ジーンズの丈はどのくらいがベスト?スタイリストが裾上げのコツを伝授!
「ジーンズ」は、持ってない人はいないという位、日常に欠かせないアイテムです。着回しすることが多いからこそ、自分にぴったりなものをカッコよく着こなしたいですよね。
けれども、ジーンズを履いてみて「なんかしっくりこないんだよなあ」と困ってしまったことはありませんか?
そんな悩みを解決するときに、重要なポイントの1つが『裾上げ』なのです!
今回は多くのメディアに出演した経験を持つ人気スタイリスト大山旬さんに、『ジーンズの裾上げのコツ』についてお聞きしました。
「ジーンズの裾上げって、どのくらいの長さがいいの?」と思っている方、必見です!ぜひご参考になさってください。
メンズスタイリスト
人気スタイリスト。日本最大級のファッション学習サイト「メンズファッションスクール」主宰。これまでに著書は5冊出版。累計8万部を突破。読売新聞、朝日新聞、NHK、TBS、テレビ朝日、フジテレビなどメディア出演も多数。
裾の長さの種類
ボトムスの裾の長さに、種類があることはご存知でしょうか。ボトムスには、以下の3種類の長さがあります。
- ワンクッション…ボトムスの裾が靴の甲にしっかり当たり、たわみができる程度の長さ
- ハーフクッション…ボトムスの裾が靴の甲に軽く当たるか当たらないか程度の長さ
- ノークッション…ボトムスの裾が靴の甲に当たらない長さ
ジーンズの裾が足の甲に乗り、たわみができることを「クッション」と呼びます。
ずるずると引きずるような長すぎる丈のジーンズはNGです。丁度よい長さに裾上げを行いましょう。
おすすめのジーンズ(デニム)丈の長さ
ジーンの裾上げで「丁度よい長さ」ってどのくらいの長さなのでしょうか?
それは「ジーンズをどう着るか?」によって、適切なジーンズの長さは変わっていきます。だからこそ、ジーンズの丈の長さを決めるのはとても難しいです。
裾の長さに迷った場合は、店員さんに相談して、おまかせすることをおすすめします。
その中でも、基本的なポイントを押さえておくと、ぴったりなジーンズを選ぶ際にとても役に立ちます。以下から説明していきたいと思います。
基本的には「ハーフクッション」
ジーンズの裾の長さは、靴を履いた状態で裾にすこしだけ「クッション」ができる『ハーフクッション』が理想的な長さです。
最近流行している細身のボトムスは、裾を長くして足元にたるませるのはあまりバランスがよく見えませんので、無駄なたわみが出ないような長さがおすすめです。逆にあまり短すぎると、幼い印象になってしまいます。
その点、「ハーフクッション」の丈のジーンズは、ジャケットやニットなどのきれいめなアイテムと組み合わせた場合でも、バランスをとりやすい長さであります。
店員さんには「ハーフクッションでお願いします」と伝えると良いでしょう。
「ロールアップ」を楽しみたいときは、地面から2cm前後
「ロールアップ」をして、くるぶしを少し見せることによって”軽快さ”や”ラフ感”を演出することができます。
“ラフ感”を楽しみたいあなたのために、ロールアップすることを前提とした「ロールアップ専用ジーンズ」について説明したいと思います。
ロールアップしていない状態で後ろからみると(上記の写真を参考にしてください)、ギリギリ裾の部分がおおよそ地面につくかつかないかほどの長さになっていることがお分かりかと思います。実際にこの写真のジーンズは、地面からおよそ2㎝前後離れた丈になっています。
この長さですと、2回のロールアップがきれいにハマりますし、1回のロールアップでもしっくり来ます。
ロールアップを楽しみたい場合は、そのことを店員さんにしっかり伝えてみると、ロールアップするのに丁度いい丈感に調整してくれるでしょう。
【豆知識】ロールアップの仕方
こちらは、ジーンズを3㎝幅で2回ロールアップをしてくるぶしを見せています。少しキレイめな印象にしたい時には、1回のロールアップにするといいでしょう。
くるぶしが覗くと、軽快でこなれてみえるので、おしゃれさがぐっとあがります。特に春夏は有効です!
【動画】自然な「ロールアップ」テクニック
大山旬さんがおすすめするロールアップのやり方とは異なりますが、ロールアップの幅や回数によってきれいめな印象に見せることができるという参考動画です。きれいめな印象になっていますよね。
ちょっと上級者向け:ラフさを演出できる「ノークッション」
ロールアップをしない場合は、ロールアップする場合(地面から2㎝前後)から更に3.5㎝ほど短くすると、程よく短めな丈になります。
店員さんに頼む場合は、「ノークッションでお願いします」と伝えると、ロールアップ無しで楽しめる長さになります。
ラフなジーンズコーデに合う「おすすめの靴下」
ラフ感を出せる「ロールアップ」や「ノークッション」を選ぶ場合は、『ユニクロのベリーショートソックス』がおすすめです。素足で靴を履いているように見えます。
秋冬はボーダーの靴下を履いてみて、柄を少し覗かせるようにするといいでしょう。このようなちょっとしたアクセントをいれると、断然おしゃれに見えますよ。
おすすめ
ボーダーベリーショートソックス
こちらの商品は『UNIQLO(ユニクロ)』の「ベリーショートソックス」です。靴から見えない「ベリーショート丈」なので、足首をすっきりさせ素足感を出すことで、軽快なファッションに早変わりします。カジュアルなコーディネートに合う「ボーダー柄」で、おしゃれな足元を演出することができますよ。
ボーダーベリーショートソックスの詳細 | |
サイズ | 25~27,27~29 |
カラー | 69ネイビー,03グレー,09ブラック,16レッド |
メーカー希望小売価格 | 421円(税込) |
難易度UP:裾上げの前に「自分のぴったりサイズ」を知ろう
画像:紳士服KOKUBO
自分がしっくりきて、ぴったりと思う丈の長さを知っておくと、ジーンズの裾上げをする際にとても役立ちます。股上の深さなどジーンズによって異なることから、一概には言えないのですがおおむねの長さの目安を知っておくといいでしょう。
股の中央の十字の縫い目から、縫い目に沿って裾までの長さを測ってください。
ロールアップを楽しみたいなら股下〇㎝、ノークッションだったら股下△㎝…など、自分に合う数字を理解しておくと裾上げで失敗が少なくなりますよ。自分にとっての心地の良い、ぴったりの長さを知っておくことは大切だと思います。
まとめ
今回はちょっと細かな「ジーンズの裾の長さ」についてお話させていただきました。大人のファッションにはこのような細部がとても大切なので、おおまかに知識を持っておくと自分のこだわりをいかした、ぴったりなジーンズを手に入れることができます。
ジーンズの裾直しのポイントは、以下の3つです。
- 基本的には「ハーフクッション」を選ぶ
- ロールアップをしたいときは「地面から2㎝前後」の丈を選ぶ
- ラフに着こなしたい上級者には「ノークッション」
この記事が、ジーンズの着こなしを楽しむきっかけになれば幸いです。最後まで読んでいただきまして、誠にありがとうございました。