感はありますか?
谷口様
訪問者数や売り上げが伸びているのは感じています。
商品の特性上、この冬場とかワンシーズンに集まってくるっていう売上の比率だったんですが、それ以外のシーズンで相対的に少しずつ上がってきたのは、効果を感じている部分になります。
単純に訪問者数も増えてますね。1.2~1.3倍くらいは増えてるんじゃないかと思います。
“美味しいのその先”を提供したい
──御社の今後の目標やビジョンを教えていただけますか?
谷口様
社内でもこの先のビジョンの話をよくしていますが、「美味しい」というのは世の中で当たり前になってきたなと感じています。なので弊社は「おいしいのその先」を大切にしており、自分たちの理念でもありますが、その先にある「健康」だったり「幸せ」っていうところを考えていきたいです。
健康や幸せって人によって定義は変わるものだと思いますが、これらを感じていただいたお客さんが、自分たちのお客さんであると思っております。
弊社の鴨鍋を通して、暖かい家族の時間だったり、久しぶりに会う方と過ごす時間だったり、そういう”非日常を彩るようなシーン”に各商品の役割を果たしながらしっかりとアプローチしていきたいですね。
NEXER・担当へ期待いただくこと
──弊社NEXER、担当の松尾に期待されていることをお伺いできますでしょうか?
竹田様
今までできていなかったことが、NEXERさんとのご縁で良い方に進化していると思うので、引き続きサポートいただきたいです。
私は普段ホームページの管理をしているんですが、サイト周りの勉強はしていきていないので日常業務との並行が凄く大変なんですが、専門の方に相談できる環境があるっていうのは凄く心強いです。
松尾さんの対応もソフトで凄く優しいので、こちらからもグイグイ聞かせてもらったり、色々無理な要求もしてしまってるかもしれないんですが、寄り添っていただいている実感が凄くあります。
今冬の繁忙期が過ぎたら、また季節が変わって新しい課題も見えてくると思うので、それに対してもまた松尾さんの話をしっかり聞かせていただきたいと思っています。またよろしくお願いします。
松尾
ありがとうございます。またここから、対策してるキーワードとかも含めてサポートさせていただきます。
キーワードの検索ボリュームでいうと、12月だけで他の月の分もまとめて刈り取っているんじゃないかっていうくらいの波になっておりますので、今後迎える閑散期との差を少しでも埋められるような施策を考えていきたいですね。
広告の面もお任せいただいているので、SEO以外でも谷口さん、竹田さんと一緒に考えて伴走していけたらと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。