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インバウンド(訪日外国人観光客)のMEO対策2025.09.30

インバウンド(訪日外国人観光客)
インバウンド(訪日外国人観光客)のMEO対策

インバウンド需要が高まるなか、訪日外国人観光客に選ばれるためには、Googleマップでの見つけやすさが欠かせません。MEO対策をおこなえば、多言語対応や検索上位表示を実現し、観光客の来店・来館機会を大きく広げられます。

効率的な集客戦略としてMEO対策を実施する企業は年々増加傾向にあるようです。今回は、インバウンドの課題や集客に役立つMEO対策のコツについて解説します。

今後、インバウンドを獲得するために必要な要素について紹介していくので、参考にしてみてください。

インバウンド(訪日外国人観光客)の現状

インバウンド市場は、コロナ禍による停滞を経て急速に回復しています。訪日外国人観光客数や旅行消費額は、コロナ前の水準に近づく、もしくは上回る傾向が見られるようです。

その背景には、政府や自治体による観光振興策、円安による旅行コストの低下、日本文化への根強い関心など、複数の要因が作用しています。とくにアジアからの旅行者増加が顕著で、欧米からの長距離観光客も徐々に戻りつつあるのが現状です。

こうした好機は観光業にとって追い風となる一方、受け入れ体制やインフラ整備といった新たな課題も浮き彫りになっています。

訪日外客数

訪日外客数は、コロナ禍からの回復を測る重要な指標として注目されています。日本政府観光局(JNTO)の統計によれば、その推移は次のとおりです。

  • 2019年5月:2,773,091人
  • 2020年5月:1,663人
  • 2021年5月:10,035人
  • 2022年5月:147,046人
  • 2023年5月:1,899,176人
  • 2024年5月:3,040,100人

2024年5月の訪日外客数は304万人に達し、前年同月比で60.1%増加しました。さらに、2019年同月比でも9.6%上回り、パンデミック前の水準を超えています。特筆すべきは、5月として過去最高を記録した点で、2019年5月の277万人を20万人以上更新し、3か月連続で300万人を突破しました。これにより、インバウンド市場の力強い回復が鮮明となっています。

国・地域別に見ると、韓国・台湾・香港・シンガポール・インドネシア・フィリピン・ベトナム・インド・オーストラリア・米国・カナダ・メキシコ・英国・フランス・ドイツ・イタリア・スペイン・北欧・中東の19市場で「5月として過去最高」を記録しました。とくにインドは単月で過去最高を更新し、急速な伸びを示しています。

これらの結果は、日本の観光産業が確実に回復し、さらなる拡大する可能性を示しているのが特徴です。一方で、急速な回復にともない、受け入れ体制の整備や持続可能な観光推進といった新たな課題も浮き彫りになっています。

訪日外国人旅行消費額

訪日外国人旅行消費額も、観光客数の増加にともない大きく回復しています。観光庁の調査による推移は以下のとおりです。

  • 2019年1-3月期:1兆1,517億円
  • 2020年1-3月期:7,071億円
  • 2021年1-3月期:調査中止(新型コロナの影響)
  • 2022年1-3月期:352億円
  • 2023年1-3月期:1兆103億円
  • 2024年1-3月期:1兆7,505億円

2024年1-3月期の訪日外国人旅行消費額は1兆7,505億円と推計され、前年同期比で73.3%増、2019年同期比でも52.0%増と大幅に伸びました。国籍・地域別では、中国が3,526億円(構成比20.1%)で最大となり、台湾2,512億円(14.4%)、韓国2,379億円(13.6%)、米国1,716億円(9.8%)、香港1,543億円(8.8%)と続きます。

注目すべきは、一人当たり消費額が20万9千円と推計されている点です。これは質の高い体験型観光への需要が高まっていることを示しています。費目別では、宿泊費が32.1%で最多、次いで買物代(29.2%)、飲食費(21.7%)の順で消費額が高いようです。とくに2023年同期と比べて買物代の比率が増加しており、旅行者の消費行動に変化が見られます。

インバウンド(訪日外国人観光客)の課題

インバウンド需要は急速に回復し、各地で観光客が増加しています。しかし一方で、受け入れ体制や地域の持続可能性に関する課題も浮き彫りになっているようです。

交通や宿泊施設の混雑、マナーや言語の壁、地方と都市の格差など、多面的な問題が存在し、観光立国を目指す日本にとって避けて通れないテーマとなっています。具体的に、インバウンドで問題視されている課題について、詳しく紹介していくので参考にしてみてください。

宿泊施設・交通インフラの不足

インバウンド観光客の急増により、とくに人気の高い観光地では宿泊施設や交通インフラの不足が深刻化しています。ピークシーズンにはホテルや旅館が満室となり、予約が困難になるケースも多いです。

また、主要な観光ルートや観光地周辺の公共交通機関は過密状態に陥り、観光客だけでなく地域住民にも不便を与えています。実際に、京都の桜や紅葉の時期、東京のお正月シーズンには、数か月前から宿泊予約がほぼ埋まってしまう状況です。

さらに、観光バスの増加に伴う交通渋滞や、地下鉄・路線バスの混雑は深刻さを増しており、観光体験の質を損なうだけでなく、住民の日常生活にも悪影響を及ぼしています。長期的には宿泊施設や公共交通網の拡充が不可欠ですが、短期的には予約システムの改善や観光客を分散させる仕組みづくりといった対策が求められるでしょう。

多言語対応の不足

多言語対応の不十分さは、訪日外国人観光客にとって大きな課題となっています。観光地や飲食店、公共施設のなかには、日本語表記しか用意されていないケースも多く、必要な情報を得られずに不便を強いられる場面が少なくありません。

たとえば、駅の案内板や乗り換え情報が日本語のみだと、観光客が目的地にたどり着けない可能性があります。飲食店では、メニューが理解できずに注文が難しくなったり、意思疎通に苦労したりするケースも見られるでしょう。

さらに、災害や緊急時に重要な情報を理解できないと、適切な行動が取れず危険につながるおそれもあります。また、言語の誤解によって予約の混乱や料金トラブルが起きることもあるので注意が必要です。

こうした課題を解消するには、多言語での案内表示の整備、翻訳アプリの活用、多言語対応スタッフの配置・育成など、包括的な取り組みが求められています。

オーバーツーリズム

訪日外国人旅行者が東京・大阪・京都といった大都市に集中する、いわゆるオーバーツーリズムの問題が深刻化しています。これらの地域では、有名観光地や文化施設での長蛇の列、公共交通機関の混雑、宿泊施設不足や価格高騰といった状況が日常的に発生しているのが課題のひとつです。

たとえば、京都の金閣寺や清水寺では観光客が押し寄せ、身動きが取れないほどの混雑が見られることもあります。東京のような大都市では、観光客の増加によって地下鉄やバスが常に混み合い、地域住民の生活に支障をきたしているのが現状です。さらに観光客の急増にともない、騒音やゴミ問題、マナー違反などが地域環境に悪影響を及ぼしています。

こうした課題に対応するには、観光客の地方分散や訪問時期の分散、受け入れ人数の適切な管理、そして持続可能な観光の推進といった、多面的な取り組みが欠かせません。

MEOがインバウンド(訪日外国人観光客)集客に効果的な理由

訪日外国人観光客の多くは、旅行先での情報収集にGoogleマップを活用しています。飲食店や観光スポット、宿泊施設を探す際に検索結果の上位に表示されれば、来店や利用の大きなきっかけとなるでしょう。

そのため、MEO(マップエンジン最適化)は、インバウンド集客において非常に効果的な手法です。位置情報に基づいた検索結果で自店舗を目立たせることで、効率的に外国人観光客へアプローチできます。

具体的に、インバウンド集客でMEOが効果的な理由について解説していくので、参考にしてみてください。

Googleマップが世界中で広く利用されているから

Googleマップは、世界220以上の国と地域で展開され、利用者数は10億人を超えるグローバルなサービスです。旅行者にとっては欠かせないツールとなっており、目的地の検索やナビゲーション、周辺施設の探索など、幅広い場面で活用されています。

実際に、訪日外国人観光客の多くは滞在中にレストランや観光スポットを探す際にGoogleマップを利用し、公共交通機関の乗り換えや徒歩での移動ルート確認にも役立てています。

このように世界中で日常的に利用されていることから、Googleマップ上で自社の情報を最適化することは、潜在的な訪日観光客にアプローチする有効な手段となります。MEO対策を実施すれば、訪日前の旅行計画から現地での行動まで、あらゆるタイミングで自社ビジネスの露出を高めることが可能です。

より正確な情報をGoogleマップに登録していれば、インバウンド集客に大きく貢献します。視覚的にわかりやすい情報のひとつなので、インバウンド獲得のためにGoogleマップの存在は欠かせません。

多言語への対応ができるから

Googleマップの大きな強みのひとつが、優れた多言語対応機能です。さまざまな国の言語をサポートしており、ユーザーが設定した言語に合わせて情報を自動的に表示します。そのため、訪日外国人観光客も母国語でスムーズに情報を集められるのが特徴です。

たとえば、中国語を設定している旅行者が東京のレストランを検索すると、店舗名や説明が中国語で表示されます。さらに、Googleマップには高度な機械翻訳機能が備わっており、口コミや説明文といったテキスト情報も自動的に翻訳してくれるのが魅力です。

このような多言語対応により、MEO対策を実施する事業者は世界各国の観光客に向けて効果的に情報を届けられます。言語の壁を解消すれば、外国人観光客の利便性を高め、より多くの集客へとつなげられるでしょう。

写真・口コミなどの情報発信ができるから

Googleマップには、個人が写真や評価を投稿する機能が搭載されています。これは訪日外国人観光客に向けた有力な情報発信手段のひとつです。写真は言葉もいらない確かな情報として使えるので、視覚的に強い訴求力を持たせられるでしょう。

たとえば、日本料理店が料理の美しい盛り付けや店内の雰囲気を写した写真を掲載すれば、日本食の魅力を直感的に伝えられます。また、外国語で投稿された口コミは、同じ言語を話す潜在的な旅行者に大きな安心感と信頼を与えるでしょう。

さらに、Googleマップの投稿機能を活用すれば、多言語でのメニュー掲載や特別イベントの告知なども可能です。こうした情報発信を効果的におこなうことで、訪日外国人観光客の関心を惹きつけ、来店や利用の促進につなげられます。

実際の利用者による口コミは、新たな観光客にとって信頼性の高い判断材料となり、集客力をさらに高められるでしょう。

MEOの仕組みと3つの評価ポイント

MEOは、Googleマップ上で自社の店舗や施設を上位表示させ、ユーザーに見つけてもらいやすくするための施策です。検索結果で目立つ位置に表示されれば、来店や問い合わせの増加につながります。

MEOの評価には主に「関連性」「距離」「知名度」という3つのポイントがあり、これらをバランスよく高めることが集客効果を最大化する鍵となるでしょう。MEOの仕組みと3つの評価ポイントについて、詳しく解説します。

検索キーワードとの関連性

ローカルパックに表示される店舗順位を左右する要素が「関連性」です。これは、ユーザーが検索時に入力したキーワードと店舗情報との結びつきの強さを意味します。

たとえば、「港区 スイーツ 手土産」と検索された場合、店内飲食が中心のカフェよりも、テイクアウトに対応している店舗の方が、検索意図に合致していると判断されるケースが多いです。

そのため、ターゲット層にマッチするための情報を発信すれば、インバウンド獲得につながる可能性があります。店舗の魅力を具体的に発信し、インバウンド獲得に向けた施策をおこなっていきましょう。

検索地点から店舗までの距離

ローカルパックの表示順位を決定する要素のひとつが「距離」です。これは、検索ユーザーがいる場所から対象の店舗までの近さを基準に評価されます。地域名を含まないキーワードで検索した場合は、現在地から近い店舗が優先的に表示されるケースが多いです。

検索キーワードに地域名が含まれる場合は、その地域のなかでもユーザーの位置に近いエリアの店舗が表示されます。たとえば、港区にいるユーザーが「美容院 東京」と検索すると、東京全体の美容院ではなく、港区内の店舗が上位に表示される仕組みです。

Googleマップなどを利用する場合は、駅からの距離も重要視されます。どれくらいの距離なのか、情報を正確に発信しておきましょう。

ビジネスの知名度(視認性の高さ)

ローカルパックに表示される順位を決定する要素として「視認性の高さ」も重要です。これは、その店舗がどれだけ多くのユーザーに認知され、知名度を持っているかを示します。

特定のジャンルにおいて知名度が高い店舗ほど、ローカルパックで上位に表示されやすい傾向があるでしょう。視認性の高さは、WEB上での情報量や検索結果での表示順位、さらに口コミの数や星評価といった要素によっても左右されます。

MEO対策をおこなっておけば、検索上位に表示されるので、インバウンド獲得につながるでしょう。知名度向上につながるので、インバウンド獲得にはMEO対策が肝心です。

インバウンド(訪日外国人観光客)を増やすためのMEO対策のコツ

狙ったターゲット層を集客するためには、Googleマップで自社の店舗や施設を見つけてもらいやすくするMEO対策が欠かせません。旅行者の多くが現地での飲食店や観光スポット探しにGoogleマップを活用しているため、適切な対策を行えば来店機会を大きく広げられます。

とくにインバウンド向けのMEOでは、多言語対応や口コミ活用、写真による魅力発信など、外国人目線を意識した工夫が効果を発揮するでしょう。インバンドを増やすためのMEO対策のコツについて、詳しく解説します。

Googleビジネスプロフィールを多言語で登録する

訪日外国人観光客向けのMEO対策でとくに重要なのが、Googleビジネスプロフィールを多言語で掲載するといった対策です。Googleでは最大20言語まで情報を掲載できるため、この機能を活用すれば高い集客効果が望めます。

基本言語としては英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語を押さえつつ、近年訪日客が増加している東南アジア諸国の言語(タイ語、ベトナム語、インドネシア語など)への対応も望ましいでしょう。

レストランであれば、お店の名称、住所、営業時間、販売商品などを各言語で掲載すれば、より多くの外国人観光客に効果的にアピールできます。

自動翻訳されない情報には英語を併記する

Googleの自動翻訳では正確に反映されにくい情報(商品名や特殊なサービス名など)については、英語表記を併記しておくことが重要です。

こうすれば翻訳の精度が向上し、訪日外国人観光客に正確な情報を提供できます。多言語対応を充実させれば、言語の壁を越えて幅広い国籍の観光客に効果的にアプローチが可能です。

適切なキーワードを設定する

MEO対策では、適切なキーワードの設定が検索結果での表示順位を高める上で非常に重要です。訪日外国人観光客が検索時に使用しそうなキーワードを予測し、ビジネスプロフィールに効果的に組み込むことが求められます。

具体的には、業種や施設名、地域名、周辺の観光スポット名、提供する体験型サービス、対応言語などを踏まえてキーワードを選定しましょう。そして、選んだキーワードをビジネス名や説明文、投稿内容に自然に盛り込むことで、関連する検索クエリで表示されやすくなります。

たとえば、以下のようなキーワードが考えられるでしょう。

  • 業種・施設名:レストラン、ホテル、カフェ、ラーメン店 など
  • 地域名:浅草、鎌倉、京都、神戸、ニセコ など
  • 観光スポット名:東京タワー、清水寺、富士山 など
  • 体験型キーワード:スキー、着付け、茶道、陶芸 など
  • 言語:英語メニュー、中国語ガイド など

これらのキーワードを適切に活用すれば、訪日外国人観光客のニーズに沿った検索結果に表示されやすくなり、効果的な集客につなげられます。

写真や動画などの視覚的なコンテンツを充実させる

Googleマップ上で写真や動画を充実させれば、訪日外国人観光客の関心を引き、来店や利用の促進につなげるうえで非常に効果的です。視覚的な情報は言語の壁を超えて魅力を直接伝えられるため、MEO対策において欠かせない要素となります。

具体的には、以下のようなコンテンツを掲載すると効果的です。

・外観写真
店舗や施設の外観を撮影して、顧客が訪問しやすい環境を整えます。

・内装写真
店内の写真を撮影して投稿すれば、どのような雰囲気なのか明確に判断できます。顧客がお店選びに利用するために必要な情報が発信できるでしょう。

・商品・サービス写真
提供している商品やサービスはどんな種類があるのか、紹介する役割を持っている情報です。料理や客室の写真を投稿すれば、顧客が望んでいる商品・サービスを提供しているのか顧客が判断できます。

・外国語表記のメニューや案内板の写真
ターゲットに合わせた言語でメニュー・案内板の写真を撮影しておけば、外国人が安心できる店舗だとアピールできます。

・勤めている社員の写真
誰が勤めているのかわかるため、親近感を与える情報として有効です。

・360度パノラマ写真
没入感のある体験を提供し、空間をより詳細に理解してもらえます。

これらの視覚的コンテンツは定期的に更新し、季節ごとの魅力や新サービスを反映させましょう。高品質で魅力的な写真や動画を提供すれば、訪日外国人観光客の関心を引き、実際の来訪につなげられます。

キャッシュレス決済を充実させる

Googleビジネスプロフィール上で決済情報を適切に設定すれば、訪日外国人観光客の利便性を高め、来店や利用の促進につながります。とくに、キャッシュレス決済への対応状況を明確に示すのが、近年のインバウンド対策で重要なポイントです。

具体的には、以下の決済情報を設定すると効果的といえるでしょう。

  • クレジットカード・デビットカード:VISA、MasterCard、American Express、JCB、銀聯など、国際的に利用されるカードブランドの対応状況を記載します。
  • 電子マネー:SuicaやPASMOなどの交通系ICカード、楽天Edyなどの電子マネーの利用可否を示します。
  • スマートフォン決済:Apple Pay、Google Pay、Alipay、WeChat Payなど、世界的に普及しているモバイル決済への対応を明確にします。
  • QRコード決済:PayPay、LINE Payなど、日本国内で一般的なQRコード決済の対応状況を記載します。

これらの情報を事前に明示すれば、訪日外国人観光客は支払い方法を把握でき、安心して利用できます。とくにApple PayやGoogle Payといったスマートフォン決済に対応しているとアピールすれば、海外からの旅行者に対して大きな安心感を与えるきっかけになるでしょう。

複数の地図プラットフォームに登録する

Googleマップだけでなく、他のプラットフォームに情報を登録するのは、訪日外国人観光客への露出を最大化するために重要なMEO対策のひとつです。国や地域によって利用される地図サービスや旅行アプリが異なるため、複数のプラットフォームに情報を掲載すれば、より幅広い層の観光客にアプローチできます。

おすすめの主要プラットフォームは以下のとおりです。

  • Tripadvisor:世界最大の旅行口コミサイトで、多くの外国人観光客が利用します。詳細な説明や高品質な写真の掲載が効果的です。
  • Apple Maps:iPhoneユーザーを中心に広く利用され、とくに欧米からの観光客にアプローチできます。
  • バイドゥ地図(百度地图):中国最大の検索エンジンが提供する地図サービスで、中国からの観光客への訴求に有効です。
  • Foursquare:位置情報ベースのSNSで、とくに若い世代の外国人観光客に人気があります。カジュアルな投稿が集客に効果的です。

各プラットフォームに登録する際は、それぞれの特性に合わせて情報を最適化するのがおすすめです。複数のサービスに情報を掲載すれば、多様な経路から訪日外国人観光客にリーチでき、集客のチャンスを最大化できます。

Googleビジネスプロフィールの登録方法

Googleビジネスプロフィールは、店舗や企業の情報をGoogle検索やGoogleマップに表示させるための重要なツールです。正しく登録しておけば、営業時間や住所、サービス内容などをユーザーに分かりやすく伝えられ、集客や信頼度向上につながります。

ここでは、Googleビジネスプロフィールの基本的な登録方法について解説していくので、参考にしてみてください。

Googleビジネスプロフィールにログインする

まず、Googleビジネスプロフィールにログインします。この際、ビジネスプロフィールの管理者アカウントではなく、別のGoogleアカウントでログインすることがポイントです。管理者アカウントでログインすると、言語設定の編集が制限される場合があります。

ログイン後は、検索バーに自社のビジネス名と所在地を入力して検索し、ビジネス情報カードを表示させてください。ここで間違えた情報を入力してしまうと、顧客が正しく訪問できなくなる可能性があります。

入力する情報に間違いがないか、チェックしてから入力を済ませましょう。

Googleマップに切り替える

次に、Googleマップに切り替えます。通常の検索結果画面では言語設定を変更できないためです。ビジネス情報カード内の「地図で見る」または「Googleマップで見る」のリンクをクリックすると、Googleマップ上にビジネスの位置情報や詳細情報が表示されます。

言語ではわからない部分も、地図があれば視覚的に場所がわかりやすくなるでしょう。正しい位置が表示されるのか確認しておく必要があります。

対象言語を設定する

Googleマップに切り替わったら、画面左上の三本線アイコン(ハンバーガーメニュー)をクリックします。メニューから「言語」を選び、表示したい言語を設定してください。

たとえば英語に変更する場合は「English」を選択します。これにより、Googleマップ全体の表示言語が切り替わり、ビジネス情報も選択した言語で表示されるため、インバウンド層の集客に効果が期待できるでしょう。

ターゲット層にマッチした言語を登録し、狙った顧客を獲得できるよう配慮しておく必要があります。多くの言語を登録するほど、さまざまな国の訪問客が増える結果につながるでしょう。

情報が正しく表示できているか確認する

言語設定後は、ビジネス情報が正しく表示されているか確認します。表示が日本語のままだったり、翻訳が不適切だったりした場合は、「変更を提案(Suggest an edit)」をクリックして正しい情報を入力してください。

とくに店舗名や住所など重要な情報は、正確に翻訳されているかを入念にチェックしないといけません。必要に応じて、ほかの言語でも同様の確認と修正を行い、多言語対応を完了させましょう。

言語が多いほど、確認する情報は多くなります。情報が多くなりすぎて確認が大変なときは、ターゲット層にマッチした言語を入念に確認するようにしましょう。

インバウンドMEOで訪日外国人観光客の集客を成功させよう

インバウンドMEO対策は、訪日外国人観光客の集客を効果的におこなうための重要な手段です。Googleビジネスプロフィールを多言語で整備し、適切なキーワード設定や高品質な写真・動画の活用、決済情報の明示などを行えば、言語や文化の壁を越えて広く情報を発信できます。

また、Googleマップ以外の主要地図プラットフォームにも情報を掲載すれば、より多くの外国人観光客にリーチ可能です。これらの施策を総合的に実施すれば、集客力の向上と来店促進につなげられます。

MEO対策は時間と手間がかかりますが、うまくいけばインバウンド集客に大きく貢献してくれるでしょう。今回紹介した内容を参考に、実践してみてください。

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