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MEO記事
美容室・サロンのMEO対策2025.09.30
美容室・サロン
美容室やサロンを経営する場合、集客においてMEOが大切になります。現在ではGoogleマップで店舗を検索するユーザーが多く、美容室やサロンを探している人が増えているからです。
しかし、美容室やサロンはどのエリアでもライバルが多く、検索で上位に表示されるのが難しくなっています。そこで、この記事では美容室やサロンに有効的なMEO対策をキーワード選定なども含め解説します。
目次
MEOとは
集客のために重要なMEOですが、「Map Engine Optimization」の略称です。Googleマップなど地図情報サービスでの検索上位に表示させるための施策で、マップエンジン最適化と呼ばれています。
現在では、多くのユーザーがスマートフォンでさまざまな店舗を検索します。「美容室 渋谷」など、サービス名と自分がいる地域の名称を組み合わせて検索し店舗を探すのが一般的です。
この検索を行った場合に、地図情報としてGoogleマップで紹介されるのは約3店舗となります。自店舗が、検索上位に選ばれて3店舗の中に入っていれば、集客で大きな効果を発揮するでしょう。
実際にGoogleマップを利用している人なら分かると思いますが、上位に表示されていないと多くのユーザーに店舗情報は見てもらえません。しっかりと対策を行って、新規の顧客を獲得できるようにしましょう。
しかし、美容室やサロンのようにライバルが多い業種では上位争いが激化しています。そこで、適切なキーワードの選定や、Googleビジネスプロフィールの正しい入力などの対策が不可欠です。
ビジネスプロフィールに関しては、店舗の名前や住所、営業時間などが登録されているだけでは、上位に表示される可能性が低くなります。適切な情報を配信して、口コミの管理などもしっかり行わないと、Googleから評価されないからです。
特に、美容室やサロンは、掲載されている写真や口コミの管理が集客するために重要です。ライバルに差をつけられないためにも、しっかりとMEOを学んで集客を成功させるようにしましょう。
MEOの美容室・サロンにおける集客への影響
さまざまな業種の集客において重要なMEO対策ですが、美容室やサロンにも大きな影響を及ぼします。現在では、多くの人がスマートフォンを持ちGoogleマップなどの地図サービスを利用して店舗を探すようになりました。
特に、美容室やサロンを利用する場合は、店舗の雰囲気やサービスが気になるところです。Googleマップで検索すると関連写真を見られ、店舗の状況だけでなくどんな施術を行っているのかを確認できます。
そのうえで、利用者が寄せている口コミが参考になり、その店舗を利用するかどうかの判断材料になります。ユーザーは口コミで、評価が高くポジティブな書き込みが多ければ、その店舗に行ってみたいと感じます。逆にマイナス評価ばかりなら、他の店舗を探すきっかけにもなるでしょう。
さらに、ホットペッパービューティーなど、専門的なサイトを利用して予約するユーザーでも、検索して店の情報を調べることがあります。口コミを調べるだけでなく、店舗への道順や到着時間を知るのにも、Googleマップは便利だからです。
現在では、さまざまな形でユーザーが検索で情報を収集しています。そういった意味では、MEO対策をしていない店舗は、生き残りが難しくなる可能性が高いです。
また、美容室やサロンの場合は、SEOよりもMEOを強化するほうが予算も労力もかかりません。「美容室」「サロン」などのキーワードで一般的な検索を行っても、ボータルサイトやレビューサイト、予約サイトが上位表示され個人の店舗は検索結果で不利な状況です。
しかし、Googleマップの場合は、キーワードと地域名を入れて検索するユーザーがほとんどです。表示されるのは、ユーザーに近いエリアの店舗となり相手にするのは周囲のライバル店だけです。
勝ち目のないポータルサイトやレビューサイトと順位争いする必要がなく、ちょっとした工夫や努力でMEOは成果をあげるチャンスがあります。それだけに、美容室やサロンにとってMEO対策は重要だといえます。
MEOの仕組みと3つの評価ポイント
MEOの重要性がわかったところで、ここからは仕組みと評価されるポイントを解説します。検索における評価を上げるためには、主に3つのポイントがあると理解してください。Googleは、マップで掲載する店舗について、3つの要素を組み合わせて順位を決めています。
検索キーワードとの関連性
まずは、ユーザーが検索したキーワードとの関連性の高さが重要です。検索しているユーザーのより近くにある、関連性が高い店舗をGoogleは上位に表示させます。
例えば、「新宿区 パーマ」とユーザーが検索した場合、キーワードの「パーマ」に関する記述が店舗情報にないと順位が下がります。そのため、店舗のオーナーはどんなキーワードで集客したいのかをしっかりと確認しておく必要があります。
検索地点から店舗までの距離
さらに、重要な要素として検索したユーザーとの距離が関係します。検索したキーワードによって結果が変わりますが、基本的には検索地点からの距離が近い店舗が上位に表示されやすいです。
また、ユーザーが地域名を含めて検索した場合は、検索地点とキーワードの地域名を基に近いエリアの店舗情報が優遇されます。ただ、この距離に関しては店舗側は何も施策ができない部分です。こういった仕組みであることを、ひとまずは理解しておいてください。
ビジネスの知名度(視認性の高さ)
3つ目の要素としては、視認性の高さが重要視されます。視認性は認知度や知名度の高さで、その店舗がどれだけ世間的に有名なのかを指す指標です。
一般的には、有名な店舗には多くの顧客がいるので、口コミ数や店舗名での検索が多くなります。これらの情報を基に、Googleでは視認性が高い店舗だと評価するのです。つまり、MEO対策をせずに評価が低く口コミが少ない店舗は、知名度がないと見なされ検索結果は低くなります。
美容室・サロンにおけるMEO対策の流れ
ここからは、実際に美容室やサロンにおいて、どういった流れでMEO対策をするのか説明します。店舗を探しているユーザーは、「認知、興味・関心、評価・検討、行動、共有」といった順番で検索を行います。
まず、MEO対策を行う場合には、初期のステップとして「認知」と「興味・関心」に重点をおいた施策が大切です。
Googleマップにおいて、認知させるためにキーワードの関連性を上げ、上位に表示させる施策を行います。その上で、実際に店舗情報を見てもらい、来店を促す施策が必要です。
そのためには、Googleビジネスプロフィールへしっかりと店舗情報を掲載して、常に最適化を行うことが重要になります。
Googleビジネスプロフィールの登録方法
MEO対策を行うために、まずは店舗情報をGoogleビジネスプロフィールに登録しましょう。方法としては、Googleマップにて店舗を名前や住所で正しく検索してください。店舗情報が登録されているのか確認できます。
店舗が表示されないなど、登録がまだの場合は早急に手続きを行いましょう。また、店舗情報がすでに登録されているなら、オーナー認証を済ませてください。もし、登録した覚えがなくても、Googleが自動的に店舗情報を作成しているケースもあります。まずは、店舗情報がどういった形で登録されているのかを確認してください。
店舗情報を新規で登録する場合は、新しくビジネスプロフィールの作成が必要です。登録はそれほど難しくないので、Googleが提示する手順に沿って情報の記入をしていきましょう。
また、これから店舗を開業する予定のオーナーでも、オープンの90日前からプロフィールの公開は可能です。ただ、いくつかの注意点があるので、慣れていないオーナーは開業してから登録するのでも遅くはありません。
美容室・サロンにおけるGoogleビジネスプロフィール設定時のポイント
オーナー認証が完了してビジネスプロフィールが作成できたら、店舗情報を入力していきましょう。この際、正確な情報を打ち込むのは当然として、詳細な店舗に関する説明を行い最適化する必要があります。
住所や電話番号は絶対に間違えないのはもちろんのこと、店舗に対して適切なビジネスカテゴリ設定が重要です。評価にも大きく関係する部分なので、きちんと登録を行いましょう。それでは、ここからはより詳しくそれぞれ入力する情報の解説をします。
プロフィールの設定はパソコンだけでなくスマートフォンのブラウザからも行えるので、必ずオーナーが作業しましょう。
ビジネスカテゴリの設定
ビジネスカテゴリは、メインカテゴリと追加カテゴリの登録が可能です。メインカテゴリですが、美容室やサロンなど店舗で提供しているサービスに沿って入力してください。検索評価に関係してくるので、絶対に間違えないように注意が必要です。
美容室の場合は、理容院としてのサービスも提供している場合があります。そういった店舗に関しては「理容院/美容室」といった設定も有効になります。
追加カテゴリに関しては、現時点で9つまで設定が可能です。このカテゴリは、メインカテゴリを補足する形で利用する設定です。例えば、美容室だけの設定ではなく、パーマやヘッドスパなど、その店舗のセールスポイントをアピールするために使います。
また、サービスとしてネイルサロンやマッサージなどを行っている場合は、追加での設定が必要です。この追加カテゴリにサービスをしっかり登録することで、ユーザーが検索する際にキーワードと関連付けられやすくなります。
ただ、実際に行っていないサービスを登録するのは厳禁です。思わぬトラブルが起きる可能性もあるので、絶対に自店舗で提供しているサービスだけを登録してください。
ビジネス名の登録
ビジネス名に関しては、実際に店舗の看板やロゴなどで掲示している名前で登録してください。当然ですが、間違えのないように登録することが大切です。顧客に認知されている名前と同じ文言で登録して、混乱がないように工夫しましょう。
登録の際には、店名に加えて地域名やキーワード、サービス内容などを付け加えることは避けてください。ガイドライン違反と見なされて、プロフィールの停止や削除に繋がる可能性があるからです。
住所や電話番号の登録
店舗の情報で、もっとも大切だと言えるのが住所と電話番号の登録です。もし間違えていたら、せっかく店舗情報に辿り着いたユーザーを正しく店まで導くことができません。電話番号の場合は、間違えるとトラブルになるので必ず正確に打ち込みましょう。
登録する際には、正確な情報だけでなく表記の揺れに注意してください。特に、番地以降の建物名に関しては、全角や半角をはじめ、アルファベットやカタカナなどを公式サイトやSNSと統一させる必要があります。
統一させることで、Googleはインターネット上にある同じ情報として関連づけの対象にしてくれます。検索順位においてもポジティブな判断をしてくれるので、必ずすべてを統一するようにしましょう。
こういった情報は、「Name」「Address」「Phone」の頭文字をとって、NAP情報と呼ばれています。Googleは、ビジネスプロフィールだけでなく、SNSも含めてあらゆるデータを収集して順位を判断する仕組みです。
特に、NAP情報は重要視していて、一致している情報の場合は直接リンクされていなくても評価の対象とします。ビジネスプロフィール以外の場所に書き込まれた情報もキーワードとして店舗と紐づけてくれるので、絶対に統一するようにしてください。
NAP情報が統一されていないと、MEO対策において不利になることが多くあります。もう一度、公式サイトやSNSの情報を確認して、すべてを統一させましょう。
営業時間の設定
住所と電話番号と同じく、重要なのが営業時間や定休日の設定です。美容室やサロンは予約して来店する顧客が多いため、必ず正確な営業時間と定休日を入力してください。
検索したユーザーには、営業時間だけでなくその時点での営業状況も表示されます。もし、営業時間が違うと、思わぬトラブルに発展することもあるでしょう。それだけに、営業時間は最新のものを登録する必要があります。
美容室やサロンの場合は、エリアによっては仕事帰りに来店しようとする顧客も多くいるでしょう。その場合、正確な営業時間が提示されていないと、口コミなどで低評価の書き込みが増える可能性もあります。
ユーザーの利便性を高めるために、正確な営業時間が表示されるように設定してください。また、美容室やサロンの場合は、サービスや予約に関して受付終了の時間があります。営業時間の詳細という部分から、最終入店できる時間を設定することが可能です。
特別営業時間の設定
さらに、祝日や特定の日に通常と違う営業時間の場合もあるでしょう。そんな時は、特別営業時間を日ごとに設定できます。臨時休業や臨時営業などの変更がある場合も、特別営業時間として設定しましょう。
この設定は、顧客のために重要な部分です。せっかく店舗情報に辿り着き予約をしようとしても、表示されている営業時間が違えば機会損失につながります。せっかくの顧客に無駄足を踏ませないためにも、細かい営業時間まで設定するようにしてください。
ちなみに、隔週で設定する定休日など複雑な休みは、通常の営業時間として設定できません。こういった定休日も、特別営業時間として登録する必要があります。
特別な休みや営業時間は、オーナーしか把握していない情報です。検索したユーザーからの信頼を得るためにも、しっかりと登録をしてください。
また、Googleマップでは祝日には「通常の営業時間と異なる場合があります」という表示が出てしまいます。検索したユーザーからすると、営業しているのかわからず非常に不便です。
この表示ですが、特別営業時間を設定していると注意書きは出なくなります。祝日も通常の営業時間と同じ場合でも、設定しておくことで検索したユーザーを顧客にできるチャンスが広がる可能性があります。
予約機能の活用
美容室やサロンなどでは、ビジネスプロフィールが用意している予約機能が利用できます。 この予約機能ですが、Googleの検索結果をはじめ、Googleマップの店舗情報から予約や注文ができるものです。
予約機能を使っている店舗は、Googleマップ上で予約ボタンが掲載されます。そのボタンをユーザーがクリックすることで、手軽に予約ができる便利な機能となっています。
また、公式サイトや店舗のオンライン予約システムがある場合は、URLをリンクとして登録することも可能です。自社で運営するシステムでなくても、ホットペッパービューティーなどに掲載している予約機能を使うこともできます。予約URLを設定しておくとリンクが掲示されるようになります。
さらに、Googleが提携する予約管理システムを利用することも可能です。ぐるなびやヒトサラなど、Googleと提携するプロバイダを経由して予約できるので多くの人が利用しているサービスです。
このシステムを利用した予約の場合、プロバイダの管理画面で状況の確認や履歴を閲覧するなど一元管理ができます。個人経営の店舗にはうれしいシステムで、有効活用して顧客を多く獲得するようにしましょう。
現在では、先に説明したとおりに多くの人がGoogleのサービスを利用して予約まで完了させます。特に、美容室やサロンは、どのエリアでも競合店舗が多く顧客の奪い合いが起きています。
少しでもライバルより集客で有利になるように、予約機能はしっかりと設定することをおすすめします。
サービスの掲載
ビジネスプロフィールでは、店舗のサービスを登録できます。このサービスについては、検索評価の対象となるのできちんと登録をしてください。
サービスは、説明や金額は必須ではないですがユーザーにアピールできる項目となります。登録は手間がかかりますが、より細かくサービスの詳細と値段を記載したほうが集客につながるでしょう。
美容室やサロンの場合は、どんなサービスを行っているのかをユーザーは細かくチェックします。きちんとサービス内容が記載されていない店舗は、競合店に顧客を奪われることになるでしょう。作業は煩雑ですが、きちんと売りになるサービスを登録してください。
特に、他店よりも得意としているサービスがある場合は、きちんと登録をお願いします。そのサービスを探して、検索するユーザーが多くいるからです。顧客となるユーザーを損失しないように、正確な名称でサービスの登録をしましょう。
また、値段を記載する場合は、単品サービス以外にセット料金などがあればきちんと記載が必要です。美容室やサロンの場合、サービスと同じく料金を気にしているユーザーが多くいます。来店後にトラブルにならないためにも、料金は正確に記入するのがおすすめです。
ちなみに、このサービスはモバイル、タブレットで表示される設定です。PCブラウザのナレッジパネルでは表示されません。
商品の掲載
サービス以外にも、商品を登録できます。この商品に関しては、どのデバイスでも表示される設計です。
ここで登録できるのは、美容室やサロンならばシャンプー、ヘアケア商品、美容グッズなどになります。物販商品の登録を対象とした機能となり、カットやカラーといったサービスはガイドライン上で登録できないことになっています。
商品も検索評価の対象となるので、少しでもユーザーに見つけてもらえるように販売しているグッズは登録してください。
この機能で登録できるのは、「商品の写真」「商品/サービス名」「カテゴリ」「商品価格」「商品の説明」「商品の詳細URL」です。より詳細に登録することで検索結果の上位に掲載される可能性があがります。
また、美容室やサロンは、販売している商品から実際に店舗を訪れる可能性も高いと考えます。珍しいシャンプーや美容グッズを販売していることで、実際に髪を切ってもらいたいと思うユーザーが想定できるからです。
商品の販売がメインではなくても、しっかりと時間を掛けて情報を登録するように心がけてください。
写真・動画の掲載
ビジネスプロフィールには、さまざまな写真を登録して集客を行えます。美容室やサロンでは、店舗の雰囲気がわかる外観や内装をはじめ、スタッフの写真を登録することが大切です。ユーザーは安心して予約でき、優良な顧客になってくれる可能性があります。
写真は、口コミなどを通じて店舗を利用した顧客からも投稿されるものです。ただ、店舗が公式に投稿している写真こそ、検索しているユーザーは良く見ています。オーナーを中心に、スタッフがさまざまな写真を掲載するようにしてください。
また、写真よりも情報量が多い動画は訴求効果が非常に高まります。店舗の雰囲気を詳しく見てもらえ、サービスについても詳細に説明できるからです。ただ、現時点では掲載できる動画は最大で30秒とされています。どういった動画を配信するか、しっかりと考えた上で機能を利用すべきです。
登録した画像に関しては、Googleが分類してカテゴリ分けをして紹介してくれます。ヘアスタイルなど、より多くの画像がある方がユーザーも店舗を選びやすくなるので、定期的に新しい写真を登録するようにしましょう。
この画像ですが、Googleはビジネス情報として認識して、検索結果でプラスに評価してくれます。掲載するポイントとしては、一目でわかりやすい写真にすることです。いろいろなものが写り込んでいると、Googleはきちんと認識できず、まったく関係のないキーワードで評価されてしまいます。
美容室の場合は、ヘアスタイルなどは被写体だけが写るようにして、きちんと認識してもらえる努力をしましょう。
属性情報の設定
美容室やサロンは、複数の属性が用意され設定ができます。この属性情報ですが、Googleが店舗情報を把握するために利用するものです。検索結果にも関係性があるとされているので、きちんと設定するようにしましょう。
また、検索したユーザーには、モバイル・タブレット端末の場合は、属性情報が表示される設定です。店舗の情報を詳細に伝えられるので、重要な設定項目になります。
属性に関しては、定期的にアップデートされています。頻繁に設定を行い、最適な属性情報を登録するようにしてください。
MEOでは「口コミ」も大事なポイント
MEO対策にはビジネスプロフィールの詳細な登録が必要ですが、同じく口コミの管理も重要です。
Googleマップにおける口コミは、実際に利用した顧客が登録する星の数とコメントが表示されます。口コミの数が多く高評価の店舗は検索順位の評価で有利となり、上位に表示される可能性が高まります。
また、高評価の口コミが多いと、検索で店舗を見つけたユーザーが実際に来店する確率がアップします。逆に、口コミの数が多くてもマイナス評価ばかりなら、店舗を利用したいと思うユーザーは激減するでしょう。
当然ながら、どんな業種でも口コミで評価の高い店舗をユーザーは利用したいと考えます。検索で上位を狙うためだけでなく、ユーザーに信頼される店舗として評価されるために、質の良い口コミを集める努力が必要です。
では、どうやったら評価が高く、ポジティブな口コミを集められるのでしょうか。ここからは、上手に良質な口コミを獲得する方法を解説します。
口コミへの返信は来店率に影響する
店舗を利用した顧客からの口コミは、必ずオーナーが細かくチェックするようにしましょう。その上で、小まめに返信することが大切です。口コミに返信することで、書き込んでくれた顧客がリピーターになる可能性が高まります。
さらに、返信したメッセージを見て、丁寧な店舗だと認識され新規顧客が増える可能性があるでしょう。ユーザーは、口コミを見る際に、その店舗がどんな対応をしているのかを細かく見ています。丁寧に返信を行っていれば、しっかりとした対応をする店舗だと印象付けられます。
また、ポジティブな口コミよりも、低評価でネガティブな口コミにこそ率先して返信をするべきです。この場合、丁寧な口調でしっかりと対応して、絶対に口コミに反論などをしてはいけません。
ネガティブな意見には、真剣に改善点を要求しているものも多くあります。対応が可能な意見に関しては、改善策を提示することが大切です。丁寧に対応しているコメントを見て、他のユーザーからの信頼も得られます。
一番やってはいけないのが、ネガティブな投稿の放置です。店舗としての信頼を失うことにもつながるので、必ず返信を行うようにしてください。また、喧嘩腰で返信するのも厳禁です。他のユーザーからの信頼を失うことにもなり、もっともやってはいけない対応となります。
ただ、事実無根な投稿や誹謗中傷などに対しては、Googleに報告するなどの対応が必要です。特に、スタッフへの悪口などは、きちんとした対応を行いましょう。
口コミを増やす方法
丁寧な返信を行うことで口コミを増やすことができますが、積極的に投稿をお願いすることも必要です。特に美容室やサロンに関しては、顧客と直に触れ合う機会が多いので、口コミ投稿のお願いがしやすい業種となります。
さまざまな方法で、口コミを増やす施策を行いましょう。レジやトイレなど、顧客が利用する頻度が高い場所にはPOPやチラシを設置することが重要です。その際に、すぐに口コミが書きやすいように、QRコードを掲載しておくと良いでしょう。会計の際に、お釣りと一緒にチラシを渡すのも効果的です。
さらに、連絡先を知っている顧客には、ショートメールやLINEで口コミのお願いしてみましょう。連絡先を登録してくれているということは、少なからず店舗に好印象を持っていくれているはずです。高評価の口コミを書いてくれる可能性が高い顧客だといえます。
これらの施策に関しては、オーナーだけでなくスタッフ全員に周知しておく必要があります。全員で顧客にお願いすることで、多くの口コミを集められる可能性があります。しかし、口コミをお願いする上で、絶対にやってはいけないことがあります。ここからは注意点を説明します。
口コミを増やす際の注意点
まず、口コミをお願いする際にもっともやってはいけないのが、サービスや特典などの報酬を渡して書いてもらうことです。報酬を渡して口コミを書いてもらうことは、明確にGoogleのポリシーに違反しています。
お願いをした顧客がGoogleに報告することも考えられ、最悪の場合はプロフィールの停止や削除につながってしまいます。
さらに、オーナーやスタッフによる、自作自演の書き込みもNGです。アカウントを変えるなどして口コミを書いても、Googleにバレる可能性があります。その場合も、ペナルティを受けるので、絶対にしないようにしましょう。
美容室・サロン向けのキーワード選定のコツ
MEO対策において、非常に大切なのが適切なキーワードの選定です。ここからは、美容室やサロンのオーナーに向けて、どんなキーワードを選んだら良いのかを解説します。
関連性のあるキーワード
美容室、サロンといった業種ワードだけでなく、関連するキーワードを見つけることが重要です。例えば、「ヘアカラーリング」「ヘアトリートメント」「白髪染め」などが、検索する人も多いであろうキーワードとなります。
また、パーマに関しても、「デジタルパーマ」「ストレートパーマ」といった、細かくキーワードを設定する必要があります。店舗で得意とするサービスは特に重要で、なるべく多くピックアップすることが大切です。
店舗で得意としているサービスは、詳細にキーワードを選出できるでしょう。スタッフにもヒアリングして、最適な語句を探し出してください。
利用シーンに関するキーワード
具体的に、店舗がどのように利用されているかをしっかりと確認しましょう。例えば、どの年齢層や性別の顧客に来店してほしいのかは、認識しておくべきです。若い女性向けの店舗なのに、シニア層しか検索していないのでは顧客にならないからです。
例えば、若い女性に向けてならば、「ウェディングヘア」「着付け」などの利用シーンが想定されます。また、子どもも顧客として取り入れたいなら「キッズカット」といったキーワードも有効です。
年配者に向けてなら、「白髪染め」「マッサージ」などをキーワードにするのも良いでしょう。エリアや狙っている顧客層を考え、どういったシーンで利用してもらいたいのかをしっかりと整理しましょう。
競争力のあるキーワード
また、競合店舗が多い美容室やサロンでは、流行しているワードを選定するのも重要です。流行りの髪型などは検索しているユーザーも多く、顧客獲得のチャンスが広がるからです。
さらに、逆にニッチなワードを模索して、店舗の特徴を活かすこともできます。例えば、オーガニックヘアケアなど、自店舗が得意とするサービスを押し出して、キーワードを選定するのも得策です。
ただ、その場合はクオリティの高いサービスを、しっかりとスタッフが施術できるのが絶対条件です。もし、顧客が思うようなサービスを受けられなければ、口コミで低評価の投稿をされてしまうからです。
自店舗では、どんなサービスがもっとも顧客に喜んでもらえるのかを考え、キーワードの選定を行ってください。
季節に関するキーワード
ニッチなところでいえば、季節に関係しているワードも重要です。例えば、「卒業式」「結婚式」などのヘアスタイルをセットできる場合は、季節に応じてキーワードを入れ込むと顧客の獲得に繋がります。
自分の店舗がどのキーワードと紐づいているのかを知る方法
店舗に合ったキーワードの選定が重要ですが、実際にはどうやって最適な語句を見つけるのかは難しいところです。そこで、ビジネスプロフィールの「パフォーマンス」という、検索の動向がわかるデータを活用しましょう。
パフォーマンスデータは、ユーザーが検索して店舗を見つけてくれたキーワードなどが見られます。自分で選んだワードが含まれていない場合は、選定がうまくいっていない証拠です。
選定をやり直して、トライアンドエラーを繰り返すことが重要になります。何度かやり直しをしていると、店舗やエリアに合ったキーワードが見えてくるでしょう。しっかりデータを見直して最適なワードを見つけましょう。
美容室・サロン向けのMEO対策のポイント
基本的なMEO対策が理解できたと思いますが、ここからはさらに詳しく美容室やサロン向けのテクニックを紹介します。
自分たちでもできる施策が多く、時間をかければ誰でも設定が可能なものばかりです。是非参考にして、競合店と差別化を図ってください。
ビジネスプロフィールの店舗情報を細かく設定する
ビジネスプロフィールに登録した情報で、ミスや抜け落ちている情報が無いか細かくチェックしましょう。さらに、情報が最新のものになっているか、小まめに確認する必要があります。
サービス内容で変わった部分があれば更新し、営業時間なども最新の状態にしておくのが重要です。また、情報に関しては、選定したキーワードを取り込むことも忘れないようにしましょう。
情報が定期的に更新されている店舗は、検索しているユーザーからも高評価を得られます。口コミへの返信と同じく、オーナーやスタッフが情報発信を続けることは、集客を行う上で大切なことです。
写真・動画を定期的に投稿する
情報の調整とともに重要なのが、写真や動画を定期的に投稿することです。店舗を検索しているユーザーは、投稿されている情報を細かく見ています。その際に、写真が数年前のものでは信頼を得られないからです。
特に美容室やサロンでは、おしゃれできれいなコンテンツが好まれます。画角や美しく撮影できているかなど写真にこだわり、定期的に配信を行うようにしましょう。
さらに、動画に関しては容量の問題で豊富に投稿することは難しい状況です。それだけに、頻繁に新しい動画を撮影して、ユーザーに見てもらう努力をしてください。動画は情報量が多く、ユーザーも知りたい情報が含まれているだろうと期待します。店内の風景やスタッフ、施術の紹介などを、定期的に投稿するようにしてください。
美容室やサロンならば、店舗から配信する写真は大量に撮影できるはずです。例えば、接客した顧客のヘアスタイルを撮影させてもらい、配信するだけでもユーザーを喜ばせることができます。
特に、写真や動画に関しては口コミが少ないうちは店舗から発信するしかありません。スタッフと協力して、ユーザーが気になるコンテンツを配信し続ける努力が必要です。
ユーザーからの口コミを集める
口コミですが、前述した通りに注意しながら、顧客に投稿を促してください。その際に、可能であれば、具体的な感想を書いてもらうようにお願いすることが重要です。
その顧客が、カット、カラーリング、パーマといったサービスの中で、どの施術を受けたか書いてもらいましょう。口コミに投稿された文言は、検索キーワードとの関連性を深めてくれて、上位表示のための対策になります。
口コミはただ集めるだけでなく、どれだけ関連キーワードが含まれているかが重要です。高評価の口コミに加えて、美容室やサロンにとって有効なキーワードを、顧客に投稿してもらえる施策は常に考えておきましょう。
当然ながら、先ほど注意したように報酬を与えて口コミを書いてもらうことは厳禁です。来店してくれた顧客には最大限のサービスを行って仲良くなり、口コミを報酬なしでもお願いできるような関係性を築くことが大切です。
MEOに取り組む際の注意点
ここまでさまざまなMEO対策を解説しましたが、最後にやってはいけない注意点をまとめます。参考にして、顧客を失わないように正しい施策を行ってください。
Googleビジネスプロフィールを放置する
まず、ビジネスプロフィールは常に最新の情報を登録しなければいけません。営業時間やサービスなど、古い情報が掲載されているとユーザーからの信頼を失います。
また、不正確な情報が掲載されていると、検索で訪れたユーザーが営業時間外に来店する可能性があります。また、間違って電話することも考えられ、トラブルに発展することもあるでしょう。そういった事態にならないためにも、常にチェックして最新で正確な情報が公開されるようにしてください。
不自然にキーワードを詰め込む
対策を行う中で、選定したキーワードを過剰に設定することもNGです。検索と関連するキーワードは重要ですが、ビジネス名など適切でない場所にキーワードを詰め込むのは辞めてください。
設定を行う中で、さまざまなところにキーワードを埋め込みたくなる気持ちはわかります。しかし、Googleが不自然だと判定した場合、評価が下がり最悪はプロフィールの停止処分もありえます。
ここまで説明してきたように、適切な場所にキーワードを設定することが大切です。少しでも検索順位を上げるために、明らかにおかしい場所に設定することは絶対にやめましょう。
ユーザーからの口コミに返信しない
集めた口コミに対して返信を行わないと、信頼を失い集客を失敗する可能性があります。特に、マイナスの評価や口コミを放置すると、誠実ではない店舗だと認識されるでしょう。時間が許す限り、どんな口コミにも誠実に返信するようにしてください。
さらに、検索して訪れたユーザーから質問が届くことも多々あります。質問を迅速に返すことも新規顧客獲得に繋がる可能性があるので、絶対に放置してはいけません。放置されている質問を他のユーザーが見て、信頼を失うこともあります。
質問には営業時間内ならば早めに返信するようにして、ユーザーからの信頼を得る努力を行ってください。
MEO対策のポイントを押さえて美容室・サロンの集客を成功させよう
ここまで、美容室やサロンにおけるMEO対策のやり方を説明してきました。現在、Googleマップの利用者が増えて、MEO対策を行うことは店舗を運営する上で必須となっています。
ただ、施策のやり方を間違えるとGoogleやユーザーからの評価を落とすことになり、慎重に進める必要があります。また、MEO対策は設定を一度したら終わりという施策ではありません。長期的に対策を行う必要があり、毎日コツコツと作業することが大切です。
大変な作業ではありますが、こまめに施策を行っていれば成果が出て集客につながる可能性は高まります。長く店舗を運営していくためには、MEOの知識は必ず役にたつでしょう。そう信じて、日々の努力を怠らないで施策を行うようにがんばってください。