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日本語URLはSEOに影響があるのか?Googleの公式見解は?2023.09.01

WebコンテンツのページにはそれぞれURLがあり、webサイトのトップページのURLと、アルファベットや数字などの文字列が組み合わされて出来ています。なかには日本語が入ったURLも見かけますが、日本語が入っていても正しく機能しアクセスにも問題ありません。
一般的には英語表記のURLが多いため、日本語URLを使うことに躊躇する人もいます。日本語が入ることで、Google検索の評価に影響があるのかも気になる点です。
ここでは、日本語URLがSEOに与える影響、日本語URLのメリットとデメリットについて解説します。さらに効果的なURLの付け方も紹介するのでURLの付け方に悩んでいる方は参考にしてみてください。
もしSEO対策の基本から対策方法まで全て詳しく知りたい場合は「SEO対策とは?検索上位表示を狙う方法まとめ!」の記事でSEO対策の情報をまとめているので参考にしてみてください。
目次
日本語URLはSEOに影響しない
Googleの公式見解によると、日本語URLはSEOに直接的な影響を与えないとしています。つまり、日本語URLを利用してもGoogleの評価が下がることはないのです。
Googleのウェブマスター・トレンド・アナリストのJohn Mueller氏はSEO snippets videoの中で、「URLが日本語表記でも英語表記でも、GoogleはWebサイトをクロールし、インデックスし、ランク付けすることができる」と解答しています。
また、GoogleのSyed Malik Mairaj氏の見解は、コンテンツと同じ表記にすれば「ユーザーにとって優れた体験」になり、「長い目で見ると、コンテンツと同じ言語のURLにしたほうが良い」と言うものです。
ユーザー目線で考えると、検索結果やブラウザに表示されるURLに日本語が使われていれば、そのページの内容がより分かりやすくなります。
現時点では、英語表記でも日本語のような現地の言語表記でもGoogleアルゴリズムの検索順位に影響はなく、どちらを利用するかは発信者の判断になります。ただ、注目すべきはユーザー目線で解答している点で、別の視点から考えるとSEOに影響する点もあるということです。
SEO対策において、URLは日本語にして対策キーワードを入れるべきかどうか、しばしば検討されてきました。
過去に少し流行りましたが、現在ではほとんど使われていないSEO対策です。
一時期流行った理由として、SEO業界で有名なGoogleのジョン・ミューラー氏が「URLはコンテンツと同じ言語を使用することがベスト」という発言を受けて、URLを日本語にする人が増えました。
ただし、そのSEO効果が軽微、あるいは全くないことを実感し、URL内の日本語はエンコードされて長く汚いものになってしまうため、現状ではそのSEO対策をおこなうSEO業者はほぼ皆無となっています。
日本語URLのメリットとデメリット
日本語URLを使用することは直接的なSEO対策に影響はありませんが、場合と状況により結果的にSEO対策になることもあります。
日本語と英語のURLの使い分けがわからない方は、日本語URLのメリットとデメリットを知り、どのような場合に日本語表記が有効なのかを把握しましょう。自分のサイトやwebコンテンツに照らし合わせて、日本語URLを使うかどうかを考えてみてください。
メリット
日本語URLを使うメリットのひとつは記事内容をユーザーに分かりやすく伝えられることです。ブラウザや検索結果に日本語の入ったURLが表示されていれば、ページを開く前にどんな内容の記事なのか理解できます。
また、ページの内容によっては英語で表現するのが難しい単語もあります。無理に英単語にすると意味が通じなくなり、何のページか判断しづらくなります。日本人向けに作ったサイトであれば、日本人が理解しやすいURLにした方がクリック率は上がる可能性が高くなります。
デメリット
日本語URLを使うデメリットは主に、日本語URLは環境によって半角英数字に変換されてしまう点です。このデメリットは、システム的な観点とユーザー観点で支障を来します。
まずシステム的な観点でのデメリットは、不具合が起きる確率が高くなる点です。環境によって変換された日本語URLは理解できない文字列となり、文字数が多いほど変換後の文字列も長くなります。
アプリによっては長い文字列はさらに短縮URLに変換されます。この状態でアプリのサービスが終了してしまったら、正常のサイトへアクセスできなくなります。本来のメリットだった要素が、システムやアプリを利用することで打ち消されてしまいます。
ユーザー観点では、記事がシェアされにくくなるのがデメリットです。変換された文字列が並ぶURLはユーザーに不信感を与えたり、シェアされた側もアクセスすることに抵抗を感じたりします。
自社サイトとアプリやシステムを連携しないなら変換されるリスクは少ないです。しかし、海外に向けても発信したい、拡散も狙っているためシェアが必要と考えているなら、英語表記のURLにする方が無難です。
Googleのジョン・ミューラー氏によれば「URLはコンテンツと同じ言語を使用することがベスト」ということなので、SEO上の直接的なデメリットは無く、どちらかと言えばプラスに働くと考えて良さそうです。
しかし、日本語の場合はURLエンコードによって「%」を含んだ文字化けのような汚い文字列に変換されてしまうため、記事管理がしづらく、他の人も記事シェアしづらくなるので、デメリットの方が大きいと考えています。
また、今英語表記にしているURLを、日本語表記に後から変えるのは、クローリングの再処理に時間がかかるため、避けるべきです。
SEOに効果的なURLを設定する方法
URLが直接的にSEOへ与える影響はありませんが、Google検索への最適化やユーザーニーズに合致させるための設定は、結果的にSEO効果につながります。ここではSEO効果を上げるURLの設定方法を紹介します。
URLを正規化する
URLの正規化では、複数のURLが存在するページのURLを統一させます。複数のURLが存在するページは、Googleに別ページや重複コンテンツと判断されてしまいます。評価や検索順位にも影響するURLの正規化は重要な作業です。
まず正規化すべきはhttps://とhttp://の違いで、Googleはhttps://を推奨しています。https://はURLを暗号化し、サイトのセキュリティが強化されます。検索上位を狙う場合には必ず暗号化しましょう。
他には、www 、URL末尾のスラッシュやindex.htmlをつけるかつけないか統一します。それぞれに差はなく、省略すればURLが短くユーザーにも分かりやすくなります。index.htmは、拡張子が変わってもそのまま使えように省略しておく方が便利です。
正規化の方法には、301リダイレクトや canonicalタグがあります。ワードプレスの場合は、自動的にcanonicalタグがheadタグ内に挿入されるプラグイン「All in One SEO Pack」が便利です。
URLにキーワードを含める
URLにキーワードを含めることについて、GoogleのJohn Mueller氏は「小さいながらの効果」と解答しています。小さな効果はあるものの、大きな効果を期待できるものではないのです。
効果に対する手間を考えれば、既存のページのURLまで変更する必要性は低く、新規のページのURLに関してキーワードを含める程度の対策で十分だといえます。
迷ったら英単語で構成する
日本語表記のURLはユーザーには分かりやすいですが、Googleの認識のしやすさで考えると英語表記の方が適しています。また、日本語URLが変換されてしまうとユーザーにも分かりづらくなるデメリットもあります。
今後のサイト運営で、日本人だけを対象とする・外部システムを利用しない・シェアを必要としないと決めていなければ英単語で構成することをおすすめします。アクセスできなくなるといった後々のトラブルのリスクも低くなります。
ハイフンを利用する
URLに複数の英単語を入力する場合は、ハイフンを利用してそれぞれの単語を独立させましょう。ハイフンの利用はGoogleでも推奨されています。
英単語が長々と続いているとURLの意味が理解しづらくなります。ハイフンを入れることでそれぞれの英単語が独立していればより分かりやすく、ユーザーだけでなくGoogleにも認識されやすくなります。
できるだけ簡潔にする
長過ぎるURLでは、記事の内容やサイトの現在地を示した部分がわかりづらくなります。URLで分かるはずの情報が理解できず、ユーザーの利便性が下がってしまいます。
また、URLが長いと容量が大きくなり表示速度が遅くなります。表示に時間がかかるとユーザー満足度やGoogleの評価が下がります。記事が多くなるほどURLの単語数が増える傾向がありますが、SEOに影響するのでURLの長さにも注意しましょう。
URL構造とディレクトリ構造を意識する
URL構造とはURLを決める際の一定の規則的な作りのことで、ディレクトリ構造はその構成要素のひとつです。
ディレクトリはファイルと同様の意味で、サイトの場合、TOP、カテゴリー、記事へと階層が深くなります。階層は多すぎたり深すぎたり、整理されていないものは検索エンジンにもユーザーにも分かりづらいです。
ツリー構造に整理されたディレクトリ構造はSEOに効果的で、Googleのクローラーの巡回がスムーズになります。他にも、ユーザーが見たい記事を探しやすくなる、ディレクトリを分けることでテーマ性が高まり、Googleの評価にも期待できるメリットがあります。
URLで直接的なSEO効果を狙うべきではありません。
URLによるSEO効果は軽微なので、ユーザーのわかりやすいものにすべきです。
例えば「SEOのライティング方法」の記事であれば、スラッグは「seo_writing」とすると良いでしょう。
もしサイト立ち上げ時から、日本語URLにしているという方は、改めて修正する必要はありません。
まとめ
Googleの公式見解では、日本語URLはSEOに影響せず、コンテンツと同様の言語を使用することはユーザーにとって分かりやすいと示しています。一方で、日本語URLは環境によって半角英数字の文字列に変換されるのが大きなデメリットです。
文字列に変換されたURLはユーザーに分かりづらく、後にアクセスできなくなるリスクがあります。一般的なサイトを運営していて共有やシェアでの拡散も狙っているなら、英語表記のURLにしておきましょう。
URL設定は記事ごとに必要ですが、適当につけてしまうと重複コンテンツや分かりづらいURLと判断されてしまいます。ハイフンや文字数、ディレクトリ構造などを意識した英単語を用いて分かりやすく設定するのが重要です。
ひとつひとつのSEO効果は小さいですが、整理しておくことでサイト全体の評価が上がることも期待できます。後回しになりがちなURL設定ですが、SEO効果を狙うならぜひ一手間かけて考えてみてください。
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