【スタイリスト監修】ジャケットおすすめ3選|選び方のポイントも解説
最近は、ビジネスカジュアルを取り入れる会社も多くなり、普段の仕事でもジャケットを着る機会が多くなってきていると思います。スーツであれば、上下一式買うだけで何も考えなくてよかったのが、ジャケットとなると、どういった服を合わせればいいのか分からず、取り入れるのに勇気がいる…という人もいるかもしれません。
しかも、ジャケットを私服に取り入れようとしても、スーツのようにシャツとネクタイをしてしまうとカッチリしすぎるし、そもそも私服でジャケットって何を選べばいいの?ということもあるでしょう。
ですが、一見難しそうに思えるジャケットのコーディネートは、実はとっても簡単です!誰でもシンプルで整ったコーディネートをすることが出来ます。
今回は、人気スタイリストで数多くのメディアに出演した経験を持つ大山旬さんに、ジャケット選びのポイントやおすすめのコーディネートについてお聞きしました。ジャケット初心者の皆さんは必見です。
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メンズスタイリスト
人気スタイリスト。日本最大級のファッション学習サイト「メンズファッションスクール」主宰。これまでに著書は5冊出版。累計8万部を突破。読売新聞、朝日新聞、NHK、TBS、テレビ朝日、フジテレビなどメディア出演も多数。
ジャケット選びのポイント
ジャケットというと、派手な色や柄に目を惹かれがちです。いつも着ているものと、少し変わった柄や色を選びたくなる気持ち、すごくよく分かります。けれど、今回はそういった視点ではなく、落ち着いたおしゃれな大人の男性というイメージに合ったジャケットを選ぶポイントについて解説していきます。
そのようなイメージのジャケットを選ぶポイントは、以下の2つです。
ポイント① 色
ポイント② サイズ感
ジャケット選びのコツは、このたった2つだけです。逆に言うと、この2つを押さえていないと、せっかくいいジャケットを羽織っているのに、どこか整っていない印象になってしまいます。
そうならないためにも、しっかり基本の型を押さえていきましょう。それでは次からご紹介していきます。
ポイント① 色
まずは「ネイビー」を選ぶ
まず始めに、ジャケット初心者の方はネイビーのジャケットを選びましょう。ストライプや柄が入っているものではなく、シンプルな無地をおすすめします。
ネイビーを選ぶ理由としては、他のアイテムとの合わせやすさにあります。デニムや白パンツなど、色々なアイテムと合わせることが出来るので、ネイビージャケットはとても使いやすいと言えます。
さらに、ネイビーでは大人っぽさやリラックスした雰囲気を作り出すことが出来ます。普段カジュアルな服装をしている方や、大人の魅力を出したい時など最適です。
シックなものが好きな方は、黒のジャケットを選んでしまいがちですが、黒は暗すぎる印象を与えてしまうことが多く、意外と難しい色になります。失敗しないファッションには、ネイビージャケットが欠かせません。
次に「グレー」がおすすめ
ネイビーのジャケットを持っている方や、もう1着ジャケットが欲しいという方は、グレーのジャケットがおすすめです。ネイビー同様、無地を選びましょう。
グレーのジャケットは、大人っぽさを出せますが、選び方を失敗すると”おじさん感”が出てしまいます。
それを解消してくれる1つに、「白のアイテム」があります。
グレーのジャケットには、意識してコーディネートの中に1つ白のアイテムを取り入れてみましょう。白の丸首ニットにジーンズなどを合わせると爽やかな印象を与えることが出来ます。
また、グレーについては「色の濃さ」も重要です。このグレーの色味については、後述の「コーディネート例」で詳しくご説明いたします。
ポイント② サイズ感
ジャケットに限ったことではありませんが、服を選ぶ時には「サイズ感」が重要になってきます。
どんなに配色が良くて最先端のデザインでも、おしゃれで高価な服を選んでも、サイズが合っていなかったら一気に不格好なコーディネートになってしまいます。
ただ、サイズ感といっても、どの部分を確認すればいいのかわからないと思います。ここからは、自分の体に合ったサイズ選びのコツについて、詳しく説明していきます。
袖丈
ジャケット選びで1番はじめに確認してほしいのは、「袖の長さ」です。
繰り返しにはなりますが、洋服選びで最も大切なのは、サイズ選びです。自分の体に合ったサイズを選ぶことが重要になります。
袖の長さは万人共通の基準があり、「親指の付け根からジャケットの袖までの長さが11cm前後であること」です。お店に服を見に行って試着した時に、まず袖の長さを確認してもらいましょう。
正しい着丈は、ジャケットの袖からシャツが1cmほど見えるようになります。それ以上見えすぎてもいけないので、ジャケットの袖が長すぎないか、短すぎないか必ず確認しましょう。
今持っているジャケットで、実際に確認してみるのもよいでしょう。
ジャケットが大きすぎる場合は、購入時に袖のお直しが必要です。その場合、購入したお店でできるので、店員さんに聞いてみてください。反対に小さすぎたりしたら、選ぶサイズを見直すことが必要です。
着丈
続いて意識したいのが「着丈」の長さです。ジャケットの着丈はお尻の中間くらいを目安としてください。それよりも長い場合は、1.5センチ前後でも構いませんので着丈を調整してみてください。これが大きな違いを生みます。下の写真を1つの目安としてください。
ちなみにスーツのジャケットとカジュアル用のジャケットでは着丈の長さの考え方が違います。
ジャケットの方がカジュアルなアイテムのため、着丈は少し短めでも良いでしょう。
スーツはお尻の中間位置で、ジャケットはそれより1センチ前後短くてもOKと考えてみてください。
身幅
最後にジャケットの「身幅」です。ここが野暮ったいと見栄えが悪いですので、しっかりと意識してみてください。
ウエスト部分はフィットしつつ、第一ボタンを締めた際に、不自然なシワが入りすぎないものが理想的です。シワがたくさん入る場合は、サイズが小さすぎます。
腕とウエストの間には、拳1個分ほどの余裕をもたせるのが良いでしょう。
ウエスト部分もお直しは可能ですので、ゆとりが出る場合は2〜3センチ前後詰めてみると、かなりスッキリとしたシルエットになります。
おすすめのジャケットコーデ例
ジャケットをコーディネートをするうえで大事なポイントは、全身で使う色を絞ることです。たくさんの色を使うカラフルなファッションは、ジャケットでは適していません。3色から4色でまとめるのがベストです。
そして、ジャケット初心者の方は、「黒・白・紺・グレー」といった落ち着いた色が基本になります。明るめの色を使うのは、上級者になってからでいいでしょう。
私服でジャケットを羽織る時には、インナーにはボタンのシャツではなく、Tシャツなどを着るなどして、あまり硬すぎないようにするとバランスがとれやすくなります。
そして、なにより「シンプルさ」を大切にすれば、自然とまとまったコーディネートになるはずです。
コーデ① ネイビージャケット × 白Tシャツ
ネイビージャケットとグレーのスラックスは、王道の組み合わせです。
写真では、ネイビージャケットの内側に、白の丸首Tシャツを着てシンプルにまとめています。紺と白と灰色という大人っぽい配色になっているので、だいぶ雰囲気が落ち着いている印象があります。
この三色の組み合わせは最も取り入れやすいので、ぜひ挑戦してみてください。
コーデ② グレージャケット × ネイビースラックス
こちらは、先ほどの①の色使いを逆にしたコーデです。こうすると、ジャケパンスタイルの2パターン目が出来ます。これならば、ジャケット初心者の方でも簡単に取り入れることができると思います。
1つ注意する点があります。それは、グレージャケットの「色」です。
単にグレージャケットといっても、明るいグレーから暗いグレーまで様々です。たくさんの色の中から、どんな色を使うのかというと「ミディアムグレー」という中間の色を使いましょう。
濃いグレーは地味すぎますし、明るいグレーだと着こなしが引き締まらず子供っぽい印象を与えてしまいます。中間色のミディアムグレーを選ぶことによって、大人らしさを出すことができる上に、季節に左右されずに使うことができるのでおすすめです。
コーデ③ グレージャケット × 黒ニット × ジーンズ
ネイビーのジャケット、黒のニット、ブルーのジーンズという基本的な組み合わせの中に、白のボタンダウンシャツでさりげない爽やかさを演出できる鉄板コーディネートです。
使いやすい基本的なアイテムなかりの組み合わせなので、こちらも取り入れやすいと思います。
私服の場合は、足元は革靴ではなくスニーカーでもOKです。普段はフォーマルなアイテムであるシャツも、ニットやブルージーンズを取り入れることによって、柔らかい雰囲気を出すことが出来ます。
今回は3つのコーデをご紹介しましたが、普段ジャケットを着ない人でも、非常に取り入れやすい合わせ方ばかりなので、ぜひ取り入れてみて下さい。基本的にはシンプルにまとめて、最初はできるだけ柄物を控え、慣れてきたら柄物などを取り入れていきましょう。
NGな着こなし方
ジャケットを取り入れる際にやってはいけないのが、以下の3つのコーデ。
NGコーデ
・サイズ感が合っていない
・季節感やTPOから外れた色・柄物
・コーデ全体に色が多すぎる
最近ではオーバーサイズの服も流行していますが、フォーマルな装いであるジャケットはジャストサイズが基本中の基本。大きすぎて袖が余ったりしてしまうと、たちまちダサく見えてしまいます。
色・柄の選び方も重要で、最も重要なのは「いつ・どこに着ていくか」ということ。この2つを無視してコーデを組んでしまうと失敗の原因になりやすいですよ。
柄物のジャケットもおしゃれですが、柄や色の組み合わせもセンスが問われるもの。同系色でまとめたり、ワンポイントだけ挿し色を入れる程度でまとめしょう。
おすすめのジャケット3選
最後におすすめのジャケットについてご紹介していきます。これまで説明してきたポイントを押さえているジャケットを厳選しましたので、ぜひ参考にしてみて下さい。
おすすめ
ネイビージャケット
まずは使いやすいネイビージャケットです。『THE SUITCOMPANY(スーツカンパニー)』は、お手頃な価格で良質なジャケットが手に入るコスパが良いブランドなので、こちらのブランドは必ず抑えておきましょう。
こちらのジャケットはウエストを適度に絞り、着丈を短めに仕上げているのが特徴です。そうすることで、シルエットがタイトに映ります。また、薄く軽い着心地で、光沢があり高級感を感じられます。生地は特殊な編み素材である”モクロディジャージー”を使用しており、優れたストレッチ性や抜群の回復力で、着用時のストレスを感じさせません。
休日のカジュアルスタイルはもちろん、タイトに着こなせばフォーマルな服装を求められるビジネスシーンにも活躍するので、とてもおすすめです。
【THE SUITCOMPANY】WE SUIT YOU モクロディジャージージャケット RI‐01 の詳細 | |
素材 | ポリエステル51%/コットン49% 袖裏:キュプラ100% |
原産国 | 日本 |
メーカー希望小売価格 | 20,520円(税込) |
おすすめ
グレージャケット
グレーのジャケットは大人っぽさを演出するのに最適です。
こちらの『UNIVERSAL LANGUAGE(ユニバーサルランゲージ)』のジャケットは、着心地の良さにこだわり、ラミー×ポリエステルのジャージー素材を使用しています。ラミーの吸水吸湿性・発散性に、ポリエステルの耐久性・形態安定性を加え、優れた機能性を持たせているジャケットです。柔らかな風合いで、心地よい手触りが特徴的です。
グレーには濃さなどが色々ありますが、こういったシンプルなものであれば、ビジネスシーンだけでなく私服で使うことも可能です。
【UNIVERSAL LANGUAGE】ラミーブレンド ジャージージャケット ET-07 の詳細 | |
素材 | リネン(ラミー)55%/ポリエステル45% 袖裏:キュプラ100% |
原産国 | 日本 |
メーカー希望小売価格 | 28,080円(税込) |
おすすめ
デニムライクジャージージャケット
最後はちょっと番外編で、柔らかなニット素材をデニム調に仕上げたデニムライクのジャケットです。コットン×ポリエステルを使用して、デニムライクな風合いに仕上げたツイルニット生地を採用しているので動きやすく、仕立てのよさも感じさせるカッチリ感も絶妙です。
抜群のストレッチ性で、ジャケット着用時に動きにくさを感じる腕の上げ下げもストレスがありません。
体にしっかりフィットしつつ、おしゃれに着こなせるアイテムとなので、2着目のジャケット選びに悩んでいる人にとてもおすすめです。
【THE SUITCOMPANY】WE SUIT YOU デニムライクジャージージャケット RI-01 の詳細 | |
素材 | コットン61%/ポリエステル39% 袖裏:キュプラ100% |
原産 | 日本 |
メーカー希望小売価格 | 24,840円(税込) |
まとめ
今回は、初めてジャケットを取り入れる人向けに、ジャケット選びのポイントからコーディネート、おすすめ商品についてご紹介いたしました。
おさらいになりますが、「どんなジャケットを購入したらいいか分からない‥‥」という人は、以下のポイントを押さえておきましょう。
①色は「ネイビーかグレー」でシンプルな「無地」を選ぶ
②「サイズ感」を一番大事にする
この2つさえ押さえておけば、大きく失敗することなく大人のファッションを楽しむことが出来ます。ジャケットは、派手な色や柄に惹かれがちですが、シンプルなほうが着回しもしやすく、おしゃれに見えます。ぜひ試してみて下さい。