MEO
MEO記事
Googleビジネスプロフィールの営業時間の設定方法2025.09.29

Googleビジネスプロフィールは、Google検索やGoogleマップで店舗情報を表示し、集客やブランド認知を高めるための重要なツールです。なかでも営業時間の設定は、ユーザーの来店行動や店舗への信頼度を大きく左右します。情報が古いままだと機会損失やクレームに繋がる恐れもあるため、正しい設定とこまめな更新が欠かせません。
本記事では、営業時間の設定方法や注意点、第三者による書き換えを防ぐ方法まで詳しく解説します。
目次
Googleビジネスプロフィールの営業時間とは
Googleビジネスプロフィールにおける営業時間とは、ユーザーが来店や問い合わせを行う際に参考にする店舗や企業の営業可能な時間を表示する項目です。通常の営業時間はもちろん、祝日や特定日の営業時間、期間限定のサービス提供時間なども設定できます。
さらに、臨時休業や閉業といった特別な営業状況を表示することも可能です。正確な営業時間の設定は、ユーザーが安心して訪問できる環境を整えるだけでなく、誤情報によるクレームや機会損失を防ぎ、信頼性の向上にも直結します。
Googleビジネスプロフィールの営業時間を設定するメリット
Googleビジネスプロフィールの営業時間を設定するメリットを2つ紹介します。正確な情報を反映させることで、検索評価の向上と顧客満足度アップの両方を実現できます。
Googleから正しい評価を受けられる
Google検索やGoogleマップでは、営業時間中の店舗が優先的に表示されます。正確な営業時間を登録し、営業中に検索された際の露出度を高めることで、集客のチャンスを広げましょう。
逆に誤った設定では、実際に営業していても順位が下がり、見つけてもらえない可能性があります。検索評価を最大限に活かすためにも、正しい設定が欠かせません。
ユーザーの利便性を高められる
営業時間が正確に表示されることで、ユーザーは訪問計画を立てやすくなります。行ったら閉まっていたというトラブルを防ぐことで、信頼性向上にもつながります。
さらに臨時休業や特別営業時間を適切に反映し、最新情報を求めるユーザーのニーズに応えることで、来店機会の損失を防ぎましょう。
Googleビジネスプロフィールの営業時間の設定方法
Googleビジネスプロフィールでは、店舗や施設の営業時間を正しく登録することが重要です。営業時間が誤っていると営業中にもかかわらず休業中と表示されるなどの機会損失が発生し、来店数にも影響します。
ここでは、営業形態に応じた設定方法を手順付きで解説します。
決まった営業時間で営業している場合
決まった時間に営業している場合は、以下の手順で登録します。固定の営業時間を正確に入力することで、営業時間中に検索された際に上位表示されやすくなります。
- Googleビジネスプロフィールにログイン
- 「プロフィールを編集」をクリック
- 「営業時間」タブを開く
- 「決まった営業時間で営業している」にチェック
- 定休日にチェック(該当する場合)
- 各曜日の開始・終了時間を入力
- 「保存」をクリック
休憩時間を挟む場合は、同じ曜日に2つの時間帯を入力します。
例:10:00〜13:00、15:00〜19:00。
また、深夜営業で翌日にまたがる場合も同様に2つの時間帯に分けて設定します。
例:17:00〜24:00、0:00〜1:00。
営業時間が不定の場合
日によって営業時間が変わる場合や不定期営業の場合は、あえて時間を入力せず「不定」で登録することで誤情報の表示を防げます。
- ログイン後「プロフィールを編集」を選択
- 「営業時間」タブを開く
- 「営業時間不定で営業している」にチェック
- 「保存」をクリック
ただし、営業時間が空欄の場合はユーザーにとって不便なため、店舗説明欄や投稿機能で営業予定を案内すると親切です。
臨時休業にする場合
長期休業や季節休業の場合は「臨時休業」を設定します。
- ログイン後「プロフィールを編集」→「営業時間」をクリック
- 「臨時休業」にチェック
- 「保存」をクリック
Googleは7日以上または無期限の休業時に臨時休業設定を推奨しています。6日以内の休業は「特別営業時間」での対応がおすすめです。臨時休業を設定すると、営業中の競合より検索順位が下がる可能性があります。
特別営業時間の設定方法については次の章で解説しています。
閉業する場合
店舗を完全に閉める場合は以下の手順で設定します。
- ログイン後「プロフィールを編集」→「営業時間」をクリック
- 「閉業」にチェック
- 「保存」をクリック
閉業設定をしてもビジネスプロフィールは削除されず、検索時に「閉業」と表示されます。誤解を避けるため、完全閉業時は必ず反映しましょう。
特別営業時間の設定方法
Googleビジネスプロフィールの「特別営業時間」は、祝日や年末年始、ゴールデンウィークなど、通常と異なる時間で営業する日や6日未満の短期間休業を設定する機能です。来店予定のユーザーに最新情報を正確に伝えられるため、混乱や機会損失を防げます。
設定手順は以下の通りです。
- ビジネスプロフィールにログインし「プロフィールを編集」をクリック
- 「営業時間」タブ内にある「特別営業時間」横のマークを選択
- 直近の祝日が候補として表示されるので、そのまま編集するか「+日付を追加」から任意の日を選択
- 開店時間と閉店時間を入力する(終日休業の場合は「休業」にチェック)
- 入力内容を確認し、画面下部の「保存」をクリック
なお「営業時間不定で営業している」を選択している場合は特別営業時間を設定できません。短期間の変更や休業は、特別営業時間を活用して常に最新の情報を表示しましょう。
他の営業時間の設定方法
Googleビジネスプロフィールでは、通常の店舗営業時間だけでなく、特定サービスの提供時間を個別に設定できます。店舗ごとの運営形態に応じた詳細な時間の表示が可能です。
設定できるサービスは以下の13種類です。
- オンラインサービスの提供時間
- テイクアウト
- ディナー
- ドライブスルー
- ハッピーアワー
- ブランチ
- ランチ
- 入店可能時間
- 受け取り
- 宅配
- 朝食
- 注文可能時間
- 高齢者限定時間帯
いずれも設定手順は共通で、以下の流れで登録します。
- ビジネスプロフィールにログインし「プロフィールを編集」をクリック
- 「営業時間」タブを開き「他の営業時間を追加」から該当サービスを選択
- 定休日にチェック(該当する場合)を入れ、各曜日の開始・終了時間を入力
- 「保存」をクリックして反映
注意点として、他の営業時間は必ず通常営業時間の範囲内で設定する必要があります。
たとえば店舗の通常営業時間が9:00〜22:00の場合、サービス提供時間を10:00〜20:00のように設定するのは問題ありませんが、21:00〜23:00のように通常営業時間を超える時間帯は登録できません。
この機能を活用すれば、ユーザーは利用したいサービスの正確な時間を事前に把握でき、混乱や問い合わせの手間を減らせます。飲食店ならラストオーダー、美容院なら最終受付時間など、業種ごとのニーズに合わせて柔軟に設定しましょう。なお、この項目は通常営業時間を登録した後、特別営業時間のさらに下に表示されます。
営業時間を変更できない場合の解決方法
Googleビジネスプロフィールで営業時間を編集できない場合、まずは編集権限の有無を確認しましょう。オーナー権限や管理者権限がないと、営業時間の変更はできません。権限を持っている場合でも、Googleのシステムによる一時的な保留や、第三者からの提案内容が反映されている場合は編集が制限されることがあります。
こうした場合は、まずGoogleビジネスプロフィールヘルプで最新の仕様や操作方法を確認しましょう。仕様変更や表示形式の変更が行われている可能性もあるため、最新情報を把握することが重要です。ヘルプ内には詳細な手順や、よくあるトラブルとその解決策が掲載されています。
それでも改善しない場合は、Googleビジネスプロフィールヘルプ内のお問い合わせページから直接サポートチームへ連絡しましょう。営業時間が誤って表示されると来店機会の損失やクレームにつながるため、早急な対応が必要です。
営業時間を証明できる公式サイトや外部媒体の情報も添えると、修正がスムーズに進みます。
Googleビジネスプロフィールの営業時間設定時の注意点
Googleビジネスプロフィールで営業時間を設定する際には、正確さだけでなく、ユーザーが誤解しないための工夫が欠かせません。とくに飲食店や小売店など、来店型ビジネスでは営業時間の誤りがそのまま機会損失やクレームにつながります。
ここでは、設定時に意識すべき4つのポイントを解説します。
祝日の設定をおこなう
Googleビジネスプロフィールの「特別営業時間」を使えば、祝日を休業日に設定したり、通常とは異なる営業時間に変更したりできます。たとえば、平日は10:00〜20:00営業でも、祝日は12:00〜18:00に短縮するといった設定も可能です。
祝日の設定をしていないと、来店してから閉店に気づくというトラブルが発生し、悪い口コミや評価低下につながる可能性もあります。そのため、祝日は事前にカレンダーで確認し、予定が決まり次第早めに登録しておくことが重要です。
さらに、特別営業時間を設定するだけでなく、最新情報投稿や公式サイトでも合わせて告知すれば、営業時間を直接確認しないユーザーにも情報を届けられ、誤解や機会損失をより確実に防げます。
お盆・年末年始の休日設定をおこなう
お盆や年末年始は多くの企業や店舗が休業や短縮営業を行うため、ユーザーも事前に営業時間を確認するケースが増えます。事前に「特別営業時間」で登録しておけば、直前の慌ただしい時期に修正作業をする必要がなく、情報発信の漏れも防げます。
また、通常営業時間だけを設定していると、検索結果やGoogleマップに営業中と表示され続け、実際は休業しているのに来店されてしまう恐れがあります。とくに遠方から訪れる顧客の場合、交通費や時間をかけて来店し、店舗が閉まっていることがわかれば、大きな不満や信頼低下につながります。
トラブルを避けるためにも、大型連休の予定はできるだけ早い段階で反映し、必要に応じて最新情報投稿でも告知しておくと効果的です。
不定期な休み・営業時間の設定をおこなう
曜日や週ごとに営業時間が変わる場合や、天候・予約状況によって営業を調整する業態では、固定時間を登録してしまうと誤情報を表示してしまう恐れがあります。こうした場合は、営業時間設定で「営業時間不定」を選択することで、誤解を最小限に抑えられます。
加えて、店舗説明欄や最新情報投稿を使って、その都度スケジュールを告知すれば、利用を検討しているユーザーに正しい情報を届けられます。また、店舗の通常営業時間とは別に、テイクアウト・宅配・ドライブスルー・オンラインサービスなどの提供時間を設定することも重要です。
上記は「他の営業時間を追加」から個別に登録でき、ユーザーは希望するサービスの時間を事前に把握できるようになります。詳細な時間情報を提供することで、利便性や顧客満足度が向上し、結果的にリピーター獲得にもつながります。設定方法については前述のとおりです。
臨時休業・営業時間の変更の場合も更新する
Googleビジネスプロフィールでは、7日以上または無期限の休業の場合「臨時休業」マークを設定することができ、検索結果やGoogleマップ上でも休業中であることが一目でわかるようになります。
短期間の変更であっても、そのまま放置せず「特別営業時間」を活用して正しい情報を反映させることが重要です。設定を怠ると、営業中にもかかわらず「営業時間外」と表示されたり、反対に休業日に「営業中」と表示されたりするケースが発生します。
こうした誤表示は、来店機会の損失や顧客満足度の低下につながるだけでなく、長期的には口コミや検索評価にも悪影響を及ぼす可能性があります。繁忙期やイベント時など、来店が集中しやすいタイミングほど、情報発信の徹底が必要です。
Googleに表示される営業時間が実際の時間と異なる理由
Googleビジネスプロフィールで正しい営業時間を設定していても、検索結果やGoogleマップ上に異なる時間が表示されることがあります。主な原因は次の2つです。
Googleが自動で情報を修正しているから
Googleは、登録されている営業時間が不正確であると判断した場合、外部情報をもとに自動で修正することがあります。
この自動更新は、公式サイトやポータルサイト、ユーザーからの報告など複数の情報源を参照して行われますが、必ずしも正確とは限りません。誤った情報が反映された場合は、速やかに正しい営業時間を再登録し、通知やプロフィール編集画面に表示されるアラートを確認しましょう。
第三者からの提案があったから
Googleビジネスプロフィールは、一般ユーザーやガイドなど第三者が営業時間を変更する提案ができます。提案内容がGoogleに承認されると、自動的に反映される仕組みです。善意の修正もありますが、誤解やいたずらによる誤情報が登録される場合もあります。
このような誤表示を防ぐためには、定期的にプロフィールを確認し、公式サイトやSNSなど外部媒体でも正しい営業時間を明記しておくことが重要です。
第三者によって営業時間が書き替えられるのを防ぐ方法
第三者による誤った営業時間変更を防ぐには、正しい情報をGoogleに優先して参照させる仕組みづくりが重要です。ここでは、承認されにくくする方法と、変更を検知・防止する方法の2つを紹介します。
ホームページや外部サイトの営業時間を正しく記載する
第三者からの提案を完全に防ぐことはできませんが、公式サイトや信頼性の高い外部サイトに正しい営業時間を明確に掲載しておくことで、誤った提案が承認される可能性を大幅に下げられます。
Googleは営業時間変更の可否を判断する際、公式サイトや業界ポータル、メディア記事など複数の情報源を参照します。そのため、公式情報を常に最新に保つことが重要です。
MEOツールを使用する
MEOツールの中には、第三者による営業時間の書き換えを防いだり、変更が発生した際に即座に検知したりする機能が備わっているものもあります。一部のMEO管理ツールでは、営業時間が改ざんされた場合に自動で元の情報へ復元したり、変更内容を管理画面やメールで通知する仕組みを提供しています。
ツールを活用することで、知らない間に誤情報が表示され続けるリスクを最小限に抑えられます。
Googleビジネスプロフィールの営業時間をしっかり設定して、集客へ繋げよう
Googleビジネスプロフィールの営業時間は、来店を検討するユーザーにとって重要な判断材料です。誤った情報や古い設定のままでは、機会損失やクレームの原因になりかねません。通常営業時間だけでなく、祝日や大型連休、特別営業日、不定期休業、サービス別の提供時間まで正確に登録することで、ユーザーは安心して来店できます。
さらに、臨時の変更は速やかに更新し、最新情報投稿や公式サイトでも告知すれば、より多くの顧客に正しい情報を届けられます。正確な営業時間の運用は、信頼性向上と集客アップの第一歩です。