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整体・整骨院・マッサージ業界のMEO対策2025.09.30

整体・整骨院・マッサージ業界
整体・整骨院・マッサージ業界のMEO対策

少子高齢化や健康に対する意識の高まりなど、さまざまな要因から整体やマッサージサロンの需要が高まっています。その分同業者間の競争も激化しており、安定した経営を実現するためには積極的に集客に取り組まなければなりません。

集客の方法はいくつかありますが、そのうちの1つがMEOです。しかし、MEOといっても、具体的に何をする集客方法なのかわからない方もいるでしょう。

この記事では、整体や整骨院、マッサージ業界の方向けに、MEOの基本知識や取り組み方について解説します。また、MEOに取り組む際に押さえるべきポイントもまとめて取り上げるため、興味を持った方はぜひ最後までご覧ください。

目次

MEOとは

そもそもMEOとは、Map Engine Optimization(マップ検索エンジン最適化)の略です。昨今はGoogleマップをはじめ、Yahoo!マップやAppleマップなどさまざまな地図検索サービスが登場しており、マップ上で多種多様な店舗の情報を取得できるようになりました。

たとえば、マップ検索エンジンで「マッサージサロン 新宿」のように特定のキーワードと地名を一緒に検索をすると、そのエリアのマッサージサロンを一通り表示されます。そこに自店舗の情報を表示させることで、キーワード検索をした方に来店を促すのがMEOの目的です。

Googleでの周辺情報の検索数は、2011年から34倍に増加、そして1年以内で約2倍増加したというデータもあります。そのため、MEOに成功すれば店舗の情報をより多くのユーザーに知ってもらえるようになり、同業他社との競争を有利に進められるでしょう。

なお。MEOと混同されやすいワードとして、SEOの名前が挙げられます。SEOは検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略で、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで自社のサイトを上位に表示させること、そのための施策のことです。

SEOは自社のサイトへのユーザーの流入が目的ですが、MEOは店舗への来店を促すのが目的という違いがあります。両者の違いを理解したうえで、どちらが自社の集客に適しているか判断してください。

MEOの整体・整骨院・マッサージ業界における集客への影響

MEOの概要は理解したものの、具体的に集客にどのような影響を与えるかまではわかっていない方もいるでしょう。MEOが与える影響はさまざまですが、代表的なものとして地域のユーザーのアクセスが増えることが挙げられます。

Googleマップをはじめとする地図検索サービスを用いて店舗情報を検索する場合、業種名と地名を組み合わせて検索するのが一般的です。もし検索結果で上位に表示されれば、効率的に地域のユーザーを集められます。

地域のユーザーは、遠隔地からやってくるユーザーと比較して移動のコストがかかりにくいです。それだけでなく、リピーターになってもらいやすく、かつ再来店の頻度も高くなる期待が持てます。

SEOと比べるとまだ競合が少ないため、比較的早い段階で集客効果が出る可能性も高いでしょう。SEOの場合、同じキーワードで表示されるオンライン上のサイトのほぼすべてがライバルです。

それらと競い合い、検索結果で上位に表示されるのは相当手間と時間がかかります。一方のMEOは、同じエリアで店舗を経営している同業者がライバルであり、SEOより数は少ないです。また、現在MEOの重要性を理解し、施策に取り組んでいるのは少数派のため、今からMEOに取り組めば競合より優位に立てるでしょう。

そして、地図検索サービスには、店舗情報のみならずユーザーによるレビューも掲載されています。整体や整骨院、マッサージは自分の身体を他人に預けるサービスです。場合によっては身体の健康を著しく損ねる可能性もあるため、ユーザーは慎重にどの店舗へ足を運ぶか検討しています。

その際、重要な情報源となるのが店舗を実際に利用したユーザーによるレビューです。サービスや接客態度など、整骨院やマッサージ店の公式サイトには掲載されていなかった情報を得られるため、レビュー評価を重視している方も少なくありません。

もしユーザーに高評価のレビューを書き込んでもらえれば、店舗の人気と信頼を向上させ、新規の顧客の獲得につなげやすくなります。

MEOの仕組みと3つの評価ポイント

MEOは現状集客方法としての知名度はそこまで高くなく、早い段階で取り入れることで高い集客効果が期待できます。そんなMEOに取り組むにあたって大切なのは、MEOの仕組みを理解することです。

以下では、MEOにおける3つの評価ポイントとその詳細について解説します。

検索キーワードとの関連性

MEOの評価ポイントのひとつが、検索キーワードとの関連性です。たとえば、ラーメンと検索したとき、ファミレスや居酒屋ではなくラーメン屋さんが表示されます。

これはファミレスや居酒屋よりも、ラーメン屋の方がラーメンとの関連性が高いと評価されるためです。逆に、どれだけ情報が充実していても、ユーザーが検索の際に入力したキーワードとの関連性が低いと判断されてしまうと、検索の上位に自店舗は表示されません。

MEOで高く評価されるためには、カテゴリの設定や説明文の充実など、キーワードとの関連性を高める取り組みが必要です。

検索地点から店舗までの距離

検索地点から店舗までの距離も、MEOにおける評価ポイントです。地図検索サービスで地名を入れずに検索を行った場合、ユーザーが検索した場所から近い順に店舗が表示されます。

一方、キーワードと一緒に地名を入力して検索を行った際に表示されるのは、地名のなかでもユーザーが検索した場所から近いエリアの店舗情報です。たとえば、渋谷区にいるユーザーがマッサージサロンと渋谷をキーワードに検索すると、都内にあるマッサージサロンのうち、渋谷区のマッサージサロンが上位に表示されます。

基本的に店舗側が物理的に距離を変えるのは困難なため、MEOにおける距離要素に対する直接的な対策はできないと考えておきましょう。

ビジネスの知名度(視認性の高さ)

MEOの評価ポイントとして、ビジネスの知名度、視認性の高さも挙げられます。視認性の高さとはオンライン、およびオフラインで店舗がどの程度ユーザーに知られているかを評価する項目です。

具体的には、SNSや予約サイトで多くの口コミが投稿されていたり、テレビをはじめとするメディアで何度も取り上げられていたりすると、視認性が高いといえるでしょう。そのため、個人店よりも知名度が高い大企業の方が、MEO関連の施策が成功しやすいです。

整体・整骨院・マッサージ業界におけるMEO対策の流れ

MEO対策の基本的な流れは、次のとおりです。

Googleビジネスプロフィールの登録
情報を充実させる
キーワード対策を行う
口コミを獲得する
ローカルSEO対策を行う
分析・改善を繰り返す

手順を見てわかるように、MEO対策をすればあとは何もしなくても大丈夫、とはなりません。MEO対策完了後も、実際に効果があるのか確認し、もし効果がなければ何が原因なのか、また何を改善すべきなのか考える必要があります。

なお、MEO対策の効果については、アクセス数や検索順位の分析によって把握することが可能です。昨今はさまざまなアクセス数や検索順位の分析ツールが登場しており、必要に応じて活用すれば分析や改善案の検討をスムーズに進められるでしょう。

Googleビジネスプロフィールの登録方法

SEO対策において必要不可欠な存在として、Googleビジネスプロフィールの名前が挙げられます。Googleビジネスプロフィールとは、ローカルビジネスの情報を優先的に編集できるツールのことです。基本利用料は無料で、Googleアカウントを所有していれば誰でも利用できます。

Googleビジネスプロフィールの登録をする場合、最初にGoogleマップで店舗名や住所を検索してください。これは、一般ユーザーが店舗情報を作成している可能性があるためです。

すでに店舗情報が登録されていた場合は、オーナー確認を済ませましょう。店舗情報がなければ、以下の手順で登録を進めてください。

Googleビジネスプロフィールの登録ページにアクセスする
ビジネス名とカテゴリを入力する
Googleマップ上にビジネス情報を表示するかどうかを選択する
ビジネス所在地を入力する
ビジネス拠点以外でも接客を提供するか選択する
連絡先情報の入力する
オーナー確認をする

なお、オーナー確認の方法はハガキや電話、テキストメッセージなどさまざまです。そのなかから、自分に適した方法を選択しましょう。

整体・整骨院・マッサージ業界におけるGoogleビジネスプロフィール設定時のポイント

Googleビジネスプロフィールは、MEOの成功に欠かせない存在です。しかし、ただ設定するだけでは期待している効果は得られません。MEOを成功させるためには、いくつか押さえるべきポイントが存在します。

以下では、Googleビジネスプロフィールを設定する際のポイントについて解説するため、順番にチェックしていきましょう。

ビジネスカテゴリの設定

ビジネスカテゴリとは、自分たちが行っているビジネスの事業内容を示すものです。ビジネスカテゴリの登録がもたらすメリットとして、ユーザーに店舗の情報を伝えられる点が挙げられます。どのようなジャンルの店舗かわかれば、整体や整骨院などを探しているユーザーに選択してもらいやすくなるでしょう。

なお、設定できるビジネスカテゴリはメインカテゴリと追加カテゴリの2種類です。メインカテゴリとはビジネス全体を表すもので、今回のケースでは、整体、整骨院、マッサージサロンなどがメインカテゴリとなります。

メインカテゴリはあとから変更できますが、あらかじめメインカテゴリに登録されていないものは設定できません。ピンポイントで自身が行っているビジネスのメインカテゴリが見つからない場合は、近いものを選択しましょう。

そして、追加カテゴリは同じ店舗でメインカテゴリ以外のビジネスも行っている場合や、メインカテゴリを補完したい場合に設定するものです。追加カテゴリの設定はとくに必須ではなく、何度でも変更できます。ただし、一度に登録できるのは9つまでです。

ビジネス名の登録

ビジネス名とは、Googleビジネスプロフィールに登録する店舗名のことです。Googleの検索アルゴリズムにおける重要な評価要素の1つであり、設定次第で検索結果に大きな影響が出ます。

基本的には店舗の正式名称を登録しますが、これは信頼性の高い情報をユーザーに提供するためです。Googleは、Googleビジネスプロフィールに記載された内容と、それ以外のグルメサイトに記載された内容が一致していることを正しい情報と定義付けています。

そのため、実際の店名と異なる名前を登録してしまうと、検索順位に悪影響が出かねません。また、Googleのガイドライン違反になるのを防ぐことも、正式名称の登録が推奨されている理由のひとつです。

ビジネス名に地名やサービス名など、検索されやすいキーワードを一緒に登録すると、検索エンジンの上位に表示されやすくなります。しかし、Googleは登録するビジネス名にいくつかルールを設けており、それを破ってしまうとアカウントを停止されかねません。具体的なビジネス名に含めてはいけない情報の一例は、以下のとおりです。

出店先情報
地名をはじめとする所在地情報
取扱商品、サービスの情報

ビジネス名を登録する際は、事前にルールを確認しておきましょう。

住所や電話番号の登録

住所や電話番号を設定する際にも、いくつか押さえておきたいポイントが存在します。まず、住所は郵便番号や番地だけでなく、建物の名前まで正確に入力してください。

建物の名前まで公開することで、ユーザーが道に迷わず店舗までたどり着けるようになります。その結果信頼性が高まり、MEO施策が成功しやすくなるでしょう。

また、所在地をマーカーする場合、ピンの位置が実際の店舗の場所と異なっているケースがあります。公開前に確認して、必要に応じて修正しましょう。

電話番号についてですが、個人が所有しているスマートフォンの電話番号を登録するのはおすすめしません。これはプライバシーの侵害のリスクが高まるほか、営業時間外やプライベートでも電話がかかってくる可能性があるためです。

非公開設定にもできますが、ユーザーの問い合わせの手段が減ってしまい、来店数が低下する恐れがあります。そのため、基本的には地域番号を含むビジネス所在地の電話番号を登録してください。

なお、開通前の電話番号を登録すると、最悪の場合アカウントを停止されてしまいます。電話番号は、必ず利用できるものを登録してください。

営業時間の設定

営業時間とは、ユーザーが店舗に来店した際に対応できる曜日や時間を表示する項目です。なお、営業時間は正しい日時を登録しても、検索結果では異なる営業時間が表示されるケースもあります。

これは、Googleが自動で情報を修正することがあるためです。Googleの自動修正は情報がしばらく更新されていないときに行われやすいですが、正確に実施され、間違った営業時間が表示されてしまうケースも少なくありません。

また、Googleビジネスプロフィールの情報は、店舗の関係者のみならず第三者も変更の提案が可能です。そのため、悪意を持った人物によって、わざと間違った営業時間が表示されるように、情報を改竄されることもあります。

間違った情報を登録されてしまうとGoogleの評価が下がってしまい、検索結果の上位に自店舗が表示されなくなるため、定期的に監視し、情報が勝手に書き換えられていないか確認してください。

特別営業時間の設定

営業時間とは別に、特別営業時間も必要に応じて設定しましょう。特別営業時間とは年末年始やゴールデンウィーク、シルバーウィークなど、一定の期間だけ営業時間を変更したり、臨時休業日を設定したりできる機能のことです。

特別営業時間を設定しない場合、通常の営業時間が検索結果に表示されてしまい、客足が遠のく原因になりかねません。しかし、特別営業時間を設定すれば、正しい営業時間が表示されるようになり、店舗が休みだと思っていたユーザーに足を運んでもらいやすくなるでしょう。

また、特別営業時間を設定すると、MEOの検索順位で上位に表示されやすくなります。これは検索エンジンが営業中の店舗と営業時間外の店舗では、前者の方は優先的に表示するためです。

ただし、特別営業時間を設定するためには、最長6日間の休業がなければなりません。休業については祝祭日はもちろん、特別イベントや例外的な状況すべてに対応可能です。なお、営業時間不定で営業している場合は、特別営業時間の設定はできません。

サービスの掲載

Googleビジネスプロフィールには、店舗が提供しているサービスや商品について登録する項目があります。検索順位にも影響が出やすい項目のため、登録する際は間違いがないこと、NAP情報を統一することなどを意識しましょう、

サービスの情報を登録する際は、料金情報も一緒に掲載してください。どの程度お金がかかるかあらかじめわかっていれば、ユーザーがサービスを利用するか検討しやすくなります。個別見積もりのように料金情報を掲載できない場合は、なぜ金額をはっきり提示できないのか理由を記載しましょう。

また、サービス名や説明は専門用語を使わず、できるだけシンプルなものにしてください。サービス名や説明がわかりにくいと、ユーザーにサービスの内容を理解してもらえず、興味を持ってもらえません。

写真・動画の掲載

特別な理由がない限り、店舗の写真や動画も掲載するようにしましょう。写真や動画の掲載にはさまざまなメリットが存在しますが、代表的なメリットとして視覚的に店舗の魅力をユーザーに伝えやすい点が挙げられます。

たとえば、ユーザーに「非日常感が味わえる、ラグジュアリーな空間」が店舗の魅力であるとユーザーに伝えようとしても、文章だけでは理解されにくいです。何より、写真や動画を掲載しないことで「本当はラグジュアリーな空間なんて存在しないのではないか」と思われかねません。

しかし、写真や動画を掲載すれば長々とした説明文を書かずとも、一目で店舗も魅力を伝えられるため、ユーザーに興味を持ってもらいやすくなります。また、写真や動画はGoogleビジネスプロフィールの目立ちやすい場所に掲載されるため、そこに魅力的な写真や動画を掲載すれば、より高い集客効果も期待できるでしょう。

なお、Googleビジネスプロフィールに掲載すべき写真や動画は、以下のとおりです。

外観がわかる写真や動画
店内の様子がわかる写真や動画
サービスの内容がわかる写真や動画

ただし、写真や動画はユーザーも登録する場合があるため、表示されて欲しい写真や動画以外が表示される可能性がある点に注意してください。

属性情報の設定

Googleビジネスプロフィールにおける属性情報とは、店舗の詳細な情報を伝えるための項目で、店舗のオーナー以外設定できません。属性情報を設定することで来店したときのイメージやしやすくなり、ユーザーが来店する可能性が高まります。

登録できる属性情報は無料Wi-Fiの有無をはじめさまざまで、現金払いのみ、クレジットカード支払い可など、支払い方法に関する情報を登録しておくと、支払いの際に混乱が発生しにくいです。ただし、登録するビジネスカテゴリによっては、設定できない属性項目がある点に注意してください。

余談ですが、登録できる属性は社会のニーズに合わせて追加される場合があります。たとえば、2020年頃に新型コロナウイルスが流行した際は、感染対策に関する属性情報が追加されました。なお、現在は感染対策関連の属性はなくなっています。

MEOでは「口コミ」も大事なポイント

ビジネス情報の設定をはじめ、MEOを成功させるポイントはさまざまですが、そのうちのひとつが口コミです。来店したユーザーによってよい口コミが増えると、店舗の検索順位が上がるため視認性が高まり、集客の成功にもつながります。

以下では、MEOに影響を与える口コミの詳細について解説するため、順番にチェックしていきましょう。

口コミへの返信は来店率に影響する

ユーザーによって口コミが投稿された場合、できるだけ早く返信しましょう。口コミの返信は口コミを投稿したユーザーはもちろん、ほかのユーザーも参考にします。返信によってユーザーに親近感を持ってもらえれば、後日改めて来店してくれる可能性が高まるでしょう。

また、口コミにはよい口コミのみならず、ネガティブな口コミも一定数存在するものです。その口コミに対して返信することで誤解を解いたり、現在の体制を見直して問題点を改善したりできれば、店舗の信頼性を高める効果も期待できます。

ただし、ただ返信すればMEO対策になるわけではありません。まず、返信の際の文面は丁寧な言葉を使用しましょう。

フランクすぎる言葉に対して、不快感を抱くユーザーは少なくありません。常連さんに対する返信であっても、返信の内容は不特定多数のユーザーの目に触れるため、言葉遣いには細心の注意を払ってください。なお、丁寧すぎても冷たい印象をユーザーに与える場合があるため、よい塩梅を探りましょう。

そして、返信内容はできるだけ簡潔にまとめてください。文章が長すぎると、ユーザー側が読む気をなくしてしまう可能性が高いです。

そのほかの注意点として、定型文の使用をしないことも挙げられます。定型分を使用してしまうと、ユーザーに流れ作業のような印象を与えてしまい「こちらに真摯に向き合ってくれていない」と思われかねません。口コミの内容をしっかり確認し、その口コミに合った内容の返信をしましょう。

口コミを増やす方法

すでに言及していますが、よい口コミが増えれば視認性が高まり、検索結果の上位に表示されやすくなります。しかし、どのように口コミを増やせばよいか、わからない方がほとんどでしょう。

口コミの増やし方はさまざまですが、そのうちのひとつが来店したユーザーに直接お願いする方法です。会計の待ち時間に一言添えるだけでも、口コミを書いてくれる可能性は上がります。

また、QRコードを利用するのもおすすめです。口コミを書こうとしたものの、口コミ投稿ページへのアクセスが面倒で、口コミの投稿を断念するユーザーは珍しくありません。

QRコードで直接口コミ投稿ページに遷移するようにすれば、口コミを投稿するまでの手順の煩雑さを軽減できるため、口コミを投稿してもらいやすくなります。QRコードは、ポップやチラシに印刷して、テーブルの上やレジ付近などに配置するとよいでしょう。

そのほかの方法として、メールやSMSを利用して口コミの投稿をお願いする、口コミの例文を載せる、口コミを投稿したくなるようなサービスの提供に尽力するなども挙げられます。それぞれの方法にメリットとデメリットが存在するため、自分の店舗に合ったものを選択してください。

口コミを増やす際の注意点

口コミを増やすにあたって、いくつか注意点も存在します。まず、対価と引き換えに口コミを投稿してもらうのはやめましょう。Googleは、インセンティブと引き換えに口コミを投稿してもらう行為を禁止しています。

また、否定的なコメントを投稿したユーザーに対して、対価を支払ってコメントを修正、あるいは削除させる行為も禁止です。もし対価と引き換えに口コミを投稿してもらったり、改竄してもらったりしていることが発覚した場合、アカウント情報が検索エンジン上に表示されなくなったり、アカウントを停止されたりする恐れがあります。

そして、自作自演で口コミを増やすのもやめましょう。対価と引き換えに口コミを投稿してもらう行為と同様に、こちらもGoogleのガイドラインで禁止されています。

なお、自作自演に該当する投稿の種類は、以下のとおりです。

店舗のスタッフによる口コミ
来店経験のない人物による口コミ
口コミ代行業者による口コミ

自作自演が発覚してしまうと、アカウントを停止されるだけでなく、ユーザーからの信頼を失ってしまう可能性が高いです。一度失われた信頼関係を取り戻すのは簡単ではないため、以降のビジネスに悪影響が出かねません。

整体・整骨院・マッサージ業界向けのキーワード選定のコツ

MEOを成功させるポイントのひとつとして、キーワードの設定が挙げられます。しかし、キーワードを設定するといっても、どのようなキーワードを設定すればよいのか、またどのような基準でキーワードを選べばよいのか、検討がつかない方もいるでしょう。

以下では、キーワードの設定経験がない方向けに、キーワード選定のポイントについて解説します。

関連性のあるキーワード

まずは、整体や整骨院、マッサージ業界との関連性が高いキーワードを選定しましょう。関連性の高いキーワードを設定することで、幅広いユーザーのニーズに対応できるようになり、検索結果に表示されやすくなります。

すでに作成済みのコンテンツがある場合、そのコンテンツの関連キーワードを設定し、内部リンクを設置するのもおすすめです。なお、整体や整骨院、マッサージ業界との関連性が高いキーワードとして、以下のようなものが考えられます。

骨格矯正
疲労回復
ストレス解消

関連性の高いキーワードを調べる際は、専用のツールを用いると作業効率が向上します。無料で利用できるものも多いため、そのなかから自分に合っているものを選んでください。

利用シーンに関するキーワード

MEO対策として、利用シーンに関連するキーワードも設定しましょう。利用シーンに関連するキーワードの選定が難しい場合は、ユーザーの行動を把握するようにしてください。

たとえば、出産後の骨盤矯正マッサージを提供している場合、以下のようなキーワードと一緒に検索される可能性が高いです。

妊婦マッサージ
産後ケア
骨盤矯正

キーワードの洗い出しだけでなく、自社のテーマやサービスを明確にすることで、ユーザーの行動をより正確に把握できるようになるでしょう。

競争力のあるキーワード

競争力のあるキーワードを設定するのも、MEO対策として有効です。一般的なキーワードは競合店も活用する可能性が高く、対策の難易度がかなり上がってしまいます。

しかし、自店舗の特徴を反映したニッチなキーワードであれば、MEO対策を有利に進められる可能性が高いです。整体や整骨院、マッサージ業界の場合は、以下のようなキーワードを設定するとよいでしょう。

スポーツ専門
高齢者
シニア向け

季節に関するキーワード

MEO対策を意識する場合、季節に関するキーワードも設定してみましょう。競争力のあるキーワードと同じく、細かく設定することで幅広いニーズに対応できるようになります。

なお、季節に関連するキーワードの一例は、以下のとおりです。

季節性アレルギー
季節の変わり目
年末年始のリフレッシュ

自院がどのキーワードと紐づいているのかを知る方法

キーワードがMEO対策に与える影響は決して小さくありません。しかし、自院がどのキーワードと紐づいているのか、正確に把握できていない方もいるでしょう。

その場合は、Googleビジネスプロフィールに搭載されており、検索キーワードを確認できる機能を利用しましょう。具体的な検索キーワードの確認手順は以下のとおりです。

自分のアカウントにログインする
「インサイト」タブを選択する
下にスクロールすると「ビジネスプロフィールの表示につながった検索数」という項目がある

Googleビジネスプロフィールが表示されるきっかけとなったキーワードはトップ5までチェックできますが、より多くのキーワードを確認したいしたい場合は「もっと見る」を選んでください。

整体・整骨院・マッサージ業界向けのMEO対策のポイント

以下では、整体と整骨院、そしてマッサージ業界におけるMEO対策のポイントについて解説します。MEO対策の経験が浅い、あるいはない方は、ぜひ参考にしてください。

ビジネスプロフィールの店舗情報を細かく設定する

MEO対策をするにあたって、ビジネスプロフィールの店舗情報は細かく設定しましょう。これは、検索エンジンを利用しているユーザーの多様な検索意図に対応するための工夫です。

ユーザーが検索エンジンで店舗に関する情報を調べる際、キーワードと地名だけでなく骨格矯正やリフレッシュなど、ほかのキーワードを入力して検索する場合があります。そのため、詳細な店舗情報を設定すれば、特定のニーズを持ったユーザーに閲覧してもらえる可能性を高めることが可能です。

そして、店舗情報を細かく設定すれば、店舗の強みをユーザーに理解してもらいやすくなります。店舗情報が簡素だと、どのような特色があるのか、またどのようなサービスを提供しているのか伝わりにくく、同じエリアの競合に顧客を取られかねません。

情報が多ければそれだけ店舗に対するイメージが湧きやすいため、強い興味や関心を抱いてもらいやすくなります。その結果、視認性も信頼性も向上し、検索エンジンの上位に表示される可能性も高まるでしょう。

写真・動画を定期的に投稿する

写真や動画を定期的に投稿するのも、MEO対策のポイントです。最新の写真や動画を投稿すると、店舗の情報の信頼性が高まり、検索結果の上位に表示されやすくなります。

なお、写真や動画を投稿する際は、Googleのガイドラインに引っかからないか事前に確認しておきましょう。ガイドラインに引っかかる主なケースは、以下のとおりです。

著作権の侵害
不適切な内容や宣伝
画質やサイズが基準未満

不安な方は、ガイドラインとポリシーをチェックしましょう。また、Googleビジネスプロフィールは、SNSと異なり写真や動画を投稿してもすぐに反映されない場合があります。

もし2〜3日経過しても写真や動画が反映されないときは、直接問い合わせて問題がないか聞きましょう。

ユーザーからの口コミを集める

MEO対策のポイントとして、ユーザーからの口コミを集めることも挙げられます。Googleビジネスプロフィールにはコメント投稿機能があり、店舗を利用したユーザーは自由にコメントを投稿することが可能です。

ポジティブなコメントが多ければ、そのコメントを見たほかのユーザーが店舗に興味を持ち、実際に店舗に足を運んでくれる可能性が高まります。そのため、ユーザーからのコメントを集める施策にも積極的に取り組みましょう。

なお、可能であればユーザーにできるだけ具体的な感想を投稿するようにお願いしてください。提供しているサービスの種類や質について言及してもらうことで、ほかのユーザーに対して参考情報を提供するだけでなく、検索評価によい影響を与えられます。

MEOに取り組む際の注意点

MEOに取り組むにあたって、いくつか注意すべきポイントが存在します。具体的なMEOの注意点は、以下のとおりです。

Googleビジネスプロフィールを放置する

Googleビジネスプロフィールは、定期的に情報を更新するようにしましょう。古い情報が掲載された状態のまま放置していると、ユーザーが営業時間外に来店したり、間違った電話番号に連絡を入れてしまったりするため、ユーザーの店舗に対する信頼性が低下してしまい、検索結果の上位に表示されなくなります。

また、適切な管理をしないことで、第三者にアカウントを乗っ取られてしまい、悪意を持って嘘の情報を発信されるリスクも高まりかねません。これらの問題を防ぐためにも、Googleビジネスプロフィールを放置しないようにしてください。

不自然にキーワードを詰め込む

Googleビジネスプロフィールには、不自然にキーワードを詰め込まないようにしましょう。キーワードが多ければそれだけユーザーの検索結果に引っかかる可能性は高まりますが、過度なキーワードの詰め込みはガイドラインに違反する行為とみなされる場合があります。

また、キーワードを無理に詰め込んだ結果、不自然な文章になってしまい、ユーザーに避けられやすくなる可能性も否定できません。自然な文章の作成を意識し、キーワードの過剰な詰め込みをしないようにしましょう。

ユーザーからの口コミに返信しない

ユーザーからの口コミには、できるだけ返信するようにしましょう。口コミに返信しないと、ユーザーに問題解決意識が低いと思われたり、顧客満足度が低下してしまい、リピーター獲得の機会を失ったりしかねません。

しかし、口コミに返信すればユーザーの信頼を獲得できるほか、店舗の強みを理解したり、正しい情報を発信する機会を得たりできます。どんなに忙しくてもしっかりユーザーの口コミに目をとおし、心の籠った返信をするようにしましょう。

MEO対策のポイントを押さえて整体・整骨院・マッサージ業界の集客を成功させよう

MEO対策はSEO対策と比較すると取り組んでいる競合の数が少ないため、今から積極的に取り組めば高い集客効果が期待できます。MEO対策を成功させるためには、キーワードの選定や定期的な情報の更新が必要不可欠です。昨今はMEO対策に役立つツールも多数登場しているため、必要に応じて利用するとよいでしょう。

なお、MEO対策になるからといって、過度なキーワードの詰め込みやユーザーに対する有償でのコメント投稿の依頼などをすると、ガイドラインに違反してしまいアカウントを停止される可能性もあります。事前にルールを確認し、ガイドラインの範囲内でMEO対策を行ってください。

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