ライティング代行サービスは、企業ブログやオウンドメディアなど記事コンテンツが必要となる場面で便利なサービスです。
「複数のライターに依頼しているが、スケジュールや納品管理が大変」
「新サービスの認知拡大になるメディアを作りたいが、自社リソースが足りない」
などの悩みをなくせるのがライティング代行サービスですが、
- 何を、どこまでまかせられるのか
- どのような体制になっているのか
など、意外に知らないことが多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ライティング代行サービスとはどんなサービスなのか詳しくご紹介します。
内容を簡単にまとめると…
- ライティング代行サービスはクラウドソーシングとライティング専門サービスがある
- ライティング代行サービスの対応範囲
- ライティング代行サービスの選び方とポイント
- ライティング代行サービスを利用するメリット、デメリット
記事を最後までお読みいただければ、ライティング代行サービスを上手に利用し、メディアを効率よく伸ばしていくことができます。
目次
ライティング代行サービスは2種類
ライティング代行サービスにはクラウドソーシング型とライティング専門サービスの2種類があります。
クラウドソーシング型
クラウドソーシング型のライティング代行サービスは、記事を外注したい人と受注したい人をWeb上でつなぐサイトです。
クラウドには「群衆」、ソーシングには「発注」という意味があり、この2つの言葉を合わせて作られました。
「クラウドワークス」や「ランサーズ」のような総合型クラウドソーシングでは、プログラミングやデザイン、ライティングなど幅広いジャンルで仕事を請け負ってくれる人を募集できます。どのジャンルでも、案件ごとに自分で条件や報酬額を設定して募集をかけ、興味を持った人が応募してくるという流れです。
対してジャンル特化型のクラウドソーシングは特定のジャンルだけを扱います。代表的なサービスとしてサグーワークスやSKIMAなどがあります。
記事作成の専門サービス・会社
記事作成の専門サービスや記事制作会社は、ライティングに関わる業務全般を代行するサービスです。
サービスによってその形態はさまざまですが、提携するライター・専属のライターが執筆し、ディレクターや編集者の編集・校正を行ったうえで納品という流れが一般的です。
採用にあたってテストライティングやライティング指導などを行っていることが多く、品質のばらつきが少ないのが特徴といえます。
1記事あたりの単価はクラウドソーシングより高くなるものの、対応範囲の広さや安定した品質、ライター管理が不要な点を考慮すると、費用対コストは高いといえるでしょう。
ライティング代行サービスでできること
ライティング代行サービスでは具体的にどんなことができるのでしょうか。
ここでは、代行サービスに依頼できる10のことを紹介します。
メディアの記事コンテンツ作成
1つ目は、メディアの記事コンテンツ作成です。
ほとんどのライティング代行サービスで、SEOを意識した記事の作成からメディアのテイストにあった記事の作成まで幅広く対応しています。
Web専門・紙面専門・両方を扱うサービスがあるため、要望に合ったサービスを選びましょう。
記事コンテンツ作成では、
- 指定したキーワードから構成と記事を作成するプラン
- キャッチャーな見出しや構成をだけを考えてくれるプラン
- キーワードの適切な選定を行うプラン
- 記事のアクセス解析とリライトを含むプラン
など、依頼主の要望に合わせた記事制作ができます。
また、ライティング代行サービスによってはツールでのコピーチェックに加え、目視でのチェック、校正チェックを行ってくれるところもあります。
最近ではWordpressへの入稿や画像選定などのプラスαを利用できるプランも多く、コストは上乗せされますが、人手が足りないときやすべてを任せたいときにおすすめです。
サイトコンテンツ作成
サイトコンテンツとは、企業サイトのカテゴリ紹介文や各ページの上部に掲載する文章、会社紹介などを指します。
コラム形式の記事コンテンツとは別に扱われるのが一般的です。
サイトコンテンツは短い文章でも企業のイメージを左右するため、一つひとつの言葉選びにこだわって作成します。
SEOライティング・リライト
最近では、SEO(検索エンジン最適化)に特化したライティング代行も多くなっています。
「記事をたくさん書いているのに、検索で上位表示されない」
「SEOを意識した記事はチェック項目が多く、自社で作成するには工数がかかり過ぎる」
といったお悩みを持っている場合には、SEOライティングに特化したライティング代行の利用をおすすめします。
SEOに特化したライティング代行では、キーワードが検索意図がマッチしているか、ユーザーのニーズに沿った構成となっているかなど、定義がわかりにくい部分もマニュアル化し、上位表示ができるよう考慮して記事を作成します。
また、上位表示できていない既存記事をリライトし、上位を狙えるコンテンツにするサービスもあります。
SNS用コンテンツ作成
ライティング代行サービスでは、FacebookやTwitter、Instagramなどで使用する文章も作成できます。
サービスによっては写真・ビデオの編集、YouTube動画用の字幕作成、アカウントの運営までを取り扱うところもあります。
プレスリリース作成
プレスリリースは、企業や商品・サービス・イベントなどの顔となるものです。
そのため、プレスリリースを発信する意図を汲み取り、メディアに広めてもらいたい特徴や魅力を充分にPRできる文章を作る必要があります。
ライティング代行サービスでは、メディアに注目されるプレスリリースの書き方のノウハウを持っているため、自社でイチから作成するよりも効果的なプレスリリースが作成できます。
ホワイトペーパー作成
ホワイトペーパーはもともとは政府や公的機関が発行する「白書」に由来し、実情を調査・報告する書類を指します。
しかし、最近ではWebマーケティング用語として使われており、商品やサービスに関連する役に立つ情報をまとめた資料です。
「コンテンツマーケティングでターゲットに有益な情報を発信しているのにリード獲得につながらない」「問い合わせが増えない」などの場合には、ホワイトペーパーを使ってコンバージョンのハードルを下げるのが効果的です。
メールアドレスや電話番号などを入力してダウンロードする形式にすれば、ダウンロードをきっかけにサイト運営者側からアプローチが可能となることに加えて、見込み客のロイヤリティ向上につながるでしょう。
ホワイトペーパーの具体的な例としてはサービス資料、カタログ、導入事例、レポートやアンケート調査、診断・チェックシート、ガイドブック、ノウハウ資料などがあります。
内容としては「ビジネス上獲得しておきたい資料ではあるが、自社で作成する余裕はない」ものが好まれます。誰でも簡単に作れるホワイトペーパーならダウンロードする必要はないからです。
ライティング代行サービスを使えば、クオリティの高いホワイトペーパーを時間をかけずに作成できます。
商品や店舗の紹介文作成
商品紹介文は商品の売れ行きを左右します。サービスや店舗、イベントなども同様に、紹介文の出来によって集客や売上が変わってくるでしょう。
ターゲットの心を惹きつけるためには、誰に売りたいのか、ユーザーの知りたい情報が伝えられているか、商品や店舗を利用するメリットがあるか、目に留まるようなレイアウトなどさまざまなポイントを意識しなければなりません。
またECサイトの運営では膨大な数の紹介文を作成しなければならないこともあり「重要なポイントではあるものの手をかけられていない」という状態も発生しやすいものです。ページを訪れた人が、商品紹介文がないばかりに商品の購入を諦める、違うサイトで購入する、というのは機会損失となってしまいますね。
ライティング代行サービスでは、このような商品や店舗の紹介文の作成も取り扱っているのが一般的です。
数百の大量納品に対応するサービスもあり、そうしたサービスを利用すれば負担を大幅に減らすことができます。
アンケート・口コミ
独自の調査力を持っている代行サービスなら、アンケートや口コミの文章作成も可能です。
商品・サービスのページに掲載する口コミやアンケートは、ユーザーにとって購買の強力な後押しとなります。
メールマガジン用文書作成
メールマガジンは短いメール文書の中で商品やサービスの魅力、必要な情報を伝えなければいけません。
とくに書き出しはターゲットが「読む」「読まない」を判断する重要なポイントで、興味を持ってもらえる書き出しを書くにはライティングの経験が必須となります。
ライティング代行サービスではライターの選定もすべてまかせられるため、メルマガ作成に必要なスキルを持った経験豊富なライターを選出してくれます。
LP(ランディングページ)用文章作成
LPとは1ページで構成される商品やサービスの案内ページのことです。
1ページの中で申し込みや購買まで進んでもらうには、検索意図に合った文章を作成するだけでは不十分です。
ユーザーの悩みを明確にして認識させる、購買へのステップを進む理由を提供する、迷っているユーザーの後押しをするなど、セールスライティングの考え方に沿って文章を組み立てる必要があります。
セールスライティングにはいくつかの「型」があり、型に当てはめて文章を作成していけば、ある程度のものはでき上がるでしょう。
しかし大きな成果を出したいのであれば、やはりセールスライティングの経験豊富なライターに依頼することをおすすめします。
セールスライティングを身に着けたプロのライターなら、ユーザー心理を押さえた効果的なライティングで、申込や購買への行動を促す文章を作成できます。
ライティング代行サービスの選び方とポイント
ライティング代行サービスは数多くありますが、選ぶ際にはどのようなことに気をつければいいのでしょう。
これから、いくつかの選び方とポイントを紹介します。
ライティングのクオリティ
ライティング代行サービスを選ぶ際、まず確認したいのがライティングのクオリティです。
多くのライティング代行サービスでは多数のチェック項目を設け、Webサイトでそのまま使用できる記事を作成します。しかし残念ながら中にはクオリティが低いサービスもあります。多くの修正を加えなければ使えない記事であれば、時間的コストが跳ね上がってしまうと考えましょう。
そのため、ライティング代行サービスを選ぶ際にはSEOライティングのクオリティを必ず確認するようにしてください。
サイトに実績が載っていない場合は、サンプル記事を発注の前に見せてもらうのもいいでしょう。
費用に見合っているか
次に確認することは、費用に見合っているかどうかです。
ライティング代行サービスの費用は千差万別で、一概にいくらと相場を示しにくいジャンルです。
また、要望や依頼範囲などによっても大きく変わるため、あらかじめ予算の上限と条件を決めておき、それに合ったサービスを探すのがおすすめです。
得意ジャンルがマッチしているか
3つ目は、得意ジャンルがマッチしているかです。
依頼したいジャンルとライティング代行サービスが得意とするジャンルが一致していないと、思ったような仕上がりにならず、修正を重ねなくてはならないこともあります。
とくに注意したいのは専門的な知識の必要な医療・法律など専門的なジャンルと、一般に情報が出ていないジャンルなどです。
依頼したいジャンルに対応可能かを確認してから依頼しましょう。
ライティング代行サービスを利用するメリット
ここで、ライティング代行サービスにはどのようなメリットがあるかを見ていきましょう。
短期間で大量の記事を追加できる
ライティング代行サービスの1つ目のメリットは、短期間で大量の記事を追加できることです。
記事の作成にはテーマ選び・キーワード選定・構成・ライティングなどさまざなな工程が必要となります。
自社で作成するとなるとリソースの問題から、どうしても数に上限が生まれてしまうのです。しかしライティング代行サービスなら多くのライターと連携しているため、急な大量発注にも対応できます。
また、サイトへのアクセスを増やすには、SEOや宣伝の前にサイト全体のボリュームが必要ですが、ライティング代行サービスを利用すれば、コンテンツを効率よく増やすことができます。
社内リソースを圧迫しない
社内でライティング業務ができる人がいない場合は、他の業務と同時進行で記事作成をしなければいけません。
しかし並行して2つの仕事をするのは時間と労力がかかり、パフォーマンスの低下にもつながります。
ライティング代行サービスはライティングを一貫して依頼するほかにも、自社で不足している工程だけを依頼するなど社内の状況に合わせた発注が可能です。
ライティング代行サービスを上手に利用すれば、社内リソースを圧迫せずに高品質の記事を入手できます。
品質が約束されている
3つ目のメリットは記事の品質が約束されていることです。
一般的なライティング代行サービスではライターのほか、ディレクターや編集者が記事をチェックして品質を維持する体制をとっています。
そのため、自社制作やクラウドソーシングと比べて記事の品質が安定しているのがメリットといえます。
修正点が出てきた際にも、クラウドソーシングでは直接ライターとやりとりする工数が発生しますが、ライティング代行サービスはディレクターや編集者が代わって行うため、手間がありません。
記事コンテンツの内容を相談できる
4つ目のメリットは記事コンテンツの内容を相談できることです。
メディア運営をしていると「次に投下する記事はこのテーマでいいのか」「こんなテーマを扱いたいが、メディアのイメージに沿っているか」など、方針に迷うことも多々あるでしょう。
ライティング代行サービスはメディア運営代行を兼ねていることが多く、こうした悩みに対するアドバイスが可能です。
詳細な相談や専門的な内容の相談はコンサルティング料がかかるところもありますが、記事に関する質問であればほとんどが対応してくれます。
ライティング代行サービスのデメリット
ライティング代行サービスにはさまざまなメリットがありますが、デメリットもないわけではありません。
実際にライティング代行サービスに依頼する前は、一度デメリットや注意点を確認するのがおすすめです。
これからライティング代行サービスの2つのデメリットと注意点を紹介します。
外注費用がかかる
ライティング代行サービスのデメリットとしてまず挙げられるのが、外注費用がかかることです。
しかし「自社で作成すればお金はかからないわけではない」ことに注意しましょう。
社内で記事を作成する場合には、当然、担当する社員やアルバイトを配置しなければなりません。
記事を作成するために使う社内リソースを合計すると、多くの場合ライティング代行サービスに依頼した方が安く済みます。
品質管理に手間がかかる
ライティング代行サービスは高品質な記事を作成してくれますが、メディアに掲載する際には内容の確認が必須となります。
納品された記事は1記事ずつ内容を確認し、発注した内容に合っているか、内容が間違っていないか確認します。
しかしこれは外注を利用する際には代行サービス以外でも発生する作業であり、むしろ代行サービスではライターと直接やり取りするよりも時間的負担が少なくなります。
まとめ
今回は、ライティング代行サービスに依頼できる内容とサービスの選び方、メリット・デメリットなどをお話ししました。
ライティング代行サービスは記事コンテンツ以外にもさまざまな文章の作成が可能で、企業のWebマーケティングを進めるうえで欠かせない存在です。
今後Webコンテンツの拡充を狙う企業が増えるにしたがって、その需要もますます高まっていくでしょう。
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