「記事の作成にいつも時間がかかりすぎてしまう」

「もっと速く効率的に記事を書けるようになりたい!」

と、お悩みではありませんか?

執筆のスピードに悩んでいるのなら、執筆方法そのものを見直してみましょう。

しっかりと準備やリサーチを事前に行って執筆に進めば、質をキープしながら速く記事を書けるようになります。

この記事では、

  • 記事を速く書くための基本的な知識とコツ
  • ライター・編集者に必須のツール

をご紹介します。
記事を最後までお読みいただければ、良質な記事を効率よく作成できるようになり、時間あたりの生産性を上げることができます。

記事の執筆スピードが遅くて悩んでいるのであればぜひ参考にし、ライティングに取り入れてみてください。

記事の執筆スピードはどれくらい?

記事の執筆にかける時間のイメージ PCと砂時計

記事の執筆スピードはどれくらいが速くて、どれくらいが遅いのでしょうか。

ジャンルによってリサーチ量が大きく異なるため一概には言えませんが、一般的なWebメディアで使用される記事であれば1時間に2000字程度書ければ充分速いといえるでしょう。リサーチを含まず、持っている知識だけで書くのであれば3000字くらいが「速い」といえるラインといえます。

1本の記事を執筆するのにあまりにも時間がかかると感じる場合は、記事執筆のプロセスそのものに問題があるかもしれません。

Web記事は主に文字単価制で「1文字〇円」という募集形態が多いため、速く書ければ稼げる金額も多くなります。

速くても記事の質が落ちてしまうことのないように、次で紹介する基本を守りつつコツを意識して執筆しましょう。

記事を速く書くには「順番」が大切

記事を速く書くための基本は、執筆から完成までの「順番」を守ることです。

テーマを設定して、そのテーマについての情報を調べながら記事を書き進めていく行きあたりばったりの方法では、スムーズに執筆が進まないでしょう。

記事を書く際には「準備→執筆→編集→装飾」というプロセスがあり、この順番を守ることが非常に大切なのです。

準備もそこそこに執筆を始めてしまえば情報が不足して執筆の途中で何度もリサーチをすることになったり、構成がきちんとできていないために次に何を書いていいのかわからなくなったりして時間がかかってしまうでしょう。

一見遠回りに見えるかもしれませんが、それぞれのステップをきちんと完了させてから次の段階に進むことで、結果的に速く書くことができます。

記事を速く書くために必要な準備

記事を速く書くには、執筆に取りかかる前の準備が重要です。

具体的にどのような準備をしておけばいいのか、以下の2点を確認しておきましょう。

事前に記事のテーマを決めておく

テーマを決めなければ、記事を書くことはできません。

SEOを意識したWeb記事であれば、多くの場合テーマは「検索ワードへの回答」となります。SEOで上位表示を狙うにあたって、検索ワードへの回答となるコンテンツであるかどうかは非常に重要だからです。

SEOを意識した記事の書き方はSEOライティングの基本とは?記事作成で意識すべき10のポイントで詳しく解説しています。

SEOを意識しない記事であれば、あらかじめ書きたいことをリストアップしておくようにしましょう。書きたいテーマが見つかったらその都度メモしておく習慣をつけることをおすすめします。

記事のタイトル・構成を作る

SEOを意識した記事では、タイトルは検索されるキーワードを含めた30字程度にまとめ、タイトルと合致した内容となるよう構成を組み立てていきます。

ここで決めるタイトルは確定ではなく、仮タイトルでも構いません。仮のタイトルでも設定しておくことでその記事の軸がハッキリするため、まとまりのある記事に仕上がりやすくなります。

タイトルが決まった後は、記事の構成を考えましょう。

構成は、その記事のゴールとなる結論から作っていきます。テーマに関連した検索キーワードを選定し、結論から逆算して見出しを組み立てていきましょう。

また、検索キーワードをチェックする際は同じキーワードで検索して、検索結果上位に表示される競合サイトを参考にするとニーズの目星がつけやすくなります。検索結果の上位に表示されるサイトは、そのキーワードで検索するユーザーのニーズに合致した記事やサイトであることと意味するからです。

競合サイトもリサーチをした上で、構成を完成させましょう。

記事を速く書くためのリサーチのコツ

記事の執筆では、情報のリサーチが非常に重要となります。

情報がなければ記事は書けませんから、執筆そのものよりリサーチに時間を割くライターも多くいるほどです。

ここでは、迅速かつ正確な情報収集をするためのコツを紹介します。

必要な情報だけ、時間を決めてリサーチ

ジャンルやテーマの難易度もよりますが、リサーチにかける時間の目安は2000文字あたり30分程度が目安です。

すでに設定したテーマを元にリサーチを行い、必要な情報が見つかったらその内容を書き留めておき、リサーチを切り上げましょう。

切り上げずにダラダラと長時間リサーチを続けてしまうのは、そこで得た情報に自信がないからです。同じページから情報を得ることにこだわらず再度検索する、SNSを参考にするなど、別の角度から「情報の裏付けとなる情報」を探してみましょう。

「情報を得る」と「情報の確証を得る」をセットで行うと、取得した情報の質を測ることができます。

情報の取捨選択スピードを上げる

情報の信頼性を瞬時に判断できるようにすることも、速く書くためには大切なことです。

情報には一次情報、二次情報、三次情報があり、大まかに意味を説明すると一次情報は自分が体験した・見聞きして得た情報、二次情報は本やニュースなどから得た情報のことをいいます。

そしてインターネットに多いのが二次情報を受けて書かれた三次情報です。三次情報は例を挙げるとすればまとめサイトやキュレーションサイトのように、二次情報を受けて書かれた情報のことです。

もちろん情報の精度は一次情報が最も高く、三次情報が最も低くなります。

Web上の情報だけで記事を書く場合のリサーチで重要なのは、できる限り一次情報に近い二次情報を探すことです。

たとえば国の発表するデータや公式なコメントなど「情報の真偽を直接確かめなくても、ある程度信頼性がある」と思える情報元から情報を得ることが大切といえるでしょう。

ある程度信頼性の高い情報元からの情報であれば、裏付けをとるための時間を少なくできるのです。逆に言えば、情報を取捨選択する際に「信頼性の低い情報元」を瞬時に判別し、弾くことでリサーチのスピードを上げることができるとも言えます。

真偽の確認にかける時間を削減するためにも、情報の取捨選択のスピードを上げてリサーチにかかる時間を削減しましょう。

記事を速く書く執筆のコツ

記事作成の準備を行ったら、執筆に取りかかります。

記事本文を速く書くためのコツとして、2つのポイントを紹介します。

PREP法で書く

「PREP」とは、「Point(要点・結論)」、「Reason(理由)」、「Example(具体例)」、「Point(要点・結論)」の頭文字を取った、わかりやすい文章を書くための構成方法の1つです。

PREP法では最初に要点や結論を述べ、なぜその結論に至ったかの理由、具体例の順に述べ、最後に要点や結論をもう一度述べるという順番で文章を構成します。

PREP法の解説

このような構成にすることで読みやすくわかりやすい、しかも説得力のある文章が作成できます。

PREP法を押さえておくだけでも読み手にわかりやすい記事をスムーズに作成できるので、ぜひ覚えておくことをおすすめします。

4-2難しい言葉や凝った表現を使わない

執筆中、表現に迷って時間が過ぎてしまうことはありませんか?

1回につきほんの数分、数十秒かもしれませんが、塵も積もれば…です。1記事を完成させるまでの間に何度も迷っていれば、あっという間に時間が経ってしまうでしょう。

Web記事には、小説のような難しい言葉や凝った表現は必要ありません。言い回しで迷ったときは「できるだけシンプルに伝えるには?」と考えるようにしましょう。

インターネットは流し見する人の割合が非常に高いため、わかりやすく要点が掴みやすい内容の方が好まれる傾向にあります。逆に言えば、小難しい文章は敬遠されてしまいます。

Web記事は文章表現よりも「読み手にわかりやすく伝えたいこと、主張したいことがきちんと伝わる内容となっているか」が重要です。

あくまでもシンプルに、わかりやすさを意識した文章を書くことがポイントとなるでしょう。

記事作成スピードを上げるテクニック

記事作成のスピードをアップさせるには、ここまで紹介した方法に加えてパソコンやWEB上のツールを活用しましょう。

さらに時間の管理を上手に行うことで、効率的に執筆できるようになります。

ショートカットキー・単語登録を駆使する

よく使う機能はショートカットキーを使うことで、執筆スピードを格段に上げることができます。

ショートカットキーとは、パソコンの操作をキーボードで行う機能です。単語のコピー&ペースト、カットといったショートカットキーなら多くの人が使っているのではないでしょうか。ちょっとした作業でいちいちマウスを使用していると余計な時間がかかってしまうため、ショートカットキーを活用して時短しましょう。

ここでは記事作成の際に便利なショートカットキーをまとめてご紹介しますので、執筆に役立ててください。

ショートカット機能
[ ctrl ] +Vペースト
[ alt ] + ←/→
戻る / 進む
[ alt ] + Dアドレスバーの選択
[ ctrl ] + Cコピー
[ ctrl ] + A全選択
[ ctrl ] + Zひとつ前に戻る
[ ctrl ] + Y次に進む
[ ctrl ] + S保存
[ ctrl ] + F検索
[ ctrl ] + H置換
F6ひらがなに変換
F7カタカナに変換
F9全角英数字に変換
F10半角英数字に変換
Shift + ↑/↓行を選択
これらのショートカットキーを使いこなすことで、記事執筆のスピードがぐんと速くなるでしょう。

また、よく使う単語はあらかじめ単語登録をしておき、すぐに変換できるようにするのも記事を速く書くためのテクニックです。

単語の登録方法は以下のとおりです。

【Windows】

  1. 言語バーの「ツール」ボタンをクリック
  2. 表示されるメニューから「単語/用語の登録」をクリック
  3. 「読み」の欄に単語の読みがな、「語句」の欄に登録する単語を入力して完了

【Mac】

  1. システム環境設定からキーボード」を選択
  2. 「ユーザ辞書」タブを選択し「+」ボタンをクリック
  3. 「単語」に登録する単語、「よみ」に読みがなを登録して完了

ツールを使いこなす

記事を速く書くなら、使えるツールはどんどん使いましょう。

お金をかけなくても、無料で使える便利なツールはたくさんあります。

ここでは、記事作成をスムーズにしてくれるツールをご紹介します。

【文章作成・誤字脱字チェック】Microsoft Word


おなじみのWordは、ただ文章を作成するだけでなく誤字脱字のチェックと表現の統一において非常に便利なソフトです。

「校閲」から「スペルチェックと文章校正」機能を使うと誤字脱字に赤線、文法のミスは青線が引かれるため、間違いがあればすぐに発見できます。

「Wordを持っていないけど、ライターなら購入しないとダメ?」といった声がよく聞かれますがWeb版は一部機能制限があるものの基本的な機能は無料で使えます。完成した記事はdocx形式でダウンロードできるので、ファイルのやり取りもスムーズに行えます。

【関連キーワード抽出・競合見出し検索】ラッコツールズ

ラッコツールズ 公式キャプチャ

SEOを意識したWeb記事を執筆するなら、複数の機能が使える「ラッコツールズ」が便利です。

キーワードを指定してサジェストキーワードを表示する機能や、検索上位サイトの見出し抽出などができ、記事執筆の際のリサーチにも役立つので、おすすめのツールです。

ラッコツールズ

https://rakko.tools/

時間管理スキルを上げる

時間の管理もまた記事を速く書くために必要なスキルです。

長い時間をかけてダラダラと書くよりも、しっかりと時間管理をして集中的に取り組んだ方が良い記事を書きやすくなります。

時間の管理は「ポモドーロ・テクニック」を実践してみましょう。

ポモドーロ・テクニックでは「25分間集中・5分休憩」というサイクルを繰り返し、4回のサイクルの後に長めの休憩を取ります。時間を区切ってこまめに締め切りを設定することで集中力をキープしながら執筆を行うことができます。

また、ポモドーロ・テクニック以外にも、タイマーを活用して適度に休憩を取る、作業がしやすく捗りやすい時間を選んで執筆するなど、時間の管理によって作業効率も大幅アップが期待できます。

投稿にかける時間を短くするには

記事執筆だけでなく投稿まで一貫して行う場合には、投稿にかける時間も時短しましょう。

ここでは、カスタマイズの幅が広く、個人ブログに限らず企業サイトにも多く用いられているワードプレスの時短方法をご紹介します。

執筆した記事をワードプレスに投稿する際は、以下の2点を押さえて時短を目指しましょう。

投稿ルールを設定する

WordPressを使用する上で意識したいのは「投稿ルールの徹底」です。

ライターであればレギュレーションに沿って投稿するのが一般的ですが、個人ブログの場合には記事の投稿が不定期だったり記事によって表現が異なったりすることも出てくるでしょう。

そこで、WordPressでは投稿する記事の装飾などはすべての記事で一貫したルールを設定しておきましょう。

記事ごとに設定を変えていると迷う時間がムダになる上、統一感がなくなります。

ルールを設定しておけば、迷う時間がなくなり迅速に記事を投稿できるようになるはずです。

プラグインを活用する

カスタマイズの幅が広いWordPressでは、豊富なプラグインを追加してさまざまな機能を使えるメリットがあります。

プラグインを活用することにより使いやすさがアップし、スピーディーな記事執筆ができるようになるでしょう。

記事の投稿に便利なプラグインには以下のようなものがあります。

  • AddQuicktag…よく使うタグやショートコードなどを登録してすぐ呼び出せる
  • TinyMCE Advanced…投稿画面を使いやすくカスタマイズできる
  • TablePress…簡単に見栄えのよい表が作成できる
  • Classic Editor…旧型エディタが使用できる

便利なプラグインをインストールしてWordPressを使いやすい状態にしておくと、投稿にかける時間も短縮できます。

ただしプラグインを入れすぎると表示が遅くなる場合があること、テーマと相性の悪いプラグインを入れると不具合が起きる恐れがあることに注意してください。

ワードプレスの設定については「ワードプレスのSEO対策と具体的な設定方法」で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

記事を速く書くなら準備と手順を大切にしよう

記事を書くとき、何も考えずに執筆をスタートしていては、途中で悩んだり迷ったりする時間でタイムロスが発生しやすくなります。

一度手が止まってしまうと執筆のリズムが崩れ、スピードが遅くなってしまうでしょう。

記事を速く書くためには、なるべく手が止まらないよう事前に準備をしておくことが大切です。

テーマ選定や構成の作成、情報のリサーチなどの記事執筆時の事前準備をしておけば、記事の執筆がしやすくなります。また、記事本文を書く際も、読み手にわかりやすい構成と内容を心がけることもポイントです。

パソコンやWordPressの機能を駆使すれば、記事執筆のスピードアップにつなげられます。今回紹介したコツや方法を押さえて、効率良く記事を作成してみましょう。