この記事の監修SEO会社
株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
目次
インタビュー概要
昨今のSEO対策は以前と比べて複雑化しています。また、SEO対策はコンサルを受けるだけでは上手くいきません。当然、提案された内容を”実行”に移さなければ結果に繋がらないものです。
弊社では、クライアントのご担当者様やマーケター(コンサルタント)ではカバーしきれない、より専門的なSEO領域でサポート、そしてご提案を実行まで完遂してくれる”技術部”を構えています。
今回はその技術部に在籍している「SEOエンジニア」と呼ばれているメンバーの中から、これまで10年近くSEOに携わっているエンジニアのメンバーIさんににインタビューを実施しました。
山崎:株式会社NEXER マーケティング事業部(インタビュアー)
Iさん:株式会社NEXER 技術部 SEOエンジニア
Iさんのプロフィール
所属 | 技術部 SEOチーム |
入社年 | 2014年4月 |
「WEBデザイン+α」からのめり込んだ”SEO”
──IさんがSEOに関わるようになったきっかけを教えてください。
Iさん
SEOに関わるようになったきかっけが、最初はSEOに関しては何も知らないような状況で、単純にウェブデザインっていう形を学んでいきたかったというところでした。何かを創作することが全般的に好きなので。WEBデザインっていう形で何かやれる会社は無いかと探していた時に、 ようやく入社できたのがNEXERです。
途中でWEBデザイン以外でSEOも学んでいく形になって、そこからSEOにがっつりのめり込んだっていう形になります。
SEOで重要なのはユーザーニーズの深堀り
──SEO対策を行う上で最も重要だと思う要素は何ですか。
Iさん
SEO対策を行う上で最も大事だと思う要素は、 「どんなユーザーがそのサイトを求めているのか」っていう、そのユーザーが検索するキーワード選びはまず重要だと思っています。
検索ユーザー側の目線に立って対策キーワードを考えて、その検索ユーザーがどんな思考でサイトに行きついて行動するのかをイメージする。基本的なことですが凄く重要です。
第三者視点の目線で施策を考えることですかね。クライアントの理想とこちらが提案している事、そこがズレてしまうケースもやはりあるんですけど、実際はそのサイトに訪れるユーザーが考えてることに向けて反映するっていう部分が1番大切なので。
NEXERの強み
────NEXERのSEOサービスの強みって何だと思いますか?
NEXERは提案をするだけではなくサイトの改修作業も受けているので、デザイン修正もある程度は融通がきいたりだとか、他社さんと違って修正一つ一つに対して費用かかるというわけでもないので、その辺はクライアントとNEXERとの間でなるべくスムーズに対応できるような軸があるっていうところでしょうか。
──クライアントサイトを改修する際に意識していることはありますか?
Iさん
現在のSEOチームは「エンジニアチーム」と「提案チーム」で分かれています。
デザインについて言えば、改修の際に「今のサイト状況をあまり崩さないような形でご提案する」ということを意識してます。あと構成に関してはかなり意識をしていて、 今いる上位サイトだとか、ユーザー目線に立ってみて、どういうコンテンツが目立つところにあるべきだとか、 問い合わせに繋げるためにはどういう導線を配置しなければいけないのか等、考えながら対応しています。
社内での連携や取り組みについて
────マーケターとの連携時に心がけていることは何ですか?
Iさん
1番意識してるのが、「専門用語をなるべく使わない」っていうところですね。
実際のお客さんに伝える際にも専門用語を多用してしまうと、結局何をするのかわからなくなってしまうので。
タグ周りの話で言えば、「このタグの記述内容を変更してください」っていう話になると思うんですけど、「結局それやるとどうなるの?」っていうことになるので、意味をしっかりまとめて提案しますし。
例えば、内部リンクの設置を提案するのであれば、内部リンクのテキスト=玄関の表札のイメージで、その表札を見ればその部屋が「誰のどんな部屋なのか」というのが一目でわかります、みたいな。現実に置き換えやすい内容に置き換えてお話しすることが多いですかね。
────日々変化するSEO情報など、知識共有のために行っている取り組みはありますか?
Iさん
SEOのニュースレポートを毎月クライアント向けに配信しているので、それに関してはみんな読むように伝えているのはあるんですけど。
それ以外だと、日常会話の中で伝えていくことが多いですね。勉強しようってなるとどうしても構えちゃう部分もありますし、覚えなきゃっていう感じになってしまうと大変になっちゃうから、自然に馴染んでいくっていうのが1番大切かなと自分は考えています。
案件を持ってる部下の子たちの案件で上位に上がった例とかあれば、「これが効果的だったよね」とか、実際に提案の段階で困っていたら「こういうアップデートが今あるから、今こういう動きの方向性で進めた方がいいよ」とかっていうアドバイスをしたり、こうしたちょっとしたことでもチーム全体に割と聞こえるような形で伝えたりとか。そういうスタンスで日々の業務の中で共有していますかね。
SEOトレンドについて
────SEO業界において、直近で意識しておくべきことはありますか?
Iさん
トレンドっていうところだと、AIによる記事生成的な部分でしょうか。
AIに関してはかなり発達しているような状況で、現在Google側も自動生成によるコンテンツっていうのを精査している状況です。今はある程度人間が手を加えてたりする部分はあるとは思うんですけど、そのうちAIで完全に出来上がっちゃうような形になってくるんじゃないかと。そこらへんはGoogleも判別しきれない部分もあるのかなという考え方もあったりして。
SEO業界が危ないというか、検索結果でどうこうしていくっていう以外で、サイトに対して何かやっていけることっていうのを見つけていかないといけない時代になっていくのかなと思っています。
難しい点は「イメージの相違」と「CMS依存」
クライアントとのイメージ相違
──SEOサービスを提供するうえで、難しいと思う点はありますか?
Iさん
複数あるんですけれども、 実際にお客さんの思い描いているイメージと検索結果が大きく違ってしまっていて、けどどうしても順位を上げたいっていう状況ですかね。
実際には行っていないサービスなのにSEOでは順位上げたい、になってしまうと、 何をやろうが圏外になってしまうので、もう諦めるしかないレベルになってしまいますね。なので、そこをどうやってお客さんに理解してもらうかっていうところは、マーケティングメンバーとの連携が重要になってきます。
CMS依存に依存しなければならない時
あと一つは、対策内容がCMSに左右されること。これをやらないと絶対に上がらないっていう部分があるのに、実際蓋を開けてみたら対応できない環境だったり。
特に昨今のEC系でよくあるのが、無料で作れるようなECサイトとか増えてきていて。 デザイン重視である程度見栄えは良いんですけど、テンプレートに沿った形でしかコンテンツを入れられないとか、型が決まっちゃって細かい部分が修正できないっていうサイトも増えてきているので。
そこに対してどういう提案が出せるか、代替案があるかを考えたり。そこが難しいところですかね。
今後はサイトだけなく別チャンネルにも視点向ける
──NEXERの技術部をどう進化させていきたいですか?
Iさん
SEOに関しては日々の進化っていうのが常にあるんで、そこはもう日々学習していくしかないのですが、Googleがユーザー行動も見ているっていう部分はもっと気にしていくべきだと思います。自分としてはSNSをもっとうまく活用できるんじゃないかとか思っているところです。
例えば、インスタからの流入が多いサイトの方が上位に上がっていたりするケース。女性向けの商品を取り扱っているものとかって、結構インスタからの流入とか多かったり、SNS関連からの被リンクとかが多かったり。あとは広告からの流入が多いサイトってかなり多いので、そういう検索結果以外の視点からのアドバイスもできるようになるべきなのかなと。
今後はそのあたりのサポートもしていくべきなのかなと思ってます。