Webライターの名前、どうしよう?」と、ペンネームの決め方で迷っていませんか?

Webライターを始めとして、ネットを介して仕事をする人の多くがペンネームを使って仕事をしています。

ペンネームは仕事を獲得するとき、記事が公開されたときなど、さまざまな場所で人の目に触れるものですから、どのように決めたらいいのか迷ってしまいますよね。

そこで今回はペンネームの決め方を詳しくご紹介します。

  • ペンネームとは
  • ペンネームが必要な理由
  • ペンネームの決め方

記事を最後までお読みいただければ、あなたにぴったり合うペンネームが見つかるでしょう。

ペンネームとは

ペンネームとは、自分の考えや文章作品を発表するときに用いる「本名とは異なる名前」をいいます。

芸名とペンネームはよく似ていますが、使用用途が少し異なります。

芸名はみなさんよくご存知の通り、俳優やミュージシャンなどが芸能活動をするうえで使いますよね。

YouTubeやライブ配信サイトで活動している人のアカウント名なども、芸名として考えてよいでしょう。

ペンネームは「ペン(筆)」という文字が入っていることからわかるとおり、小説・マンガ・批評・記事などの文字を扱う作品に使われることが多いです。

【ペンネームを使うケース】

  • ラジオ投稿者
  • 小説家
  • 漫画家
  • Webライター

一般の方が気軽に使っているペンネームといえば、ラジオ投稿時の名前です。

 

本名を伏せる形で、気軽にくすっと笑えるネーミングがよく見受けられます。

またSNSでもTwitterなど文章での表現が中心のサイトで使う名前は、ペンネームといえるでしょう。

さらに、有名な小説家や漫画家にもペンネームを使っている人は非常に多くいます。

たとえば、小説家では江戸川乱歩さん、宮部みゆきさん、石田衣良さんなど。漫画家では手塚治虫さん、水木しげるさん、安野モヨコさん、藤子不二雄さん(2名による共同ペンネーム)など。

近年人口が増えているWebライターやブロガーも、ペンネームを活用することがあります。

Webライターがペンネームを使う場面は、主に以下が挙げられます。

  • クライアント(Webメディア運営者・記事発注者)への営業活動
  • 記名記事・ブログへのプロフィール記載(記事冒頭や記事末)

Webライターが自分の名前をクライアントや読者に認知してもらうことは、主に3つのメリットがあります。

  • 運営ブログやクライアントワークの実績記事を蓄積できる
  • 記事情報の信頼性アップにつながる
  • ファン(自分の書いた記事を楽しみにしてくれる人)が定着しやすい

以上のように、Webライティングにおいてもペンネームはとても需要な役割を果たします。

次の項目では、とくに「ブログを書き始めたい方」や「副業・本業のWebライターになりたい方」に向けてペンネームの目的・決め方を解説していきます。

ペンネームが必要な理由

ペンネームを設定する理由
「でも、ペンネームではなくて本名で記事を書けばいいのでは?」と思った方がいるかもしれません。

Webライターが本名ではなくペンネームを使うのには、れっきとした理由があります。

世界観を大切にするため

印象的なペンネームを使えば、作品の雰囲気を一度にわかりやすく伝えられます。

たとえば、ジャーナリストの丸山ゴンザレスさんをご存知でしょうか。

丸山ゴンザレスさんは日本の裏社会や海外危険地帯への取材を多く行っていて「犯罪ジャーナリスト」として知られています。

名前がいかにも屈強そうなイメージで、得意とするジャンルによくマッチしていますよね。

また、記事の世界観を守り、仕事とプライベートの区別をつけることにも役立ちます。

パソコンに向かって記事を書いているときはペンネームで、休日に友達とカフェに行っているときは本名で過ごすことで、自分の生活にメリハリをつけられます。

個人情報を守るため

ペンネームは、プライバシーの保護の役割も果たします。

SNSが発達した今、本名で活動することはさまざまな個人情報の漏洩リスクが考えられます。

有名なブロガーやWebライターは、芸能人のようにたくさんの情報がインターネット上に挙がる可能性がゼロとはいえません。

ファンやアンチが自宅に押しかけたり、実家の場所や過去のアルバムが流出したりするなど、あらゆるケースを考えて対策しておく方が安心です。

「まだ私は有名じゃないから」と後からペンネームを使うことを考えている方は、ぜひ最初からペンネームで活動することを視野に入れてみてください。

記事の実績を積み上げやすく、読者にも認知してもらいやすくなります。

ペンネームの決め方

ペンネームの決め方

では、具体的にどのようにペンネームを決めればよいのでしょうか。

ペンネームの決め方は、主に以下の5とおりが考えられます。

  • 本名を基にして決める
  • 「自分といえばこれ」というものをモチーフにして決める
  • あだ名から決める
  • 音の響きで決める
  • 姓名判断で決める

有名人の名前も参考にしながら、自分にぴったりのペンネームの決め方を見つけていきましょう。

本名を基にして決める

今まで慣れ親しんできた本名を基にして決める方法です。

プライバシー保護の効果はやや弱いですが、自分にしっくりとくるペンネームを決めやすいメリットがあります。

また「いつもとちょっとだけ違う、Webライターとしての自分」を演出できます。

具体的には、本名から1文字をつけ足したり、発音は同じで漢字を変えてみたり。

ちなみに、小説家の石田衣良さんは、本名の「石平(いしだいら)」を名字と名前に分割して考えたのが由来です。

本名が「山田太郎」の場合、あなたはどんなペンネームをつけますか?

例)

  • 山田太朗
  • 小山田たろう
  • 山田たろ
  • ヤマダタロー
  • 夜間多田老

まずは発想の練習として、自分ではなく赤の他人のペンネームを考えてみるのもおすすめです。

より柔軟なアイデアを浮かべられるでしょう。

「自分といえばこれ」というものをモチーフにして決める

自分の地元・住んでいる場所・好きなもの・憧れの人などからペンネームを考えるのもよいでしょう。

ペンネームは、これから何度も自分で書き、紙面やWeb上で目にすることになります。

「自分といえばこれ!」というお気に入りのモチーフを入れることが大切です。

漫画家の手塚治虫さんは、子どものころに「オサムシ」という昆虫を知り、その姿かたちや生態が気に入ったことからペンネームを思いつきました。

また、同じく漫画家の水木しげるさんは、「水木荘」というアパートの大家だったことが由来となっています。

まずは自分の周りを見渡して、モチーフになりそうなものを探してみるといいでしょう。

あだ名から決める

あだ名から決めていくのも、ひとつの手段です。

「周りの人から呼ばれてきた名前は愛着がある」という人は多いのではないでしょうか。

あだ名のようなニックネームは、呼びやすくわかりやすいこともメリットです。

たとえば「タモリ」の愛称で知られているタレント・森田一義さんや「イチロー」の愛称で知られている元プロ野球選手、鈴木一朗さん。

本名より格段に親しみやすく、呼びやすいですよね。

あだ名は短い音が多いので、リズム感も生まれます。

とはいえ、他の人とかぶりやすい危険性もあるので、少しひねりのあるネーミングに改良することをおすすめします。

音の響きで決める

音の響きで決めると、クライアントや読者に覚えてもらいやすいペンネームに仕上がります。

また、Webライターとしてのイメージを大切にしたい方にも向いています。

音の響きが印象的な小説家といえば、江戸川乱歩さんです。

ペンネームはアメリカの小説家である「エドガー・アラン・ポー」から由来しているといわれています。

音と漢字のあて字が秀逸で、彼のおどろおどろしい作風とよく合っていますよね。

音の響きの感じ方には少しずつ個人差がありますが、一定のルールを覚えておくと、ペンネームを1つに絞る決め手となります。

以下のようなルールは、ペンネームを考える上で覚えておくととても便利です。

  • 母音が与える印象の違い
  • 有声音と無声音の違い
  • 年齢・性別による好みの違い

音の響きで決める方法:母音の印象を活用する

「あいうえお」の母音は、それぞれ以下のようなイメージを与えます。

  • 」開放的、明るい、快活、パワフル
  • 」繊細、丁寧、鋭い、意志が強い
  • 」優しい、冷静、柔軟、かわいい
  • 」穏やか、楽しい、美しい、理性的
  • 」おおらか、癒し、のんびり、たくましい

自分や友人の名前を声に出してみて、印象を比べてみてください。

「たろう」さんは丸みがあり、柔らかい印象に。「ひびき」さんは鋭く、クールな印象を受けます。

ペンネームはこれから長く付き合っていくことになるので、与えたいイメージに近い音を選んでいきましょう。

音の響きで決める方法:有声音と無声音を使い分ける

有声音・無声音は、発音時に声帯を震わせる・震わせないことで区別されます。

うまくイメージできないという方は、発音しながら喉に手を当ててください。

「ダ・バ・グ」のように振動を感じるのが有声音で、「タ・パ・カ」のように振動を感じないのが無声音です。

※厳密にいうと、母音はすべて有声音となります。子音によって有声音と無声音に分けられます。

有声音と無声音には、以下のようなイメージの違いがあります。

有声音(B、D、G、L、M、N、R、V、Z) 落ち着いている、豪華、強い、奥行きがある、温かい、優雅
無声音(C、F、H、K、P、Q、S、T、X) 先進的、健康的、楽しい、軽快、明るい、スピード感がある

音の響きで決める方法:ターゲット層の年齢・性別に合わせる

ブログ・記事のターゲット層に合わせて、好まれる音の響きが異なります。

女性に好まれやすい 優しい音。濁点がない音。あたたかみのある音。「ん」の入っている音。
子どもに好まれやすい リズム感のある音。「ぱぴぷぺぽ」の入っている音。「っ」の入っている音。

ターゲット層が思わず口に出したくなる音は、口コミやSNSでの拡散効果を狙うこともできるでしょう。

姓名判断で決める

姓名判断とは、名字と名前から運勢や性格傾向を予測する手法です。

姓名判断は古代中国の陰陽五行説が基になっているものが多く、占いのような側面と統計学的な側面があります。

名前は運勢や環境に影響を与えるといわれているため、縁起を担ぐ意味でもペンネームを決める際にも人気の決め方です。

無料で気軽に姓名判断をしたい方は、下記サイトがおすすめです。

fortune mug

fortune-mug-無料でできる姓名判断・相性占い・ペンネーム診断

ペンネーム以外に、名字と名前、自分と相手の名前で占いが可能です。

ペンネーム判断では、総画数から見た人生や同じ画数の有名人を知ることができます。

思いついた多数のペンネームをテンポよく比較していきたい方におすすめです。

いい名前ねっと

ペンネームの姓名判断ができるいい名前ねっと
姓名と性別から陰陽のバランスや家柄・人物の内面などを確認できます。

同じ五格の歴史上の人物(武将など)も発見可能です。

フルネームのペンネームを考えたい方におすすめです。

いい名前ねっと

https://enamae.net/

ペンネームを決める際にチェックすべきポイント

ペンネームを決定する際には、4つの注意点をチェックしておきましょう。

  • すでに使われているペンネームでないか
  • 人を傷つける表現が入っていないか
  • 宗教や政治をイメージさせるペンネームでないか
  • 読み方に迷うペンネームでないか

注意点を守ることで、あらゆるトラブルを未然に防げます。

すでに使われているペンネームでないか

すでに使われているペンネームは、使わない方が無難です。

もちろん、有名キャラクターや芸能人の名前を使うのはご法度となります。

その他にも、意図せずに誰かとペンネームがかぶってしまうこともありますよね。

似たような名前がある場合は、ペンネームで検索した場合のヒット数にも影響してしまいます。

まずは、思いついたペンネームをネットで検索してください。

同名または似たような名前の人がいる場合は、少し文字や音に変化をつけましょう。

人を傷つける表現が入っていないか

誹謗中傷や差別的な表現、猥雑な表現が入っているペンネームは、イメージダウンにつながります。

また、批判や炎上の原因にもなりえるので、ライティングでクライアントワークをする際に受注数が見込めません。

自分の好きな内容をブログに書く方でも、読者が不快に思うネーミングは避けるべきです。

とがったジャンルの記事だけを書きたいなら別ですが、活動の範囲は非常に狭くなってしまうことを認識しておきましょう。

宗教や政治をイメージさせるペンネーム

宗教や政治をイメージさせるものも、どうしても使いたい場合でない限り避けた方がよいです。

宗教や政治は人それぞれいろいろな考え方があり、意見が極端に分かれます。

ペンネームが宗教・政治を連想させることで、まったく異なるジャンルの記事であっても、予期せぬ批判や中傷を受けることも考えられます。

慎重に考慮していきましょう。

読み方に迷うペンネームでないか

読み方が難しい、または複数の読み方がある場合は要注意です。

難しい感じや記号は、クライアントや読者にとってわかりにくく、覚えてもらえない原因になります。

メール・チャットでのコミュニケーションや記事掲載時に誤字表記されるリスクもあります。

音を重視したい場合は、漢字を開く(ひらがな・カタカナにする)のもひとつの手段です。

どうしてもペンネームが決まらないときの解決法3つ

ペンネームが決まらないとき

「どうしてもペンネームが決まらない!」という方は自分だけで考えずに、他の人の力を頼ってみるのはいかがでしょうか。

すぐに実践できるのは、以下の3つの方法です。

  • 家族や友人に決めてもらう
  • SNSなどで投票してもらう
  • ネーミングのプロに依頼する

家族や友人に決めてもらう

家族や友人にいくつかのペンネームを見せて、決めてもらう方法です。

自分のことをよく知っている、身近な人からの意見はとても貴重ですよね。

また、自分のことのように真剣に考えてくれる場合が多いので、より納得感のある選択ができます。

家族や友人は、親しいからこそさまざまな意見をいってくるでしょう。

自分の大切にしたい思いやイメージをぶらさないためには、あらかじめ自分の中でも候補をランクづけしておくことをおすすめします。

身近な人の意見を取り入れながら、より素敵なペンネームを考えてください。

SNSなどで投票してもらう

SNSを使い、世の中のさまざまな立場の人から投票してもらうのもいいでしょう。

ペンネームの候補が定まっている場合は、TwitterやInstagramのアンケート・投票機能を使うと便利です。

どのペンネームの人気が高いかを簡単に把握できます。

また、まったく候補がない場合は、質問箱やコメント欄を使ってペンネームのアイデアを募集してみてください。

とはいえ、募集は拡散されなければアイデアが集まりません。

フォロワーがあまり多くない方は、ハッシュタグなどを活用して募集方法を工夫しましょう。

ネーミングのプロに依頼する

ネーミングのプロに依頼すると、完成度の高いペンネームが手に入ります。

プロに依頼するには、大手クラウドソーシングのランサーズやクラウドワークス、ココナラなどを利用するのが一般的です。

1人の人へ依頼するだけでなく、コンペ形式で複数の人からアイデアを募集することもできます。

SNSで募集するのとは異なり有料になりますが、イメージに沿ったものが見つかりやすいです。

ランサーズ

クラウドソーシングのランサーズ

価格帯:約15,000円~

目安納期:7日前後

30,000円や40,000円のコンペもあり、やや高めの価格帯です。

報酬が高いほどアイデアの提案数も多くなる(1,000件前後)傾向にあります。

とにかくたくさんのアイデアが欲しい方におすすめです。

ランサーズ
https://www.lancers.jp/

ココナラ

ペンネームの付け方を相談できるココナラ

価格帯:約5,000円~

目安納期:4日前後

ネーミングを安く・早く考えてくれる個人が多く登録しています。

ココナラが「クーポン」を配布していることもあるため、タイミングが合えば数百円コストダウンができます。

あまりお金をかけずに早くペンネームを決めたい方におすすめです。

まとめ

今回は、ペンネームの必要性と決め方を紹介してきました。

ペンネームはプライバシーを保護しつつ、独自の世界観を作り上げるのに役立ちます。

また、インターネット上に本名を記載することに抵抗がある方でも、堂々とブログやWeb記事を書けるようになります。

ペンネームの主な決め方は、以下のとおりです。

  • 本名をアイデアの基にする
  • 自分の身近なものをモチーフにする
  • あだ名から発想する
  • 音の響きを意識する
  • 姓名判断を活用する

なかなか決められない場合は、家族や有人、SNSやプロの手を借りるのもおすすめです。

ペンネーム決めは、これから長く付き合っていく名前を決める大事な工程です。

自分が心から納得できるものを選ぶことで、Webライティングのやる気をぐんとアップさせる効果が期待できますよ。

この記事を書いた人

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ナカリナ

SEO・インタビューライター。大学では現代カルチャー、俳優養成所では芝居を学ぶ。在学中から企業イベント、小・大劇場の公演(ダンス・演劇)に出演。また、舞台演出部として国内ツアーに参加。いろいろな業界の方との交流で刺激を受け、現在は多ジャンルのライターとして活動中!●WordPressブログ運営中:「文化と芸術!saitasaita」(https://saita-saita.com/