データ入力の副業はPCのタイピングさえできれば、特別なスキルがなくても始めることができます。

本業が忙しい方やまとまった時間をとりにくい主婦の方でも、スキマ時間を利用してお金を稼げるのが魅力です。

そのため副業の中でも、データ入力は人気の高い仕事といえます。

しかし、ネットを介して仕事をした経験のない方にとっては、次のような点が気になるのではないでしょうか。

  • どのサイトなら安全に、安心して副業ができるのか
  • データ入力の副業はどれくらい稼げるのか
  • データ入力の副業で収入を上げていくにはどうしたらいいのか

そこで今回は、これからデータ入力の副業を始めたい人に向けて、データ入力の仕事について詳しく解説します。

記事を最後までお読みいただければ、データ入力の副業の仕事内容や収入、始め方をしっかり理解して始めることができますよ。

データ入力の副業の仕事内容

データ入力の副業の仕事内容

データ入力の副業は、クライアントから指定された情報を、シートなどに入力していく作業が中心となります。

入力する情報には

  • 名刺に記載された社名、役職名、氏名
  • ネットショップに出品する商品情報
  • 指定されたキーワードで検索した結果
  • クライアントの独自データ
  • 調査結果
  • アンケート結果、口コミ

などがあります。

特別難しい内容はほとんどありませんが、

  • 正確な情報を集める力
  • 入力スピード

が求められます。

とくにネットを使った調査が含まれる場合には、情報元となるサイトが正確な情報を掲載しているか判断できるようにしておくとよいでしょう。

データ入力の仕事は特別なスキルや経験がなくても、空いている時間とPCがあればできる仕事です。

最近ではスマホでもOKとしているところもあり、そのハードルは下がっているといえます。

データ入力の副業に必要なものって?

データ入力の副業では、PC(またはスマホ)とネット環境さえあれば仕事ができますが、一般的なビジネスソフトであるMicrosoftOfficeは使いこなせるとスムーズです。

Googleの無料ツール(ドライブ・スプレッドシート・ドキュメント)を使用することも少なくないため、基本的な機能はしっかり使えるようにしておきましょう。

データ入力の副業ではどれくらい稼げる?

データ入力の副業で稼げる金額

データ入力を副業とした場合には、どれくらい稼げるのでしょうか。

データ入力の仕事は1件あたりいくら~と定めている固定報酬制のところと、時間あたりいくら~と定めている時給制のところがあります。

固定報酬の場合、データ入力1件あたり40円~100円程度での募集が多く見られます。

1件にかかる時間はそれぞれ違うため、目安の時間を確認してから始めるとよいでしょう。

時給制の場合には、入力情報が配布される場合には時給1,000~1,300円程度が相場です。

このほか、電話リサーチやコールセンター業務も兼ねている場合には、もう少し相場が上がり1,400~1,600円ほどとなります。

一般的な求人サイトでは時給制の募集が多い傾向にありますが、クラウドソーシングサイトや副業マッチングサイトなどでは固定報酬制の方が多くなっているため、希望する働き方に合わせて選びましょう。

データ入力の副業で収入を上げるには?

データ入力の副業で収入を上げる方法

データ入力の副業は誰にでも始められるというメリットがある反面、報酬相場が低い傾向にあります。

そのため「副業の収入を上げたい」と思ったら、データ入力で培ったスキルを活かして業務範囲を広げることをおすすめします。

データ入力の副業から広げやすい仕事には

  • Webライター
  • オンライン秘書、オンライン事務
  • コールセンター業務

などがあります。

たとえばWebライターは、多くの記事で「正確な情報を集め、記事としてまとめる」スキルが必要となります。

データ入力で情報の正確性に注意する習慣がついていればスムーズに記事が作成できるでしょう。

また、最近ではオンライン秘書、オンライン事務という仕事も出てきています。

オンライン秘書やオンライン事務は、企業や個人事業主に代わって事務作業を中心とした業務を行う仕事です。データ入力の仕事ではスピーディなタイピングや表の入力、表作成などのスキルが身に付きますから、事務の仕事に役立てることもできるでしょう。

コールセンター業務は少し意外に思われるかもしれませんが、電話相手と話しながらデータ入力を行う業務は数多くあります。

最近では在宅のコールセンター業務も出てきているため、スキマ時間を利用して副業として働くことが可能となっています。

スキルアップするとデータ入力の副業でも仕事がとりやすくなる

常にスキルアップを心がけて対応可能な業務を増やしていくと、データ入力の副業でも仕事を獲得しやすくなります。

同じ業務を依頼するにしても、関連業務もこなせる人には頼みやすくなる場合が多いため「副業だし、データ入力の仕事だけをやっていたい」という場合でも、Webライティングや事務作業の分野でスキルアップを目指すのは非常におすすめです。

【副業初心者向け】データ入力の仕事を始めるには?

データ入力の副業を始める方法

インターネットで「データ入力」と検索すると、1ページ目に表示されるサイトの多くが求人サイトとなります。

求人サイトを利用してデータ入力の副業を探すのは一般的ですが、効率よく条件の合う仕事を見つけるには、クラウドソーシングサイトや副業マッチングサイトを使うことをおすすめします。

クラウドソーシングサイトとは仕事を依頼したい人と仕事をしたい人をつなげるサイトです。会員登録後、公開されている案件に応募して、条件が合えば仕事を受注する流れとなります。

副業マッチングサイトはクラウドソーシングを含みますが「週1~2日」「土日作業のみ」など、とくに副業に適した条件の仕事を探せるサイトのことです。

データ入力を含む事務作業の案件を多く扱う副業マッチングサイトもあるので、複数のサイトに登録して条件のマッチする案件を探しましょう。

副業でデータ入力の仕事をするメリットとデメリット

ここで、副業でデータ入力の仕事をするメリットとデメリットにはどんなものがあるのかを見ていきましょう。

メリット1:スキルがなくても始めやすい

最初にお話ししたとおり、データ入力の仕事はスキルや経験がなくても始めることができます。

そのため、次のような人にとくにおすすめです。

  • 副業に使える時間が少ない人
  • 副業ではあまり難しいことをしたくない人
  • 本業はオフィスワークでないが、将来的にオフィスワークへの転職を考えている人

いずれオフィスワークへの転職を考えている人は、オフィスワークで必要とされるスキルや経験を身に着けたいと思っていても「何から学んだらいいのかわからない」と悩みやすいのではないでしょうか。

そこでおすすめなのが、データ入力の仕事です。

データ入力の仕事は単純作業とはいえ、オフィスワークで使用するソフトやオンラインツールなどを使用することが多くあります。

基本的な入力のほかオフィスワークで使用頻度が高いツールの使い方も身に着けられるので、異業種からの転職の際にも役立ちます。

メリット2:在宅で働ける

データ入力の副業では、多くの場合在宅ワークが可能です。

在宅ワークなら毎朝満員電車に乗らなくて済みますし、家族と住んでいる方であれば団らんの時間が増えます。

本業と副業の両方で出勤が必要となると、通勤にかかる時間や手間、疲労もばかになりません。「通勤がないだけでもメリットが大きい」と感じる人も多いでしょう。

また、家に限らずカフェで作業したり、ワ―ケーションをしたりすることもできます。

メリット3:自分のペースで働ける

固定報酬制のデータ入力の場合、作業は基本的に自分のペースで進めることができます。

納期に対して無理のない量だけを請け負えば、業務過多となったり上司からプレッシャーを与えられたりすることもありません。

また、オフィスでの作業と違い基本的に話しかけられることもないため、集中して作業ができます。

デメリット1:単価が低い

データ入力の仕事は、作業1件あたりの単価が安いのがデメリットです。

担当する範囲が狭い場合には仕事を依頼する側も予算をかけられず、安くなってしまいやすいのです。

クラウドソーシングや副業マッチングサイトで案件を比較して、相場の範囲内で単価が高い案件を探しましょう。

デメリット2:単調な作業が続く

データ入力という仕事の特性上、作業内容が単調となるのは避けられません。

同じ作業を続けるのが苦手な人や、単調な仕事だとやりがいを感じられない人にはあまりおすすめできません。

データ入力の副業を選ぶ際の注意点

データ入力の副業の注意点

データ入力の副業を始める前には、注意点もしっかり確認しておきましょう。

条件が良すぎる仕事は詐欺の可能性がある

「1日30分だけの入力作業で月に〇万円!」「画像を選ぶだけの簡単な仕事で月〇円」など、おいしすぎる条件の募集には注意しましょう。

こうしたおいしすぎる仕事は、副業をしたい人を狙った詐欺の可能性があります。

また「仕事を始めるには教材を購入する必要がある」「有料セミナーを受ける必要がある」など、仕事を始める前にお金を支払わなければならない副業にも注意してください。

「お金を支払ったのに仕事の紹介は受けられない」といった事態に陥る危険性があります。

詐欺の被害を避けるには

  • 条件が異常に良い案件には応募しない
  • 知名度の高いクラウドソーシングサイト・副業マッチングサイトを利用する
  • 運営会社について調べる
  • SNSなどの口コミや評判を参考にする
  • 「怪しい」と思ったら家族や友人に相談する

などの行動をとることが大切です。

無理なスケジュールは組まない

そもそも、副業を始めるのに無理がないかもチェックしておきましょう。

収入を上げたいからといって、無理なスケジュールをこなしてもいずれは無理が出てきます。

また副業は本業が終わってから、あるいはスキマ時間に行うため、始めてみると「思ったよりも大変」と感じることもあるかもしれません。

そのため、いきなりたくさんの量をこなそうとせず、無理のない範囲で行いましょう。

データ入力の副業に向いているのはこんな人

データ入力の副業が向いている人

データ入力の副業は誰でも始めることができますが、人によって向き不向きがあります。

ここでは、データ入力の副業に向いている人の特徴をお話しします。

地道な作業が好き

データ入力では指定されたデータをひたすら入力していくため、単純な作業が続いても苦にならない人に向いています。

反対に、自分が取り組む作業がどのように役立っているのかがわからないとやりがいを感じられない人や、全体像が見えないと嫌な人にとっては、仕事が辛く感じられることもあります。

作業の効率化が好きな人

固定報酬制の場合、データ入力1件にかける時間が短くなるほど1日に稼げる金額は高くなります。

手順に慣れてきたらリサーチの順番を変える、キーボードショートカットを使うなど、作業を正確かつスピーディにこなすための工夫ができる人であれば、限られた時間での副業でも最大限に稼ぐことができます。

スケジュール管理が上手な人

とくに副業でデータ入力の仕事をする場合には、スケジュール管理能力が必要となります。

副業といえども仕事は仕事ですから、納期は必ず守らなければなりません。

本業やプライベートの時間と作業にかけられる時間、作業スピードなどを考慮してスケジュール管理ができるようにしましょう。

データ入力から副業を始めてみよう

今回はデータ入力の副業についてお話ししました。

データ入力は誰でも気軽に始めることができ、副業初心者の方・仕事の感覚を掴みたい方におすすめです。

しかしデータ入力の仕事は単価が安く、安定した収入を得ることが難しいため、副業に慣れてきたら業務の幅を広げることをおすすめします。

データ入力では正確な情報をスピーディに集める力が身に付くので、その力を活かしてWebライターへと転身するのもよいでしょう。