MEO

飲食店を長く安定して経営するためには、適切な集客を行う必要があります。飲食業界はトレンドが変わりやすく競合他社が多いため、しっかりとした戦略を練りながら集客を考えることが必要です。

そこで、この記事では飲食店の集客に関しておすすめの施策を紹介します。

飲食店における集客成功のポイント

まず、集客の施策を行う上で、自店舗の状況をしっかり把握することが大切です。ターゲットとする顧客の選定をはじめ、競合他社とどうやって差別化するかなど明確にしておく必要があります。

また、値引きについてや顧客ごとに分ける宣伝方法など、いろいろと細かく設定することが山積みです。そこで、ここからは項目に分けて、集客に重要なポイントをわかりやすく整理します。

ターゲットを明確にする

それぞれのお店では、どんな顧客に来店して欲しいのか、しっかりターゲットを決める必要があります。性別や年齢層などで提供するメニューや店舗のレイアウトも変わってくるからです。

例えば、女性をメインターゲットにする場合は、ヘルシーなメニューの開発が重要なポイントとなります。ファミリー層をターゲットにする場合は、子どもが食べられるメニューの提供やキッズスペースを作る施策も必要です。また、ビジネスマンをターゲットにするならゆったりと快適に過ごせる空間づくりをするなど、誰に合わせたお店なのかをしっかりと決めておく必要があります。

さらに、より具体的な顧客のイメージとなるペルソナの設定も重要です。年齢、職業、生活スタイルなど、細かく理想的な顧客のイメージを作ることが成功への近道となります。ペルソナを設定することでターゲットのニーズを理解でき、明確なコンセプトを決定することが可能です。

ターゲットがしっかりと決まれば、メニューや店舗のレイアウトだけでなく、どんな宣伝をすれば良いのかも解ります。飲食店の経営においてはもっとも重要なことなので、しっかりと自分が思い描く顧客像を知っておきましょう。

競合店舗との差別化を図る

お店に来て欲しい顧客のターゲットが明確になったら、次に行うのは近隣の競合する飲食店との差別化です。飲食業界は、どのエリアにも多くの競合店がひしめき合っています。顧客に選んでもらうために、設定したコンセプトに合わせて独自性を出す必要があります。

そんな中でも、特にこだわりたいのがメニューです。設定したターゲットに合わせ、オリジナリティあふれるメニューを展開する必要があります。季節限定の料理やスイーツをはじめ、地元の食材を積極的に使用するメニューなどを提供できれば、他店と差別化を図れます。

また、他にはない調理法や珍しい食材を使用するのも、顧客を引き寄せる手段の一つです。SNSが大きな宣伝ツールとなっているので、インスタ映えするメニューを展開するのも差別化を図る方法となります。

さらに、ターゲットに合わせてコンセプトを決め、内装や食器などを統一させ独自性を打ち出すことも大切です。メニューだけでなく、お店のデザインも他店と差別化できるポイントとなります。飲食業界はどのエリアでもライバルが多いので、顧客が行ってみたいと思える店作りが必要です。

新規顧客とリピーターそれぞれに合った宣伝をする

飲食店を経営する上で大切なのが、どうやって宣伝をするかという点です。さまざまな宣伝手法が現在はありますが、まずは新規顧客とリピーターはしっかり分けて施策を行うようにしましょう。

新規顧客については実際に足を運んでもらうため、店舗を周知する必要があります。周辺でのチラシ配りをはじめ、インスタグラムなどのSNSで人気メニューや店舗の雰囲気を紹介するのも有効な手段です。

リピーターに関しては、SNSでの取り組みの他に、昔ながらのメルマガやダイレクトメッセージも効果が期待できます。さらに、メニューの満足感や従業員のサービス、お店の快適さなどで満足度を上げ、再びお店に来たくなるようにアプローチしましょう。

また、実際に訪れてくれた顧客からのフィードバックも把握する必要があります。特に、ネガティブな意見に対しては適切に処理をすることが重要です。さまざまな顧客の声に耳を傾け、リピーターを増やすようにしましょう。

安易に値下げをしない

適切な宣伝と合わせ、お店を経営する上で大切なのが値段の設定です。集客するためにメニューの割引やキャンペーンなどは有効的ですが、過度に行いすぎると利益が少なくなる恐れがあります。

安易に値下げを行うと通常価格で提供することが難しくなり、結果として経営が成り立たなくなるからです。割引やキャンペーンを行う場合は、期間を決めるなどしっかりとした戦略が必要です。

また、値引きを行うより特別メニューやサービスで付加価値を付けることが重要となります。使用期限が設定されているクーポンを発行するなど、値引きをするうえでもお店ならではの工夫が必要です。

しかし、値引きは絶対にしてはいけないということではありません。値引きは短期的に多くの顧客を集客できる可能性が高いので、頻繁に行わずここぞという時の手段だと考えましょう。

市場動向・顧客ニーズを分析する

飲食業界は移り変わりが早いので、しっかりと市場動向や顧客ニーズを分析することが大切です。お店でPOSレジやオンラインでの注文システムを導入している場合は、そのデータを使用して調査が可能です。

データを使い、平均客単価や人気メニュー、顧客の属性などを割り出し改善に活かしましょう。顧客ニーズを知ることで、新規メニューの開発や接客サービスを変えることが可能になります。さらに、顧客ニーズを理解できれば、適切なタイミングでイベントやキャンペーンを打ち出せます。宣伝効果をしっかり確認するためにも、顧客がどんなサービスを求めているのか知る必要があります。

また、競合店を調査して、顧客ニーズを知ることも大切です。競合店に客として訪れ、どんなメニューやサービスを行っているのか知ることで自店舗との比較や分析ができます。良いところを取り入れるためにも、競合店の調査を行い市場動向を常に知っておくことが重要です。

飲食店の集客手順4ステップ

飲食店が上手に集客を行うために、重要となるステップがいくつかあります。順序を追って戦略を立てる必要があり、計画的に施策を行わないと失敗する恐れもあるからです。

ここからは、集客するためのコツを4つのステップに分けて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

店舗の現状を把握する

集客するためには、経営している店舗の現状を把握しておくことが重要です。どんな部分で課題があるのかを可視化することで、行わなければいけない施策が見えてくるからです。

まずは、店舗の売上データを基に、集客できている日時とできていない日時を確認しましょう。また、曜日と営業時間だけでなく、月ごとで売上に変化があるのかも重要なポイントです。特に、集客できていない曜日や時間、月をしっかりと把握することで課題が見えてきます。

その他にも、男女の比率や年齢層を可視化できるようにしておくことも重要です。データは多いほど宣伝や施策を考える際に使えるので、しっかりと管理するようにしましょう。

さらに、メニューごとにデータを整理するのも大切です。特に、不人気メニューに関しては改良や廃止などの基準を作るようにしましょう。データを基に、月や年単位で注文率が低い商品は何％を下回ったら廃止するなど、店舗ごとのルール決めが必要になります。

また、店舗のデータだけでなく近隣にも目を向けるようにしましょう。出店エリアに関して、どんな施設があるのかは宣伝を行う際に重要となるからです。会社が多いのか、学校があるのかなど、細かくどんな施設が店舗の近所にあるのかを、しっかりと把握するようにしましょう。

利用顧客の状況を把握する

店舗の情報を調べる中で、しっかり把握しておきたいのが利用している顧客の傾向です。どんな顧客が店舗を使用しているのか、売上を基に可視化すればさまざまな施策を立てることが可能になります。

確認したい顧客情報ですが、曜日や日時などで細かく管理をするのがベストです。年齢層や男女比率をはじめ、新規顧客かリピーターなのかも重要なポイントとなります。さらに、どんなメニューが人気かも合わせて確認しましょう。

顧客管理に関しては、専用のシステムを導入するのが効率的です。細かいデータ分析ができる上に、煩雑な作業がなくなるので他の施策に時間をかけられます。多少の予算はかかりますが、それ以上に店舗の売上アップに貢献してくれるでしょう。

ただ、小規模な店舗に関しては、エクセルや専用のノートに記入して管理する方法でも十分対応できます。その際は、しっかりと管理者を決めてデータを作ることをおすすめします。関係のない情報も混ざる恐れがあり、せっかく管理しているデータが活用できなくなるからです。

顧客の情報を整理するのは、メニュー開発や宣伝に役立ってきます。大変な作業にはなりますが、しっかりと管理を行うようにしましょう。

集客戦略の企画・立案をおこなう

顧客の情報を把握できたら、そのデータを基に売り上げを伸ばすための戦略を立てていきましょう。集客を行う際に必要なことは、新規顧客とリピーターへの施策をセットで行うことです。

新たな顧客に対してだけの戦略になると、リピーターへの施策が疎かになるからです。結果として、新規で顧客を獲得できても、リピーターが減ることで売り上げが伸びなくなってしまいます。新規顧客の獲得だけにならないよう、しっかり考え施策を立案しましょう。

戦略を立案するにあたって、新規メニューや期間限定メニューを企画することも大切です。メニューでイベント性を打ち出すことで、リピーターだけでなく新規顧客の獲得にもつながる可能性が高まります。

また、しっかり周辺の環境に合わせた戦略を練らなければいけません。例えば、ランチで人気がない場合はテイクアウトやデリバリーサービスを行うなど、店舗の弱みを改善することが必要です。店舗のデータを基に、どんな施策を行うか戦略を立てていきましょう。

飲食店は客層をいきなり変えるのは難しいケースが多く、住宅街などで営業している場合は顧客が限られてくるからです。立地にあった戦略を立案する必要があるので、常に周辺エリアの情報は収集しておくようにしましょう。

集客戦略を実行する・改善する

収集したデータを基に戦略ができあがったら、すぐ実行に移しましょう。戦略を実行する中で、確認したいのがオペレーションで問題ないかというところです。無理な戦略を行って長続きしなければ意味がないので、スタッフを含めて理想的な形で施策ができているか確認をするようにしましょう。

実行に移すだけでなくキチンとデータで確認することが重要です。測定を行って、どれだけ効果があるのか細かく整理するようにしましょう。新規顧客が増えているかを確認し、その上でリピーターが減っていないかしっかりデータで分析する必要があります。

現場スタッフや顧客の声を集めることも、大事な効果測定になります。特に、集客に関する施策を行っても効果がない場合は、改善点がスタッフや顧客の意見から導き出されるからです。

失敗した場合でも、改善点を見つけ出して再びチャレンジを行うことが重要です。その際にも、データをしっかりと取得して分析を行うようにしましょう。何度も施策や効果測定を行う中で、その店舗に最適な戦略が導き出されます。

また、戦略が成功した場合でも、オペレーションに問題がなかったかの確認が重要です。長く続けられる施策なのかをしっかりと判断した上で、スタッフとも相談しながら戦略を練っていくのが成功への近道となります。

飲食店の効果的な集客方法【オンライン】

ここからは、飲食店で効果的な集客方法を具体的に紹介します。特におすすめするのが、無料で行える施策が多いオンラインでの集客です。ただ、やり方を間違えると無駄になってしまう施策も多いので、注意して自店舗にあった宣伝を行うようにしましょう。

MEO（マップエンジン最適化）

近年、飲食業界で注目されているのがMEOです。「Map Engine Optimization」の略となり、マップ検索エンジンを最適化する施策となります。主に、利用者が多いGoogle マップにおいて、検索で上位に来るような対策を行います。

Google マップでは、店舗情報などはGoogle マイビジネスとして管理しています。検索結果を良くするためには、プロフィールを充実させるのが有効です。基本的な住所や電話番号を正確にした上で、メニューや営業時間、予約機能などをしっかりと記入しましょう。

さらに、お店のカテゴリを正確に登録して顧客が知りたい情報を充実させる必要があります。また、実際に利用した顧客が口コミを記入することが多く、しっかりと感謝の気持ちを返信するのも効果的です。

もし、お店にマイナスとなる口コミが記入された場合も、真摯に対応することで新規顧客を獲得することが可能になります。店舗の信頼性を高められるので、顧客の口コミにまでしっかり対応しましょう。

SEO（検索エンジン最適化）

効果的にオンラインで集客を行う場合、ブログ記事やコラムなどの公開も重要です。ブログサービスはほとんどが無料で公開できるメリットがあり、近年では簡単にページを作成できるnoteが人気を集めています。

ブログやコラムではさまざまな情報を公開できるので、こだわりの強い店舗を運営している場合は特におすすめします。

公開したブログやコラムは、定期的にリライトを行って情報を更新する必要があります。検索で人気が高いGoogleで、上位にしっかりと表示させるためです。Googleでは、より新しく分かりやすい情報が検索で上位に表示される傾向にあります。

また、実際にブログやコラムを見た顧客は、飲食店に関しては最新の情報を求めています。せっかく検索で上位に表示されても、古い情報では顧客を逃してしまう可能性が大です。そうならないためにも、しっかりとリライトや更新を行い、最新の情報にしておく必要があります。

ホームページ制作

飲食店にとって、公式ホームページは大きなメリットがあります。SNSより動画や写真などを豊富に紹介でき、店舗のイメージを明確に提示できるからです。さらに、SNSやMEOで集客した顧客を誘導することもできるので、公式ホームページは制作するべきだと考えます。

現在ではWordPressをはじめ低コストでホームページを運営できるサービスが多く、簡単に制作できるのも魅力です。

集客力アップが見込める公式ホームページですが、運営をはじめてからは定期的なコンテンツの公開が必要となります。コンテンツや情報を新しくすることで、検索エンジンで上位獲得が見込めるからです。

また、過去の情報をリライトすることも大切です。3〜6ヵ月を目安として、コンテンツをリライトして新しい情報を発信していきましょう。さらに、SEO対策として適切なキーワードを選ぶことが重要となります。

店舗で提供しているメニュー名や地域名など、集客につながるキーワードを選定する必要があります。実際に集客につながる重要なポイントなので、どんなキーワードが自店舗に有効なのかを確認しながら進めましょう。

SNS

無料ではじめられるサービスが多く、気軽にアカウントを取得できるSNSの運用は飲食店が取り入れやすい施策の一つです。特に人気が高いのがInstagramとX（旧・Twitter）で、Facebookも利用者が多いツールです。

InstagramとFacebookに関しては、写真や動画などを気軽に投稿できるのが魅力です。Instagramは利用者が多く、ハッシュタグで効率よく集客できます。写真の加工も手軽に行えるので、きれいでおいしそうな料理を投稿するのに最適なツールです。

ターゲットとする顧客の年齢層が高い場合は、Facebookも有効です。ビジネス用にFacebookアカウントを運用している顧客も多く、信頼性が高いツールなので効率よく集客できます。

さらに、Xは拡散力が強く、リアルタイムで情報を発信するのに適したツールです。キャンペーン情報などを告知する際に使いやすく、いろいろな情報を文字で配信できる強みを持っています。

また、多くの人が利用しているLINEが提供するLINE公式アカウントも飲食店での導入が増えています。クーポンの発行や予約に利用することもでき、飲食店に向いているツールだと言えます。

集客以外にも、臨時休業の際にいち早く顧客へ情報を発信するためにSNSは有効利用できます。店舗のコンセプトに合わせて、どのツールを使用するのか厳選してSNSを運用していきましょう。

プレスリリース

店舗のオープンやリニューアル、新メニューの開発などの際に、メディアへプレスリリースとして情報を提供できます。新規顧客を開拓するのに適した手法で、メディアに直接プレスリリースを送付する方法や、PR TIMESなど専門のサービスを使用する場合があります。

プレスリリースを制作する場合は、過不足なく店舗の情報をしっかりと記載することが重要です。また、メディアが取り上げやすいように、時事性のあるメニューやサービスを提供した際に、プレスリリースを送ると効果的です。

自身でプレスリリースを制作すれば無料でお得な施策ですが、メディアに取り上げられるかは確実ではありません。どのタイミングでプレスリリースを配布するかは、しっかりと考えて取り組む必要があります。

メールマガジン

リピーターに対して、高い効果を発揮するのがメールマガジンです。店舗へ食事に来てくれた顧客に登録してもらうことで、再来店を促せるサービスです。

特に、SNSを頻繁に使用しないシニア層などには有効的で、ビジネスで利用する顧客にも効果があります。定期的にお店の情報を配信することで、リピーターを増やすことが可能です。

メールマガジンでは、新メニューなど顧客が欲しがる情報を配信するようにしましょう。有益な情報を配信することで来店を促し、店舗のことを忘れてしまうことを防ぐ効果もあります。

ただ、SNSをメインで使用している若年層に対しては効果が薄い場合があります。SNSを頻繁に使用している顧客に対しては、SNSのアカウントのフォローやLINE公式アカウントへの登録を促すほうが効果的です。

YouTube

店舗の雰囲気やメニューをしっかりと紹介するためには、YouTubeでの動画配信が効果的です。写真では伝わりづらいシズル感などを見せることも可能で、料理を顧客にきちんとアピールできます。

動画を制作する上で自由度が高いので、料理の色彩や湯気など臨場感がある映像を配信することも可能です。店舗の雰囲気と合わせてメニューを紹介することで、よりコンセプトを明確に顧客へ伝えられます。

また、調理過程を紹介することで、顧客はより店舗への理解が深まりリピーターを増やせます。YouTubeに配信することで新規顧客の獲得の可能性も上がり、飲食店にとってはメリットばかりです。

近年では、高価な機材をそろえなくてもスマートフォンで動画の撮影ができます。編集を行えるソフトもあり、YouTubeへの投稿は手軽にできるようになりました。以前よりもコストがかからず、自分たちで運営ができるのも魅力です。

SNS広告

多くの人が利用している各SNSに、広告を出稿することも大事な宣伝となります。通常のSNSの運用に加えて、効果的に宣伝も活用して顧客の獲得を目指しましょう。特に、新規顧客の獲得にはSNS広告が有効なので、状況に応じて使い分ける必要があります。

広告を出稿する際には、ターゲットとしていないユーザーに配信されないようにするのがベストです。しっかりと、自店舗のコンセプトに合わせて、どんなユーザーに見て欲しいのかをしっかりと決めてから出稿するのが良いでしょう。

また、SNSはツールによって、メインで使用しているユーザーの年齢層に違いがあります。どんな年齢層の顧客を獲得したいのか明確にし、どのプラットフォームに広告を出向したら良いのか考えましょう。

広告の運用に関しては、専門の代理店に任せるのも成功への近道です。なれないスタッフが行うよりも、予算を決めてプロにお任せすることで思わぬ結果を生む可能性もあります。

インフルエンサーマーケティング

近年、SNSの普及で若い世代に絶大な人気を誇るインフルエンサーが数多く誕生しています。中には、グルメ情報に特化したインフルエンサーも存在し、店舗の売上に貢献している場合もあります。

メニューやサービスが特別でおもしろい場合は無償で紹介してもらえますが、こちらから宣伝を依頼することも可能です。その場合は、インフルエンサーに連絡を取り、予算に応じてPRを依頼しましょう。

また、インフルエンサーマーケティングに強い代理店に依頼することも可能です。店舗に合ったインフルエンサーを紹介してくれることもあり、メニューやサービスをしっかりと顧客に伝えられます。

予算がある場合は、インフルエンサーとコラボしたメニュー開発やイベントの開催も効果的です。コラボを行えばより拡散力が強まるので、新規顧客の獲得に効果が絶大となります。

依頼を行う場合は、効果を高めるためにSNSなどで拡散されるメニューやサービスを作ることを考えましょう。せっかくコラボしても、話題にならなければ広告費が無駄になるからです。店舗のコンセプトに合わせ、宣伝やコラボを依頼することが重要になります。

ポータルサイト

飲食店に特化したポータルサイトへ店舗の情報を登録することは、宣伝において大きな効果を生み出します。ポータルサイトの場合、予約機能をはじめクーポンの利用なども可能になるからです。

飲食店に特化したポータルサイトとしては、食べログ、ぐるなび、Retty、ホットペッパーグルメなどが大手となります。また、ヒトサラ、一休.com、Yahoo!ダイニングなどもあり、店舗のコンセプトに合ったポータルサイトを見つけるようにしましょう。

最近ではSNSで店舗を探すケースが増えていますが、飲食店に特化したポータルサイトの人気が根強くあります。店舗の情報が、各ポータルサイトに登録されていないと顧客を失う可能性も高く、登録をすることが必須です。

中には無料で情報を登録できるサイトもありますが、有料登録することでさまざまな機能が使えるポータルサイトがあります。また、成果報酬型を採用するサイトや広告の掲載が可能な場合もあり、予算に応じて各サイトを賢く利用するようにしましょう。

飲食店の効果的な集客方法【オフライン】

SNSなどを利用したオンラインでの集客が高い効果を生みますが、一方で飲食店には地域の人に向けたオフラインでの集客も効果的です。そこで、ここからは代表的なオフラインでの集客方法を解説します。すぐに実践できる宣伝方法もあるので、参考にして顧客獲得を目指してください。

チラシ・ポスティング

店舗の近隣住民に対して効果的なのが、チラシを配る方法です。現在ではカラーコピー機の性能が上がっているので、リーズナブルにチラシを作成でき気軽に宣伝を行えます。

また、店頭や街頭でチラシを配るよりもポスティングをしたほうが効果は上がります。しかし、実際に配布する人員が必要なため、予算やスタッフの作業量を踏まえた上でポスティングを行うのか検討する必要があります。

チラシに関しては、一目でわかりやすいデザインにするのが効果的です。チラシをじっくり見る人は少ないので、パッと見てセールスポイントが分かるチラシを作るようにしましょう。

チラシに記載するべき項目は、クーポンや割引情報が有効です。顧客がお得だと思える情報がチラシに書かれていなければ、来店する動機につながりません。すぐに捨てられないためにも、チラシを持ってきたら割引するなどの施策も効果的です。

さらに、チラシの中にはSNSや公式ホームページの情報を記載するのも忘れないようにしましょう。顧客が、チラシをもらって良かったと思えるように工夫するのが大切です。

DM（ダイレクトメール）

すでに店舗へ食事に来たことがある顧客には、DM（ダイレクトメール）が有効です。リピーターだけでなく、しばらく来店していない顧客の掘り起こしにも効果を発揮します。

ダイレクトメールに関しては、新メニューなど顧客が欲しい情報を送付するのが鉄則です。さらに、割引情報や特典などを必ず記載するようにしましょう。ダイレクトメールを見ても店舗に来店する動機を作らなければ、送付している意味がないからです。

また、何度も来店することでお得になるようなサービスも用意しましょう。顧客に特別であることを印象付ければ、リピーターとなってくれる確率も格段に上がります。顧客が親近感のわくようなメッセージを添えられれば、より来店する可能性も高くなるでしょう。

ダイレクトメールの文章については、店舗のコンセプトに合わせて調整する必要があります。カジュアルな雰囲気の店舗なら親しみのある文章が効果的で、ニーズに合った文章を作成してください。

看板・のぼり

より、近隣の人に店舗を周知させたい場合には、看板やのぼりを設置することが重要です。店舗の付近にいる顧客へダイレクトに宣伝でき、新規顧客の獲得にも繋がります。

特に、人通りの多い場所で店舗を営業している場合は、ランチをアピールするのも効果的です。地元の人以外でもランチを探していることが多く、飛び込みで入店する人も増えるでしょう。

また、大きな看板やのぼりを設置する場合は、車通りの多い場所を選びましょう。その場合、一目でどんなメニューやサービスを提供しているか分かるよう制作するのがベストです。

大掛かりなものばかりでなく、店先に置くスタンド看板も効果があります。手書きのスタンド看板の場合は、定期的におすすめメニューを書くことで新規顧客の獲得につながるからです。他の看板のように業者に発注する予算もかからず、気軽にできる看板として導入することをおすすめします。

無料のイベント

チラシや看板以外にも、新規顧客の獲得に有効なのが無料イベントの開催です。店舗のコンセプトに合わせ、音楽やトークイベントなどを開催している飲食店が多くあります。コンセプトに同調してくれる新規顧客の獲得も可能で、リピーターを増やすことにもつながります。

店舗をオープンする際には試食会をイベントにするのも効果的です。オープン日から顧客を持てるようになり、店舗のファンを増やせるでしょう。店舗のコンセプトに合った料理教室やワークショップを開催するのも顧客獲得につながります。

また、新メニューを開発した際には、既存の顧客に対して試食会を開催するのも効果があります。リピーターを増やすことにつながり、試食会に参加した顧客に特別感を与えられるからです。

これらのイベントを開催した際は、電話番号やメールアドレス、LINE公式アカウントへ登録を促すことを忘れないようにしましょう。顧客との関係性を深めるためにも、イベント参加者には登録してもらうことが大切です。

リピーターからの紹介

すでに店舗を利用しているリピーターに、友人や知り合いを紹介してもらうのも重要です。リピーターは店舗のメニューや雰囲気を気に入っているわけで、しっかりと宣伝してくれることが予想できます。

リピーターが連れて来る顧客は店舗に対して好意的な場合が多く、友達の輪がどんどん広がる可能性もあります。接待や会合などで使用してくれることも増えそうで、一気に顧客を獲得できるでしょう。

また、リピーターに口コミサイトへの投稿をお願いするのも有効な手段となります。何度も店舗を利用している中で、好意的な口コミを書いてくれる可能性が高いからです。熱心なファンの口コミを参考にする人も多く、新規顧客の獲得につながります。

さらに、リピーターがSNSのアカウントを持っている場合は、拡散に協力してもらうのも手段の一つです。店舗を気に入ってくれたリピーターと仲良くなり、宣伝に協力してもらいましょう。

宣伝の協力をお願いする際、リピーターに割引クーポンなどを渡すのも効果的です。店舗の集客に協力したいと思わせる施策を考え、リピーターと良い関係性を築くことが重要です。

オンラインとオフラインを組み合わせて飲食店の集客を成功させよう

飲食店で集客を行う場合には、オンラインとオフラインの施策をうまく組み合わせることが重要となります。SNSやYouTubeが人気の中でも、リピーターになりやすい店舗の近隣に住む人にはオフラインの宣伝が効果的だからです。昔ながらのオフラインでの宣伝も、飲食店を経営するうえでは大切な施策です。

また、幅広く店舗を知ってもらい、新規顧客を増やすためにはオンラインでの宣伝が効果的です。両方の施策をうまく使いこなすことで安定して顧客がお店に訪れ、飲食店を経営し続けることが可能になります。

ただ、これらの宣伝で集客が成功しても、魅力的なメニューやサービスがなければリピーターは増えません。効果的な宣伝を行いながら、コンセプトに合った料理や接客を常に行っていくことが大切になります。