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クリニック・医療施設のMEO対策2025.09.30

クリニック・医療施設
クリニック・医療施設のMEO対策

クリニックや医療施設は、どのエリアでも地域に根ざした営業を行っています。地域住民から信頼を獲得することが大切で、ライバルの施設と顧客の奪い合いをしている状況です。

そんな中、最近ではクリニックや医療施設をスマートフォンで検索している人が多くなり、MEO対策が重要視されています。そこで、この記事ではクリニックや医療施設を対象とした、MEO対策のやり方を解説します。どうやって施策を行ったら良いのかわからないオーナーは、ぜひ参考にしてください。

目次

MEOとは

インターネットを使用した集客を行う際、MEOという言葉を良く目にすると思います。このMEOですが、「Map Engine Optimization」の略称でマップエンジンの最適化を指す言葉です。

Googleマップを中心とした地図情報サービスにおいて、自分が経営する施設が検索結果で上位に表示されるように行う施策となります。

ユーザーは、施設を探す際に「自分が住む地域名」と「診療科目」などを組み合わせて検索するのが普通です。例えば、「港区 六本木」+「皮膚科」などのワードで検索し、近くにある施設を探します。

こういった検索を行うと、Googleでは関連する施設をマップに表示させ、ユーザーに紹介します。上位表示された施設のほうがクリックされる可能性が高く、来院する顧客を獲得しやすくなります。

正しくMEO対策を行うことで、この順位を上げることが可能です。特に、これからはGoogleマップでクリニックなどを検索する人が増えることが予想され、集客を行う上で対策が必須となります。

このMEO対策ですが、Googleビジネスプロフィールという機能から登録や最適化を行うものです。まだ、登録をしていない施設のオーナーは、正しい情報を登録するためにも対策を行わなければなりません。

それでは、ここからはなぜクリニック・医療施設にとって、MEO対策が重要なのかを解説します。

MEOのクリニック・医療施設における集客への影響

スマートフォンがシニア層にも普及したことで、現在では多くの人が検索でクリニックや医療施設の情報を収集しています。

特に、緊急で診察や治療を受けたい場合は、Googleマップで近くの施設を検索することが普通です。今後、さらに検索で医療施設を探す人が多くなるでしょう。

また、施設に関しては、しっかりとした診察や治療をしてくれるのか気になるところです。口コミを参考にする人も多く、ポジティブな書き込みが多い施設は新規顧客を獲得しやすくなっています。

逆に、昔から愛されている施設でも、口コミで悪評が書かれていれば訪れることをためらう人が多くなるでしょう。それくらいに、施設にとって口コミが重要になっています。

今後、医療分野でビジネスを行っていく上で、MEO対策を行うことは必須となります。どれだけ医者の評判が良くても、口コミでの評判には勝てなくなるからです。昔から地域では有名だった病院でも、MEO対策をしっかり実施しなければ、患者を減らすことになるでしょう。

それに、MEO対策を行っていないと、競合の多い分野のクリニックはまったく患者が来なくなるリスクがあります。検索で表示されないクリニックは人気がなくなり、表示順位で上位の施設にばかり人が集まってしまうからです。

さらに、オンライン診療が普及している中で、患者は全国から専門分野の医療機関を検索しています。検索を通じて、地域だけでなく全国から患者を集めることも可能です。

少子高齢化が進む地方では、患者が集まらずに廃業する施設が今後は増えていくことが予想されます。昔ながらの集客方法で取り残されないように、早い段階からMEO対策をしっかり行うことが重要です。

ネット上で見られる正確なプロフィールや口コミは、患者がもっとも欲しがっている情報です。きちんとオーナーが整理して、検索を使用して施設を探す患者を取り逃がさないようにしてください。

MEOの仕組みと3つの評価ポイント

クリニックや医療施設にとってMEO対策が重要なことがわかったところで、実際にはどういった仕組みなのかくわしく説明します。

MEOは、しっかりと仕組みを覚えれば誰でも施策を行うことが可能です。ここからは、クリニックや医療施設をGoogleマップで上位表示させるための、3つの重要な評価ポイントを解説します。

検索キーワードとの関連性

まず、上位表示させるために重要なのが、検索キーワードと各施設が登録している情報の関連性です。患者は、施設を見つける際に自分が住んでいる地域名と、診療科目などをキーワードとして打ち込んで検索します。

例えば、「品川区 皮膚科」といったように、近隣にある診療科目を打ち込むことがほとんどです。その際に、しっかりとプロフィールとして皮膚科に関する情報が無いと、検索では上位表示されません。

また、「骨折」と患者が検索した際は、プロフィールのどこかで骨折について記述がある施設が優先されます。プロフィールや口コミに詳しく骨折の診療方法が書かれていないと、順位が低くなる可能性があります。

つまり、プロフィールを登録する際には、詳細な情報を書かなければいけません。MEO対策では、しっかりと来院して欲しい患者のニーズに合わせたプロフィールの登録を行います。

検索地点から店舗までの距離

検索順位について、Googleマップで上位に表示される条件として距離は大いに関係します。この距離ですが、ユーザーが検索している地点から施設までの距離です。

地域名を入れないで検索すると、ユーザーがいる地点から近い順に施設が表示されます。さらに、地域名をいれて検索した場合は、その地域名を基にユーザーの場所から近いエリアの施設が優先されます。

この距離に関しては、ユーザーを基準に施設が選択されるので、何も施策が行えない部分です。

ビジネスの知名度(視認性の高さ)

表示順位に関連する要素として、視認性の高さも重要視されています。視認性の高さとは、簡単に言えば施設の知名度の高さです。

インターネット上に、多くの情報がある施設をGoogleは優遇します。例えば、口コミ数の多さをはじめ、その施設を検索している回数や取り上げているサイトが多いかも審査しています。

当然、知名度が高いほうが優良な施設とされ上位に表示される仕組みです。中でも、口コミは検索結果で重要視されます。

高評価の口コミだけでなく、豊富に写真が掲載されていることも評価のポイントです。利用した患者からのポジティブな口コミが多ければ、老舗のクリニックに新規の施設が勝てる可能性も十分あります。

クリニック・医療施設におけるMEO対策の流れ

MEO対策を実際に行う前に、検索したユーザーがどういった行動を起こすのかを理解する必要があります。ユーザーは、検索を行う際に「認知、興味・関心、評価・検討、行動、共有」の順番で行動を起こすとされています。中でも、まず大切なのが認知を上げて、検索ユーザーから興味・関心を持ってもらうことです。

Googleマップで上位に表示され認知してもらい、その上で来院してもらうために興味・関心を引き出す必要があります。

そのためには、Googleビジネスプロフィールへの登録をしっかりと行うことが重要です。そこで、ここからはビジネスプロフィールへの登録や設定の方法を、くわしく解説します。

Googleビジネスプロフィールの登録方法

まずは、Googleマップで正確なクリニック名や施設名、もしくは住所で検索してください。すでに、施設の情報が登録されている場合は、オーナー認証を済ませましょう。

この際、オーナーが登録を行っていなくても、Googleが自動的に施設の情報を作成している場合があります。また、ユーザーでも作成できるので、施設の情報が登録されていても驚かないようにしましょう。

もし、施設の情報がなければ、未登録なので新しくビジネスプロフィールを登録してください。登録は難しくないので、Googleのガイドに従って行えます。ハガキ郵送などによるオーナー確認も行えますので、準備を進めてください。

また、開業前のクリニックでも、オープンの90日前からビジネスプロフィールの公開ができます。ただ、いろいろと注意点があるので、慣れていない場合は開業してからの登録が無難です。

クリニック・医療施設におけるGoogleビジネスプロフィール設定時のポイント

それでは、ここからは実際にビジネスプロフィールへの登録方法を細かく解説します。登録する際に気をつけるポイントは、正確に詳細な情報を入力することです。

住所や電話番号をはじめ、適切なビジネスカテゴリに施設が登録されていないと検索結果でマイナス評価を受けるケースがあります。

また、診療時間に関しても、祝日など特別な休みを細かく登録しなければいけません。そもそも、住所、電話番号、営業時間を間違えているとクレーム対象となり、大きなトラブルを生むことになります。

必ずオーナーや責任ある人間が、きちんとした情報を登録してください。

さらに、ビジネスプロフィールには、特徴や提供できる施術などを細かく登録する必要があります。施設を探しているユーザーに有益な情報を与えられ、Googleからの評価も上がるからです。

ここからは、項目ごとに登録の方法を詳しく解説します。参考にして、ビジネスプロフィールの最適化を目指してください。

ビジネスカテゴリの設定

まず、ビジネスプロフィールの登録で重要なのが、ビジネスカテゴリの選定です。カテゴリには、施設の業態に沿った登録が必要です。

ビジネスプロフィールでは、「メインカテゴリ」と「追加カテゴリ」を登録できます。メインカテゴリには、内科など主に行っている診療項目を入れましょう。

また、より専門性の高い治療を行っている施設の場合は、心療内科など具体的なカテゴリ選択をするようにしてください。

さらに、追加カテゴリは9つまで設定が可能です。追加という名の通り、メインカテゴリでは説明しきれない補足をするようにしてください。

例えば、内科の場合では、「予防接種」「糖尿病専門」「痛風」といった細かい治療法などを追加カテゴリで設定しましょう。

特定の治療を求めている患者は多く、関連キーワードとして検索で上位表示される可能性が高まります。また、検索しているユーザーに施設の専門性をアピールでき、新規患者の獲得にもつながるからです。

カテゴリは、検索結果に大きく関係するので追加カテゴリもうまく利用しながら詳細に設定するようにしてください。ただ注意点があり、実際に行っている治療や得意な分野の設定を行うようにしましょう。

サービスの分類を適切に行うことが重要で、検索で辿り着いたユーザーが混乱しないようにしてください。

ビジネス名の登録

ビジネス名は、看板や広告などで使用している正式な名称を登録してください。自由に登録ができますが、クリニックや施設の名前では無い名称を入れてはいけません。

また、地名やキーワードといった、名称と関係のない要素を入れることはNGです。関係のないキーワードなどをビジネス名に入れることはガイドライン違反とみなされ、検索順位が下がる可能性があります。

例えば、クリニックの名前の前後に過剰に地域名やサービス名を入れる行為は違反です。一時的に検索順位が上がっても、すぐに不正が判明するので絶対にやめてください。

悪質な場合は、ビジネスプロフィールの停止処分もあるので、慎重に登録を行う必要があります。

住所や電話番号の登録

住所と電話番号は、必ず間違いがないように確認しながら登録しましょう。

登録の際には、番地以降の建物名などに関して注意が必要です。公式ホームページやSNSなどと、全角か半角をはじめ、文字列が一致するよう統一してください。

インターネット上に同じ情報があると、直接リンクされていなくても関連しているとGoogleが認識します。表示される順位において、ポジティブな効果があるので必ず統一してください。

これらの情報は「Name」「Address」「Phone」の頭文字を取った略語としてNAP情報と呼ばれています。GoogleはNAP情報を重要視していて、検索結果に大きな影響を及ぼします。

正確に情報が登録されていると、口コミも含めてGoogleが関連付けてくれます。逆に、全角と半角が違うだけでも認識されないこともあり、表示順位を上げるためには不利になる可能性が大です。

ビジネスプロフィールだけでなく、公式ホームページやSNSなども全て統一させてそれぞれを関連付けるようにしてください。

営業時間の設定

営業時間は、どの業種のサービスでも正確に打ち込むことが重要です。特に、クリニックなどは時間を気にして来院する患者が多いので、間違いのないように心がけてください。

Googleマップでは、検索したユーザーに、開店・閉店時間が表示される設定です。さらに、現時点での営業状況も表示されるので、便利な機能として愛されています。

ただ、営業時間が間違って入力されていると、営業中なのに営業時間外と表示される恐れがあります。必ず正しい時間を登録する必要があり、機会損失を起こさないようにしましょう。

クリニックなどの場合、仕事の合間を使って訪れる患者も多くいます。営業時間が違うことで、間違って来院した患者がいると口コミなどで低評価を書き込まれる恐れがあります。

特に、休業日に関しては予約をして訪れる患者が多いだけに、間違っていると機会損失になってしまいます。ユーザーが便利に施設を見つけられるように、オーナーやスタッフが間違いのない情報を入力してください。

特別営業時間の設定

営業時間についてですが、特別な休日などを特別営業時間として日ごとに設定できます。臨時休業や祝日の営業、さらに特別な営業時間がある日は特別営業時間として必ず登録してください。

隔週定休や特定の休業、営業時間の変更などは通常の営業時間として設定ができません。こういった休業日や営業時間の変更も、ユーザーが間違って来院しないように特別営業時間として登録が必要です。

さらに、祝日の場合に、Googleマップでは「通常の営業時間と異なる場合があります」という表示がでます。この表示だけだと、検索したユーザーは施設が開いているのか確認ができずに混乱します。

ただ、特別営業時間を設定するとこの文言は表示されません。もし、祝日に営業を行っている施設で、通常の営業時間と同じ場合でも設定しておきましょう。

オンライン予約ツールへのリンクの登録

Googleマップには、便利な予約ツールが設置されています。これは、「ぐるなび」などGoogleのパートナーとして登録する企業の予約システムと連携できるものです。非常に便利な機能で、多くのユーザーが現在では活用しています。

ただ、クリニックや医療施設の場合は、機能を使うには施設で利用するオンライン予約ツールが必要です。そのツールのURLをカスタムリンクとして登録することで、検索で訪れたユーザーが予約を行うことができます。

クリニックなどは、公式サイトでオンライン予約システムを構築している施設が多くあります。そういった施設は、Googleからも予約の獲得ができ、新規の患者が訪れる可能性が高まるでしょう。

サービスの掲載

プロフィールにはサービスを登録でき、施設で行っている診療項目などを紹介できます。このサービスは、検索評価の対象となっています。詳しい説明は登録が必須ではないですが、ユーザーに探してもらうためにもしっかり記入するのがベストです。

例えば、一般診療、予防接種、健康診断など、どんな診療を行っているのか登録してください。また、糖尿病、禁煙など特別な外来や、オンライン診療の対応など、詳細に書いてあることで新規の患者を獲得できるチャンスが広がります。

何もサービス内容が書いていないと、しっかりと診察をしてくれるのかユーザーは不安になります。結果、サービスが書いてある施設に患者を奪われることになります。

医療機関では診察料などは書きづらいでしょうが、どんな診察や治療をしているのかは登録できるはずです。詳細にサービスを書くことで、関連キーワードとして認識される可能性もあるので、しっかりと記入するのがおすすめです。

なお、このサービスに登録した内容は、モバイル、タブレットで検索したユーザーのGoogleビジネスプロフィールに表示されるものです。PCブラウザのナレッジパネルでは表示されないので注意が必要です。

商品の掲載

商品は、クリニックなどで販売しているケアグッズや治療で使用する部材などを登録できます。この商品は、PCブラウザでも表示されるので売れるグッズがある場合は必ず登録してください。

例えば、歯科クリニックや美容クリニックの場合は有効利用ができます。これらの施設ではケア商品を販売しているケースが多いからです。特別なグッズを販売している場合は、その商品を見て来院する患者が出てくる可能性があります。

また、商品機能は写真も登録できるので、検索結果で表示された際に目立ちます。他の施設より、少しでも患者を獲得するために登録してください。

写真・動画の掲載

施設側から写真や動画を登録して、ユーザーに配信することが可能です。検索しているユーザーは、施設の外観や内装がきれいなのか非常に気にしています。しっかりと、施設の雰囲気が分かる写真を登録するようにしてください。

さらに、医者やスタッフの写真を登録するのも効果的です。ユーザーは写真や動画を見ることで安心でき、来院に繋がる可能性があります。

利用者からの口コミなどで写真が登録される場合もありますが、検索しているユーザーは施設が配信しているコンテンツを良く見ています。患者を獲得するためにも、さまざまな写真や動画を登録するようにしましょう。

当然ながら、きれいに撮影した写真や動画が必須です。病院の雰囲気が薄暗く汚く写っているコンテンツだと、逆効果で来院する人が減ります。きれいに撮影できるスマートフォンなどを用意して、見た人がクリニックに来たくなるようなコンテンツを登録してください。

また、原稿執筆時点では掲載できるコンテンツの容量が決まっています。動画なら最大30秒、ファイルサイズは最大75MBと規定があるので、しっかり計算し撮影してください。

写真よりさまざまな情報が見られる動画は、ユーザーが喜ぶコンテンツです。ショート動画を多く撮影するようにして、頻繁に登録を行って注目を集めるようにしましょう。

属性情報の設定

クリニックや医療施設に関しては、複数の属性に登録することが可能です。この属性情報ですが、Googleなど検索エンジンが、施設の情報をしっかりと理解するために使用されます。そのため、きちんと設定する必要がある項目です。

属性ですが、Googleが常にアップデートしていて、新たに設定できるケースもあります。より細かい属性の設定が望ましいので、定期的に確認をして必要であれば見直しをしましょう。

この属性情報は、モバイルやタブレット端末で表示された場合は、設定してある属性が検索結果に表示されます。ユーザーが施設を探す際に活用するので、正確に登録をしてください。

MEOでは「口コミ」も大事なポイント

MEO対策では、ビジネスプロフィールの効果的な設定と同じく、口コミの管理が重要になります。施設を検索しているユーザーの多くが口コミ情報を確認し、来院するのか決めているからです。

また、口コミに書かれているキーワードや評価は、表示順位の選定に大きく関係します。良質な口コミが多い施設は、信頼ができると判断されるからです。

ただ、口コミは数が多いだけでは施設の評価につながりません。そこで、ここからはより良質な口コミを集めるための施策を紹介します。

口コミへの返信は来院率に影響する

口コミは、基本的には実際に来院した患者が書き込めるものです。診察や診療が適切だったか、施設はきれいだったかなどを判断して、口コミとして投稿します。

投稿された口コミに対しては、クリニック側から返信をすることが可能です。時間が許す限り、口コミには返信を行うようにしましょう。返信を受けた患者は、リアクションがあったことを喜びリピーターになる確率が上がります。

その際、高評価の口コミだけでなくネガティブな投稿にもしっかりと返信するようにしてください。良い意見の投稿にだけ返信していると、その施設の信用を下げることになります。厳しい意見にこそ、真摯に返信することが大切です。

ネガティブな口コミに関しては、キチンと対応することで投稿を見た他のユーザーから高評価を得ることもあります。しっかりと対応する施設だと印象付け、ネガティブな投稿もプラスに変えるようにしましょう。

こういった低評価の意見に対しては、丁寧に返信をすることが重要です。間違っても、反論や感情的なメッセージを送らないで下さい。こちらに非がある場合は、今後は改善することを返信するのも効果的です。

ネガティブな口コミを書く患者は、真剣に改善を求めている可能性があります。改善できる要望ならば、施設側もしっかりと対応するようにしましょう。

しかし、低評価の口コミの中には、単純に誹謗中傷をしているケースもあります。こういった悪い口コミは、Googleに申請して削除を依頼することも可能です。特に、スタッフへの個人攻撃や身に覚えのない誹謗中傷が書き込まれた場合は、すぐに対応をしてください。

口コミを増やす方法

では、口コミはどうやって増やしたら良いのでしょうか。多くの人が参考にしている口コミですが、自分から投稿している人が少ない状況にあります。なるべく良質な口コミを増やすためにも、こちらから投稿を促すようにしてください。

しかし、注意点があり、割引やクーポンなどの報酬を与えて口コミを書いてもらうことはNGです。Googleの規約違反となり、ペナルティを受ける可能性が高くなります。また、自作自演の口コミ投稿も行わないでください。

以上をふまえて、違反にならないように口コミを投稿してもらう方法を解説します。まず、施設の待合室やトイレなど、人が多く使用する場所にポスターやチラシを設置しましょう。すべての患者が使うレジの付近に、投稿のお願いをするのも効果的です。

掲示するポスターやチラシには、QRコードを添付すると患者は投稿がしやすくなります。施設を出てしまうと、患者は投稿のことは忘れてしまうものです。その場でQRコードを読み込んで、投稿ができるようにする工夫をしてください。

また、クリニックによっては患者の連絡先を収集していることもあるでしょう。ショートメールやLINEのアカウントを保持している場合は、口コミページのリンクを付けたメッセージを送信して投稿のお願いをしてみましょう。

患者に投稿のお願いをする場合、シニア層の利用者も多いので「ご意見をお聞かせください」など、わかりやすいメッセージで投稿を促すようにしてください。口コミに何を書いたら良いのかわからない患者も多く、簡単な意見でも良いので投稿して欲しいことを提示することが大切です。

口コミを増やす際の注意点

患者にお願いして口コミを増やす際、MEOに有効な投稿が多くなるように心がけましょう。高評価の口コミが多ければ、表示順位が上がる可能性が高まります。まずは、星の評価を含めて、ポジティブな投稿が増えるように施設をきれいにして丁寧な対応をするようにしてください。

また、検索キーワードに関連する内容が口コミに書かれていると、MEO対策に効果があります。クリニックや医療施設の場合は、どんな診察や治療をしたのかなど、具体的に症状なども書かれているとより効果的です。

例えば、来院の目的や担当した医師の印象などは、検索しているユーザーが知りたい情報です。これらの情報を、口コミとして書いてもらえるとMEO対策の効果も出ます。

患者に投稿をお願いするポスターやメッセージに、具体的な投稿をするよう促してみましょう。さらに、すでに何度も通院している患者には、どんな治療を受けているのか書いてもらうのも有効です。

クリニック・医療施設向けのキーワード選定のコツ

クリニックや医療施設向けのMEO対策を行う上で、適切なキーワード選びが重要になります。患者は、自分が受けたい診察や治療ニーズ、現在起きている問題に関連したキーワードで検索するからです。

MEO対策をする上で、施設は対応している診察や治療など、サービスを正確にプロフィールに反映させておく必要があります。ここからは、クリニックや医療施設に向けたキーワード選定のコツを紹介します。

関連性のあるキーワード

医療機関には、特定の関連するキーワードが多くあります。例えば、内科、皮膚科、整形外科、歯科医院などが基本的なキーワードです。

これらの大まかなキーワードの他に、診療科目をはじめ専門的な治療方法などを意識して選定する必要があります。患者が検索した際に、どんな診察や治療をしてくれるのか確認できるからです。

例を挙げれば、小児科、アレルギー科、婦人科検診、予防接種などは、探している人が多いキーワードです。また、糖尿病、成人病、禁煙治療といった、特定ジャンルの治療を行っている際はアピールする必要があります。

患者は、一人ひとりの症状が違い、検索する際に受けたい科目や治療がバラバラです。細かいニーズに応えるためにも、詳細にプロフィールなどへ科目や検診の種類を登録するべきです。

利用シーンに関するキーワード

患者が利用するシーンを想定して、キーワード選定することも大切です。施設があるエリアにどんな患者が多いのか考えると、優先すべきキーワードが見えてきます。

例えば、子どもが多いエリアならば、小児科や子どもの予防接種などが重要なキーワードになります。さらに、高齢者が多ければ、高齢者向けの健康診断や入れ歯の治療といったキーワードで患者を多く獲得できるチャンスがあるでしょう。

より具体的な利用シーンを想定して、周辺エリアにいる患者のニーズに合ったキーワードを見つけるようにしてください。

競争力のあるキーワード

内科、皮膚科、歯科医院など、基本的なキーワードは競争も激しく、表示順位で上位を狙うのは難しい状況です。そこで、ニッチなキーワードや、流行を意識したワードを意識するようにしましょう。

施設で行っているサービスをピックアップして、「子ども向けアニメ付き診療室」など具体的に患者のニーズにあわせたキーワードを選んでください。

さらに、「土日診療可」「夜間診療受付」といった、他の施設にないサービスを行っている場合も取り上げるべきです。

季節に関するキーワード

キーワードの選定で意識したいのは、季節に合わせたサービスの紹介です。例えば、インフルエンザの予防接種、花粉症対策などは、探している人も多いキーワードです。

季節的に爆発的に検索数が伸びるワードがあるので、意識しながら対策を行うようにしましょう。細かいキーワードの選定ができると、新規患者を獲得できるチャンスが広がります。

どんなワードが施設にとって有効なのか、トライアンドエラーを繰り返して感覚をつかんでください。

自院がどのキーワードと紐づいているのかを知る方法

キーワードの選定方法を解説しましたが、どのワードが自院に適しているのか確認する方法があります。

ビジネスプロフィールで提供する、パフォーマンスという検索状況を把握できるデータを利用してください。このデータは、ユーザーが検索して施設を見つけたキーワードが提供されます。どんなキーワードで、自院を選んでくれたのか把握することが可能です。

データを見ると、戦略通りのキーワードが含まれていないこともあります。その場合は、ニーズがない可能性があるので、他のキーワードを探すキッカケにもなります。

このデータを定期的に確認して、常にどんなワードが自院に有効なのかを知るべきです。

クリニック・医療施設向けのMEO対策のポイント

基本的なMEO対策の方法を解説してきましたが、ここからはより詳細に施策の説明を行います。ライバルの施設も対策を行っている中で、検索結果の表示順位で上位を目指すためには、きちんとした設定や施策が必要です。

手間のかかるものもありますが、きちんと対応して患者を獲得していきましょう。

ビジネスプロフィールの店舗情報を細かく設定する

まず、ビジネスプロフィールの登録は、漏れがないように行ってください。細かい部分でも検索結果に影響する場合もあり、抜けがないようにして最適化をします。

登録の際には、選定したキーワードを意識しながら詳細な情報を入力します。ライバルの多いキーワードばかりになっていないか確認して、ニッチなワードも登録するようにしてください。

また、営業時間や休日などは常に最新の情報を登録しましょう。クリニックや医療施設の場合は、最新の治療方法を取り入れる場合もあります。その際は、プロフィールを更新してきちんと登録し、求めているユーザーに情報が届くようにしてください。

ビジネスプロフィールは、登録したままにしないで情報を微調整する必要があります。ライバルの動向もみながら、最適化をするように心がけてください。

写真・動画を定期的に投稿する

施設を探しているユーザーは、口コミと同じく投稿されている写真や動画も詳しくチェックしています。特に施設が登録しているコンテンツは、来院する上で重要視している人が多いと覚えてください。

施設が登録している写真や動画が、数年前のものではユーザーは不信感を抱きます。なるべく最新の情報にしておく必要があり、定期的にオーナーやスタッフが投稿するように心がけてください。

写真は、施設で対応する医師やスタッフの紹介が効果的です。また、待合室や診療室などの雰囲気が分かる写真も、きちんと登録するようにしてください。

子ども向けの施設の場合は、遊べるスペースがあるのかも重要です。ニーズに合った写真や動画がどういったものなのか、しっかりと把握して配信する必要があります。

ユーザーからの口コミを集める

何度も説明していますが、口コミはMEO対策で非常に重要な要素となります。さきほども説明した通りに、来院した患者に口コミを投稿してもらえるように、最大限の努力をしてください。

投稿への返信も定期的に行い、口コミを重要視していることをユーザーにアピールしましょう。これらの施策を続けると、口コミの数はどんどん増えます。検索結果でも上位表示の可能性が高まり、顧客獲得のチャンスが広がります。

MEOに取り組む際の注意点

ここまで、多くのMEO対策の方法を解説しましたが、最後に注意点を紹介します。せっかく時間をかけて対策を実施しても、間違えた方法でMEOを行うとすべてが台無しになるので気をつけましょう。

無駄な投稿をしないためにも、しっかりと注意すべきポイントを確認してください。

Googleビジネスプロフィールを放置する

登録したビジネスプロフィールは、放置しないようにして頻繁に情報を更新しましょう。もし、間違った情報が記載されている場合は、患者を混乱させることになり施設の評判を落とすからです。

検索したユーザーは、Googleマップなどで表示された情報が正しいと思い予約や来院を行います。情報が古いことで営業時間が違い、予約をしようと思ったのに電話が繋がらなければその患者を取り逃がすことになります。

各エリアでクリニックや医療施設が多く、患者の奪い合いが起きています。一人でも多くの患者に来院したもらうためには、常に正確な情報を表示させなければいけません。

不自然にキーワードを詰め込む

選定したキーワードを、掲載すべき場所以外に登録することは控えてください。特に、ビジネス名へ不自然にキーワードを登録しているケースが多く、Googleからのペナルティ対象となります。

Googleマップなどで不自然に登録したキーワードが表示されると、施設の信頼を毀損します。キーワードは適切な場所に登録するようにして、ペナルティを回避してください。

ユーザーからの口コミに返信しない

患者がせっかく書き込んでくれた口コミを、放置することはやめてください。特にネガティブな口コミに関しては、しっかりと返信して誠意を見せる必要があります。

口コミは登録した患者だけでなく、検索をしているユーザーも注目しています。返信をしっかり行っている施設は評価が上がり、患者の獲得にもつながります。手間はかかりますが、きちんと口コミには返信を行うようにしてください。

また、口コミと同じくユーザーからの質問にもきちんと答えましょう。検索しているユーザーは、施設に対して質問を行うことがあります。

この質問に回答しないと、患者は無視されたと感じて評価を下げることになります。放置された質問は他のユーザーも見られるので、対応の悪い施設だと思われることでしょう。口コミ同様に、返信にはしっかりと対応するのがMEO対策では重要です。

MEO対策のポイントを押さえてクリニック・医療施設の集客を成功させよう

現在では、病気や不調を感じた際にGoogleで検索してクリニックや医療施設を探す患者が多くなっています。そのため、MEO対策をしていないと、新規の患者を逃し続けることになります。

日本の人口が減っている中で、今後はどれだけネットの検索で患者を獲得できるかが大切です。そのためには、適切なMEO対策が重要になってくるでしょう。

しかし、間違った施策を続けるとGoogleからの評価が落ちるので注意が必要です。また、ユーザーからの評価も落ち、せっかく対策を行っても裏目に出ることがあります。適切な登録や施策を行って、集客する体制を整えてください。

MEO対策に関しては、そこまで難しい施策はありません。その代わりに、コツコツと細かい作業を続けていくのが大切です。オーナーだけでなく、スタッフも協力して施策を続けていくことが重要なポイントになるでしょう。

長くクリニックや医療施設を運営するには、MEO対策は必ず武器になります。集客を成功させるためにも、しっかりと知識を蓄えて実践してください。

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